2024年に入って、兵庫県神戸市では新型コロナウイルス感染症とともに、季節性インフルエンザ感染が増加しています。
2023年10月頃まではA型インフルエンザが殆どを占めていましたが、それ以降B型インフルエンザがコロナ禍前より久しぶりに増加しており、学校が冬休みだった期間を除いて増加傾向です。
こうした状況では、手洗い・手指消毒、換気、マスク着用が重要となってきます。
そして、受診すべきは発熱外来のある医療機関であり、当院もhttps://kobe-kishida-clinic.com/outpatientwithfever/を設置しています。
しかし、そもそもインフルエンザってどういう病気だったのか、どういう特徴があるのか、どういう治療法が有効なのか。
こういった基本的知識を総ざらいしておくことも重要です。
この記事では、インフルエンザに関して重要な情報・知識をわかりやすく解説していきます。
1.インフルエンザって、そもそもどんな病気なの?
インフルエンザは、呼吸器系に感染する「インフルエンザウイルス」によって引き起こされる急性の病気です。
いわゆる「かぜ」の一つの原因であり、このウイルスは世界中の人々の間で定期的に流行しています。
これを「季節性インフルエンザ」と呼びますが、一般的に人間においてはA型またはB型のインフルエンザウイルスによる病気を指します。
インフルエンザは、高熱や頭痛、筋肉痛といった全身症状を突発的に引き起こします。
また、喉の痛みや鼻水、咳なども伴います。
この病気は、気管支炎や肺炎など、より深刻な病状を引き起こすこともあり、特に高齢者や既存の呼吸器・心臓疾患を持つ人々には、インフルエンザが重篤化しやすく、時には命に関わることもあります。
近年、小さな子どもがインフルエンザにかかると、稀に急性脳症になるケースが報告されており、これが死亡や後遺症を引き起こすこともあります。
そして、この病気は新型コロナウイルスによるパンデミックが起きる前は北半球では12-3月、南半球では6-9月頃に流行のピークとなることが多く、赤道直下などでは通年発生する傾向があります。
2.実はインフルエンザウイルスは4種類!その特徴を詳しく説明
インフルエンザウイルスは、RNAを遺伝情報として持つエンベロープウイルスです。
インフルエンザウイルスにはA、B、C、Dの4種類がありますが、人間に病気を引き起こすのはA、B、Cの3種類です。
そして、世界中で流行を引き起こす季節性インフルエンザウイルスは、A型とB型です。
①A型ウイルスの特徴
鳥類やいくつかの哺乳類を含む多種多様な宿主に感染し、インフルエンザウイルスの中で最も多様性があり、変異しやすいタイプです。
季節性流行の主要な原因であり、パンデミック(世界的な大流行)を引き起こす可能性があります。
そして、実際2009年にも新型のA型インフルエンザ(H1N1)が世界中で大流行しました。
ちなみに、A型ウイルスは、表面にあるヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N)という2種類のタンパク質に基づいてサブタイプに分類されます。
現在、A(H1N1)pdm09とA(H3N2)のサブタイプが人間の間で主に流行しています
②B型ウイルスの特徴
主に人間に感染し、インフルエンザA型に比べると変異の度合いが少ないタイプです。
季節性流行を引き起こしますが、A型ほど重症の症状は起こりにくいとされています。
なお、インフルエンザB型は山形型とビクトリア型の2つのタイプに分けられ、A型インフルエンザウイルスのように毎年突然変異を起こさないため、何度も感染することは少ないとされています。
③C型ウイルスの特徴
C型ウイルスは人間と豚、犬に感染します。
C型は1度感染すると免疫を獲得するため、その後感染はしないと言われています。
免疫機能が未熟な子供に発症しやすいですが、症状は風邪と似ているため診断が難しく、いつのまにか治っていることも多いです。
④D型ウイルスの特徴
D型ウイルスは主に牛に感染し、他の動物に感染することもありますが、人間への感染や病気を引き起こすかは確認されていません。
以上のように、各インフルエンザウイルスタイプは感染宿主、流行のパターン、症状の重さなどで異なります。
まとめると、A型とB型が人間における季節性インフルエンザの主な原因であり、C型は軽度の症状を引き起こすことが多く生涯一度だけの感染であり、D型は感染しないとされています。
3.普通の風邪とは違う?インフルエンザの症状はこんな特徴がある
インフルエンザは、いわゆる「かぜ(=急性上気道炎)」の一般的な症状から、さまざまな程度の症状を引き起こします。
以下に代表的なものを挙げます。
なお、一般的には、下記の症状が生じたあと、多くの人では3~7日で症状が改善しますが、咳や倦怠感は2週間以上続くことがあります 。
①基本的な症状
- 発熱と寒気
インフルエンザにはしばしば急激な発熱が伴いますが、特に免疫が低下している高齢者などでは発熱がない場合もあります。
- 筋肉痛や関節痛
発熱に伴い、全身の筋肉が痛くなるのが一般的です。
- 倦怠感と頭痛
発熱に伴って強い疲労感と頭痛が起こることが多いです。
- 呼吸器症状
乾いた咳、喉の痛み、鼻水などが特徴です。
- 消化器症状
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などが起こることがあります 。
②年齢による症状の違い
-
子供
目の涙や結膜炎、光に敏感になるなどの眼の症状や、発疹が生じることがあります。
そして、特に下記のインフルエンザ脳症に関して注意が必要です。
「インフルエンザ脳症」
インフルエンザ脳症は、インフルエンザに感染した後に起こる重大な脳の障害で、意識不明、けいれん、異常な言動や行動が特徴です。
これは特に5歳以下の子どもに多く見られ、症状は急速に悪化します。
一部の症例は軽症で回復が見込まれますが、後遺症が残ることや最悪の場合は死亡することもあります。
-
高齢者
全身の不調や食欲不振、めまい、筋肉痛などが発熱せずに現れることがあります。
インフルエンザの症状は人によって異なりますが、これらの症状を理解することは重要です。
なぜなら、こうした一般的な症状とは異なる症状が出た際は、合併症の可能性があるからです。
特にリスクが高い人では、症状が現れたら迅速に医療機関を受診することが推奨されます。
4.実は怖い!命にも関わるインフルエンザの4大合併症
インフルエンザは様々な合併症を伴うことがあり、それについて、わかりやすく説明します。
①呼吸器系の合併症
インフルエンザは通常は乾いた咳、のどの痛み、鼻水などが出ます。
また、高熱とともに湿った酷い咳や、汚い黄緑色の痰、呼吸困難になったりすると、下記の合併症の可能性が出てきます。
(a.)基礎呼吸器疾患の増悪
喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎などの既存の呼吸器疾患を悪化させてしまい、もともとあった症状が特に酷くなることがあります。
(b.)肺炎
インフルエンザによるウイルス性肺炎や、細菌との重複感染による二次的な肺炎が起こることがあります。
これらは呼吸不全や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症、多臓器不全を引き起こす可能性があります。
(c.)共感染
インフルエンザウイルスと他の呼吸器ウイルス(COVID-19など)や真菌の共感染が起こることがあり、症状を悪化させたり、治療が困難になってしまうことがあります。
②循環器系の合併症
(a.)心臓への影響
インフルエンザは、心筋梗塞や心不全などの急性虚血性心疾患を引き起こすことがあります。
これらは、慢性心臓病や慢性腎臓病、糖尿病の既往がある人で特にリスクが高くなります。
(b.)心筋炎と心膜炎
インフルエンザは、心筋炎や心膜炎を引き起こすことがあり、これらは心臓の機能に深刻な影響を及ぼす可能性があり、命に関わることもあります
③神経系の合併症
(a.)脳炎系の疾患
インフルエンザは、脳炎や急性散在性脳脊髄炎など、様々な神経系の合併症を引き起こすことがあります。
そして、インフルエンザ脳症は、単一の疾患ではなく、意識障害などを引き起こす複数の疾患を含む症候群です。
・急性壊死性脳症(ANE)
これは、特に東南アジアの幼児に多く見られるウイルス性の急性脳症です。
ウイルス感染後の発熱に続き、意識の低下やけいれんなどが急激に現れます。
大脳皮質や脳幹、小脳などにもしばしば病変が見られます。
(b.)発作
高熱によるけいれんや、既存の発作障害の悪化が起こることがあります。
(c.)ライ症候群(Reye症候群)
ライ症候群の発症原因は特定されていませんが、通常、インフルエンザや水ぼうそうといったウイルス性感染症の後に発生することが多く、特に感染症の期間中にアスピリンを摂取した子供たちに頻繁に発生します。
普通の風邪のような症状が初めにでて、その後5~7日で急に強い吐き気や嘔吐が表れます。
それからすぐに(1日以内に)反応が遅くなる(嗜眠状態)、混乱や見当識の障害が現れ、興奮状態になります。
これらの精神的な変化は、頭の中の圧力(頭蓋内圧)が高まることによるもので、その後、けいれんや昏睡状態に陥り、最悪の場合は死に至ることもあります。
ライ症候群は脳に深刻な影響を及ぼし、命にか関わる状態になったり、重篤な後遺症をもたらすこともあります
④その他の合併症
(a.)脱水と慢性疾患の悪化
インフルエンザは脱水を引き起こしたり、心臓病や糖尿病などの慢性疾患を悪化させることがあります。
(b.)敗血症とショック
重篤なインフルエンザは敗血症や敗血症性ショックを引き起こすことがあり、これは即刻の治療が必要な緊急状態です。
(c.)急性腎障害
ショックや重症化に伴って起こることがあります。
以上のように、インフルエンザは多岐にわたる合併症を引き起こす可能性があります。
特に高齢者、幼児、妊婦、免疫が低下している人、または慢性疾患を持つ人は重篤な合併症のリスクが高いです。
インフルエンザに感染した際は、これらの合併症に注意し、必要に応じて早めに医療機関を受診することが重要です。
5.抗原検査だけじゃない!インフルエンザの検査と診断方法
インフルエンザの診断は、いわゆる「かぜ」やCOVID-19など、他の呼吸器系の感染症と症状が重なるため、問診と診察による臨床的な診断だけでは不正確なことが多いです。
そのため、インフルエンザウイルスを特定するための検査が重要となります。
特に、症状発生から4日以内に採取された上気道(はな~のど)の検体からウイルスRNAを検出することが推奨されていますが、特に若い子供や免疫が低下している人では、それ以降も検出可能な場合があります 。
主な検査方法には以下のようなものがあります。
①迅速抗原検査
鼻腔や鼻咽頭といった上気道から採取した検体に含まれるインフルエンザウイルスのタンパク質を検出します。
結果が5〜20分で早く出るものの、リアルタイムPCR(RT-PCR)法に比べると感度が低いため、陰性結果が出てもインフルエンザを完全に除外できないことがあります。
また、インフルエンザ検査は発症してから12時間後から48時間以内が望ましいとされており、それより早くても遅くても正確に診断出来ない可能性が上がります。
②核酸増幅検査(PCR検査)
RT-PCRや等温増幅法など、高い感度と特異性を持つ方法で、インフルエンザウイルスのRNAを検出します。
これらの検査は、抗原検査よりも少ないウイルス量や長い期間ウイルスを検出できますが、抗原検査よりはるかに時間とコストがかかります。
③ウイルス培養
感染した細胞を用いてインフルエンザウイルスを増やし、特定します。
非常に高い感度を持ちますが、結果が出るまでに時間がかかるため、日常診療での検査・診断方法には向いていません。
④抗体検査法
感染10〜14日後に上昇する特異抗体を測定することで、インフルエンザへの感染歴を確認します。
正確には急性期と回復期の2回血液を採取し、2つの血液中の特異抗体を測定し抗体価を比較する必要があります。
疫学研究やワクチン研究には有用ですが、迅速な診断には適していません。
⑤インフルエンザ濾胞
インフルエンザ濾胞は、咽頭後壁に現れる特有の所見で、インフルエンザ感染の初期段階で見られます。
これらの濾胞は、咽頭のリンパ組織が反応して形成される小さな隆起や粒状の集まりとして視認されます。
具体的な形態としては、下記の通りと報告されています。
・咽頭後壁の丸い半球状の濾胞
・濾胞が境界明瞭で、それぞれが独立している
・マゼンタ色で、イクラに似ている
・表面は緊満であり、半透明である
咽頭後壁のリンパ濾胞は、発症からわずか12時間以内、平均で7.8±5.3時間で視認可能と報告されています。
これにより、迅速診断テストがまだ陰性を示す極早期にインフルエンザを診断することができます。
また、初診日にインフルエンザ濾胞に基づいて診断した場合、感度は98.8%、特異性は100%に達します。
これは、濾胞の視認がインフルエンザ診断における極めて信頼性の高い指標であることを意味します。
これらの検査は、特にリスクが高い患者や急速に病状が進行している患者に迅速に適切な治療を開始するために重要です。
検査結果は、検査された集団のインフルエンザの流行状況、検査の感度と特異性、患者の症状や基礎疾患、検体の採取源など、さまざまな要因を考慮して解釈する必要があります 。
6. インフルエンザ治療の鍵となる2つの治療法
インフルエンザの治療は大きく2つに分かれます。
それは、症状に対する対症療法と抗ウイルス薬の使用が重要です。
これらについてそれぞれ説明していきます。
①対症療法
インフルエンザ感染では、多くの場合、症状を和らげる対症療法が中心となります。
(a.)安静
充分な休息は体の回復に不可欠です。
活動を控えて体力を温存し、自分の免疫システムがウイルスと戦いやすくしてあげるのが基本です。
(b.)水分補給
発熱や発汗で失われる水分を補うため、十分な水分を摂取することが重要です。
脱水を防ぐことで、症状の悪化を避けることができます。
点滴と同じ効果があるOS-1などの経口補水液の使用も適宜重要になってきます。
(c.)解熱鎮痛剤
発熱や筋肉痛などの症状には、アセトアミノフェン(カロナール)やロキソプロフェン(ロキソニン)、イブプロフェン(ブルフェン)などの解熱鎮痛剤が有効です。
ただし、アスピリンはライ症候群のリスクがあるため、18歳未満の子供や若者には推奨されません。
(d.)喉の痛みの緩和
喉の痛みには、のどのトローチや塩水でのうがいが効果的です。
また、トラネキサム酸、桔梗湯などの飲み薬や、アズノールうがい液なども使用されることが多いです。
(e.)咳や痰の緩和
咳に対しては、テキストロメトルファン(メジコン)やジメモルファン(アストミン)、ジヒドロコデインリン酸塩(フスコデ)、リン酸コデインなどが使われます。
(f.)十分な栄養
基本的なことですが、健康的で消化の良い食事は免疫力を高め、早期回復に役立ちます。
②抗ウイルス薬
インフルエンザの治療にはいくつかの抗ウイルス薬が使用されます。
これらはウイルスの増殖を抑え、症状を和らげるのに役立ちますが、症状の早期に開始することが最も効果的です。
(a.)ノイラミニダーゼ阻害剤
オセルタミビル(タミフル)、ザナミビル(リレンザ)、ペラミビル(ラピアクタ)があります。
これらはウイルスが細胞から放出されるのを阻害し、感染の広がりを抑えます。
特に症状が出始めてから48時間以内に治療を開始することが推奨されています 。
(b.)バロキサビルマルボキシル
ウイルスの複製を阻害する新しいタイプの薬で、特に重症化リスクが高い患者に対して効果が期待されています 。
商品名はゾフルーザという名前で販売されています。
医師は患者の年齢、健康状態、既往歴、インフルエンザウイルスのタイプなどに基づいて、最適な抗ウイルス薬を選択します。
抗ウイルス薬の使用における注意点としては次の③つが重要です。
①抗ウイルス薬の早期投与
症状が出始めてからできるだけ早く治療を開始することが効果を最大化します。
発症後48時間以内での投与が推奨されます。
②副作用と相互作用
抗ウイルス薬には副作用や他の薬との相互作用があるため、使用前に医師や薬剤師と相談することが重要です。
③抗ウイルス薬に対する耐性
ウイルスが抗ウイルス薬に対して耐性を持つことがあります。
これは、不適切な使用により起こりやすくなるため、指示された通りに正しく使用することが大切です。
インフルエンザの治療は、患者の状況やウイルスの特性に応じて異なります。
対症療法と抗ウイルス薬の適切な使用により、症状を和らげ、回復を早めることができます。
なお、具体的な治療法については、医師の指示に従ってください。
7.まとめ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器疾患です。
季節性インフルエンザは主にA型またはB型ウイルスによるもので、北半球では冬季、南半球では夏季に流行する傾向があります。
ウイルスにはA、B、C、D型がありますが、人間に病気を引き起こすのはA、B、C型の3種です。
A型は最も多様で変異しやすく、世界的な流行の主要な原因です。
B型は主に人間に感染し、変異は少ないですが季節性流行を引き起こします。
C型は一度感染すると免疫がつくため、再感染しないですが、主に子供に発症しやすく、症状は風邪に似ています。
D型は主に牛に感染し、人間への感染は確認されていません。
インフルエンザの症状には、急激な発熱、筋肉痛、倦怠感、頭痛、乾いた咳、喉の痛み、鼻水、消化器症状などがあります。
症状は通常3~7日で改善しますが、咳や倦怠感は2週間以上続くことがあります。
子供では目の症状や発疹が、高齢者では非発熱性で全身の不調が見られることもあります。
インフルエンザの合併症には呼吸器系、循環器系、神経系の合併症があります。
その中には肺炎、呼吸不全、敗血症、心筋梗塞、心不全、脳炎、急性散在性脳脊髄炎、ライ症候群などが含まれます。
これらの合併症は特にリスクが高い人では重篤化する可能性があります。
インフルエンザの診断には、迅速抗原検査、核酸増幅検査、ウイルス培養、抗体検査法などがありますが、それぞれに感度や特異性、コスト、所要時間など異なる特性があります。
一般的には抗原検査が診断に用いられるられることが多いです。
一方、発症初期のインフルエンザ診断には、咽頭後壁のインフルエンザ濾胞が有用であり、これはリンパ組織が反応して形成される小さな隆起や粒状の集まりです。発症から12時間以内に視認可能で、感度98.8%、特異性100%と高い信頼性を示します。
適切な検査選択は早期治療に役立ちますが、検査結果の解釈には複数の要因を考慮する必要があります。
インフルエンザの治療には症状の対症療法と抗ウイルス薬の使用があります。
安静、水分補給、解熱鎮痛剤、喉の痛みや咳の緩和、栄養補給が対症療法の基本です。
抗ウイルス薬にはノイラミニダーゼ阻害剤(オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル)とバロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ)があり、早期投与が効果的です。
ただし、副作用や耐性の問題もあるため、使用には注意が必要です。
インフルエンザの治療は、患者の状況やウイルスの特性に応じて異なりますが、適切な対症療法と抗ウイルス薬の使用により、症状を和らげ、回復を早めることができます。
インフルエンザの正確な診断と治療には、上記の各種の診察や検査が必要なため、出来れば発熱から24時間以降に、まずはかかりつけ医や近くの発熱外来をやっている医療機関に受診しててみることが大事です。
8.参考文献