糖尿病にともなうEDの治療は、のみ薬を試して終わりという一本道ではありません。内服が合わなかったときの手立ても、背景にある別の病気を手当てする道すじも、診察のなかでつながっています。

ただし、どの方法をどの順番で使うかは、自分で進行度を判定して決められるものではなく、勃起の状態や血管・神経・ホルモンの評価、服用中の薬まで確かめたうえで医師が組み立てます。

内服薬の基本と絶対に避けたい飲み合わせ、補助具や注射といった次の一手、そして効果がまだ定まらない施術まで、選択肢の見取り図を順に並べていきます。どの場面で医師の判断が要り、どこから先が自分だけでは決められない領域なのかも、あわせて示していきます。

糖尿病のEDは治療を選ぶ前に原因の切り分けから

最初に決まるのは薬の種類ではなく、勃起の悩みの背景に何が重なっているかです。糖尿病では血管・神経・ホルモン・心理の要素が同時に絡むため、そこを飛ばすと効き方も読めません。

確かめる領域診察で扱われる内容治療の組み立てに関わる点
血管の状態血圧や脂質、胸の症状の聞き取り運動時の症状があれば循環器の評価が先に来る
神経の状態足のしびれや立ちくらみの有無神経の傷みが進むと内服だけでは届きにくい
ホルモン意欲や筋力の変化についての問診採血による評価が必要かどうかを判断する
使用中の薬降圧薬や抗うつ薬などの内容置き換えや調整で状況が変わる場合がある
睡眠と生活いびき、飲酒、気分の落ち込み併存する病気の治療が先に立つことがある

背景は1つではなく重なって起きる

糖尿病のEDでは、血管の内側の働きの低下と自律神経の傷みが並行して進む場合が多く、どちらか一方だけを想定すると説明のつかない場面が出てきます。そこへ服用中の薬の影響や、うまくいかなかった経験から生まれる気持ちの負担まで重なってきます。

原因が重なっているぶん、ひとつの手立てで足りないときに次の選択肢へ移りやすいともいえます。診察で背景を分けておくと、内服が届かなかった理由まで読み取りやすくなるでしょう。

逆に、背景を確かめないまま薬だけを試すと、効かなかったという印象だけが残って足が遠のきます。原因の切り分けは遠回りに見えますが、無駄な試行錯誤を減らすという意味では結局のところ近道です。

血糖や血圧の管理は治療の土台

南イランの12施設で2型糖尿病の男性390人を調べた横断研究では、性機能の障害がHbA1cの高さ(オッズ比1.45、95%信頼区間1.07〜1.95)や糖尿病の罹病期間、体格指数と関連していたと報告されています。

同じ調査でEDの程度は、軽度19%、軽度から中等度17.7%、中等度17.2%、重度24.6%と分かれていました。4つを合わせると8割近くに達しており、けっして特別に珍しい悩みではないと受け止めてよい数字でしょう。

ただし、これは一時点を切り取った調査であり、血糖を下げれば勃起が戻るという因果まで示したものではありません。管理は土台として続けながら、必要なら別の手立てを重ねる組み立てになります。

進行度を決めるのは自己判断ではなく診察

軽い、重いという線引きを自分で当てはめ、その判断のまま治療法を選んでしまうのは勧められません。同じ訴えでも、血管が主体なのか、神経の傷みが主体なのか、ホルモンの低下が絡むのかで打つ手が変わるためです。

国際勃起機能スコアのような質問票は診察で使われますが、点数だけで方針が決まるわけではありません。既往歴、服薬内容、心臓の状態と突き合わせたうえで、医師が段階と順番を組み立てます。

糖尿病ED治療の第一選択となる内服薬

内服のPDE5阻害薬が最初に検討される薬で、糖尿病があっても基本は変わりません。ただし硝酸薬を使っている場合は併用できないため、心臓の薬の確認が薬選びより先に来ます。

一般名で呼ばれる3種類と働き方の違い

国内で用いられるPDE5阻害薬は、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルという3つの一般名で整理できます。作用の続く長さや食事の影響の受けやすさが異なるため、性生活の頻度や仕事の都合まで聞いたうえで医師が選びます。

いずれも性的な刺激があってはじめて働く薬で、のめば自動的に反応が起きるわけではありません。効き方の感じ方には個人差があるため、1回で決めつけず、数回試したうえで判断される場面もよくあります。

なお、この薬が血糖そのものを良くするわけでもありません。2型糖尿病の参加者18人を解析した交差試験では、高用量のタダラフィルを6週間続けてもインスリン抵抗性は偽薬と変わらず、参加者は明らかなEDのない人たちでした。

硝酸薬との併用は絶対に避ける

狭心症などで硝酸薬やニコランジルを使っている人は、PDE5阻害薬を併用できません。血管を広げる作用が重なり、血圧が危険なほど下がるおそれがあるからです。

発作のときだけ使うニトログリセリンを持ち歩いている場合も同じ扱いになります。飲み合わせの確認は自己判断ではなく、処方する医師と薬剤師に持病と薬をすべて伝えたうえで行ってもらいます。

心臓の病気で通院していなくても、胸の圧迫感や息切れがあるなら申し出が要ります。伝えそびれた一言こそが、いちばん危ない飲み合わせを生む入り口になりがちですから、迷ったら口に出すほうが安全です。

効きが物足りないときに診察で確かめること

効かないと感じても、別の治療へ移る前に確かめる点がいくつもあります。服用と行為の間隔、食事の内容、性的な刺激の有無、そして飲酒量まで、条件がそろっていないだけの場合が少なくありません。

条件を整えても届かないときは、神経の傷み方やホルモン、心理的な要素まで含めて評価が組み直されます。そのとき薬の量を自分で増やすのは危険で、処方された範囲を守ったまま相談するのが原則です。

見直す点診察で聞かれる内容変わりうる方針
のみ方服用と行為の間隔、直前の食事服用のしかたを調整する
飲酒直前に飲んだ量量や時間の見直しを提案する
併用薬降圧薬、抗うつ薬、前立腺の薬処方医と置き換えを相談する
神経の傷み足のしびれ、立ちくらみ内服以外の手立てを追加する
ホルモン意欲や筋力の低下採血による評価を行う

診察で条件をひとつずつ外していくと、内服を続けるのか、別の手立てを足すのかが自然に決まってきます。効かなかったという一言で終わらせず、どの条件で試したのかを伝えるほど、話が前に進みます。

個人輸入や通販の錠剤に潜む偽造品

診察を経ずに個人輸入や通信販売で手に入れた錠剤は、成分が表示どおりとは限りません。含まれる量が違うものや、まったく別の物質が混じっていたものが各国で見つかっています。

そのうえ、心臓の薬との飲み合わせを誰も確認しないまま口にする危険が重なります。硝酸薬との併用が命に関わる点を考えると、処方の場を通さない入手は割に合いません。

内服薬だけで届かないときの糖尿病ED治療

内服が効かなくても、そこで終わりではありません。陰圧式の補助具、海綿体への注射、そして手術という順に、体への負担が増すかわりに確実性の上がる手立てが控えています。

  • 陰圧式勃起補助具(真空式のポンプ)
  • 陰茎海綿体への薬剤注射
  • 内服薬と他の方法の併用
  • 陰茎プロステーシスを入れる手術

並べた順番が固定されているわけではなく、体の状態や希望によっては途中を飛ばして検討される場合もあります。どれも説明を受けたうえで選ぶ性質のもので、通販で買って自分で始める種類の手立てではありません。

薬を使わない陰圧式の補助具

筒状の器具で陰茎の周囲を陰圧にして血液を引き込み、根元に装着したリングで血液の戻りを抑える方法です。薬を使わないため、内服が使えない事情のある人にも選択肢として残ります。

ただし扱いに慣れが要り、締めつける時間を守らないと痛みや内出血が起こります。器具の使い方は説明を受けてから始めるのが安全で、自己流で長く締め続けるのは避けます。

陰茎海綿体へ薬を直接注射する方法

血管を広げる薬を海綿体へ直接注射する方法で、内服では届かなかった人にも反応が得られやすいと知られています。神経の傷みが進んで内服では届かなくなった場合にも用いられ、選択肢としての位置は低くありません。

一方で、勃起が長く続きすぎる持続勃起症という副作用があり、放置すると組織が傷んで元に戻らなくなります。数時間おさまらないときは、様子を見ずに医療機関へ連絡する必要があります。

注射という手技そのものを、医師の指導を受けないまま自己流で始めるのは、避けたほうがよい危険な選択です。どの薬をどう扱うかを含め、泌尿器科で説明を受けたうえで進める領域だと考えてください。

2つを組み合わせると上乗せはあるのか?

44の研究、のべ3853人(平均年齢55.8歳)をまとめた解析では、内服薬に別の手立てを足した群のほうが、単独の群より国際勃起機能スコアが1.76点高いと報告されました(95%信頼区間1.27〜2.24)。

内服だけでは反応しなかった人に絞ると差は4.38点(95%信頼区間2.37〜6.40)まで開き、副作用の頻度は単独と変わりませんでした(オッズ比1.10、95%信頼区間0.66〜1.85)。

ただし、陰圧式器具の上乗せなど個々の組み合わせは研究1本ずつの結果にすぎず、確かさは高くありません。数字の大きい組み合わせほど確かだと考えたくなりますが、そう読み替えてしまうのは行き過ぎでしょう。

手術で人工物を入れる方法も残されている

ほかの方法で満足が得られなかった場合、陰茎プロステーシスという器具を体内に入れる手術が検討されます。糖尿病では感染の危険が上がるため、血糖の状態や足の傷の有無を確かめないまま踏み切る手術ではありません。

いったん入れると自然な勃起の仕組みには戻せないので、手前の選択肢を十分に試したうえでの決断になります。扱うのは泌尿器科であり、糖尿病の主治医から紹介を受けたうえで専門の医師と相談する流れになります。

併存する病気を手当てして糖尿病ED治療を立て直す

薬を足すより、背景の病気を手当てするほうが近道になる場合があります。男性ホルモンの低下、睡眠時無呼吸、いま服用している薬と、確かめる相手はいくつも並びます。

男性ホルモン補充はどこまで効くのか?

性機能の悩みを訴える40歳以上の男性を対象にした43研究、のべ11419人のまとめでは、テストステロン補充と偽薬の差が勃起機能スコアで2.37点(95%信頼区間1.67〜3.08)にとどまりました。

この解析は臨床的に意味のある差を4点以上と置いており、短期ではほとんど差がないと結論づけています。性生活の質や心血管による死亡についても、大きな違いは見当たりませんでした。

なおこの解析の対象からは、明らかなホルモン低下症と診断されている人があらかじめ除かれています。採血で低下が確かめられた人への補充とは前提が違うので、同じ数字をそのまま当てはめられません。

睡眠時無呼吸の治療が関わる場面

いびきが大きく日中の眠気が強い人では、睡眠時無呼吸が勃起の悩みに重なっている場合があります。ただし持続陽圧呼吸療法がEDそのものを改善するかは、6つの試験315人をまとめても不確かなままでした。

同じまとめでは、12週の時点でシルデナフィルのほうが勃起機能スコアで4.78点上回った(95%信頼区間2.58〜6.98)とされますが、根拠の確かさは低い評価です。

とはいえ無呼吸の治療は、睡眠の質と心血管の安全のために続ける意味があります。勃起への効果だけを物差しにして中断を決めるのは、目的を取り違えた判断になるでしょう。

いま服用している薬を主治医と点検する

降圧薬、抗うつ薬、前立腺の薬など、勃起に影響しうる薬は少なくありません。自分の判断でやめるのではなく、処方した医師に相談して置き換えや量の調整を検討してもらいます。

糖尿病の薬そのものについても検討が進んでいます。米国の診療記録を用いた解析では、GLP-1受容体作動薬を始めた4910人と、DPP-4阻害薬を始めた5524人が比べられました。

EDの発生率は1000人年あたり35.2件と28.0件で、ハザード比は1.26(95%信頼区間1.08〜1.46)と報告されています。数字の上ではGLP-1受容体作動薬の側がわずかに高く、差そのものは小さいという読み方になります。

ただし論文自体が、陰性対照を用いて補正すると差は小さくなり統計的な意味を失ったと述べ、因果は示していないと結論づけています。この結果だけを理由に血糖の薬を変える判断にはならず、主治医に委ねる場面です。

心臓の状態を先に調べる場合

胸の圧迫感や階段での息切れがある人では、性行為そのものが心臓に少なからぬ負担をかける動作になります。EDの治療より循環器の評価が先に立つのは、安全を確かめる手順として理にかなっています。

糖尿病では胸の痛みを感じにくい場合があり、症状が軽いからと油断できません。階段や坂道での息切れ、以前より疲れやすい感覚を診察で伝えておくと、必要な検査へつながります。

併存する状態気づきの手がかり診察での扱われ方
男性ホルモンの低下意欲や筋力の低下採血で評価し、低下が確かめられた場合に補充を検討
睡眠時無呼吸大きないびき、日中の強い眠気睡眠の検査へ。治療は睡眠と心血管のために続ける
心血管の病気運動時の胸の症状、息切れ循環器の評価を先に行う
服用中の薬開始時期と症状の重なり処方医と置き換えや調整を相談する
気分の落ち込み意欲の低下、眠れない日が続く精神面の評価を並行して進める

効果がまだ確かめきれていない糖尿病ED治療

宣伝されている施術のすべてが、効果を確かめられているわけではありません。衝撃波や注射、健康食品は研究の途中にあり、現時点で示された確かさは高くないと評価されています。

低出力体外衝撃波はどこまで分かっているか?

21の無作為化試験、のべ1357人をまとめた解析では、偽の照射と比べて短期の勃起機能スコアが3.89点高いと報告されています(95%信頼区間2.89〜4.89)。

ただし臨床的に意味のある差を4点と置くと、この幅は本人が実感できる大きさに届かない可能性があるとされ、根拠の確かさもすべての項目で低い評価にとどまりました。

副作用の差はほとんど見られなかった一方、機器メーカーの資金による研究が複数含まれる点も注記されています。受けるかどうかを決める前に、何と比べてどれだけ差が出た結果なのかを確かめておきたいところです。

自由診療で宣伝される注射療法

血液の成分を濃縮して注射する多血小板血漿の施術は、効果が定まる前から宣伝が先行している例が報告されています。米国での横断的な調査は、価格や手順、施術者の資格に幅がある点を指摘しました。

宣伝の言葉が強いほど確からしい、という関係は成り立ちません。何がどこまで確かめられているのかを診察の場で聞き、比較した相手が偽の処置なのかどうかまで確認してから決めると迷いが減ります。

健康食品に期待しすぎない

高麗人参をはじめとする健康食品は広く売られていますが、9試験587人をまとめた解析では勃起機能スコアの差が3.52点(95%信頼区間1.79〜5.25)で、意味のある差の目安である4点には届きませんでした。

性交が可能だったと本人が答えた割合は偽薬より高かったものの、根拠の確かさは低い評価でした。内服薬と直接比べた試験は見つかっておらず、置き換えられると考える根拠はありません。

偽薬でもスコアは動く

63試験12564人の偽薬群だけを集めた解析では、偽薬を割り当てられた群でも勃起機能が統計的に有意に改善し、その効果の大きさは小さめから中等度と算出されました。

体感が変わったからといって、受けた施術そのものが効いたとは限らないと分かる数字といえるでしょう。だからこそ、偽の処置と比べた試験があるかどうかが、選ぶときの分かれ目になります。

手立て比べた相手と規模報告されている評価
低出力体外衝撃波偽の照射、21試験1357人短期で3.89点の差。確かさは低い
高麗人参偽薬、9試験587人3.52点の差。意味のある差の目安に届かない
多血小板血漿の注射効果を比べた質の高い試験が乏しい宣伝が先行している状況が指摘されている
偽薬そのもの63試験12564人の偽薬群小さめから中等度の改善が生じる

糖尿病ED治療を続けるための相談先と伝え方

相談先が分からないまま時間だけが過ぎるのは、よくある足踏みです。糖尿病で通院しているなら主治医に切り出すのが最短で、必要に応じて泌尿器科へつないでもらえます。

どの診療科に相談すればよい?

糖尿病の主治医は、血糖だけでなく血管や神経の状態、服用中の薬までまとめて把握しています。EDの相談を受けたうえで、内服の可否や専門科への紹介まで判断できる立場にあります。

注射や手術など専門の手技が要る段階になれば、泌尿器科が受け持ちます。最初から自分で科を選び直す必要はなく、出発点はいま通っている診察室での短い一言でかまいません。

診察で伝えると話が早い項目

限られた診察時間のなかで話を前へ進めるには、家で少しだけ整理してから出かけるやり方が役に立ちます。いつからか、朝方の変化が残っているか、服用中の薬は何かといった点が、原因の切り分けに直結します。

  • 症状が始まった時期と、急だったか徐々にだったか
  • 朝方の勃起が残っているかどうか
  • いま服用している薬と健康食品の一覧
  • 飲酒と喫煙の習慣
  • 胸の症状や息切れの有無

急に始まった場合と、年単位でゆっくり進んだ場合とでは、想定される背景が変わります。お薬手帳を持参しておけば、飲み合わせの確認までその場で片づいてしまうので、二度手間にはなりません。

パートナーと共有しておくと楽になる点

治療を続けるうえで、相手との理解のずれが負担になる場合があります。薬が働くには性的な刺激が要ること、効き方に個人差があることを先に共有しておけば、期待の食い違いは小さくなるでしょう。

ひとりで抱え込むほど受診は遠のいてしまい、結局は悩んでいた期間だけが長く積み上がっていきます。話しにくければ、まず医師にだけ打ち明けて、伝え方を一緒に考えてもらう道もあるはずです。

治療から足が遠のきやすい時期

最初の数回で手応えがないと、そのまま通院が途切れやすくなります。条件がそろっていなかっただけの場合もあるため、やめる前に一度は診察で確かめておくと、後の選択肢が広がります。

血糖の管理が揺らいだ時期や、ほかの病気の治療が重なった時期も途切れやすい場面です。中断した理由を次の診察で伝えれば、無理のない再開のしかたを相談できます。

よくある質問

Q
糖尿病のEDは血糖の管理を続ければ治りますか?
A

血糖の状態と勃起の悩みに関連があるという報告はありますが、管理を続ければ必ず戻ると示した研究ではありません。2型糖尿病の男性390人を調べた横断研究でも、HbA1cの高さと性機能の障害の関連が示されたにとどまります。

血管や神経の傷みが進んでいる場合、血糖だけでは説明しきれません。管理を土台として続けながら、必要に応じて内服やほかの手立てを重ねる組み立てになります。

Q
糖尿病のED治療薬は誰でも使えますか?
A

使えない人がいます。狭心症などで硝酸薬やニコランジルを使っている場合は併用が禁じられており、血圧が下がりすぎる危険があります。

心臓や肝臓、腎臓の状態、ほかの服用薬によっても判断が変わります。持病と服用中の薬をすべて申し出たうえで、その人に使えるかどうかを医師が判断していく順番になります。

Q
糖尿病のEDはどの診療科に相談すればよいですか?
A

入り口は、いま通っている糖尿病の外来で構いません。血糖の値だけでなく血管や神経の状態、服用中の薬の内容まで手元にそろっているぶん、そこから先の相談が早く進みます。

注射や手術のように専門の手技が必要になった段階で、泌尿器科へバトンが渡ります。自分で科を選び直すところから始める必要はありません。

Q
糖尿病のED治療は一度始めるとやめられなくなりますか?
A

内服薬は必要なときに使う性質のもので、続けないと悪化するという薬ではありません。ただし背景にある血管や神経の状態が変われば、必要な手立ても変わります。

休みたいときは、黙って通院をやめるのではなく診察でその旨を伝えます。再開したい時期が来たときに、そこまでの経過を一から説明し直さずに済むので、話が早く進みます。

Q
糖尿病のEDでインターネットから取り寄せた薬を試してもよいですか?
A

勧められません。診察を経ない経路で手に入れた錠剤には、成分の量が表示と違うものや、別の物質が混じっていたものが見つかっています。

硝酸薬との併用が命に関わる点を考えると、飲み合わせの確認をしないまま口にするのは危険です。処方の場を通す選択のほうが、結果として安全に近づきます。

参考にした文献