健康診断を受けたあと、結果票に「HbA1c6.5%以上」と書かれていて驚いた方もいるのではないでしょうか。HbA1cの値は糖尿病や予備軍かどうかを示す目安として重要です。放置すれば合併症リスクが高まる可能性があるため、早めの対応が大切です。

ここではHbA1cが6.5%以上だった場合に知っておきたいポイントや生活習慣、クリニック受診のタイミングなどについて解説します。

健康診断でHbA1cが基準値より高い、6.5%以上と言われるなど糖尿病検査で要再検査や精密検査をご希望の方は、神戸きしだクリニックの糖尿病内科で対応させていただきます。詳しくはこちら

この記事を書いた人

神戸きしだクリニック院長 岸田雄治
岸田 雄治
神戸きしだクリニック院長

医学博士
日本医学放射線学会認定 放射線診断専門医
日本核医学会認定 核医学専門医
【略歴】
神戸大学医学部卒。神戸大学大学院医学研究科医科学専攻博士課程修了。神戸大学附属病院 放射線科 助教。甲南医療センター放射線科医長を経て神戸きしだクリニックを開業(2020年6月1日)

HbA1cとは何か

血糖値の指標として多用されるHbA1cは、糖尿病かどうかを判断するときに役立ちます。目の前の血糖値だけでなく、過去1~2か月ほどの平均的な血糖状態を推測できることが大きな特徴です。

まずはHbA1cの仕組みや測定方法などを理解しておきましょう。

HbA1cはなぜ血糖状態を示す指標になるのか

血液中のブドウ糖は赤血球内のヘモグロビンと結合する性質があります。結合したヘモグロビンはヘモグロビンA1c(HbA1c)と呼ばれます。

赤血球の寿命は約120日あり、その間に血液中の糖と結合した度合いを示す数値がHbA1cです。

短期間の血糖値の変動に左右されにくく、過去1~2か月の平均血糖を反映しやすい特徴があります。このため、健康診断や定期受診で糖尿病のスクリーニング指標としてよく使われています。

HbA1cの測定方法と基準値

HbA1cの測定は、空腹や食後などの条件にあまり影響されないため、採血のタイミングを選ばずに行いやすいです。

日本糖尿病学会ではHbA1c6.5%以上を糖尿病の診断基準の1つとしています。ただし、基準値はあくまで診断の目安であり、体質や合併症リスクなどを考慮して医師が総合的に判断します。

HbA1cの主な測定区分

HbA1c (%)評価の目安
5.8未満正常範囲と考えられる
5.8~6.4糖尿病予備群の可能性あり
6.5以上糖尿病の可能性が高い

上記のようにHbA1cの値が6.5%以上の場合、糖尿病またはその予備群である可能性が高まります。放置するとさらなる血糖コントロールの悪化につながりかねません。

HbA1cと血糖値の関係

HbA1cは過去の平均的な血糖状態を示すため、一時的な食事の影響を受けにくいです。一方、その時点の血糖値は食事や運動、体調などで上下しやすい特徴があります。

健康診断では採血時の血糖値とあわせてHbA1cの数値を確認し、総合的に判断することが重要です。

血糖値が正常範囲でもHbA1cが高い場合は、隠れた高血糖状態が続いている可能性を示唆します。

血糖変動を把握するメリット

過去の血糖コントロール状態を知ることで、糖尿病の予防や進行を抑える対策を早めに立てやすくなります。

例えば、食生活の改善や適度な運動でHbA1cを下げる目標を設定しやすくなるなど、具体的な生活習慣の改善策を始めるうえで自身のHbA1cを把握することは重要です。

血糖コントロールを意識するメリット

  • 合併症リスクの軽減
  • 体重コントロールがしやすくなる
  • 日常生活の疲労感が軽減しやすい
  • 動脈硬化や心血管疾患の予防に役立つ

HbA1c6.5%以上が示す意味

HbA1cが6.5%以上という結果は糖尿病の可能性がある一方、必ずしも確定診断とは限りません。

しかし高めの数値が出ている事実を真摯に受け止め、生活習慣の見直しや医療機関への相談を考えるきっかけとすることが大切です。

糖尿病の診断基準との関わり

日本糖尿病学会では血糖値とHbA1cを合わせて診断することを推奨しています。

HbA1cが6.5%以上であることに加え、空腹時血糖値126mg/dL以上または75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値が200mg/dL以上などの条件を満たす場合、糖尿病とみなされるケースが多いです。

ただし、一度の検査結果だけでなく、再検査や他の指標も含めて判断します。

糖尿病予備軍との線引き

HbA1cが5.8~6.4%の範囲は糖尿病予備軍の可能性があります。6.5%を超えると糖尿病に移行している可能性が高まると考えられています。

ただし、薬剤の影響や食習慣、年齢や他の病気など、個々の条件によって数値は変化します。わずかに6.5%を超えていても、厳密には糖尿病と断定できない場合もあり、医師との相談が必要です。

糖尿病の主な診断目安(日本糖尿病学会)

指標判定の目安
空腹時血糖値126mg/dL以上で糖尿病を疑う
75gOGTT2時間値200mg/dL以上で糖尿病を疑う
HbA1c6.5%以上で糖尿病を疑う

他の健康リスクとの関係

HbA1cが高い状態は、糖尿病だけでなく高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を併発しやすくなるリスクを伴います。

これらが重なって進行すると、心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症を起こしやすくなるため注意が必要です。

健康診断でHbA1c6.5%以上と判明したら、他の検査項目もあわせて確認し、総合的な健康状態を把握しておきましょう。

HbA1cが6.5%以上だったら考えるべきこと

HbA1cの高さが続く場合、食事や運動習慣をまず見直すと改善につながる可能性があります。

高血糖状態が長期間続けば、腎臓や網膜、神経などに悪影響が及びやすくなるため、早期の受診と専門医の指導を検討することをおすすめします。

HbA1c6.5%以上になったときに考慮したい項目

  • 食習慣(炭水化物の摂取バランス、甘い飲料の頻度など)
  • 運動量(定期的なウォーキングや筋トレの実施)
  • 体重管理(BMIや腹囲など)
  • ストレス対策(睡眠やリラクゼーションの確保)
  • 定期的な血液検査(定期健診やクリニックでの再測定)

血糖コントロールにおける目安

HbA1c6.5%以上と指摘されたとき、どの程度まで血糖値を下げることを目標にすればよいか迷う方もいます。

個人差はありますが、一般的なガイドラインや生活習慣の観点から、目標の立て方や健康状態に応じた調整の考え方を見ていきましょう。

一般的なHbA1cの目標範囲

糖尿病治療ではHbA1c7.0%未満を目標とすることが多いです。しかし、これはあくまでも一般論であり、若年者の場合はより厳格にコントロールするケースもあります。

逆に高齢者や合併症を持つ方は、低血糖を避けるため目標をやや高めに設定することがあります。

HbA1c目標範囲の一例

年齢層・病状HbA1c目標値の目安
若年~中年で合併症が軽度6.0~7.0%程度
高齢者、低血糖リスクあり7.0~8.0%程度
重篤な合併症がある場合8.0%前後

個々のライフスタイルや合併症リスクを踏まえて、主治医と相談して適切な目標を決めることが大切です。

生活習慣改善と薬物療法のバランス

HbA1cを下げるための基本は食事療法や運動療法です。

状況によっては経口血糖降下薬やインスリン注射を使うこともありますが、薬の力だけで改善しようとするのではなく、まずはカロリーコントロールや運動習慣の確立を意識すると血糖コントロールが安定しやすくなります。

自己モニタリングの活用

血糖値やHbA1cを定期的に確認すると、生活習慣の成果を実感しやすくなります。自宅で血糖測定器を使えば、食後や運動後の血糖変動を把握しやすいです。

もし血糖変動が大きいようであれば、医師と相談して日常の対策を調整するとよいでしょう。

血糖値自己測定の利点

  • 食後や寝る前の血糖レベルを把握できる
  • 生活習慣の見直しを行いやすい
  • 医師に具体的なデータを示しやすい

自己測定は継続的に実践することで正確な傾向がつかめてきます。手間はかかりますが、自分の体を把握するうえで大きな助けとなるでしょう。

定期検査のタイミング

HbA1cは1~2か月程度の血糖状態を反映するため、変化がゆるやかに表れます。このため、3か月に1回ほどのペースで検査を受けることが多いです。

食事や運動の改善を始めて1~2か月後に再検査すると、改善傾向が数値に現れ、モチベーションアップにつながります。

食事療法のポイント

糖尿病予備軍と診断された場合や、HbA1cが6.5%以上とわかった場合、まず見直したいのが食事の内容と摂取量です。

食事療法と聞くと難しく感じるかもしれませんが、日々の食事バランスを少しずつ調整するだけでも血糖コントロールによい影響があります。

エネルギーコントロールの考え方

カロリーの摂取と消費のバランスが整うと、肥満を防ぎやすく血糖値の改善にもつながります。必要エネルギー量は年齢・性別・活動量によって異なるため、自分に合った目安を知っておくことが大切です。

例えばデスクワーク中心の中年男性なら1日1800~2000kcal程度を目安にし、揚げ物やスナック菓子を控えるなどの工夫が考えられます。

1日のエネルギー摂取量の目安(デスクワーク主体の場合)

性別年齢目安エネルギー(kcal/日)
男性30~49歳約2000~2400
男性50~69歳約1800~2200
女性30~49歳約1600~2000
女性50~69歳約1400~1800

あくまでも目安なので、体格や運動量などに応じた調整が必要です。

食物繊維や低GI食品を意識する

血糖値の急上昇を抑えるためには、食物繊維の豊富な野菜や海藻、玄米や全粒粉パンなどの低GI食品を積極的に取り入れるとよいでしょう。

一方、甘い飲み物や菓子類を頻繁に口にすると血糖値が上昇しやすく、HbA1cが高まりやすい傾向があります。まずは甘味の強い飲料を減らすだけでも改善に近づくことがあります。

バランスのよい食事の組み立て方

糖質・たんぱく質・脂質のバランスを考えながら、ビタミンやミネラル、食物繊維も不足しないよう気を配ると血糖コントロールが安定しやすくなります。

とりわけ朝食を抜くと血糖値の乱高下が起こりやすいため、忙しいときでも何かしら摂る習慣を身につけておくと安心です。

食事のバランスを整えるためのポイント

  • 主食、主菜、副菜をそろえる
  • 食物繊維が豊富な食材(野菜、きのこ、海藻)を積極的に使う
  • 動物性脂肪だけでなく、良質な植物性油脂も適量摂取する
  • 過剰な塩分や砂糖の摂取を控える

外食や中食での工夫

忙しくて自炊が難しいときは、コンビニやレストランでも工夫が可能です。

野菜サラダを先に食べる、揚げ物より焼き物・蒸し物を選ぶ、丼ものより定食スタイルを選ぶなど、血糖値上昇に配慮したメニュー選びを心がけると変化を感じやすくなります。

運動療法のポイント

食事の見直しと同時に行うと、より効果を高めやすいのが運動療法です。日常的な身体活動を増やすだけでもインスリンの効き目が良くなり、血糖値を下げやすくなります。

運動不足の人ほど、少しの工夫で大きな改善が期待できます。

有酸素運動と無酸素運動の違い

ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は血糖をエネルギー源として効率的に消費し、脂肪燃焼にもつながります。

一方、筋トレなどの無酸素運動は筋肉量を増やして基礎代謝を高め、インスリン抵抗性を改善する効果が期待できます。

両方の特性を組み合わせて行うと血糖コントロールが安定しやすくなります。

有酸素運動と無酸素運動の特徴

種類期待できる効果
有酸素運動ウォーキング、ジョギング、水泳血糖値を下げる、心肺機能向上、脂肪燃焼
無酸素運動筋トレ、短距離ダッシュ筋肉量の増加、基礎代謝アップ、インスリン感受性の改善

運動の頻度と時間

週3~5回、1回30分程度の有酸素運動を目安とする場合が多いです。まとまった時間が取れなくても、1回10分を3回など小分けにすれば同等の効果が期待できます。

筋トレに関しては全身をバランスよく鍛えると、日常活動に必要な筋力を維持しつつ血糖コントロールをサポートできます。

運動前後の血糖値確認

インスリン注射や経口薬を使用している場合、運動中に低血糖を起こすリスクがあるため注意が必要です。

運動前に軽く血糖を測定し、低すぎる場合は補食をとるなどの工夫をしたほうが安全です。激しい空腹状態や朝起きてすぐのハードな運動はリスクが高まるので、軽食などを活用してみてください。

安全に運動を続けるためのヒント

  • 運動前後の血糖値を測り、低血糖リスクを管理する
  • 十分に水分補給する
  • 体調が優れない日は無理をしない
  • 筋トレは正しいフォームを覚え、関節や筋肉への過度な負担を避ける

運動を続けるコツ

モチベーションを保つために運動記録アプリで歩数や消費カロリーを記録する、友人や家族と一緒にウォーキングを行うなど、楽しみながら続けられる工夫が大切です。

ストレッチやヨガなどを取り入れれば、気分転換にもなり柔軟性も高まります。

糖尿病と上手に付き合う生活習慣

HbA1cが6.5%以上でも、正しい知識と行動を身につければ大きな不安を抱える必要はありません。

食事や運動だけでなく、日常のちょっとした習慣も血糖コントロールに影響を与えます。総合的にライフスタイルを見直してみるとよいでしょう。

ストレスと血糖コントロール

ストレスを受けるとストレスホルモンが分泌され、血糖値を上昇させる要因になります。

ストレス状態が長引くと食欲のコントロールも乱れやすいため、ウォーキングやマインドフルネスなどを取り入れてこまめにリラックスする時間を持つことが大切です。

ストレス軽減に役立つ方法

方法内容
有酸素運動ストレスホルモンを減らして気分をリフレッシュしやすい
マインドフルネス瞑想呼吸に集中して心身を落ち着かせる
十分な睡眠疲労回復とホルモンバランスの安定に重要
趣味の活動好きなことを楽しむ時間がストレスを緩和する

睡眠の質と血糖値の関係

睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れ、インスリンの効き目が悪くなりやすいです。

一般的には6~8時間ほどの睡眠時間を確保し、就寝前はスマホやパソコンを長時間見ないようにすると睡眠の質が向上しやすくなります。

喫煙と飲酒の影響

喫煙は血管を収縮させることで、動脈硬化を進行させるリスクが高まります。糖尿病による合併症を悪化させる要因にもなるため、できる限りやめることを検討してみてください。

飲酒については、ビールや甘いカクテルなど糖質を多く含むものは血糖値を上昇させやすいです。

飲む量と回数をコントロールするか、なるべく控えるよう心がけると血糖コントロールによい影響をもたらす可能性があります。

生活習慣全般を見直すときのポイント

  • タバコはやめる方向で考える
  • 飲酒は週数回、かつ1回の量を抑える
  • 就寝前のデジタル機器の使用時間を短くし、睡眠を妨げない
  • 朝起きたら日光を浴びて体内時計を整える

自分に合ったペースでの改善

生活習慣の改善は長期的に続けることが大切です。

短期間で急激なダイエットをするより、少しずつ食事内容や運動頻度を調整して、無理なく続けられる方法を見つけるほうが安定した血糖コントロールにつながりやすいです。

クリニック受診のタイミングとメリット

HbA1c6.5%以上とわかったとき、生活習慣の改善だけで十分なのか、それとも医療機関を受診すべきか迷う方もいます。

クリニックで専門医のサポートを受けると、客観的な数値に基づいたアドバイスや薬剤の使い方などを的確に把握しやすくなります。

どの段階で受診すべきか

HbA1c6.5%以上が続くと合併症のリスクが高まります。初期段階で適切な対策を取れば重症化を予防しやすいため、健診結果を見て「少し高いかも」と感じた時点で受診することを検討するのがおすすめです。

受診の目安

状況受診を検討すべきタイミング
HbA1c6.5%~7.0%程度生活習慣を見直しても改善が見られない場合
HbA1c7.0%以上早めに専門医に相談し、薬物療法などを検討
空腹時血糖値126mg/dL以上HbA1cも高い場合、糖尿病の可能性大

受診のメリット

医師や管理栄養士、看護師などの専門スタッフから、自分の状態に合わせた具体的なアドバイスを受けられます。

食事や運動のコツ、血糖自己測定器の活用方法、薬物療法の必要性などを総合的に判断してもらえるため、自己流で行き詰まっている方にとって大きな助けになるでしょう。

受診するときの準備

普段の食事内容や運動状況、血糖自己測定の記録などがあれば、医師がより正確に状況を把握できます。

診察前に記録しておきたいこと

  • 1日の食事内容(朝・昼・夕のメニューと量)
  • 間食や甘い飲料を摂るタイミングと量
  • 運動の種類と時間(ウォーキングや筋トレなど)
  • 睡眠時間や体調の変化(だるさ、頻尿など)

クリニックの選び方

糖尿病内科や糖尿病専門医が在籍しているクリニックを選ぶと、より専門的な検査や指導を受けやすくなります。

いきなり専門医を受診するのに抵抗がある場合は、かかりつけ医に相談して紹介してもらう方法もあります。通いやすさや予約の取りやすさなど、継続受診しやすい環境を選ぶことも大切です。

まとめと今後の展望

HbA1cが6.5%以上であれば、糖尿病または糖尿病予備軍の可能性があります。

しかし、正しい生活習慣の実践と適切な医療サポートがあれば、血糖値をコントロールしながら安心して生活を送ることは十分に可能です。ここまでの内容を振り返りながら、今後の方針を考えてみましょう。

生活習慣の見直しで大きな変化が期待できる

食事と運動を少しずつ調整していくだけでも、HbA1cが下がる可能性があります。糖質を意識して減らし、野菜を増やすだけでも効果を得やすいことが多いです。

ウォーキングを毎日の習慣に取り入れるなど、小さな積み重ねで血糖値や体重のコントロールが改善されるケースは少なくありません。

定期的な検査でモチベーションを維持する

HbA1cは短期的に大きく変わらない指標ですが、3か月おきなど定期的に検査をすれば自分の努力が数値に反映されるのを実感できます。

改善が見られればモチベーションも高まり、さらに生活習慣の改善を続けやすくなるでしょう。

今後の検査や受診のスケジュール例

時期実施内容
健診後~初回受診生活習慣の見直し開始、クリニック予約
初回受診から1~2か月後HbA1c再検査、食事や運動プランの再評価
半年後以降合併症の有無をチェックしながら経過観察

早期受診で合併症リスクを下げる

血糖値が高い状態を放置すると、網膜症や腎症、神経障害などの合併症を招きやすくなります。

初期に専門医を訪れて血糖コントロールを整えれば、合併症の発症や進行を防ぎやすくなります。自己判断で放置せず、気になることがあれば早めに相談する姿勢が重要です。

合併症に注意したい症状

血糖値が高い状態が続くと、次のような症状に注意が必要です。気になる変化があれば早めに医療機関で相談してみてください。

  • 視力の低下、かすみ目
  • 手足のしびれや冷え
  • 尿の泡立ちや回数増加
  • 傷の治りが遅い

HbA1c6.5%以上と判明しても、あきらめる必要はありません。食事や運動、ストレス対策など、毎日の習慣を少しずつ整えることで血糖コントロールは大きく変わる可能性があります。

専門の医療機関を上手に利用しながら、自分自身の体と向き合い、より健康的な暮らしを目指していきましょう。

当院(神戸きしだクリニック)への受診について

血糖値異常や尿糖陽性を指摘されるなど、糖尿病検査で要再検査や精密検査をご希望の方は、当院の糖尿病内科で対応させていただきます。経験豊富な専門医による丁寧な診察と、充実した検査機器による精密検査を提供しています。

糖尿病内科

診療時間日祝
9:00 – 12:00
隔週
13:30 – 16:30
09:00~12:0013:30~16:30

隔週

検査体制

  • 血糖値検査(随時血糖・空腹時血糖)
  • HbA1c検査
  • 経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)
  • 尿検査(尿糖・尿蛋白)
  • 血液検査(脂質・肝機能・腎機能など)

など、必要に応じた検査を実施いたします。網膜症の精査や詳細な合併症検査が必要な場合は、神戸大学医学部附属病院など専門医療機関と連携して対応いたします。

受診時の持ち物

  • 健康診断の結果
  • 健康保険証
  • お薬手帳(服用中のお薬がある方)

予約・受診方法

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