食パンは手軽で美味しい主食ですが、糖尿病治療中の方や血糖値を気にする方にとって、その糖質量とカロリーは無視できない問題です。
特に食パン10枚切りカロリーは1枚あたり約100kcal未満と低いものの、満腹感や食べ合わせによっては逆に血糖値を急上昇させる要因となります。
本記事では、食パン1枚糖質を厚さ別に徹底比較し、10枚切り、8枚切り、6枚切り、4枚切りの具体的な数値を明らかにします。正しい知識を持って選べば、パンを完全に断つ必要はありません。
血糖コントロールと食事の楽しみを両立させるための具体的な方法をお伝えします。
食パン1枚あたりの糖質とカロリーを厚さ別に完全比較
6枚切りは1枚で約150kcal・糖質26g程度ですが、10枚切りなら約90kcal・糖質15g程度に抑えられるため、厚さの選択が摂取量に直結します。
メーカーや製法によって多少の誤差はありますが、日本食品標準成分表に基づいた一般的な数値を理解することで、日々の食事管理が格段に楽になります。
厚さごとの特徴を知り、自分の活動量や血糖状態に合わせた選択を行うことが重要です。
6枚切り標準サイズの栄養価
日本の家庭で最も普及しているのが6枚切りの食パンです。スーパーマーケットやコンビニエンスストアで一番多く見かけるこのサイズは、1斤を6等分したもので、1枚あたりの重量は約60gとなります。
この6枚切り食パン1枚糖質は約26gから28g程度を含んでおり、これはお茶碗に軽く半分程度のご飯と同等の糖質量です。
カロリーに関しては、1枚あたり約150kcalから160kcalとなります。朝食として6枚切りを1枚食べる場合、これにバターやジャム、飲み物が加わるため、トータルの摂取カロリーは容易に300kcalを超えます。
糖尿病の食事療法においては、この「1枚」を基準として考えることが多いですが、活動量が少ない方や高齢の方にとっては、6枚切り1枚でも糖質過多になる可能性があります。
主菜や副菜とのバランスを考えた時、6枚切りはボリュームがありすぎる場合があることを認識しておきましょう。
食パンの厚さと栄養価の目安(1枚あたり)
| 切り方(厚さ) | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|
| 4枚切り | 約230kcal | 約40g |
| 6枚切り | 約150kcal | 約26g |
| 8枚切り | 約115kcal | 約20g |
| 10枚切り | 約90kcal | 約15g |
| 12枚切り | 約75kcal | 約13g |
8枚切りと10枚切りの薄切りタイプ
関西地方に比べて関東地方などの東日本では、比較的薄切りの食パンが好まれる傾向にあります。8枚切りは1枚あたり約45g、10枚切りは約36g程度の重量です。
ここで注目すべきは食パン10枚切りカロリーの低さです。1枚あたり90kcal前後まで抑えられるため、カロリー制限が必要な方にとっては非常に魅力的な選択肢となります。
また、食パン1枚糖質で見ても、8枚切りで約20g、10枚切りでは約15g程度まで減少します。
糖質15gというのは、間食の糖質摂取基準(ロカボなどの考え方)に近い数値であり、血糖値の急上昇を抑える上で有利に働きます。
サンドイッチ用として売られていることの多い10枚切りや12枚切りですが、日常のトーストとして取り入れることで、無理なく糖質オフを実現できる可能性があります。
しかし、薄い分だけ満足感が低くなりやすく、つい2枚3枚と食べてしまうと、結局6枚切り以上の糖質を摂取することになるため注意が必要です。
4枚切り厚切りタイプの特徴
喫茶店のモーニングサービスなどでよく提供される厚切りのトーストは、一般的に4枚切りが使用されます。
1枚あたりの重量は約90gにもなり、ふんわりとした食感が人気ですが、糖尿病患者様にとっては注意が必要なサイズです。
4枚切りの食パン1枚糖質は約40gから42gに達し、これはコンビニのおにぎり1個分の糖質とほぼ同等か、それ以上になります。
カロリーも1枚で約230kcalから240kcalとなり、これにたっぷりのバターを染み込ませると、パンだけで300kcalを軽々と超えてしまいます。
もし4枚切りを食べるのであれば、その日の他の食事で主食を減らすなどの調整が必要になります。厚切りパンは表面積に対して内部の水分量が多く、柔らかいため、咀嚼回数が減りがちです。
早食いは血糖値の急上昇(食後高血糖)を招く大きな要因となるため、厚切りパンを食べる際は意識してよく噛むこと、そして野菜やタンパク質を先に食べるなどの工夫が強く求められます。
10枚切りの食パンは糖尿病の食事療法に向いているのか
10枚切り食パンは1枚あたりの糖質量が約15gと少ないため、枚数による微調整がしやすく、糖尿病の食事療法において血糖値スパイクを防ぐための有用な選択肢となります。
実際に、1枚単位での微調整が利くため、厳格な糖質管理を行っている患者様には推奨できる側面があります。
しかし、単に薄ければ良いというわけではなく、どのように食べるか、どれだけの量を食べるかが重要です。
1枚あたりの糖質量と血糖値への影響
食パン10枚切り1枚に含まれる糖質は約15gから16gです。この量は、血糖値を緩やかに管理したい場合における1食あたりの主食量として、非常にコントロールしやすい単位と言えます。
例えば、重篤な糖尿病ではなく、軽度の耐糖能異常(境界型糖尿病)の方であれば、1食あたりの糖質摂取量を40g程度に抑えることが推奨される場合があります。
この際、10枚切り食パンを2枚食べても糖質は約30gから32gに収まり、残りの枠でスープや副菜に含まれる少量の糖質を許容できます。
一方、6枚切りでは1枚食べた時点ですでに30g近くの糖質を摂取してしまい、おかずの選択肢が狭まります。10枚切りを活用することで、食事全体のバランスを整えやすくなる点は大きなメリットです。
また、1枚ごとの糖質量が少ないため、食後の血糖値スパイク(急激な上昇)のリスクを、6枚切りや4枚切りを一度に食べる場合に比べて分散させやすいという特徴もあります。
食パンの種類と100gあたりの栄養価比較
| 種類 | エネルギー(kcal) | 炭水化物(g) |
|---|---|---|
| 角形食パン | 260 | 46.7 |
| ライ麦パン | 264 | 52.7 |
| 全粒粉パン | 250 | 45.0 |
満足感を得るための工夫と食べ合わせ
10枚切り食パンの最大の弱点は、その薄さゆえの「物足りなさ」です。1枚食べただけでは満腹中枢が刺激される前に食べ終わってしまい、結果として過食につながるリスクがあります。
これを防ぐためには、パン単体で食べるのではなく、「かさ増し」と「咀嚼」を意識した食べ合わせが必要です。
具体的には、10枚切りのパンの上に、レタスやキャベツの千切り、スライスしたトマト、きゅうりなどの野菜を山盛りに乗せ、さらにゆで卵やサラダチキンなどのタンパク質源をトッピングするオープンスタイルが有効です。
ナイフとフォークを使って食べることで食事の時間が長くなり、少ないパンの量でも十分な満足感を得ることができます。
また、温かいスープを先に飲むことで胃を落ち着かせ、パンを食べる前に満腹感を底上げしておくことも大切です。
2枚食べてしまった場合のリスク管理
「薄いから大丈夫」という油断は禁物です。食パン10枚切りカロリーが低いといっても、2枚食べれば約180kcal、糖質は約30gとなり、これは6枚切り1枚よりも若干多い糖質量になります。
もし2枚食べてしまった場合、あるいは食べる予定がある場合は、その後の活動量を増やすことが対策となります。
食後1時間以内に軽いウォーキングや家事を行うことで、上昇し始めた血糖値を筋肉に取り込ませ、エネルギーとして消費することが可能です。
また、2枚食べるのであれば、ジャムやはちみつなどの甘いトッピングは避け、オリーブオイルや少量の塩、あるいは無糖のピーナッツバターなど、血糖値を上げにくい脂質を適度に組み合わせることで、消化吸収を緩やかにする戦略も有効です。
大切なのは、食べた事実を後悔するのではなく、その後の行動で数値をコントロールするという前向きな姿勢です。
食パンの種類によるカロリーと糖質の違い
白い食パンよりも全粒粉パンやライ麦パンを選ぶことで、カロリーや糖質の絶対量は大きく変わらなくても、食物繊維の影響により血糖値の上昇を穏やかにすることが可能です。
食パン1枚糖質の数値を気にするのであれば、パンの原材料にも目を向ける必要があります。
全粒粉パンやライ麦パンの選択肢
白い食パンは小麦の外皮や胚芽を取り除いて精製された小麦粉から作られていますが、全粒粉パンはこれらを丸ごと粉にしたものを使用しています。
そのため、全粒粉パンは白い食パンに比べて食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富です。カロリーや糖質の絶対量は、実は白い食パンとそれほど大きな差はありません。
しかし、食物繊維が豊富であるため、糖質の吸収スピードを表すGI値(グリセミック・インデックス)が低くなります。
ライ麦パンも同様に、独特の酸味と歯ごたえがあり、GI値が低いパンの代表格です。これらのパンは噛み応えがあるため、自然と咀嚼回数が増え、少量でも満腹感を得やすいというメリットがあります。
血糖値の乱高下を防ぐという意味では、食パン10枚切りカロリーの数値以上に、パンの「質」を変えることが長期的な健康管理に寄与します。
茶色いパンを選ぶ習慣をつけることは、糖尿病予防や管理において非常に賢い選択です。
高級食パンと市販の安価な食パンの差
近年ブームとなっている高級食パンですが、その美味しさの秘密は、たっぷりと使われている生クリーム、バター、そして蜂蜜や砂糖にあります。
これらはパンをしっとりと柔らかくし、リッチな甘みを生み出しますが、同時にカロリーと糖質を大幅に押し上げる要因となります。
一般的な食パンと比較して、高級食パンは脂質と糖質が共に高く、サイズも小さめの型で焼かれていることが多いため、密度が高い傾向にあります。
つまり、同じ「6枚切り」の厚さであっても、高級食パンの方が重量があり、結果としてカロリーも糖質も高くなるケースがほとんどです。
口当たりが良く、耳まで柔らかいため、つい食べ過ぎてしまうこともリスクの一つです。
糖尿病の食事療法においては、原材料表示を確認し、砂糖や異性化糖、油脂類が上位に来ているパンは、嗜好品として捉え、日常的な摂取は避けるのが賢明です。
食パンに含まれる主な添加物や原材料の違い
- 一般的な食パン:小麦粉、砂糖混合異性化液糖、植物油脂などが主原料。
- 高級食パン:生クリーム、蜂蜜、バターを多用し、糖度と脂質が高い。
- 全粒粉パン:小麦全粒粉を配合し、食物繊維量が通常の食パンの2〜3倍。
- 低糖質パン(ブランパン):小麦ふすまや大豆粉を使用し、糖質を大幅カット。
耳ありと耳なしでの栄養価の変動
サンドイッチを作る際などにパンの耳を切り落とすことがありますが、この「耳」の部分には焼成によって生じた香ばしい成分や、水分が抜けて凝縮された栄養素が含まれています。
栄養価の面だけで言えば、耳ありと耳なしで劇的なカロリー差が生まれるわけではありませんが、重量ベースでは耳の部分は密度が高いため、多少カロリーが高くなります。
しかし、耳があることで「噛み応え」が生まれます。柔らかい白い部分(クラム)だけを食べると、数回噛んだだけで飲み込んでしまいがちですが、硬い耳(クラスト)があることで咀嚼回数が増え、食事誘発性熱産生(DIT)が高まります。
また、満腹中枢への刺激も早まるため、結果として食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。血糖値コントロールの観点からは、耳を切り落とさずにそのまま食べることをお勧めします。
糖質制限中に食パンを食べる際の具体的ルール
糖質制限中に食パンを食べる際は、食物繊維が豊富な野菜を先に食べ、糖質の吸収を抑える食材と組み合わせることで、食後高血糖のリスクを低減できます。
食パン1枚糖質の吸収をいかに穏やかにするか、そして食パン10枚切りカロリーをどう活かすか、具体的なアプローチが重要です。
一緒に食べるべき食材と避けるべき食材
食パンを単体で食べることは、血糖値にとって最もリスクが高い行為です。パンに含まれるデンプンが急速にブドウ糖に分解され、血液中に溢れ出すからです。
これを防ぐために、食物繊維を含む野菜、キノコ類、海藻類を必ずセットにしましょう。これらは腸内での糖の吸収を阻害し、血糖値の上昇カーブを緩やかにします。
また、タンパク質(卵、肉、魚、大豆製品)や良質な脂質も重要です。これらは消化に時間がかかるため、胃の中に滞留する時間が長くなり、腹持ちを良くします。
一方で、避けるべきなのは「炭水化物×炭水化物」の組み合わせです。例えば、焼きそばパン、コロッケパン、ジャムパンなどは、糖質に糖質を重ねるメニューであり、血糖値を爆発的に上昇させます。
また、甘いカフェオレやフルーツジュースを合わせるのも危険です。飲み物は無糖のお茶やブラックコーヒーを選び、糖質摂取源をパンのみに集中させることが大切です。
パンと一緒に摂取したい推奨食品カテゴリー
| カテゴリー | 具体例 | 効果 |
|---|---|---|
| 水溶性食物繊維 | オクラ、海藻、アボカド | 糖の吸収を遅らせる |
| 不溶性食物繊維 | レタス、ブロッコリー、きのこ | 咀嚼回数を増やし満腹感向上 |
| タンパク質 | ゆで卵、蒸し鶏、豆腐 | 血糖値の変動幅を安定させる |
バターやジャムなど塗るものの選び方
食パンに何を塗るかは、カロリーと血糖値の両面に大きく影響します。
昔からあるイチゴジャムやマーマレードは、大さじ1杯で約10g近い糖質を含むものがあり、食パン1枚糖質にさらに上乗せすることになります。
これらは避けるか、低糖質タイプのジャムを選ぶ必要があります。チョコレートクリームや練乳なども同様に高糖質です。
意外かもしれませんが、バターやオリーブオイルなどの油脂類は、血糖値を直接上げることはありません。
むしろ、パンの表面を油膜でコーティングすることで、胃から小腸への排出時間を遅らせ、血糖値の急上昇を抑制する効果(カーボラスト効果の一種)が期待できるという報告もあります。
ただし、カロリーは高いため、使いすぎは肥満の原因となります。薄くバターを塗る、あるいはエキストラバージンオリーブオイルを少量つけるといった使い方が、味と健康のバランスにおいて優れています。
食べる順番とベジファーストの効果
「ベジファースト」という言葉は広く知られていますが、パン食の時こそ徹底する必要があります。空腹の状態でいきなりトーストをかじると、インスリンの分泌が追いつかず、食後高血糖を引き起こします。
まずはサラダや具沢山のスープから口にし、食物繊維を胃腸に送り込んでおくことが重要です。その結果、腸壁に食物繊維のバリアができ、後から入ってくるパンの糖質がゆっくりと吸収されます。
理想的な順番は、①食物繊維(野菜・海藻・きのこ)→②タンパク質(卵・肉・魚)→③脂質を含んだおかず→④食パン、という流れです。
この順序を守ることで、同じ量の食パン10枚切りカロリーを摂取したとしても、食後1時間後、2時間後の血糖値には大きな差が生まれます。
コース料理のように一品ずつ食べるのは難しくても、まずは野菜を完食してからパンに手を伸ばす、という習慣をつけるだけで効果があります。
サンドイッチにした場合のカロリーと糖質コントロール
サンドイッチは、ポテトサラダやカツなどの高糖質・高脂質な具材を避け、レタスや卵などの低糖質食材を多めに挟むことで、パンの糖質量をカバーし血糖値への影響を抑えられます。
一般的にサンドイッチには10枚切りや12枚切りのパンが使われますが、2枚で具を挟めば、糖質量は6枚切り1枚分よりやや多くなる傾向があります。
ハムやチーズなど具材による変化
サンドイッチの具材として定番のハム、チーズ、卵、ツナなどは、低糖質で高タンパクな食材であり、パンとの相性は非常に良いと言えます。
これらをたっぷりと挟むことで、1食あたりの栄養バランスが整い、血糖値の上昇も抑制されます。
特にレタスやキュウリなどの野菜を限界まで多く挟む「わんぱくサンド」のようなスタイルは、パンの量を相対的に減らしながら満足感を得られるため推奨されます。
注意が必要なのは、ポテトサラダサンドやカツサンド、フルーツサンドです。ポテトサラダはジャガイモ(糖質)とマヨネーズ(脂質)の塊であり、これをパン(糖質)で挟むのは糖質の過剰摂取になります。
カツサンドも衣のパン粉と揚げ油、甘辛いソースが加わるため、カロリーと糖質が跳ね上がります。
フルーツサンドは生クリームと果糖の組み合わせであり、食事というよりはケーキに近いデザートだと認識する必要があります。
サンドイッチ具材別リスク評価(低リスク〜高リスク)
- 低リスク:レタスハム、卵サラダ(マヨネーズ控えめ)、チキン、チーズ、スモークサーモン
- 中リスク:照り焼きチキン(タレの糖分)、ツナマヨ(脂質過多)、たまご焼き(砂糖使用)
- 高リスク:ポテトサラダ、焼きそば、コロッケ、カツ、フルーツ&ホイップ
マヨネーズやドレッシングの落とし穴
サンドイッチの味の決め手となるマヨネーズやドレッシングですが、これらは「隠れカロリー」の温床です。
マヨネーズは大さじ1杯で約80kcalもあり、食パン10枚切りカロリー(約90kcal)に迫るエネルギー量を持っています。
市販のサンドイッチには、時間が経っても水っぽくならないよう、パンの表面にバターやマヨネーズが厚く塗られていることが多いのです。
自宅で作る際は、マヨネーズをハーフカロリーのものに変える、辛子やマスタードを活用して風味を補う、ヨーグルトを混ぜてカロリーダウンさせるといった工夫が有効です。
ドレッシングもノンオイルや低糖質タイプを選びましょう。調味料のカロリーと糖質を意識するだけで、サンドイッチ全体のヘルシー度は大きく向上します。
コンビニのサンドイッチとの比較
コンビニエンスストアのサンドイッチは成分表示が明確なため、管理しやすいという利点があります。パッケージの裏面を見れば、食パン1枚糖質に換算しなくても、商品全体の炭水化物量が即座にわかります。
最近では、全粒粉入りパンを使用した商品や、レタスを多用したシャキシャキレタスサンドなど、健康志向の商品も増えています。
選ぶ際の基準としては、炭水化物量が30g〜40g以下のものを選び、同時にゆで卵やサラダチキン、豆乳などを購入してタンパク質を補うのがベストです。
ミックスサンドなどは比較的バランスが良いですが、カツサンドのようなガッツリ系は炭水化物が50gを超えることも珍しくないため、栄養成分表示を必ず確認する癖をつけましょう。
ご飯や麺類と食パンのカロリー・糖質比較
食パンは1枚単位でカロリー計算が容易であり、うどんやパスタなどの麺類に比べて摂取量のコントロールがしやすいため、厳密な糖質管理に適しています。
「パンは太る」「ご飯の方が腹持ちが良い」など、主食に関する様々な説がありますが、実際の数値はどうなっているのでしょうか。
茶碗1杯のご飯と食パンの換算
一般的なご飯茶碗1杯(約150g)のカロリーは約240kcal、糖質は約55gです。これを食パンに換算すると、6枚切り食パン(糖質約26g)であれば2枚分、食パン10枚切り(糖質約15g)であれば3枚強に相当します。
「パンは太りやすい」と言われるのは、パン自体が高カロリーなのではなく、バターやジャムを塗ったり、脂質の多いおかず(ベーコンエッグやウインナー)と合わせやすい食習慣に起因することが多いのです。
単純な糖質量だけで見れば、6枚切り食パン1枚は、ご飯茶碗半分強に相当します。つまり、朝食をパンにする場合、6枚切り1枚で済ませるのであれば、ご飯を食べるよりも糖質摂取量は少なくなる計算になります。
しかし、ご飯は水分を多く含み、粒状であるため消化吸収がパンよりやや緩やかであるという特徴があります。
主食別カロリー・糖質・GI値比較表
| 食品名 | 重量 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|---|
| 食パン(6枚切り1枚) | 60g | 158kcal | 26.6g |
| 白米(茶碗1杯) | 150g | 234kcal | 53.4g |
| うどん(1玉) | 230g | 242kcal | 49.7g |
うどんやパスタとの血糖値上昇の違い
麺類、特にうどんは消化が良いため、血糖値を上げやすい食品の代表格です。柔らかく茹でたうどんは咀嚼回数が減り、胃での滞留時間も短いため、急激な高血糖を招きやすい傾向にあります。
パスタはデュラムセモリナ粉という硬質の小麦を使っているため、うどんや食パンに比べるとGI値は低めですが、1人前の量が多くなりがち(乾麺100gで糖質約70g)という問題があります。
これらと比較すると、食パンは「枚数」で量が決まっているため、定量摂取の管理がしやすいという利点があります。うどんやパスタは自分で量を調整するのが難しく、外食では大盛りになりがちです。
食パン10枚切りカロリーを計算しやすい点は、厳密な食事管理においては麺類よりも有利に働くことがあります。
朝食における主食の選び方
朝食は、睡眠中に枯渇したエネルギーを補給し、体温を上げるために重要ですが、同時に朝はインスリンの効きが悪く、血糖値が上がりやすい時間帯でもあります(暁現象などの影響)。
そのため、朝食の主食選びは慎重に行う必要があります。
結論としては、パンでもご飯でも構いませんが、「食物繊維」と「タンパク質」を同時に摂取できるメニューを組むことが最優先です。
パン派であれば、全粒粉パンやライ麦パンを選び、野菜たっぷりのスープと卵料理を添える。ご飯派であれば、雑穀米や玄米を選び、納豆や焼き魚を添える。
どちらの場合も、精製された白い炭水化物単体での摂取は避け、複合的な栄養摂取を心がけることが、一日の血糖コントロールを安定させる鍵となります。
血糖値を上げにくい食パンの食べ方とタイミング
朝や昼の活動時間帯に摂取し、一度冷凍してトーストすることでデンプンの消化吸収を遅らせるなど、食べるタイミングとひと手間で血糖値の上昇を抑制できます。
同じ食パン1枚糖質であっても、調理法や保存状態によって、体内での代謝のされ方は変化します。
朝昼夕それぞれの摂取目安量
人間の活動リズムに合わせて、糖質の摂取量を配分することが大切です。活動量が多い朝と昼は、脳や筋肉でエネルギーが消費されるため、食パンを食べてもエネルギーとして使われやすいです。
6枚切り1枚、あるいは10枚切り2枚程度を目安に、バランスの良い食事を心がけましょう。
一方で、夕食後は寝るだけであり、活動量は低下します。夜遅くに摂取した糖質は中性脂肪として蓄積されやすく、翌朝の高血糖にもつながります。
夕食にパンを食べる場合は、量を半分にする、あるいは主食を抜いておかずだけにするなどの調整が有効です。特に21時以降の炭水化物摂取は、糖尿病治療において避けるべき習慣の一つです。
トーストすることで変わるGI値の真実
「トーストするとカロリーが減る」という噂を聞いたことがあるかもしれませんが、これは間違いです。焼くことで水分が蒸発し、重量は減りますが、カロリーや糖質の絶対量は変わりません。
しかし、トーストすることには別のメリットがあります。
パンに含まれるデンプンの一部は、加熱されることで構造が変化し、消化酵素に対して抵抗性を持つようになる場合があります。
また、カリッと焼くことで噛み応えが増し、咀嚼回数が増える効果も無視できません。
生のまま柔らかいパンを食べるよりも、こんがりと焼いて香ばしさを出し、よく噛んで食べる方が、結果的に血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。
冷凍した食パンを活用するレジスタントスターチ
食パンを一度冷凍し、それをトーストして食べると、デンプンの一部が「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」という物質に変化するという研究報告があります。
レジスタントスターチは、食物繊維と同じような働きをし、小腸で消化吸収されにくく、大腸まで届いて腸内細菌のエサとなります。
つまり、買ってきたパンを常温でそのまま食べるよりも、一度冷凍保存し、食べる直前にトーストすることで、実質的な糖質の吸収率を下げられる可能性があるのです。
これは手軽に実践できるテクニックですので、まとめ買いしたパンはすぐに冷凍庫へ入れる習慣をつけると良いでしょう。保存性も高まり、血糖値対策にもなる、一石二鳥の方法です。
よくある質問
- Q食パンは毎日食べても糖尿病に影響しませんか?
- A
量と食べ合わせを守れば、毎日食べても問題ありません。ただし、菓子パンや甘いジャムをつけた食パンを毎日食べることは避けてください。
6枚切りなら1枚、8〜10枚切りなら2枚程度を目安に、必ず野菜やタンパク質(卵、チーズ、サラダチキンなど)と一緒に摂取し、栄養バランスを整えることが重要です。
血糖値の推移を見ながら医師や管理栄養士と相談することをお勧めします。
- Q10枚切りの食パンはどこで買えますか?
- A
関東地方などの東日本ではスーパーに置いていないことがありますが、パン屋(ベーカリー)で注文すればスライスしてもらえることがほとんどです。
「サンドイッチ用に10枚切りにしてください」と頼めば対応してくれます。
また、大手製パンメーカーの商品でも、大型スーパーやネットスーパーであればサンドイッチ用として販売されていることがあります。
- Q全粒粉パンならいくら食べても大丈夫ですか?
- A
いいえ、いくら食べても良いわけではありません。全粒粉パンはGI値が低く血糖値が上がりにくい食品ですが、カロリーや糖質の絶対量は普通の食パンと大きく変わりません。
食べ過ぎれば当然カロリーオーバーとなり、血糖値も上昇します。「健康に良いから」といって過剰摂取せず、適量を守ることが大切です。
- Qマーガリンとバター、どちらを使うべきですか?
- A
血糖値の観点からはどちらも直接的な上昇要因にはなりませんが、心血管疾患のリスクを考慮すると、トランス脂肪酸の少ない製品を選ぶことが大切です。
最近の家庭用マーガリンはトランス脂肪酸が低減されていますが、気になる場合はバターや、より健康的なオリーブオイルを使用することをお勧めします。
どちらにしても脂質ですので、使いすぎには注意が必要です。
