睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まる、または弱くなる状態が断続的に起こる病気です。
慢性的な睡眠不足や高血圧、心臓への負担など多くの健康上のリスクと関連があります。
本記事では睡眠時無呼吸症候群の予防と日常生活での対策を幅広く取り上げます。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に呼吸が断続的に止まったり弱くなったりすると体内に十分な酸素を取り込みにくくなります。その結果、心身に多様な影響が及びます。
ここでは睡眠時無呼吸症候群の特徴や症状を詳しく見ながら診断や治療に関する基本的な流れを解説します。
睡眠時無呼吸症候群の基本的な特徴
睡眠時無呼吸症候群は、英語でObstructive Sleep Apnea(略してOSA)と呼ばれることが多いです。
気道がふさがりやすくなって発生するタイプが多く、肥満やあごの形状、口呼吸の習慣などが関係すると考えられています。
いびきが大きい人や日中の強い眠気を訴える人に多くみられます。
短時間でも呼吸が止まると身体は酸素不足を補うために覚醒状態となり、深い睡眠が妨げられます。
睡眠時無呼吸症候群に関連しやすい主な兆候
- 強いいびき
- 日中の激しい眠気
- 朝起きたときの頭痛
- 夜間頻繁に目が覚める感覚
夜の睡眠状態だけでなく、日中の集中力や活力の低下などにもつながるため、周囲から指摘されるまで自覚しにくいケースも多いです。
呼吸が止まる仕組みと体への影響
呼吸が一時的に止まると血中の酸素濃度が下がりやすくなります。体は酸素不足を解消しようとするため自律神経が緊張状態となり、脈拍や血圧が上昇しやすくなります。
これを繰り返すと高血圧や心臓への負担の増大につながり、将来的に循環器系のリスクを高める可能性があります。
診断方法の概要
睡眠中の呼吸状態を把握するには睡眠ポリグラフ検査や簡易検査を行うことが多いです。
脳波や心拍、呼吸の動きなどを同時に測定して、1時間あたりに何回無呼吸または低呼吸が起こるかを調べます。
症状の程度によって軽症・中等症・重症などに分類します。
主な検査の種類と特徴
検査名 | 測定内容 | 特徴 |
---|---|---|
睡眠ポリグラフ検査(PSG) | 脳波、心電図、呼吸、筋電図などを測定 | 詳細なデータが得られる |
簡易検査 | 酸素飽和度や呼吸の流れ、心拍数などを測定 | 自宅で実施できる場合が多い |
脳波検査 | 脳の活動を測定 | 睡眠ステージを評価するときに有用 |
主な治療の選択肢
無呼吸症候群の治療方法としては、CPAP(持続陽圧呼吸療法)が代表的です。就寝時にマスクを装着し、一定の空気圧をかけて気道の閉鎖を防ぎます。
肥満が原因の1つと考えられる場合は体重管理が欠かせません。
口の形状や顎の位置を補正するマウスピースも選択肢となることがあります。
睡眠時無呼吸症候群の予防の基本
日常生活の中で睡眠時無呼吸症候群の予防を意識すると症状の進行を食い止める助けになります。
ここではどのような生活習慣がリスク低減につながるかを整理しながら具体的な対策方法を紹介します。
リスクを高めやすい生活習慣
睡眠時無呼吸症候群の予防の第一歩として、自分の生活習慣を振り返ることが重要です。特に肥満や過剰な飲酒、喫煙などは無呼吸症候群のリスクを上げる要因です。寝る前に大量の飲食をすると胃の圧迫が増加し、呼吸を妨げる可能性が高まります。
夜の習慣で気をつけたい点
- 寝る直前の食事や飲酒
- 寝る前の喫煙
- スマホやタブレットの長時間使用
- 強いストレスを感じた状態での就寝
特に深夜の飲食やアルコール摂取は睡眠が浅くなりがちなので用心してください。
無呼吸症候群の予防につながる習慣
無呼吸症候群の対策としては、まず適正な体重を保つことが大切です。
肥満傾向の方は日常的なウォーキングや軽い運動を取り入れることで体重を少しずつでも減らすと呼吸が楽になります。
また、就寝前にリラックスできる環境をつくると、眠りが深くなりやすくなります。
適度な運動とストレッチ
身体を動かすと代謝が高まるうえ、睡眠の質も向上しやすくなります。特に就寝前の軽いストレッチは体をゆるめ、呼吸を整える役割を果たします。
毎日無理なく続けられる動きから始めることが大切です。
軽い運動の例と期待できる効果
運動の種類 | 内容 | 主な効果 |
---|---|---|
ウォーキング | 30分程度の散歩 | 体重管理、心肺機能の改善 |
ストレッチ | 就寝前のゆったりした動き | 全身の緊張緩和、呼吸安定 |
軽い筋トレ | スクワットや腹筋など | 筋力維持、代謝向上 |
睡眠環境を整えるポイント
枕やマットレスの選択も睡眠の質を左右します。
自分に合った高さや硬さを選び、気道が狭くなりにくい姿勢を保ちやすくすると呼吸がスムーズになります。
部屋の温度や湿度を整え、快適な寝室環境をつくることも意識してください。
体重管理と栄養面
体重増加は気道まわりに余分な脂肪がつきやすくなり、睡眠時無呼吸症候群の発症や進行に関係すると考えられています。
ここでは無呼吸症候群の予防と改善を目指すうえで役立つ栄養面のポイントや食事の工夫を紹介します。
無呼吸症候群のリスクを高める肥満
肥満と無呼吸症候群の関連は多くの研究で示唆されています。特に腹部肥満があると横隔膜周辺への圧力が増し、呼吸が浅くなりやすいです。
日中に疲れやすくなり、活動量が下がってさらに太りやすくなる悪循環に陥る可能性もあります。
食事内容で注意したい点
- 糖質の過剰摂取
- 揚げ物や外食中心の食生活
- 甘い飲み物や菓子の頻繁な摂取
- 夜遅くの暴飲暴食
これらを見直すだけでも無呼吸の対策として体重管理の効果が期待できます。
栄養バランスを意識した食事
3大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)のバランスに加え、ビタミンやミネラルの補給も意識してください。
魚や大豆製品、海藻類などを取り入れると、体に優しい脂質やミネラルを確保できます。
夜は炭水化物を少し控えめにして野菜やきのこ類でカサ増しする方法もおすすめです。
食事のタイミングと飲酒
夜遅い時間に大量の飲酒や食事をすると胃腸に負担がかかり、眠りが深くなりにくいです。
できれば就寝2~3時間前には食事を済ませ、アルコールの量も適度に調整してください。
アルコール自体は一時的に眠気を感じやすくしますが、後半の睡眠を浅くする恐れがあります。
食事と飲酒に関する時間帯と注意点
食事・飲酒開始時間 | 具体的な注意点 | 体への影響 |
---|---|---|
就寝3時間前まで | 可能な限り夕食を終える | 胃の負担を減らして睡眠を深めやすくする |
就寝2時間前まで | 水分補給は適宜行い、軽めの間食にとどめる | 空腹すぎないように調整 |
就寝1時間前以降 | アルコールは控えめにし、飲むなら少量に留める | 酔いによる睡眠の質の低下を防ぐ |
継続的な体重コントロール
食事内容の見直しや日常的な運動を続けることで体重が適正範囲に近づきやすくなります。
体重が減ると気道周辺にかかる負荷が軽減し、睡眠中の呼吸も安定しやすくなります。焦らず少しずつ改善を続けることが大切です。
睡眠姿勢と口呼吸
無呼吸症候群の対策には姿勢や呼吸方法の改善も大きく関わります。
横向きで寝ることが良いといわれるケースが多いですが、人それぞれに体格や習慣が異なります。
ここでは寝姿勢のポイントや口呼吸への注意点をまとめます。
仰向けのリスクと横向き睡眠の利点
仰向けで寝ると下あごや舌が重力で下がりやすくなり、気道を狭めるきっかけとなります。
一方で横向きは舌や顎が後方に落ちにくく、気道を確保しやすいです。横向き睡眠を習慣化するといびきが軽減する可能性があります。
寝姿勢による特徴と注意事項
- 仰向け:気道が狭まりやすい
- 横向き:気道が確保しやすい、いびき軽減が期待できる
- うつぶせ:首や腰に負担がかかりやすい
自分にとって無理のない範囲で横向きの習慣をつけると無呼吸の対策に役立ちます。
枕やマットレスの選び方
横向きで寝るときは適度な高さの枕を使うと首の緊張が少なくなります。
高さが合わない枕だと頭や首に負荷がかかり、寝返りが打ちにくい場合があります。
寝具専門店で実際に横になりながら試して首と肩の隙間をサポートしてくれるものを選ぶと良いでしょう。
寝具の特徴と選ぶポイント
種類 | 特徴 | 選ぶポイント |
---|---|---|
枕 | 首のカーブをサポートする高さと形状が重要 | 仰向け、横向きの両方を試して選ぶ |
マットレス | 体圧分散性が良いものは寝返りを打ちやすい | 体格や好みの硬さに合うかどうか |
抱き枕 | 横向き姿勢を安定させやすい | 大きさや柔らかさで使いやすさが変わる |
口呼吸と鼻呼吸の違い
口呼吸の習慣があると気道が乾燥しやすく、喉の粘膜が腫れやすい傾向があります。その結果、いびきや無呼吸症状を悪化させる場合があります。
鼻呼吸は鼻毛や粘膜がフィルターの役目を果たすので、空気を適度に加湿・浄化しながら呼吸が可能となります。
口呼吸を防ぐ工夫
就寝中に無意識のうちに口が開いてしまう方は簡易的にテープを貼る方法があります(肌が弱い人は要注意)。
また、鼻づまりがある場合は寝る前に点鼻薬を使うなどのケアを行い、できるだけ鼻呼吸で眠れるように意識すると呼吸状態が安定しやすいです。
無呼吸症候群の対策に役立つ習慣
日常的な生活の質を上げながら無呼吸症候群の予防と改善につながる習慣を取り入れることは大切です。
ここでは無呼吸症候群の対策に役立ちやすい具体的なアクションについて解説します。
規則正しい睡眠スケジュール
毎日同じ時間に寝起きする習慣は体内時計を安定させて深い睡眠を得る手助けをします。
不規則なリズムだと眠りが浅くなりやすく、呼吸状態が乱れるきっかけにもなります。
なるべく就寝時間と起床時間を固定して週末も大きくずらさないように注意してください。
日々の睡眠リズムで気をつけたい点
- 就寝・起床時間を一定に保つ
- 週末の寝だめを避ける
- 起床後はすぐに太陽光を浴びる
- 夜間は強い光を避けて早めに体を落ち着かせる
自分なりのリズムを作ることで睡眠が深まりやすくなります。
軽い筋力トレーニング
軽度の筋力トレーニングは体脂肪を減らすだけでなく、姿勢を維持するための筋肉を養う効果も期待できます。
特に腹筋や背筋まわりの筋力が向上すると姿勢が整い、呼吸が楽になるケースがあります。負荷は小さくても継続することが大切です。
おすすめの簡易トレーニング
種目 | やり方 | 特徴 |
---|---|---|
プランク | うつ伏せの状態で肘を床につけて体を一直線に保つ | 全身のコアを鍛えられる |
スクワット | 足を肩幅に開き、腰を落として戻す | 下半身と体幹を同時に強化 |
クランチ | 仰向けで膝を曲げ、軽く上体を起こす | 腹筋を集中的に鍛える |
起床後の深呼吸とストレッチ
朝起きてすぐに深呼吸や軽いストレッチを取り入れると体内の酸素量が増え、交感神経と副交感神経のバランスを整えやすくなります。
1日を通して呼吸が浅くならないよう、意識的に体を動かす時間を作ることが大切です。
ホルモンバランスと睡眠の関係
睡眠時無呼吸症候群が続くとホルモンバランスが乱れやすく、満腹感や食欲をコントロールするホルモンにも影響が及びます。
これが原因で食欲が増し、さらに体重が増えて無呼吸症状を悪化させる可能性があります。
良質な睡眠を得るためにも夜間の環境づくりやリラックス方法を工夫してください。
日常生活での注意点
睡眠時無呼吸症候群の予防と対策には、一つひとつの生活習慣が大きく影響します。
ここでは仕事や家庭生活など普段のシーンで取り入れやすい工夫や気をつけるべきポイントについて触れます。
ストレスとの向き合い方
強いストレスを感じると交感神経の緊張が続いて寝つきが悪くなります。
その結果として深い睡眠に入りにくく、無呼吸症状を悪化させる要因になるかもしれません。
ストレス対策には休息や趣味の時間を確保し、体と心を落ち着かせる工夫が求められます。
ストレス軽減に役立つ取り組み
- 趣味やリラクゼーションを意識的に取り入れる
- 適度な運動で気分をリフレッシュ
- 深呼吸や軽い瞑想を試みる
- 休息と仕事のバランスを見直す
これらを継続すると気持ちが落ち着き、睡眠の質を高めやすくなります。
家族や周囲からのサポート
無呼吸症候群は本人が気づきにくい病気です。家族がいびきを指摘したり、日中の眠気を見て「おかしいかも」と感じたりしたときは受診を提案するなどの助けが必要です。
本人が自覚していない場合もあるため、周囲の声かけは意外と大きなきっかけになります。
周囲ができることと期待できる効果
協力の内容 | 具体例 | 効果 |
---|---|---|
いびきの記録 | 寝室を共有する家族がいびきのパターンをメモ | 受診時の参考情報として活用 |
昼間の様子の観察 | 昼間のうたた寝や集中力の低下をチェック | 無呼吸症候群を疑うきっかけになる |
受診の後押し | 本人が診察を迷っている場合の声かけや説得 | 早期に医療機関を受診しやすくなる |
寝具や環境の定期的な見直し
寝具は消耗品でもあるため、定期的にマットレスや枕の状態をチェックすると良いでしょう。
合わなくなったと感じたときは早めに交換や調整を行い、快適な眠りをサポートする状態を維持してください。
室温や湿度も季節ごとに変化しやすいため、エアコンや加湿器を適宜利用して快適な空気環境をキープすることが大切です。
規則正しい生活のメリット
朝食をしっかり摂る、昼間に適度な活動を行う、夜は決まった時間に就寝するなど規則正しい生活リズムは睡眠の質に結びつきやすいです。
体内時計が安定すると夜に深く眠りやすくなり、呼吸状態も落ち着きがちです。
クリニックでの受診の流れ
実際に睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合や無呼吸症候群の予防をしっかり行いたい方は医療機関での受診を検討してください。
ここではどのように受診して診断・治療を進めるかの概要を示します。
予約から初診まで
睡眠外来や呼吸器内科など、無呼吸症候群を専門的に扱うクリニックを選び、電話やオンラインで予約を行います。
初診では現在の症状や生活習慣、既往歴などを医師に伝え、必要があれば検査のスケジュールを組んでいきます。
受診前に把握しておきたい内容
- いびきや無呼吸を指摘された回数・期間
- 日中の眠気の頻度や強さ
- 現在の服薬状況や既往症
- 普段の睡眠時間と就寝・起床時刻
医師に情報を伝えると、より適切な検査や治療方針を立てやすくなります。
検査と診断
検査方法には自宅で行える簡易検査と、入院もしくは外来で行う精密検査があります。
簡易検査で無呼吸状態が見られた場合、より詳細を把握するために睡眠ポリグラフ検査を実施することがあります。
診断結果をもとに、CPAPやマウスピースなど治療の選択肢を検討していきます。
受診時の流れと主な検査の特徴
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
初診 | 問診、既往歴の確認、生活習慣のヒアリング | 検査の方針や必要性を話し合う |
検査 | 簡易検査 or 睡眠ポリグラフ検査 | 無呼吸症状の程度を客観的に把握 |
診断・治療方針 | 検査結果をもとに治療法を提案 | CPAP導入やマウスピースなど |
治療後のフォローアップ
CPAPを導入した場合でも体重管理や生活習慣の見直しが必要です。
治療により症状が改善しても油断すると再び症状が出る可能性があります。
定期的に医師の診察を受けることで機器の設定や今後の治療方針を適切に調整しやすくなります。
早期受診の重要性
無呼吸症候群は放置すると循環器系や代謝系のトラブルにつながる恐れがあります。
軽度な段階であれば体重管理や生活習慣の改善だけで状態が大きく改善するケースも少なくありません。
少しでも疑いがある場合は早めの受診が大切です。
睡眠時無呼吸症候群と心身の健康
睡眠時無呼吸症候群は睡眠不足による倦怠感や集中力の低下だけでなく、肥満や高血圧、心臓病など複合的な健康問題と関連があります。
この章では無呼吸症候群が及ぼしうる心身への影響と将来的なリスク管理について掘り下げます。
心臓や血圧への影響
無呼吸状態が続くと体は酸素不足を補おうと交感神経を活発にし、血圧や心拍数が上がりやすくなります。
長期的に高血圧の傾向が続くことで動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクを高める可能性が指摘されています。
無呼吸症候群と循環器疾患の関連性
疾患名 | 関連の背景 | 注意点 |
---|---|---|
高血圧 | 繰り返し起こる酸素不足と交感神経の緊張 | 早期の血圧管理が大切 |
心不全 | 心臓への負担が増加しやすくなる | 息切れやむくみに注意 |
不整脈 | 交感神経の影響で心拍リズムが乱れやすい | 動悸や胸の違和感の早期受診を |
メンタルヘルスへの影響
寝不足が続くとイライラや不安感が増し、気分が落ち込みやすくなります。
無呼吸症状を自覚しない場合でも、日中の眠気がひどいと仕事や家事、学業のパフォーマンスに支障が出て自己肯定感の低下につながることがあります。
無呼吸症候群と診断された方はメンタル面のケアも並行して行うと良いでしょう。
血糖値や代謝への影響
無呼吸症状が継続するとインスリン抵抗性が増して2型糖尿病のリスクが高まるという報告があります。
睡眠不足や浅い眠りが続くと食欲を調整するホルモンの分泌が乱れやすくなります。そのため過食気味になり、肥満がさらに進む可能性もあります。
無呼吸症候群と代謝異常の関連
- 深い睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
- 食欲増進ホルモンの分泌増加
- インスリン抵抗性の上昇
- 体重増加によるさらなる呼吸障害
これらが重なることで生活習慣病を引き起こすリスクが高まるかもしれません。
全身状態を見据えた予防と対策
無呼吸症候群の対策には呼吸だけでなく肥満や生活習慣病の管理も同時に考える必要があります。
体重を減らすだけでなく、バランスの良い食事や適度な運動習慣を取り入れることで、心身ともに健やかな状態を保ちやすくなります。
定期的に健康診断を受けて全身状態をチェックしながら日々の生活を見直すことが無呼吸症候群の予防と改善につながります。
以上
睡眠時無呼吸症候群を知ろう
参考にした論文
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