
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる状態が繰り返し起こる疾患です。神戸きしだクリニックの呼吸器内科では、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療に力を入れており、CPAP療法などを用いた効果的な治療法を提供しています。
日中の強い眠気や集中力低下、いびきなどの症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。早期発見・早期治療が重要で、適切な治療により生活の質の向上や合併症の予防につながります。
呼吸器内科の診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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9:00 – 12:00 | ○ | – | ○ | – | ○ | ○ 隔週 | 休 |
13:30 – 16:30 | – | ○ | ○ | ○ | – | 休 | 休 |
09:00~12:00 | 13:30~16:30 | |
月 | 〇 | – |
火 | – | 〇 |
水 | 〇 | 〇 |
木 | – | 〇 |
金 | 〇 | – |
土 | 〇 隔週 | - |
日 | - | - |
祝 | - | - |

睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が10秒以上停止する「無呼吸」状態が一晩に30回以上、または1時間あたり5回以上起こる病気です。気道の閉塞や脳の呼吸中枢の障害によって引き起こされ、放置すると高血圧や心疾患、脳血管障害などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。
日本では、睡眠時無呼吸症候群の潜在患者数は約300万人と推定されていますが、実際に診断・治療を受けている患者数はその一部にとどまっており、多くの方が未診断の状態にあると考えられています。
特に、中高年の男性や肥満傾向にある方に多く見られ、軽度も含めると、日本の成人人口の約10%が何らかの睡眠時無呼吸症候群を持っている可能性があります。
未診断・未治療の睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスク増加につながるため、早期発見・早期治療が重要とされています。
睡眠時無呼吸症候群の
主な症状
- 大きないびき
- 睡眠中の呼吸停止(家族に指摘されることが多い)
- 日中の強い眠気や倦怠感
- 起床時の頭痛
- 集中力・記憶力の低下
- 夜間頻尿
- 気分の落ち込みや抑うつ状態
- 夜間の不眠
こんな方は
ご相談ください
- いびきがひどいと指摘されている方
- 夜間に呼吸が止まると家族に言われる方
- 日中の眠気が強く仕事や運転に支障がある方
- 高血圧や心疾患、脳血管障害などをお持ちの方
- メタボリックシンドロームと診断された方
- 睡眠後も疲れが取れない方
- 起床時に頭痛がする方
- 夜間に何度もトイレに行く方
ご自身の症状に心当たりがある方や、家族からいびきや呼吸停止を指摘された方は、お気軽にご相談ください。
診断方法
当院では睡眠時無呼吸症候群の診断に以下の検査を行っています。
簡易検査
(自宅睡眠検査)

自宅で装着して睡眠状態を記録する簡易検査機器を使用します。酸素飽和度や呼吸状態などを測定し、無呼吸低呼吸指数(AHI)を算出します。この指数が5以上で軽症、15以上で中等症、30以上で重症と判定します。
ポリソムノグラフィー検査
(PSG)

必要に応じて提携医療機関(神戸大学医学部附属病院)での終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査をご案内します。この検査では脳波、筋電図、眼球運動など多項目の生体情報を記録し、より詳細な睡眠状態の評価が可能です。
治療方法
CPAP療法
持続陽圧呼吸療法(CPAP)は効果的な治療法の一つです。マスクを通して一定の圧力をかけた空気を送り、気道を開存させることで無呼吸を防ぎます。当院ではCPAP機器を導入し、個々の患者様に合わせた設定調整を行います。
マウスピース療法
軽症から中等症の患者様には、歯科医院と連携して睡眠時に装着する口腔内装置(マウスピース)を提供しています。
下顎を前方に引き出すことで気道を確保します。
生活習慣の改善
体重管理、睡眠姿勢の工夫、アルコール・睡眠薬の管理など、症状改善に役立つ生活習慣の指導も行っています。
手術療法
一部の患者様には、気道を広げるための手術が適応となる場合があります。必要に応じて専門医療機関への紹介を行っています。

診療体制
神戸きしだクリニックでは、経験豊富な呼吸器専門医が診療を担当しています。高精度な診断機器を用いた正確な評価と、患者様一人ひとりの生活スタイルに合わせた治療プランの提案を心がけています。
また、CPAPの定期的なフォローアップや調整も重要な診療の一環として行っています。
保険適用のためには定期的な通院が必要ですが、安定している患者様には通院間隔を調整するなど、患者様の負担軽減にも配慮しています。

患者様へのお約束
睡眠時無呼吸症候群の治療、特にCPAP療法は継続することが大切です。当院では患者様が治療を続けやすいよう、きめ細かなサポートを心がけています。使用状況の確認やマスクの適合調整など、定期的なフォローアップを通じて、より効果的で継続しやすい治療をご提供いたします。
生活スタイルや価値観を尊重しながら、一人ひとりに合った治療プランを一緒に考えていきましょう。
睡眠時無呼吸症候群
Q&A
患者さまからよくある質問をまとめました。(Qを押すと回答が開きます)
- QCPAP療法は一生続けなければならないのですか?
- A
多くの場合、体重減少や生活習慣の改善、手術などで根本的に改善しない限り、継続的な治療が必要です。ただし、症状の程度に応じて治療法の見直しを定期的に行います。
- QCPAP療法は保険適用されますか?
- A
重症および中等症で一定の条件を満たす方は健康保険が適用されます。詳しくは診察時にご説明いたします。
- Q自分はいびきをかいているかどうかわかりません。どうしたらよいですか?
- A
スマートフォンのアプリなどで睡眠時の音を録音する方法があります。また、同居のご家族に確認いただくか、当院の簡易検査を受けていただくことをお勧めします。
- Q治療するとどのような効果がありますか?
- A
日中の眠気や倦怠感の改善、集中力の向上、高血圧の改善、心臓病や脳卒中のリスク低下など、生活の質と健康状態の改善が期待できます。
- Q子供も睡眠時無呼吸症候群になりますか?
- A
はい、子供でも発症します。特に扁桃腺肥大やアデノイド増殖など上気道の問題がある場合が多いです。小児の場合は耳鼻科や小児科の専門医にご相談ください。