「夜中にキーンという音が聞こえて眠れない」「いびきがひどいと指摘されたうえに耳鳴りまで出てきた」――そんな悩みを抱えていませんか。実は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と耳鳴りには密接な関連があると複数の研究で報告されています。
睡眠中に呼吸が繰り返し止まることで、体内の酸素濃度が低下し、内耳の繊細な細胞がダメージを受けるかもしれません。さらに睡眠の質が落ちると、脳が音の信号を正しく処理できなくなり、耳鳴りとして自覚する方も少なくないでしょう。
この記事では、睡眠時無呼吸症候群がどのように耳鳴りに関わるのか、そのしくみから受診の目安、日々の対策まで丁寧に解説します。
睡眠時無呼吸症候群と耳鳴りには見過ごせない関連がある
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんは、そうでない方に比べて耳鳴りの発症リスクが約1.4倍〜1.7倍高いと複数の大規模調査で示されています。
両者は偶然の組み合わせではなく、酸素不足や睡眠の分断といった共通の原因でつながっていると考えられています。
睡眠時無呼吸症候群の患者に耳鳴りが多い理由
SASでは就寝中に気道が閉塞し、呼吸が10秒以上止まるエピソードが1時間に何度も繰り返されます。その結果、血中の酸素飽和度が急激に下がり、覚醒反応が起きて睡眠が分断されるという悪循環に陥るでしょう。
内耳にある蝸牛(かぎゅう)は、音の振動を電気信号に変換する精密な器官です。この蝸牛は酸素消費量が非常に多く、血液供給が途絶えると真っ先にダメージを受けます。
SAS患者に耳鳴りが多いのは、蝸牛への酸素供給が繰り返し不足するためだと研究者は指摘しています。
大規模疫学調査が示すデータ
台湾の13万人超を対象とした研究では、SAS患者は睡眠障害がない方と比較して耳鳴りの発症オッズ比が1.36と有意に高い結果でした。また米国のNHANES調査データを分析した研究でも、オッズ比は1.43に達しています。
韓国の国民健康栄養調査でも、SASの高リスク群で耳鳴りの発症率・持続率・重症度のいずれも上昇しており、国や人種を問わず同様の傾向が確認されています。
睡眠時無呼吸症候群と耳鳴りの関連を示した主要な調査
| 調査国・データ | 対象者数 | 耳鳴りリスク |
|---|---|---|
| 台湾・保険データベース | 約13万人 | オッズ比 1.36 |
| 米国・NHANES | 4,871人 | オッズ比 1.43 |
| メタ解析(8研究) | 132,292人 | オッズ比 1.65 |
いびきの振動音が耳を直接傷つける可能性
SASに伴う大きないびきは、気道だけでなく耳にも影響を与えるとされています。いびきの振動音が耳管を通じて中耳から内耳に伝わり、蝸牛の基底回転部(高音域を担当する部分)にダメージを与えるという仮説が提唱されています。
実際に、SAS患者では4kHzや8kHzといった高音域の聴力閾値が対照群より有意に高いとする報告があり、この傾向は騒音性難聴のパターンと類似しています。いびきの音自体が慢性的な「騒音曝露」として働いている可能性も否定できません。
酸素不足が内耳の有毛細胞を傷害して耳鳴りにつながる
SASで繰り返し起こる間欠的低酸素血症は、内耳の有毛細胞(ゆうもうさいぼう)のミトコンドリアを損傷し、聴覚機能の低下を通じて耳鳴りを引き起こすと動物実験でも裏づけられています。
酸素不足こそが、SASと耳鳴りをつなぐ中心的な経路といえます。
間欠的低酸素血症とは何か
間欠的低酸素血症(かんけつてきていさんそけっしょう)とは、無呼吸のたびに血液中の酸素濃度が急激に下がり、呼吸が再開すると回復するという「酸素のジェットコースター」を一晩中繰り返す状態です。
通常の睡眠では酸素飽和度が95%以上で安定しますが、重症のSAS患者では80%以下にまで低下することもあります。この急激な変動が活性酸素を大量に発生させ、全身の細胞にダメージを与えるのです。
蝸牛の有毛細胞はなぜ酸素に弱いのか
蝸牛の有毛細胞は、音の振動を電気信号に変換するために膨大なエネルギーを消費します。そのためミトコンドリア(細胞内のエネルギー工場)が豊富に存在し、酸素の供給が止まると機能が急速に低下します。
しかも、蝸牛への血液供給は終末動脈(他からの代替ルートがない血管)によって行われています。つまり、酸素不足に対するバックアップがなく、一度障害されると回復が極めて難しい構造です。
マウスを用いた実験では、間欠的低酸素曝露後にミトコンドリアの形態変化と聴性脳幹反応の閾値上昇が確認されています。
酸化ストレスと炎症の連鎖反応
繰り返す低酸素と再酸素化は、酸化ストレスを引き起こします。活性酸素が血管内皮を傷つけ、炎症性サイトカインの放出を促し、内耳の微小血管に慢性的な炎症をもたらします。
この慢性炎症は蝸牛の血液関門を破壊し、有毛細胞の変性を加速させるでしょう。耳鳴りは、こうした有毛細胞の障害に対して脳が代償的に神経活動を高めた結果、「存在しない音」を感知してしまう現象だと説明されています。
| 酸素不足による変化 | 内耳への影響 |
|---|---|
| 活性酸素の増加 | 有毛細胞のミトコンドリア損傷 |
| 血管内皮の障害 | 蝸牛への血流低下 |
| 炎症性物質の放出 | 内耳の慢性炎症と組織変性 |
| DNAメチル化の変化 | 有毛細胞の遺伝子発現異常 |
睡眠の質が下がると脳が「幻の音」を作り出す
酸素不足による末梢の障害だけでなく、睡眠の質そのものの低下が中枢神経系を介して耳鳴りを増悪させます。睡眠が分断されると、脳の聴覚野が過敏になり、本来は気にならないレベルの神経信号を「耳鳴り」として意識上に押し上げてしまうのです。
睡眠分断が聴覚中枢を過敏にさせる
健全な睡眠は、日中に活発に働いた神経回路をリセットする役割を担っています。SASで覚醒反応が頻発すると、深い睡眠(徐波睡眠)やレム睡眠の時間が削られ、このリセット機能が十分に働きません。
脳の聴覚野がリフレッシュされないまま翌日を迎えると、わずかな神経の自発活動まで「音」として知覚してしまう可能性があります。研究では、睡眠障害のある方は睡眠が良好な方と比べて耳鳴りの有病率が約2倍になるとの結果が報告されています。
レム睡眠と耳鳴りの悪循環
レム睡眠中は上気道の筋緊張がさらに低下し、無呼吸イベントが重症化しやすい時間帯です。そのため、レム睡眠関連型のSASを持つ患者さんでは、聴覚系への負荷がいっそう大きくなります。
耳鳴りが気になって寝つきが悪くなると、睡眠の質がさらに低下し、翌日の耳鳴りがより強く感じられるという悪循環に陥りやすくなるでしょう。この「耳鳴り→不眠→耳鳴り悪化」のループを断ち切ることが治療上の大きなカギです。
睡眠の質と耳鳴りの悪循環サイクル
| 段階 | 体に起きていること |
|---|---|
| 無呼吸の発生 | 気道閉塞により酸素低下と覚醒反応が繰り返される |
| 深い睡眠の減少 | 脳の聴覚リセット機能が低下する |
| 耳鳴りの自覚 | 聴覚野の過活動で「幻の音」を認識する |
| 入眠困難の悪化 | 耳鳴りが気になり寝つけなくなる |
日中の眠気やストレスも耳鳴りを増幅させる
SAS患者は日中に過度の眠気や倦怠感を抱えることが多く、精神的なストレスも蓄積しやすい傾向にあります。ストレスホルモンであるコルチゾールの慢性的な上昇は、脳の扁桃体を活性化させ、耳鳴りに対する感受性をさらに高めてしまいます。
うつ傾向が加わると、耳鳴りの苦痛度が急激に上がるという報告もあります。睡眠・ストレス・耳鳴りの三者は密接に絡み合っているため、どれか一つだけを治療しても改善が得られにくいことがあります。
「SASが原因かも」と疑うべき耳鳴りの特徴
すべての耳鳴りがSASに起因するわけではありませんが、いくつかの特徴的なパターンがあります。
朝の起床直後に耳鳴りが強い、高音域のキーンとした音が中心、いびきや日中の眠気を伴うといった複数の要素が重なる場合は、SASとの関連を積極的に疑うべきでしょう。
起床直後の耳鳴りが朝に強いパターン
SAS由来の耳鳴りで特徴的なのは、朝目覚めたときに強く感じるという点です。就寝中に何度も酸素不足が繰り返された直後の時間帯ですから、内耳が酸素不足からの回復途上にあるためと考えられます。
日中は活動に伴って血流が回復するため徐々に軽減する方もいますが、重症のSASでは一日中続くこともあります。朝型の耳鳴りに心当たりがある方は、睡眠中の呼吸の問題を疑ってみてください。
高音域のキーンという音が続く
SASに関連する聴覚障害は4kHz〜8kHzの高音域に集中しやすいとされています。蝸牛の基底回転部(高音域を担当する領域)が酸素不足やいびきの振動に対してとくに脆弱なためです。
そのため、SASに伴う耳鳴りは「キーン」「ピー」といった高い音として知覚されるケースが比較的多い傾向にあります。
もちろん個人差はありますが、低い音のブーンという耳鳴りよりも、高音のタイプが目立つ場合はSASとの関連を考慮してみましょう。
いびき・無呼吸を指摘されたことがある
家族やパートナーから「寝ている間に呼吸が止まっていた」「いびきがすごく大きい」と言われた経験がある方は、SASの可能性が高いといえます。自分自身では無呼吸に気づくことが難しいため、周囲の指摘が貴重な手がかりになります。
いびきの指摘と耳鳴りが同時期に現れた場合は、両者の原因がSASという一つの疾患にある可能性を考え、睡眠専門の医療機関への受診を検討してください。
SAS由来の耳鳴りを疑うサイン
- 朝の起床直後に耳鳴りが特に強い
- キーンやピーという高音域の音が中心
- 大きないびきや夜間の無呼吸を指摘されている
- 日中に強い眠気や集中力の低下がある
- 肥満傾向や高血圧を合併している
CPAP治療は耳鳴りの軽減にもつながる
SASの標準的な治療であるCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)は、睡眠中の気道閉塞を防ぎ、酸素飽和度を安定させます。その結果として内耳への酸素供給が改善し、耳鳴りの軽減も期待できるというのが現在の臨床的な見解です。
CPAPで酸素供給が安定すると内耳の負担が減る
CPAP装置はマスクを通じて一定の気圧を気道に送り続け、無呼吸の発生を物理的に防ぎます。酸素飽和度の急激な低下がなくなることで、蝸牛の有毛細胞に対する酸化ストレスが大幅に軽減されます。
ただし、すでに不可逆的に障害された有毛細胞はCPAPでも再生しません。治療開始が早いほど残存する有毛細胞を保護できるため、耳鳴りを感じ始めた段階での早期対応が大切です。
睡眠の質が回復し聴覚中枢もリセットされる
CPAPにより無呼吸が解消されると、深い睡眠やレム睡眠の比率が回復します。脳の聴覚野が本来のリセット機能を取り戻し、過敏になっていた聴覚処理が正常化に向かう可能性があります。
CPAP治療を継続した患者さんの中には、耳鳴りが完全に消失したわけではないものの「気にならないレベルまで軽くなった」と実感される方もいます。
睡眠の質の改善がストレスや不安の軽減にもつながり、耳鳴りの苦痛度が下がるという相乗効果も報告されています。
CPAP治療がもたらす耳鳴り改善の経路
| CPAPの効果 | 耳鳴りへの影響 |
|---|---|
| 無呼吸の消失 | 間欠的低酸素が解消され内耳の酸化ストレスが減少 |
| 深い睡眠の回復 | 聴覚中枢のリセット機能が正常に働く |
| 日中の眠気改善 | ストレス軽減により耳鳴りの苦痛度が低下 |
CPAP以外の治療選択肢も耳鳴りに好影響を与える
マウスピース(口腔内装置)を用いた治療もSASに対して有効です。下顎を前方に保持することで気道の閉塞を防ぎ、軽症〜中等症のSASに適用される場合があります。
また、SASの原因が扁桃肥大やアデノイド増殖にある場合は、外科的な治療が検討されることもあります。いずれの治療法であっても、SASそのものが改善すれば酸素供給の安定化を通じて耳鳴りの軽減が期待できるでしょう。
耳鳴りを悪化させないために今日から見直したい生活習慣
SASと耳鳴りの両方に効果が見込める生活習慣の改善は、治療と並行して取り組む価値があります。体重管理、飲酒の制限、就寝姿勢の工夫など、日常のちょっとした変化が症状を和らげてくれるかもしれません。
体重を減らすとSASも耳鳴りも軽くなる
肥満はSASの主要な危険因子であり、首まわりや舌根部の脂肪沈着が気道の狭窄を引き起こします。体重を5〜10%減らすだけでも無呼吸の回数が有意に減少するとの報告があり、それに伴って耳鳴りの改善が期待できます。
急激なダイエットではなく、バランスのよい食事と適度な運動を組み合わせて、半年から1年かけて緩やかに体重を落としていくのが理想的です。
飲酒と喫煙をできるだけ控える
アルコールは上気道の筋肉を弛緩させ、無呼吸を悪化させます。とくに就寝前の飲酒はSASの重症度を確実に上げてしまうため、夕食時の適量にとどめるか、できれば控えるようにしましょう。
喫煙もまた、上気道の粘膜を炎症させて気道抵抗を高めるほか、内耳の微小血管にも悪影響を及ぼします。禁煙はSASと耳鳴りの両面で症状改善に直結する取り組みです。
横向き寝と寝室環境の整備で睡眠の質を上げる
仰向けで寝ると舌根部が重力で喉に落ち込みやすく、無呼吸が起きやすくなります。横向きの姿勢で眠るだけでも無呼吸の回数を減らせる場合があるため、抱き枕や背中にクッションを当てて姿勢を固定してみてください。
寝室の温度は18〜22℃、湿度は40〜60%が快眠に適しています。静かで暗い環境を整え、就寝1時間前からスマートフォンの使用を控えると、入眠の質が向上するでしょう。
耳鳴り予防のために見直したい生活ポイント
- 禁煙に取り組む
- 横向き寝を意識して無呼吸を減らす
- 寝室の温度・湿度・照明を整える
耳鳴りが続くなら早めに受診するべき理由
耳鳴りは「様子を見ていれば治る」と思われがちですが、SASが原因の場合は放置すると聴力低下が進行する恐れがあります。
内耳の有毛細胞は再生しない組織なので、早期に原因を突き止めて治療を開始することが聴力を守るうえで極めて大切です。
耳鼻咽喉科と睡眠専門外来の両方を受診する
| 診療科 | 行われる検査 | わかること |
|---|---|---|
| 耳鼻咽喉科 | 純音聴力検査・耳音響放射検査 | 聴力低下の有無と蝸牛の機能評価 |
| 睡眠専門外来 | 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG) | 無呼吸の回数・重症度・酸素低下の程度 |
耳鳴りの原因を正確に突き止めるには、耳鼻咽喉科での聴力評価と、睡眠専門外来での睡眠検査の両方が必要です。どちらか一方だけでは、SASが耳鳴りに関与しているかどうかの判断が難しくなります。
まずはかかりつけ医や耳鼻咽喉科を受診し、聴力検査を受けたうえで「いびきがひどい」「日中の眠気がある」と伝えてみてください。SASの疑いが強い場合は、睡眠専門の医療機関への紹介を受けられます。
放置すると聴力低下が進行する恐れがある
SASによる間欠的低酸素が長期間続くと、蝸牛の有毛細胞の損傷は徐々に拡大していきます。有毛細胞は一度失われると再生しないため、治療が遅れるほど回復の余地が小さくなってしまいます。
メタ解析では、重症SAS患者の聴力閾値が対照群よりも有意に高い(つまり聴力が低い)ことが示されており、とくに高音域での悪化が顕著です。
耳鳴りは聴力低下の「前兆」として現れる場合もあるため、軽視せず早めの対応を心がけてください。
耳鳴りだけでなく全身の健康も守れる
SASの治療は耳鳴りの改善だけにとどまりません。心血管疾患、脳卒中、糖尿病といった重大な合併症のリスクを下げることにもつながります。
「たかが耳鳴り」と後回しにせず、SASの治療に踏み出すことが全身の健康を守る第一歩となります。耳鳴りをきっかけにSASが見つかり、結果として命に関わるリスクを回避できたという方も少なくありません。
よくある質問
- Q睡眠時無呼吸症候群による耳鳴りはどのような音に聞こえますか?
- A
睡眠時無呼吸症候群に伴う耳鳴りは、キーンやピーといった高い音として感じられることが比較的多いと報告されています。内耳の蝸牛の中でも、高音域を担当する基底回転部が酸素不足の影響を受けやすいためです。
ただし、耳鳴りの聞こえ方には個人差が大きく、ブーンやジーという低い音の場合もあります。音の種類だけで原因を断定することはできませんので、気になる場合は耳鼻咽喉科で聴力検査を受けましょう。
- Q睡眠時無呼吸症候群の治療を始めると耳鳴りは治りますか?
- A
CPAP治療などで睡眠時無呼吸症候群を適切に管理すると、耳鳴りが軽減したと感じる方はいらっしゃいます。酸素供給が安定し睡眠の質が改善すると、内耳への負担が減り、脳の聴覚処理も正常に近づくためと考えられています。
ただし、すでに不可逆的なダメージを受けた有毛細胞は回復しないため、完全に耳鳴りがなくなるとは限りません。早期に治療を開始するほど改善が見込めますので、耳鳴りが気になり始めた段階で受診されることを推奨します。
- Q睡眠時無呼吸症候群と耳鳴りを同時に診てもらえる診療科はどこですか?
- A
まずは耳鼻咽喉科を受診して聴力検査を受け、耳鳴りの状態を評価してもらうのがよいでしょう。そのうえでいびきや日中の眠気などSASの症状があれば、睡眠専門外来や呼吸器内科を紹介してもらえます。
睡眠時無呼吸症候群の診断には終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)が必要になりますので、両方の診療科を並行して受診する形が一般的です。総合病院であれば院内で連携して診療を進められる場合もあります。
- Q睡眠時無呼吸症候群ではない方でも耳鳴りは起きますか?
- A
耳鳴りの原因は睡眠時無呼吸症候群だけに限りません。加齢に伴う聴力低下、騒音曝露、メニエール病、ストレスや疲労など、さまざまな要因で耳鳴りは生じます。
ただし、いびきや日中の眠気、起床時の頭痛といった症状を併せ持つ方は、睡眠時無呼吸症候群が耳鳴りに関与している可能性を念頭に置いて、一度睡眠の検査を受けてみることをおすすめします。
- Q睡眠時無呼吸症候群に伴う耳鳴りを自分で和らげる方法はありますか?
- A
根本的な治療はSASそのものの管理が前提ですが、日常生活でも耳鳴りの苦痛を和らげる工夫はあります。就寝前にカフェインやアルコールを控え、横向きで眠ることで無呼吸の発生を減らし、耳鳴りの悪化防止につなげられるでしょう。
静かな環境では耳鳴りが目立ちやすいため、就寝時に自然音や環境音を低い音量で流す方法も有効です。ただし、こうした対策だけでは限界がありますので、症状が続く場合は医療機関を受診して適切な治療につなげてください。


