「CPAP治療を始めたら痩せるって本当?」「睡眠時無呼吸症候群と体重にはどんな関係があるの?」
CPAP(シーパップ)治療を検討している方や、すでに治療中の方からこのようなご質問をいただくことがあります。
CPAP治療は直接的な痩身治療ではありませんが、睡眠の質を劇的に改善することで間接的に体重コントロールに良い影響を与える可能性が指摘されています。
この記事ではCPAP治療と睡眠の質の関係、そして睡眠が体重に与える影響について詳しく解説し、「CPAPで痩せる」という疑問にお答えします。
CPAP治療と睡眠の質の基本的な関係
CPAP治療が体重にどのような影響を与えるかを理解する前に、まずCPAP治療が睡眠の質にどう関わるのかを知ることが大切です。
CPAP治療の概要と目的
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主要な治療法です。
睡眠中に鼻や口に装着したマスクから一定の陽圧を気道に送り込み、気道の閉塞を防ぎます。
この治療の主な目的は睡眠中の無呼吸や低呼吸を減少させ、体内に十分な酸素を供給し、質の高い睡眠を取り戻すことです。
睡眠の質が健康全般に与える影響
質の高い睡眠は心身の健康維持に非常に重要です。十分な睡眠は疲労回復、記憶の定着、ホルモンバランスの調整、免疫力の維持など、多岐にわたる生命活動を支えています。
逆に睡眠の質が低下するとこれらの機能が損なわれ、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が睡眠の質を低下させる理由
睡眠時無呼吸症候群の患者さんは睡眠中に何度も呼吸が止まったり浅くなったりします。この呼吸イベントのたびに体は低酸素状態に陥り、脳が覚醒(マイクロアローザル)してしまいます。
本人は覚醒を自覚していなくても深い睡眠が妨げられ、睡眠が断片化するため、睡眠の質は著しく低下します。この結果、日中の強い眠気や倦怠感が生じます。
SASによる睡眠の質の低下要因
要因 | 睡眠への影響 | 結果 |
---|---|---|
頻繁な呼吸停止・低呼吸 | 低酸素状態、脳の覚醒 | 深い睡眠の減少、睡眠の断片化 |
交感神経の亢進 | 心拍数上昇、血圧上昇 | 体がリラックスできない |
いびき | 気道振動による覚醒刺激 | 睡眠の質の低下 |
CPAP治療による睡眠の質の劇的な改善
CPAP治療を行うと睡眠中の気道が確保され、無呼吸や低呼吸が大幅に減少します。これにより夜間の低酸素状態や頻繁な覚醒がなくなり、深い睡眠の割合が増加し、睡眠の連続性が保たれます。
結果として睡眠の質は劇的に改善し、CPAP治療を受けた多くの患者さんが治療開始後すぐに熟睡感や日中の爽快感を実感します。
睡眠の質と体重コントロールの深い関連性
「CPAP 痩せる」というキーワードに関心がある方は睡眠と体重の関係について知ることが重要です。
実は睡眠の質は体重コントロールと密接に関連しています。
食欲調整ホルモン(グレリン・レプチン)と睡眠
私たちの食欲は主に「グレリン」と「レプチン」という二つのホルモンによって調整されています。
グレリンは胃から分泌され食欲を増進させるホルモン、レプチンは脂肪細胞から分泌され食欲を抑制しエネルギー消費を促すホルモンです。
睡眠不足や質の悪い睡眠はこれらのホルモンのバランスを乱し、グレリンの分泌を増やし、レプチンの分泌を減らすことが研究で示されています。
このホルモンバランスの乱れが過食や肥満に繋がりやすくなります。
睡眠不足と基礎代謝の低下
基礎代謝とは生命維持に必要なエネルギー消費のことです。睡眠不足が続くと自律神経のバランスが乱れ、基礎代謝が低下する傾向があると言われています。
基礎代謝が低下すると同じ量の食事を摂取してもエネルギーが消費されにくくなり、余ったエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなります。
CPAP治療による睡眠改善は、この点でも間接的に体重管理に貢献する可能性があります。
睡眠不足による日中の活動量低下とコルチゾール
睡眠不足や質の悪い睡眠は日中の眠気や倦怠感を引き起こし、活動量を低下させます。活動量が減れば当然エネルギー消費も少なくなります。
また、慢性的な睡眠不足はストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌を増加させる可能性があります。
コルチゾールは食欲を増進させ、特に内臓脂肪の蓄積を促すと言われています。
睡眠と体重に関わるホルモンの変化
ホルモン | 睡眠不足時の変化 | 体重への影響 |
---|---|---|
グレリン(食欲増進) | 増加 | 食欲亢進、過食傾向 |
レプチン(食欲抑制) | 減少 | 満腹感低下、過食傾向 |
コルチゾール(ストレス) | 増加傾向 | 食欲増進、脂肪蓄積促進 |
質の高い睡眠が体重管理にもたらす好影響
逆に質の高い十分な睡眠は、食欲調整ホルモンのバランスを整え、基礎代謝を維持し、日中の活動性を高めるため、体重管理に非常に良い影響を与えます。
健康的なダイエットを目指す上で睡眠の質を見直すことはとても大切です。
CPAP治療が体重に与える間接的な影響とは
CPAP治療は直接的な痩身治療ではありません。しかし睡眠の質を改善することを通じて間接的に体重コントロールに良い影響を与える可能性が考えられます。
これが「CPAP治療で痩せる」という期待に繋がるのかもしれません。
睡眠の質向上によるホルモンバランスの正常化
CPAP治療によって睡眠時無呼吸症候群が改善されると睡眠の断片化や低酸素状態が解消され、グレリンやレプチンといった食欲調整ホルモンの分泌バランスが正常化する可能性があります。
このホルモンバランスの改善により、過度な食欲が抑えられ、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
日中の眠気改善による活動量の自然な増加
CPAP治療の最も顕著な効果の一つは日中の眠気や倦怠感の劇的な改善です。体が軽くなり、活動的になることで日常生活におけるエネルギー消費量が増加する可能性があります。
例えば階段を使うようになったり散歩をするようになったりするだけでも、長期的に見れば体重管理に貢献します。
代謝機能の改善の可能性
睡眠時無呼吸症候群はインスリン抵抗性(血糖値を下げるインスリンの効きが悪くなる状態)や脂質代謝異常と関連があることが知られています。
CPAP治療によってこれらの代謝異常が改善すれば脂肪が燃焼しやすい体質に近づく可能性も指摘されています。
ただし、この点についてはまだ研究段階であり、個人差も大きいです。
CPAP治療による間接的な体重への好影響(可能性)
- 食欲調整ホルモンのバランス改善
- 日中の活動量増加に伴うエネルギー消費増
- インスリン抵抗性や脂質代謝の改善
CPAP治療は「痩せる薬」ではないことの理解
重要なことはCPAP治療そのものが体重を減らす効果を持つわけではない、という点です。
CPAPはあくまで睡眠時無呼吸症候群の治療であり、その結果として睡眠の質が改善し、それが間接的に体重管理しやすい体内環境や生活習慣に繋がる「可能性」があると理解することが大切です。
「CPAP治療で痩せる」という言葉に過度な期待を持つのではなく、治療の本来の目的を忘れないようにしましょう。
「CPAPで痩せる」という情報の真偽と注意点
インターネット上などで「CPAPで痩せた」という体験談を見かけることがあるかもしれません。
しかしその情報を鵜呑みにするのではなく、医学的な観点から冷静に捉える必要があります。
「痩せた」という体験談の背景にあるもの
CPAP治療後に体重が減少したという人の多くはCPAPによる睡眠の質の改善に加え、治療をきっかけに自身の健康意識が高まり、食事や運動などの生活習慣を見直した結果である可能性が高いと考えられます。
CPAP治療が健康的な生活への良い動機付けになったと言えるでしょう。
体重変化には個人差が大きい
CPAP治療が体重に与える影響は個人差が非常に大きいです。
治療開始時の体重、SASの重症度、年齢、性別、生活習慣、合併症の有無など、多くの要因が絡み合っています。
CPAP治療を受けた全ての人が痩せるわけではありませんし、逆に体重が増加するケースも報告されています。この点は「CPAPで痩せる」という期待を持つ上で注意が必要です。
CPAP治療後の体重変化に影響する要因
要因カテゴリ | 具体例 |
---|---|
患者背景 | 年齢、性別、治療開始時のBMI |
SASの特性 | 重症度 (AHI)、低酸素の程度 |
生活習慣 | 食事内容、運動習慣、飲酒・喫煙 |
CPAP治療と並行した生活習慣改善の重要性
CPAP治療の効果を最大限に引き出し、かつ体重コントロールを目指すのであれば、CPAP治療だけに頼るのではなく、バランスの取れた食事、適度な運動、規則正しい生活リズムといった基本的な生活習慣の改善に主体的に取り組むことが何よりも重要です。
医師や管理栄養士のアドバイスを受けながら健康的な体重管理を目指しましょう。
むしろCPAP治療初期に体重が増えるケースも?
一部の研究ではCPAP治療開始後に一時的に体重が増加したという報告もあります。
これは睡眠の質が改善することでエネルギー消費効率が良くなりすぎたり、あるいは治療による安心感から食事が進むようになったりする可能性などが考えられていますが、明確な理由はまだ解明されていません。
もし体重増加が気になる場合は自己判断せず医師に相談することが大切です。
CPAP治療中の体重管理をサポートする生活習慣
CPAP治療を受けながら健康的な体重管理を目指すためには日々の生活習慣を見直すことが基本です。
CPAP で痩せるという結果を期待するなら以下の点を意識しましょう。
バランスの取れた食事を心がける
特定の食品に偏らず、主食・主菜・副菜を揃えて多様な栄養素をバランス良く摂取することが大切です。
食事で意識したいポイント
- 野菜、きのこ類、海藻類を積極的に摂取する(食物繊維)
- 良質なたんぱく質(魚、大豆製品、脂身の少ない肉など)を選ぶ
- 脂質の摂りすぎに注意し、質の良い油(青魚の油、オリーブオイルなど)を選ぶ
- 間食や甘い飲み物は控えめにする
- よく噛んでゆっくり食べる
適度な運動を習慣化する
有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)と、筋力トレーニングを組み合わせることが理想的です。
有酸素運動は脂肪燃焼を促し、筋力トレーニングは基礎代謝を高めます。無理のない範囲で楽しみながら続けられる運動を見つけましょう。
CPAP治療で日中の活動性が上がれば、運動にも取り組みやすくなります。
規則正しい睡眠サイクルを維持する
CPAP治療の効果を高めるためにも、毎日同じくらいの時間に寝起きするなど規則正しい睡眠サイクルを心がけることが重要です。
睡眠の質が安定すればホルモンバランスも整いやすくなります。
運動習慣の目安
運動の種類 | 頻度・時間 | 期待できる効果 |
---|---|---|
有酸素運動(ウォーキング等) | 週3~5回、1回30分以上 | 脂肪燃焼、心肺機能向上 |
筋力トレーニング | 週2~3回 | 基礎代謝向上、筋力維持 |
ストレッチ | 毎日 | 柔軟性向上、リラックス効果 |
ストレスを上手に管理する
過度なストレスはコルチゾールの分泌を促し、過食や体重増加に繋がることがあります。
趣味の時間を楽しむ、リラックスできる方法を見つけるなど自分なりのストレス解消法を持つことが大切です。質の高い睡眠自体もストレス軽減に役立ちます。
CPAP治療と体重に関する医師への相談ポイント
CPAP治療中の体重変化や体重管理について不安や疑問がある場合は遠慮なく医師に相談しましょう。適切なアドバイスを受けることができます。
CPAP治療開始後の体重変化について
CPAP治療を始めてから体重が増えた、あるいは減ったなど具体的な変化を医師に伝えましょう。
その際に食事内容や運動量の変化なども合わせて伝えると、より的確なアドバイスが得られます。CPAPで痩せるという期待があったが実際は違う、といったことも正直に話して構いません。
生活習慣改善に関する具体的なアドバイス
体重管理のためにどのような食事を心がければ良いか、どの程度の運動が適切かなど具体的な生活習慣改善の方法について医師や管理栄養士に相談しましょう。
個々の状態に合わせた実行可能なプランを一緒に考えてくれます。
CPAP設定と体重変化の関連性
まれにCPAPの圧力設定などが間接的に体重変化に影響している可能性もゼロではありません(例えば、圧が高すぎて不快感から活動量が減るなど)。
気になる場合は医師にCPAPの使用感や体調の変化を詳しく伝え、設定の見直しが必要かどうか相談してみましょう。
医師への相談時に伝える情報例
項目 | 具体例 |
---|---|
体重の変化 | 治療開始前後の体重、増減の時期や程度 |
食事内容の変化 | 食事量、間食の頻度、外食の状況など |
運動習慣の変化 | 運動の種類、頻度、時間など |
CPAPの使用状況 | 毎日の使用時間、AHI、マスクのフィット感など |
自覚症状 | 眠気、倦怠感、食欲の変化など |
体重管理に関する不安や疑問全般
「CPAPを使っているのに痩せないのはなぜか」「もっと効果的に体重を減らす方法はないか」など、体重管理に関するあらゆる不安や疑問を医師にぶつけてみましょう。
専門的な立場から患者さんの悩みに寄り添ったアドバイスをしてくれます。
CPAP治療の本来の目的と体重管理の位置づけ
「CPAPで痩せる」というワードへの関心は理解できますが、CPAP治療の本来の目的と、その中での体重管理の位置づけを正しく理解しておくことが大切です。
CPAP治療の第一目標はSASの改善
CPAP治療の最も重要な目的は睡眠時無呼吸症候群(SAS)による無呼吸・低呼吸をなくし、睡眠の質を改善します。
そしてそれによって引き起こされる日中の眠気や集中力低下、さらには高血圧や心血管疾患などの合併症を予防・改善することです。
体重減少はあくまで副次的な効果、あるいは治療と並行した生活習慣改善の結果として期待されるものです。
体重管理はSAS治療の重要な一部
特に肥満を伴う睡眠時無呼吸症候群の患者さんにとって、体重管理はSAS治療の非常に重要な要素です。
減量に成功すればSASそのものが軽快し、CPAPの圧力を下げられたり、場合によってはCPAP治療から離脱できる可能性もあります。
CPAP治療をきっかけとして健康的な体重を目指すことは、治療効果を高める上でも大切です。
長期的な健康維持のためのトータルケア
CPAP治療は単に睡眠中の呼吸を助けるだけでなく、長期的な健康維持のためのトータルケアの一部と捉えるべきです。
質の高い睡眠の確保、適切な体重管理、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙など、総合的なアプローチが、健康寿命の延伸に繋がります。
CPAP治療と健康目標
CPAP治療の直接的目標 | 関連する健康目標 |
---|---|
無呼吸・低呼吸の消失 | 日中の眠気・倦怠感の改善 |
睡眠の質の向上 | 生活習慣病の予防・改善 |
低酸素状態の改善 | 心血管系への負担軽減 |
医師との連携による個別化されたアプローチ
CPAP治療も体重管理も画一的な方法で全ての人にうまくいくわけではありません。
医師とよく相談し、個々の患者さんの状態やライフスタイルに合わせた無理のない計画を立てて取り組むことが成功の鍵です。
CPAP治療で痩せるという点についても個別の状況に応じたアドバイスを受けるようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
CPAP治療と体重に関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- QCPAPを使えば運動や食事制限をしなくても痩せますか?
- A
いいえ、CPAP治療そのものに直接的な痩身効果はありません。
CPAPは睡眠の質を改善することで間接的に体重コントロールしやすい体内環境を作る手助けをする可能性がありますが、それだけで体重が大幅に減少することは期待できません。
CPAPで痩せるという結果を得るためにはCPAP治療と並行して、バランスの取れた食事や適度な運動といった生活習慣の改善に取り組むことが非常に重要です。
- QCPAP治療を始めたら逆に太ったという話を聞いたのですが…
- A
一部の患者さんでCPAP治療開始後に一時的に体重が増加するケースが報告されています。
その明確な理由はまだ完全には解明されていませんが、睡眠の質が改善して体のエネルギー効率が良くなった、あるいは治療による安心感から食欲が増した、などが考えられます。
もし体重増加が気になる場合は自己判断せずに医師に相談し、食事内容や活動量などを見直すアドバイスを受けてください。
- Qどのくらい痩せればCPAP治療をやめられますか?
- A
減量によって睡眠時無呼吸症候群がどの程度改善するかは個人差が大きく、一概に「何キロ痩せればCPAPをやめられる」とは言えません。
減量に成功し、AHI(無呼吸低呼吸指数)が大幅に低下するなど医師がCPAP治療の必要性が低下したと判断した場合にCPAPの中止や中断を検討します。
自己判断でCPAPをやめることはせず、必ず医師の指示に従ってください。
- QCPAP治療中のダイエットで気をつけることはありますか?
- A
極端な食事制限や過度な運動はかえって体調を崩したり、CPAP治療の継続が困難になったりする可能性があるため避けるべきです。
医師や管理栄養士の指導のもと、バランスの取れた食事と無理のない範囲での運動を継続することが大切です。
CPAP治療で日中の眠気やだるさが改善すれば、より活動的にダイエットに取り組めるようになるでしょう。
CPAPで痩せるという目標も健康的な方法で目指しましょう。
以上
参考にした論文
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