睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けると、「AHI」という言葉を耳にすることがあります。このAHIはSASの診断や重症度を判断する上で非常に重要な指標です。
しかし具体的に何を意味するのか、どのように測定されるのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではAHI(無呼吸低呼吸指数)の基本的な意味からその数値が示すこと、検査方法、そして治療との関連性まで分かりやすく解説します。
AHIを正しく理解することはご自身の状態を把握し、適切な治療を受けるための第一歩です。
AHIとは何か?睡眠時無呼吸症候群の重要な指標
AHIは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断と治療方針の決定において中心的な役割を果たす数値です。その基本的な意味を理解しましょう。
AHIの正式名称と基本的な意味
AHIは「Apnea Hypopnea Index」の略で、日本語では「無呼吸低呼吸指数」と訳されます。これは睡眠1時間あたりに「無呼吸」と「低呼吸」が合計で何回発生したかを示す数値です。
例えば7時間の睡眠中に無呼吸と低呼吸が合計で35回あった場合、AHIは「35回 ÷ 7時間 = 5回/時」となります。こ
の数値が大きいほど睡眠中の呼吸障害が頻繁に起きていることを意味します。
なぜAHIがSAS診断で重要なのか
AHIはSASの有無を客観的に判断し、その重症度を分類するための国際的な基準として用いられています。
医師はAHIの値と患者さんの自覚症状などを総合的に評価して診断を下し、治療方針を決定します。
また、治療効果を判定する際にもAHIの変動を参考にします。このため、SAS診療においてAHIは欠かせない指標となっています。
AHIの主な役割
役割 | 具体的な内容 |
---|---|
SASの診断基準 | 一定以上のAHIと症状で診断 |
重症度分類 | AHIの値で軽症・中等症・重症を判断 |
治療方針の決定 | 重症度に応じて治療法を選択 |
治療効果の判定 | 治療前後のAHIの変化で効果を評価 |
AHIが示す「無呼吸」と「低呼吸」とは
AHIを構成する「無呼吸」と「低呼吸」は、それぞれ以下のような状態を指します。
- 無呼吸(Apnea):睡眠中に10秒以上呼吸が完全に停止した状態。
- 低呼吸(Hypopnea):睡眠中に10秒以上呼吸が著しく浅くなり、換気量が50%以上低下し、かつ血液中の酸素飽和度が3~4%以上低下するか、または脳波上の覚醒反応を伴う状態。
これらの呼吸イベントが頻繁に起こると体への酸素供給が不足し、睡眠の質が低下します。
健康な人のAHIの目安
完全に健康な人でも睡眠中にごく稀に短い無呼吸や低呼吸が起こることはあります。一般的にAHIが5回/時未満であれば正常範囲内と考えられています。
ただしAHIが5回/時未満であっても、いびきがひどい、日中の眠気が強いなどの症状がある場合は他の睡眠関連の問題が隠れている可能性もあるため、医師に相談することが望ましいです。
AHIはどのように測定されるのか
AHIを正確に測定するためには専門的な睡眠検査が必要です。検査の種類によって測定できる情報や精度が異なります。
睡眠検査の種類とAHI測定
SASの診断やAHIの測定には主に「簡易検査」と「精密検査(ポリソムノグラフィー検査:PSG)」の2種類の検査があります。
どちらの検査を行うかは患者さんの症状や状態、医療機関の方針などによって決定されます。
簡易検査でのAHI測定の概要
簡易検査は自宅で手軽に行えるスクリーニング検査です。
手の指や鼻にセンサーを装着し、睡眠中の呼吸の状態(気流)、血液中の酸素飽和度(SpO2)、いびきの音などを記録します。
この記録から無呼吸や低呼吸の回数を算出し、AHIを推定します。比較的簡便に行える反面、PSG検査ほど詳細な情報は得られません。
簡易検査で主に測定する項目
測定項目 | センサーの例 | AHI算出への寄与 |
---|---|---|
呼吸気流 | 鼻カニューレ、サーミスター | 無呼吸・低呼吸の検出 |
酸素飽和度 (SpO2) | パルスオキシメーター(指センサー) | 低呼吸の判定、低酸素状態の評価 |
いびき音 | マイクロフォン | いびきの有無・程度の参考情報 |
精密検査(PSG検査)での詳細なAHI測定
精密検査であるポリソムノグラフィー(PSG)検査は通常、医療機関に1泊入院して行います。
脳波、眼球運動、心電図、筋電図、呼吸気流、胸腹部の呼吸運動、血液中の酸素飽和度、いびき音、体位など睡眠に関する多くの生体情報を同時に記録します。
この詳細なデータに基づいて、睡眠の深さや質、無呼吸・低呼吸の種類(閉塞性か中枢性かなど)や正確な3回数、持続時間などを精密に評価し、AHIを算出します。
SASの確定診断や詳細な病態把握にはPSG検査が重要です。
検査結果でAHI以外に見るべき項目
AHIはSASの重症度を示す重要な指標ですが、睡眠検査の結果ではAHI以外にも注目すべき項目があります。
例えば最低酸素飽和度(睡眠中にどれだけ酸素濃度が下がったか)、酸素飽和度低下指数(ODI:1時間あたりの酸素飽和度低下回数)、睡眠効率(実際に眠っていた時間の割合)、睡眠の各ステージの割合(深い睡眠がとれているかなど)、覚醒反応の回数などです。
これらの情報を総合的に評価することで、より詳細な病態把握と適切な治療選択が可能になります。
AHIの数値でわかるSASの重症度分類
AHIの数値に基づいて、睡眠時無呼吸症候群の重症度は国際的な基準で分類されます。この分類は治療方針を決定する上で重要です。
AHIに基づく重症度の基準(国際基準)
一般的に成人の睡眠時無呼吸症候群の重症度はAHIの値によって以下のように分類されます。
SASの重症度分類(AHI基準)
重症度 | AHI (回/時) |
---|---|
正常 | 5未満 |
軽症 | 5以上 15未満 |
中等症 | 15以上 30未満 |
重症 | 30以上 |
この分類はあくまで目安であり、実際の診断や治療方針はAHIの値だけでなく、自覚症状の強さ、合併症の有無、年齢、体型などを総合的に考慮して決定されます。
軽症SAS(AHI 5~14回/時)の特徴と注意点
AHIが5回以上15回未満の場合、軽症SASと診断されます。この段階では、いびきや日中の軽い眠気、集中力の低下などの症状が見られることがありますが、自覚症状がほとんどない場合もあります。
しかし軽症であっても放置すると将来的に高血圧などの生活習慣病のリスクが上昇する可能性が指摘されています。
生活習慣の改善(減量、禁煙、節酒など)や、場合によってはマウスピース治療などが検討されます。
中等症SAS(AHI 15~29回/時)の特徴と治療の必要性
AHIが15回以上30回未満の場合、中等症SASと診断されます。
この段階になると日中の眠気が強くなり、仕事や日常生活に支障が出始めることが多くなります。また、起床時の頭痛や倦怠感、集中力の著しい低下なども見られやすくなります。
中等症SASの場合、CPAP(シーパップ)療法やマウスピース治療といった積極的な治療が推奨されます。この段階での治療介入は症状の改善だけでなく、将来的な合併症の予防にも重要です。
重症SAS(AHI 30回/時以上)の危険性と積極的な治療
AHIが30回以上の場合、重症SASと診断されます。これは睡眠1時間あたりに30回以上、つまり平均して2分に1回以上の頻度で無呼吸または低呼吸が起きている状態を意味します。
日中の眠気は非常に強く、居眠り運転による事故のリスクも格段に高まります。
また、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、不整脈といった生命に関わる合併症のリスクが著しく上昇するため、速やかで確実な治療(主にCPAP療法)が必要です。重症SASを放置することは極めて危険です。
AHIが高いと体にどのような影響があるのか
AHIの数値が高い、つまり睡眠中の無呼吸や低呼吸が頻繁に起こると、体には様々な悪影響が及びます。その主な影響について解説します。
睡眠の質の低下と日中の症状
頻繁な無呼吸・低呼吸はその度に脳を覚醒に近い状態にし、深いノンレム睡眠やレム睡眠を妨げます。このため睡眠時間は十分でも質の高い睡眠が得られず、慢性的な睡眠不足状態となります。
その結果、日中には強い眠気、倦怠感、集中力・記憶力の低下、意欲の低下、イライラ感などの症状が現れます。
これらの症状は仕事の能率低下や学習障害、交通事故のリスク増大に繋がります。
AHI高値による主な日中症状
- 過度な眠気(会議中、運転中など)
- 集中困難、記憶障害
- 全身倦怠感、易疲労感
- 起床時の頭痛、爽快感のなさ
循環器系への負担(高血圧、心疾患リスク)
無呼吸・低呼吸による低酸素状態は交感神経を緊張させ、心拍数や血圧を上昇させます。また、血管内皮細胞の機能障害や炎症を引き起こすことも知られています。
これらの影響が慢性的に続くと高血圧症を発症・悪化させたり、不整脈(特に心房細動)、狭心症、心筋梗塞、心不全といった心血管系疾患のリスクを大幅に高めます。
AHIが高いほど、これらのリスクは増大します。
AHIと循環器疾患リスクの関連
AHIのレベル | 高血圧リスク | 心血管イベントリスク |
---|---|---|
軽症 (5-14) | 軽度上昇 | 軽度上昇の可能性 |
中等症 (15-29) | 中程度上昇 | 中程度上昇 |
重症 (30以上) | 高度上昇 | 高度上昇 |
注:上記は一般的な傾向であり、個人差があります。
脳血管疾患(脳卒中など)のリスク
SASは脳卒中(脳梗塞や脳出血)の発症リスクも高めることがわかっています。
睡眠中の低酸素や血圧の急激な変動、血液凝固能の亢進などが脳血管にダメージを与え、脳卒中を引き起こしやすくすると考えられています。
特に夜間や早朝に脳卒中を発症するリスクとの関連が指摘されています。
生活習慣病(糖尿病など)との関連
SASは糖尿病の発症や悪化にも関与しています。睡眠中の低酸素状態や睡眠の断片化はインスリンの効きを悪くする「インスリン抵抗性」を引き起こし、血糖コントロールを困難にします。
また、SAS患者さんでは脂質異常症やメタボリックシンドロームを合併する頻度も高いことが報告されています。
これらの生活習慣病は互いに悪影響を及ぼし合い、動脈硬化を進行させる可能性があります。
AHIと治療法の選択との関連性
AHIの数値は睡眠時無呼吸症候群の治療法を選択する上で非常に重要な判断材料となります。重症度に応じた適切な治療法を選ぶことが症状改善と合併症予防の鍵です。
AHIに応じた一般的な治療方針
SASの治療方針はAHIによる重症度分類を基本としつつ、患者さんの年齢、体型、合併症の有無、自覚症状の強さ、社会的状況(職業など)などを総合的に考慮して決定されます。
一般的にはAHIが高いほど、より積極的で確実な効果が期待できる治療法が選択される傾向にあります。
軽症SASの場合の治療選択肢
AHIが5~14回の軽症SASの場合、まずは生活習慣の改善(減量、禁煙、節酒、睡眠衛生の指導など)が基本となります。これらの改善で症状が軽減することもあります。
症状が残る場合や、いびきが強い場合などにはマウスピース(口腔内装置)治療が検討されます。マウスピースは下顎を前方に移動させることで気道を広げ、無呼吸やいびきを軽減します。
軽症SASの主な治療アプローチ
治療法 | 主な目的 | AHI改善効果の目安 |
---|---|---|
生活習慣改善(減量など) | リスク因子の除去、気道狭窄の軽減 | 個人差が大きい、数ポイント~ |
マウスピース治療 | 下顎前方移動による気道確保 | AHIを正常範囲(5未満)に近づける |
中等症~重症SASにおけるCPAP療法の位置づけ
AHIが15回以上の中等症SAS、およびAHIが30回以上の重症SASに対してはCPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)療法が標準的かつ最も効果的な治療法として推奨されています。
CPAP療法は鼻に装着したマスクから持続的に空気を送り込み、気道に陽圧をかけることで睡眠中の気道の閉塞を確実に防ぎます。
この治療法によってAHIを大幅に低下させ、睡眠の質を劇的に改善し、日中の症状や合併症リスクを軽減することが期待できます。
AHIが極めて高い場合の治療上の注意点
AHIが非常に高い(例えば50回/時を超えるような)最重症のSAS患者さんの場合、CPAP療法の導入が急がれます。
このような患者さんでは心血管系への負担が極めて大きく、突然死のリスクも懸念されるため、治療のコンプライアンス(指示通りに治療を継続すること)が特に重要となります。
CPAP療法の圧設定やマスクのフィッティングなどを慎重に行い、治療効果を最大限に高める必要があります。また、他の合併症の管理も並行して行うことが大切です。
このことにより、重篤な健康被害を防ぐことが期待できます。
治療によるAHIの変化と治療効果の判定
睡眠時無呼吸症候群の治療を開始した後、その効果を客観的に評価するためにAHIの変化を定期的に確認することが重要です。
治療目標としてのAHIの目安
SAS治療の目標の一つはAHIを正常範囲である5回/時未満にコントロールすることです。ただし重症度や合併症によってはAHIを完全に正常化することが難しい場合もあります。
その場合でも治療前と比較してAHIが大幅に低下し、自覚症状が改善していれば、治療は有効であると判断されることがあります。
具体的な目標値は患者さんの状態に応じて医師が設定します。
CPAP療法によるAHIの改善効果
CPAP療法は適切に使用すればAHIを劇的に改善させる効果があります。多くの場合、AHIを5回/時未満にコントロールすることが可能です。
CPAP装置には毎晩のAHIやマスクの空気漏れなどを記録する機能がついているものもあり、医師はそのデータを確認しながら圧設定の調整やマスクの選択などを行い、治療効果を最適化します。
CPAP治療前後のAHI変化(例)
患者ケース | 治療前AHI (回/時) | CPAP治療後AHI (回/時) の目標 |
---|---|---|
中等症SAS | 25 | 5未満 |
重症SAS | 50 | 5未満 (または大幅な改善) |
マウスピース治療や外科治療でのAHIの変化
マウスピース治療でも適切に適合し使用されれば、AHIの改善が期待できます。
特に軽症から中等症のOSASではAHIを正常範囲まで低下させられることもあります。外科治療(扁桃摘出術など)の場合も手術が成功すればAHIは大幅に改善します。
これらの治療法の効果判定にも治療前後のAHIの比較が用いられます。
定期的なAHIの再評価の重要性
SASの治療効果は永続的とは限りません。体重の変動、加齢、他の疾患の発症などによってSASの状態が変化し、AHIが再び上昇することがあります。
このため、治療中であっても定期的に睡眠検査(簡易検査やPSG検査)を受け、AHIを再評価することが重要です。
このことにより、常に最適な治療状態を維持して長期的な健康を守ることに繋がります。医師の指示に従い、定期的なフォローアップを受けましょう。
AHIに関するよくある質問(Q&A)
AHI(無呼吸低呼吸指数)に関して、患者さんからよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。
- QAHIが低いのに、いびきや眠気が強いのはなぜですか?
- A
AHIが5回/時未満の正常範囲であっても、いびきや日中の眠気などの症状が強い場合、いくつかの可能性が考えられます。
例えば上気道抵抗症候群(UARS)という無呼吸や明確な低呼吸には至らないものの、気道が狭くなることで努力呼吸となり、睡眠が妨げられる状態かもしれません。
また、睡眠不足、他の睡眠障害(むずむず脚症候群など)、精神的なストレス、甲状腺機能低下症なども原因となり得ます。
AHIだけでなく、他の検査結果や症状を総合的に評価する必要があるため、専門医にご相談ください。
- QAHIの数値は検査を受ける日や体調によって変動しますか?
- A
はい、AHIの数値はある程度変動する可能性があります。
例えば検査当日の睡眠の深さ、寝姿勢(仰向けか横向きか)、アルコールの摂取の有無、鼻づまりの状態、体重のわずかな変化などによっても影響を受けることがあります。
このため1回の検査結果だけでなく、複数回の検査結果や持続的な症状の経過を考慮して診断や治療方針が決定されることもあります。
特に簡易検査はPSG検査に比べて誤差が出やすい傾向があります。
- Q子供の睡眠時無呼吸症候群でもAHIで重症度を判断しますか?
- A
はい、お子様の睡眠時無呼吸症候群でもAHIは重要な指標となりますが、成人の基準とは異なります。
一般的にお子様の場合はAHIが1回/時以上で軽症、5回/時以上で中等症~重症と判断されることが多いです(診断基準は学会やガイドラインにより多少異なる場合があります)。
お子様のSASは成長や発達に影響を与える可能性があるため、早期発見と適切な対応が大切です。主な原因はアデノイド肥大や扁桃肥大です。
- QAHIを自分で下げる方法はありますか?
- A
SASと診断された場合、根本的な治療は医療機関で行う必要がありますが、生活習慣の改善によってAHIをある程度下げられる可能性があります。
具体的には肥満がある場合は減量する、禁煙する、就寝前のアルコール摂取を控える、横向きで寝るようにするなどです。これらの対策はSASの症状緩和や治療効果の向上に繋がります。
ただし自己判断で治療を中断したりせず、必ず医師の指導のもとで行ってください。
以上
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