
糖尿病内科は、糖尿病とその合併症の診断・治療・管理を専門とする診療科です。神戸きしだクリニックの糖尿病内科は、経験豊富な医師や専門知識を持つスタッフが連携し、神戸市内で糖尿病の治療をお探しの方に安心して診療を受けていただけるよう、充実した診療体制を整えております。
糖尿病の早期発見や予防にも力を入れており、健康診断での血糖値異常の精査なども行っています。
糖尿病内科の診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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9:00 – 12:00 | – | ○ | – | ○ | – | ○ 隔週 | 休 |
13:30 – 16:30 | ○ | ○ | ○ | – | ○ | 休 | 休 |
09:00~12:00 | 13:30~16:30 | |
月 | – | 〇 |
火 | 〇 | 〇 |
水 | – | 〇 |
木 | 〇 | – |
金 | – | 〇 |
土 | 〇 隔週 | - |
日 | - | - |
祝 | - | - |
対象となる主な疾患
糖尿病内科は、糖尿病とその合併症の診断・治療・管理を専門とする診療科です。以下の疾患を中心に、神戸エリアの糖尿病患者さまに寄り添った診療を行っております。

血液中の糖分(血糖値)が高くなる病気です。1型は主にインスリンを作れなくなるタイプ、2型は生活習慣が関係して起こるタイプです。

境界型糖尿病(耐糖能異常)
糖尿病と正常の中間的な状態で、将来的に糖尿病を発症するリスクが高い状態です。

血液中の糖分が必要以下に低下する状態です。糖尿病の治療中に起こることがあります。

血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)のバランスが崩れた状態です。

体脂肪が過剰に蓄積した状態で、様々な生活習慣病の原因となります。

内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常症などを併せ持つ状態です。

長期の高血糖により、腎臓の機能が低下していく合併症です。

高血糖により神経が障害され、手足のしびれや痛みなどが起こる合併症です。

網膜の血管が障害され、視力低下の原因となる合併症です。

神経障害や血流障害により、足に傷ができやすく治りにくい状態です。

糖尿病性大血管症(動脈硬化症)
動脈硬化が促進され、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすリスクが高まります。
こんな方は
ご相談ください
- 健康診断で血糖値や HbA1c が高い方
特に空腹時血糖値が126mg/dL以上、随時血糖値が200mg/dL以上、HbA1cが6.5%以上の場合は、できるだけ早めの受診をお勧めします。
- 糖尿病の家族歴がある方
両親や兄弟に糖尿病の方がいらっしゃる場合、発症リスクが高まります。定期的な検査をお勧めします。
- 以下の症状がある方
- 喉が渇く、水分を多く取る
- トイレが近い、特に夜間の頻尿
- 疲れやすい、体重が減少
- 手足のしびれや痛み
- 傷の治りが悪い
肥満気味の方(BMI 25以上)、運動不足や不規則な生活習慣の方、高血圧や脂質異常症がある方のほか、血糖コントロールに不安がある方、目標値に達していない、低血糖が心配など、お気軽にご相談ください。
お薬の種類や量の調整、インスリン療法の導入など治療方法の見直しをお考えの方もご相談に応じます。

糖尿病の治療について
「健康診断で血糖値が気になると言われたけれど、特に症状もないし…」
「最近、喉が渇いて水をよく飲むようになったけれど、年のせいかな…」
「なんとなく疲れやすくなってきたけれど、仕事が忙しいからかも…」
こうした何気ない変化が、実は糖尿病のサインかもしれません。
糖尿病は現代社会で増え続ける病気で、日本では約1,000万人が罹患していると言われています。
しかし、そのうち約7割の方が適切な治療を受けていないのが現状です。自覚症状がほとんどないまま病気が進行してしまうことが、その大きな理由の一つとなっています。
糖尿病とは
糖尿病は、体内でエネルギーをうまく利用できなくなる代謝の病気です。
食事から摂取した栄養を私たちの体が効率的に使えなくなることで、様々な健康上の問題が引き起こされます。遺伝的な要因と生活習慣の両方が深く関係する病気です。
糖尿病は”血液”の病気です

糖尿病は名前から「尿の病気」と思われがちですが、実は血液の病気です。体内で糖分の代謝がうまくいかなくなることで血糖値が上昇し、それによってさまざまな問題が引き起こされます。
血液中のブドウ糖(血糖)は、「インスリン」というホルモンの働きによって全身の細胞に取り込まれ、エネルギーとして利用されます。しかし、このインスリンが不足したり、効きが悪くなったりすることで、血液中に糖分が溜まってしまいます。
健診で血糖値やHbA1cが高いと言われたら

来院のきっかけとしてもっとも多いのが、健康診断での指摘です。血液検査で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が高いと言われて受診される方が大変多くいらっしゃいます。
健診結果の指摘を放置せず、一度専門医に相談することをお勧めします。
糖尿病の自覚症状とは?

のどの渇き、水分を多く取る、頻繁にトイレに行く、といった症状は糖尿病の代表的なサインです。これらの症状は、血糖値が高い状態が続いた結果として現れます。
しかし、このような症状が出てきた時点では、すでにある程度病気が進行している可能性があります。
また、糖尿病は遺伝的な要因も関係する病気です。ご家族に糖尿病の方がいる場合は、特に注意が必要です。ご家族からの受診の勧めがあった場合は、ぜひ検査を受けることをご検討ください。

糖尿病を放置するとどうなる?
糖尿病は、放置すると目、腎臓、神経など、体のさまざまな部分に合併症を引き起こす可能性がある病気です。特に心配なのは、これらの合併症が、自覚症状のないまま静かに進行することです。
神経障害は最も早く現れる合併症の一つです。手足のしびれや痛み、感覚の鈍化として始まり、進行すると自律神経にも影響が及びます。
目の網膜症や腎臓の障害も、典型的な合併症です。網膜症は進行すると視力を大きく損ない、腎症は最終的に人工透析が必要になることもあります。さらに、心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
しかし、早い段階で適切な治療を始めることで、合併症の発症や進行を防ぐことができます。「自分は大丈夫だろう」と思わずに、気になることがありましたら、まずはご相談ください。
糖尿病内科の
診療体制
神戸きしだクリニックの糖尿病内科では、大学病院で糖尿病の診療に長年携わってきた経験豊富な専門医が診療を行っております。患者様お一人おひとりに合わせたきめ細やかな治療方針を立てることを心がけており、安心して治療に専念していただける環境を整えております。
専門性の高い
医師による診療

当院の糖尿病内科の医師は、大学病院で糖尿病診療に携わってきた豊富な経験を持つ者が在籍しております。
エビデンスに基づいた治療方針の立案と実践を行い、患者様に適した医療を提供いたします。
専門性の高い
医療スタッフのサポート

当院では医師だけでなく看護師も糖尿病看護の専門的な知識を有しており、患者様の療養生活のサポートを行います。
食事療法や運動療法、インスリン自己注射手技の指導など、糖尿病とうまく付き合っていけるようお手伝いいたします。
専門的な検査による
正確な診断

糖尿病の診断には血糖値や HbA1c値の評価が欠かせません。当院では適切な検査を実施し、患者様の血糖コントロール状態を詳細に評価いたします。
インスリン分泌能や抵抗性の評価、膵島関連自己抗体の測定など、専門的な検査も実施可能です。
他医療機関
との連携

当院では神戸大学医学部附属病院や神戸市立医療センター中央市民病院など地域の中核病院と緊密に連携しております。
専門的な検査が必要な際や入院加療が必要となった際にはスムーズに紹介させていただける体制を整えており、切れ目のない医療の提供が可能となっています。

診療内容
糖尿病の治療では、食事療法と運動療法が基本となります。生活習慣の改善と並行して、必要に応じて薬物療法を行います。 経口血糖降下薬やインスリン製剤、GLP-1受容体作動薬など、様々な選択肢の中から患者様に適した薬剤を選択いたします。
また、神戸きしだクリニックの糖尿病内科では合併症の予防・管理にも力を入れております。
糖尿病の治療では、網膜症や腎症、神経障害といった糖尿病の合併症の早期発見・早期治療が重要です。定期的な眼底検査や尿検査、神経伝導速度検査などを実施し、合併症の兆候を見逃さないよう努めております。
サポート体制
糖尿病は生涯にわたって付き合っていく必要のある病気であり、患者様ご自身が主体となって治療に取り組んでいくことが何より大切です。神戸きしだクリニックの糖尿病内科では、患者様の自己管理をしっかりとサポートできるよう、手厚い体制を整えております。
栄養指導・運動指導

当院では、糖尿病治療の専門知識を持つ医師と看護師が栄養指導と運動指導を行っております。
患者様の体力や合併症の状況をふまえ、負担にならない範囲での運動プランを提案いたします。
自己管理のサポート

血糖自己測定の手技指導や、体調不良時の対処法の説明など、きめ細かな指導を行っております。
測定のタイミングや手順、結果の見方など、測定値を生活習慣の改善に役立てていただけるようサポートします。
シックデイの対応

体調不良が血糖コントロールに及ぼす影響や、症状に応じた食事量の調整方法、医療機関への受診目安などを具体的にお伝えし、患者様が安心して自己管理に取り組めるようアドバイスいたします。
高性能な
血糖測定機器の導入

血糖コントロールの評価には、信頼性の高い血糖測定が不可欠です。当院では微量の血液で測定可能、測定時間わずか5秒の血糖測定機器を導入し、迅速かつ正確な測定を行っております。
予約システムで
受診がスムーズ

スムーズな受診が可能となるよう予約システムを導入しております。 お電話や当院のウェブサイトから簡単にご予約いただけます。
土曜日の
午前診療を実施

糖尿病の治療では定期的な受診が重要である一方、お仕事などで通院が難しい場合もあるかと存じます。 当院では土曜日の午前診療のほか、電話やメールでの療養相談も実施しています。
糖尿病を知ろう
症状から調べる
糖尿病と生活習慣病
糖尿病の解説記事

患者様へのお約束
糖尿病と聞くと、「合併症が怖い」「食事制限がつらい」といったマイナスのイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし、今日の医学では、適切な治療を継続することで、合併症の発症を防ぎ、健康的な生活を送ることが十分に可能となっています。
糖尿病は生活習慣病であり、その付き合い方は人によって千差万別です。 画一的な指示を押し付けるのではなく、患者様お一人おひとりのライフスタイルや価値観を尊重しながら、無理のない治療プランを一緒に考えていきたいと思います。
糖尿病Q&A
糖尿病患者さまからよくある質問をまとめました。(Qを押すと回答が開きます)
- Q糖尿病と診断されましたが、食事制限は厳しく守らなければいけませんか?
- A
極端な食事制限は必要ありません。バランスの良い食事を規則正しく摂ることが大切です。炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく摂取し、食事の時間を一定にすることを心がけましょう。個々の状態に合わせた食事療法についてはクリニックにご相談ください。
- Q外食をする機会が多いのですが、どのように気をつければ良いですか?
- A
外食の際は以下のポイントに気をつけましょう。
- 野菜から先に食べる
- ご飯やめん類は適量にする
- 脂っこい料理は控えめに
- 定食など栄養バランスが取れたメニューを選ぶ
- アルコールは適量を守る
- Qどのような運動が良いですか?また、どのくらいの頻度で行うべきですか?
- A
ウォーキング、水泳、自転車などの有酸素運動がおすすめです。週に3〜5回、1回30分程度を目標にしましょう。ただし、合併症がある場合は医師と相談の上、適切な運動を選択してください。運動は急に始めず、徐々に強度や時間を増やしていくことが大切です。
- Q自宅での血糖測定はどのくらいの頻度で行うべきですか?
- A
治療法や病状によって異なります。インスリン治療中の方は1日数回、内服薬治療中の方は医師の指示に従って測定してください。定期的な測定により、食事や運動の影響を把握することができます。測定結果は記録して診察時にお持ちください。
- QHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の目標値はいくつですか?
- A
一般的には7.0%未満を目標とすることが多いですが、年齢や合併症の有無、低血糖のリスクなどによって個人差があります。若年層や合併症のない方はより厳格な目標値、高齢者や他の疾患がある方はやや緩やかな目標値が設定されることもあります。ご自身の目標値については診察時にご確認ください。
- Q足のケアはなぜ重要なのですか?
- A
糖尿病では神経障害や血流障害により、足のケガや感染に気づきにくく、治りにくくなることがあります。毎日足を観察し、清潔に保ち、適切な靴を選ぶことが重要です。小さな傷でも放置せず、早めに処置してください。定期的に足の検査を受けることもお勧めします。
- Q糖尿病に関する相談はどのようにすれば良いですか?
- A
診察時間内であれば医師や看護師にご相談いただけます。また、急な体調変化や心配事がある場合は、お電話でもご相談に応じています。当クリニックのウェブサイトにも糖尿病情報を掲載していますのでぜひご活用ください。