
神戸きしだクリニック呼吸器内科では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者様に対して、CPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療を提供しています。
睡眠中に呼吸が何度も止まる症状でお悩みの方、いびきがひどいと指摘される方、日中の強い眠気や疲労感がある方は、CPAPによる治療が効果的な可能性があります。
CPAPは睡眠時無呼吸症候群の最も効果的な治療法として広く認められており、当院では専門医による適切な診断と調整を行い、より良い睡眠と健康をサポートいたします。
また、すでに他院でCPAP療法を実施されている方で、転居や医師変更をご希望の方も、スムーズな移行のお手伝いをいたします。
呼吸器内科の診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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9:00 – 12:00 | ○ | – | ○ | – | ○ | ○ 隔週 | 休 |
13:30 – 16:30 | – | ○ | ○ | ○ | – | 休 | 休 |
09:00~12:00 | 13:30~16:30 | |
月 | 〇 | – |
火 | – | 〇 |
水 | 〇 | 〇 |
木 | – | 〇 |
金 | 〇 | – |
土 | 〇 隔週 | - |
日 | - | - |
祝 | - | - |

CPAP(持続陽圧呼吸療法)とは
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に用いられる非侵襲的な治療法です。
特殊な装置を使って鼻やマスクを通じて一定の圧力で空気を送り込むことで、睡眠中に気道が閉塞するのを防ぎ、安定した呼吸を維持します。
CPAPを使用することで、睡眠の質が向上し、日中の眠気や疲労感が改善します。また、長期的には高血圧や心臓病などの合併症リスクの低減も期待できます。
適切に調整されたCPAP治療は、いびきの軽減や無呼吸発作の改善に非常に効果的で、多くの患者様の生活の質を大幅に向上させることが期待できます。
CPAP導入を
検討すべき症状
日常生活で以下のような症状を感じる場合は、CPAP治療の適応を検討すべき状況かもしれません。
- 大きないびきを指摘される
- 睡眠中に呼吸が止まるのを家族に指摘される
- 朝起きても疲れが取れない、頭痛がある
- 日中の強い眠気や集中力の低下
- 夜間の頻尿
- 高血圧の治療を受けているが、コントロールが難しい
- 記憶力や判断力の低下
- 起床時の喉の渇き
これらの症状にお心当たりがある方は、一度専門医にご相談ください。睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
CPAPが必要とされる
主な疾患
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
- 上気道抵抗症候群(UARS)
- 一部の中枢性睡眠時無呼吸
- 混合型睡眠時無呼吸症候群
- 肥満低換気症候群
- 慢性心不全に合併する睡眠時無呼吸症候群
特に閉塞性睡眠時無呼吸症候群の中等症から重症の患者様にとって、CPAP治療は第一選択となることが多く、症状や合併症リスクの軽減に大きな効果を発揮します。
CPAP導入の基準
CPAPの導入には、以下のような医学的基準があります。
CPAPを使用する多くの患者様は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群が基礎疾患です。当院では、専門的な睡眠検査を実施し、総合的な判断のもとでCPAP導入を行います。
また、生活習慣の改善指導や口腔内装置など、他の治療法との併用も状況に応じて検討します。
睡眠検査での重症度評価
- AHI(無呼吸低呼吸指数)≧ 20
- または AHI ≧ 15かつ日中の過度の眠気や合併症がある場合
症状の評価
- 日中の強い眠気がある
- 交通事故や労働災害のリスクがある
- 高血圧や心疾患などの合併症がある

当院のCPAP管理の特徴
神戸きしだクリニックでは、呼吸器専門医が詳細な睡眠評価を実施し、定期的なデータ解析によって治療効果を確認します。
精度の高い検査機器を用いた診断を行い、患者様の症状や生活スタイルに合わせて最適なCPAP機器とマスクを選定します。
また、CPAP治療で使用する機器は、患者様の使用感や睡眠状態に合わせて調整することが重要です。
当院では患者様それぞれのニーズに応じた機種選定を行い、定期的なフォローアップでより快適に治療を継続できるようサポートします。専用のメモリーカードからデータを抽出し、詳細な使用状況を確認することで、より効果的な治療調整が可能です。
CPAP導入までの流れ
CPAP治療を安全かつ効果的に導入するためには、適切な評価とサポート体制が欠かせません。当院では、患者様が無理なくCPAP治療に慣れていただけるよう、導入から継続使用まで丁寧にサポートします。
機器の使用方法について詳しく説明し、定期的な診察で適応状況を確認します。また、使用中に感じる違和感や困りごとについても気軽にご相談いただける環境を整えています。
睡眠データの解析結果をもとに、より効果的な治療となるよう調整を行い、快適な睡眠と症状改善を目指します。
症状や病歴の確認
身体診察と睡眠状態の評価
簡易検査(自宅で実施)または精密検査(終夜ポリソムノグラフィー)
睡眠中の呼吸状態、酸素飽和度、心電図などの評価
検査結果に基づく重症度判定
CPAP適応の判断と説明
マスクのフィッティング
CPAP圧の初期設定
機器の使用方法の説明
特定疾患管理指導料の説明
医療費助成制度のご案内
1~2ヶ月ごとの定期診察
使用状況のデータ確認と圧力調整
マスクのフィット確認と必要に応じた変更
併用療法について
当院では、CPAP治療と併せて以下のような併用療法も状況に応じて提案しています。
- 減量指導
- 飲酒・喫煙の制限
- 睡眠姿勢の改善
- 口腔内装置(マウスピース)
- 耳鼻科的治療(鼻閉改善など)
睡眠時無呼吸症候群の治療は、CPAP単独ではなく、生活習慣の改善や他の治療法との組み合わせで、より効果的になる場合があります。
患者様の状態や生活背景に合わせた、総合的な治療プランを提案いたします。
CPAPを知ろう
睡眠時無呼吸症候群を知ろう
CPAP
(持続陽圧呼吸療法)
よくある質問
患者さまからよくある質問をまとめました。(Qを押すと回答が開きます)
- QCPAP治療は保険適用されますか?
- A
はい、医師が必要と判断し、一定の基準を満たせば健康保険が適用されます。自己負担は通常1〜3割です。また、在宅療養指導管理料として月々の管理費用も保険適用となります。
- Q毎晩CPAP装置を使用しなければいけませんか?
- A
効果を最大限に発揮するためには、毎晩使用することが理想的です。ただし、徐々に慣れていくことも大切ですので、最初は無理せず少しずつ使用時間を延ばしていくことをお勧めします。
- Q旅行に行くときもCPAPを持っていく必要がありますか?
- A
CPAP治療の効果を維持するためには、旅行中も使用を継続することをお勧めします。最近の機器は小型化しており、専用のキャリーバッグも提供されています。海外旅行の場合は、電圧変換器が必要かどうかを事前に確認しましょう。
- Qマスクが合わない、不快感があるのですが?
- A
マスクの種類やサイズは多様にあります。不快感や違和感がある場合は、遠慮なくご相談ください。マスクの調整や異なるタイプへの変更で改善できることが多いです。
- QCPAP治療はいつまで続ける必要がありますか?
- A
睡眠時無呼吸症候群は一般的に慢性的な状態であり、多くの場合、CPAP治療は長期的に継続することになります。ただし、減量や生活習慣の改善によって症状が軽減し、治療が不要になるケースもあります。定期的な評価が重要です。
- Q他院からの転院は可能ですか?
- A
もちろん可能です。当院では他院からのCPAP管理の引き継ぎに対応しています。今まで使用していた機器の情報や設定内容をお持ちいただければ、スムーズに移行できるよう調整いたします。