「寝ている間に息が止まっていると家族に言われた」「夜中に息苦しくて目が覚めることがある」。このような経験はありませんか。

睡眠中に呼吸が一時的に止まる状態は単に「よく眠れていない」という問題だけでなく、体に様々な悪影響を及ぼす可能性のある危険なサインかもしれません。

特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気が隠れていることもあります。

この記事では睡眠中に呼吸が止まる主な原因、その危険性、そしてどのような場合に医療機関を受診すべきかについて分かりやすく解説します。

目次

睡眠中の呼吸の基本と正常な状態

私たちが眠っている間も体は生命を維持するために絶えず呼吸を続けています。まずは正常な睡眠時の呼吸について理解しましょう。

人はなぜ眠っている間も呼吸するのか

呼吸は体に必要な酸素を取り込み、不要な二酸化炭素を排出するための基本的な生命活動です。

このガス交換は脳や心臓をはじめとする全身の細胞が正常に機能するために不可欠であり、睡眠中であっても休むことなく続けられます。

睡眠中の呼吸は主に脳の延髄にある呼吸中枢によって自動的に調節されています。

正常な睡眠時の呼吸パターン

健康な人の睡眠中の呼吸は一般的に穏やかで規則正しいリズムを保っています。

呼吸の深さや速さは睡眠の段階(レム睡眠、ノンレム睡眠)によって多少変動しますが、極端に浅くなったり、頻繁に止まったりすることはありません。

安定した呼吸によって体は十分な酸素を取り込み、質の高い睡眠を維持することができます。

睡眠段階と呼吸の特徴

睡眠段階呼吸の特徴体の状態
ノンレム睡眠(浅い)比較的規則的筋肉の緊張が残っている
ノンレム睡眠(深い)最も安定し、ゆっくりとした呼吸筋肉がリラックス
レム睡眠やや不規則になりやすい、呼吸が浅くなることも急速眼球運動、夢を見ている、筋肉の弛緩

呼吸をコントロールする体の働き

睡眠中の呼吸は脳の呼吸中枢だけでなく、血液中の酸素濃度や二酸化炭素濃度を感知する化学受容器、肺や気道の状態をモニターするセンサーなど複雑なシステムによって巧妙にコントロールされています。

これらの働きにより体は必要な酸素量を確保し、二酸化炭素を適切に排出するよう調整しています。

「睡眠中に呼吸が止まる」とはどんな状態?

「睡眠中に呼吸が止まる」と一言で言っても、その程度や頻度によって意味合いが異なります。医学的な定義や注意すべき状態について解説します。

無呼吸と低呼吸の定義

医学的には睡眠中に呼吸が止まる状態を以下のように定義しています。

  • 無呼吸(Apnea):10秒以上、口や鼻からの空気の流れが完全に停止した状態。
  • 低呼吸(Hypopnea):10秒以上、呼吸による換気量が著しく低下(通常50%以上)し、血液中の酸素飽和度が3~4%以上低下するか、または脳波上の覚醒反応(眠りが浅くなること)を伴う状態。

これらの無呼吸や低呼吸が頻繁に起こる状態が問題となります。

一時的な呼吸の乱れとの違い

健康な人でも寝返りを打った際や深い溜息をついた後などに、ごく短時間(数秒程度)呼吸が浅くなったり、一瞬止まったりすることはあります。

しかしこれが10秒以上続き、かつ頻繁に繰り返される場合は病的な状態である可能性が高まります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性

睡眠中に無呼吸や低呼吸が1時間あたり5回以上認められ、かつ日中の眠気などの自覚症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されます。

SASは単に呼吸が止まるだけでなく、様々な健康問題を引き起こす病気として認識されています。

SAS診断の目安(AHI)

重症度AHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数)
正常5回未満
軽症5回以上15回未満
中等症15回以上30回未満
重症30回以上

AHI(Apnea Hypopnea Index)は、SASの重症度を示す重要な指標です。

呼吸が止まる時間の長さと頻度

呼吸が止まる時間の長さが長ければ長いほど、また、その頻度が高ければ高いほど体への負担は大きくなります。

重症のSAS患者さんでは1分以上呼吸が止まることもあり、1晩に数百回も無呼吸・低呼吸を繰り返すケースも珍しくありません。

このような状態では深刻な酸素不足と睡眠妨害が生じます。

なぜ睡眠中に呼吸が止まるのか 主な原因を探る

睡眠中に呼吸が止まる原因は大きく分けて上気道の物理的な閉塞によるものと、脳からの呼吸指令の異常によるものがあります。

上気道の物理的な閉塞(閉塞性SAS)

睡眠中に呼吸が止まる原因の多くは空気の通り道である上気道(のどや鼻)が物理的に狭くなったり、塞がったりすることによるものです。

これを閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と呼びます。

肥満と首周りの脂肪

肥満、特に首周りや喉の奥に脂肪がつくと気道が内側から圧迫されて狭くなり、無呼吸やいびきが生じやすくなります。

体重が増加するとSASが悪化し、減量すると改善することが多いのはこのためです。

扁桃肥大やアデノイド

子供のSASの主な原因として、扁桃腺(口蓋扁桃)やアデノイド(咽頭扁桃)の肥大が挙げられます。これらが大きいと、空気の通り道を狭めてしまいます。

大人でも扁桃腺が大きい場合はSASの原因となることがあります。

顎の骨格や舌の大きさ

下顎が小さい(小顎症)、下顎が後退している、舌が大きい(巨舌症)などの骨格的な特徴も気道を狭くする要因となります。

日本人は欧米人に比べて顎が小さい傾向があり、肥満でなくてもOSASを発症しやすいと言われています。

脳からの呼吸指令の異常(中枢性SAS)

稀に、脳の呼吸中枢(呼吸をコントロールする部分)の働きが悪くなり、呼吸をするための指令が筋肉にうまく伝わらないことで呼吸が止まることがあります。

これを中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)と呼びます。気道は開いているにも関わらず、呼吸努力そのものが停止するのが特徴です。

心不全や脳血管障害との関連

CSASは慢性心不全や脳卒中(脳梗塞、脳出血など)といった病気が原因で起こることがあります。

これらの病気によって呼吸中枢の機能が不安定になったり、直接的なダメージを受けたりすることが影響します。

特定の薬剤の影響

オピオイド系鎮痛薬や一部の向精神薬など特定の薬剤が呼吸中枢を抑制し、CSASを引き起こすこともあります。

その他の一時的な要因

上記以外にも一時的に呼吸が不安定になる要因があります。

アルコール摂取や特定の睡眠薬

就寝前のアルコール摂取は喉の筋肉を弛緩させ、気道を狭くしやすくします。

また、一部の睡眠薬も同様に筋弛緩作用や呼吸抑制作用を持つため、SASを悪化させる可能性があります。

過度の疲労やストレス

極度の疲労や強いストレスも睡眠中の呼吸パターンに影響を与えることがあります。

ただし、これらが直接的なSASの原因となるわけではありませんが、増悪因子となる可能性はあります。

睡眠中の呼吸停止の主な原因分類

原因のタイプ具体的な要因例関連するSAS
上気道の物理的閉塞肥満、扁桃肥大、小顎症、舌根沈下閉塞性SAS (OSAS)
脳からの呼吸指令異常心不全、脳血管障害、薬剤副作用中枢性SAS (CSAS)
一時的・増悪因子アルコール、一部睡眠薬、疲労主にOSASの悪化

睡眠中に呼吸が止まることの危険性とは

睡眠中に頻繁に呼吸が止まる状態を放置すると体に様々な悪影響が及び、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。

体内への酸素供給不足(低酸素血症)

呼吸が止まると当然ながら体内に取り込まれる酸素の量が減少し、血液中の酸素濃度が低下します(低酸素血症)。

脳や心臓をはじめとする全身の臓器は酸素を必要としており、慢性的な低酸素状態はこれらの臓器に大きな負担をかけ、機能低下を招くことがあります。

睡眠の質の著しい低下と断片化

無呼吸や低呼吸が起こるたびに体は酸素不足を補おうとして脳が覚醒に近い状態になります(マイクロアローザル)。

本人が目覚めた感覚がなくても睡眠は浅く断片的になり、深い睡眠の割合が著しく減少します。

その結果、十分な睡眠時間を取っていても質の高い休息が得られず、慢性的な睡眠不足状態に陥ります。

睡眠の質低下がもたらす主な問題

  • 熟睡感の欠如、起床時の疲労感
  • 日中の過度な眠気
  • 集中力・記憶力の低下
  • 気分の落ち込み、イライラ感

日常生活への影響(眠気、集中力低下、事故リスク)

質の悪い睡眠は日中の活動にも大きな影響を与えます。最も代表的なのは強い眠気や倦怠感です。

会議中や運転中、あるいは単調な作業中に強い眠気に襲われ、仕事の能率低下や学習能力の低下、さらには居眠り運転による交通事故や労働災害のリスクを大幅に高めます。

長期的な健康への影響(高血圧、心疾患、脳卒中、糖尿病など)

睡眠中に呼吸が止まることによる慢性的な低酸素状態と睡眠の断片化は交感神経を過剰に興奮させ、血圧を上昇させます。また、インスリンの働きを悪くしたり、炎症を引き起こしたりすることも知られています。

これらの影響が長期間続くと高血圧、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心不全といった心血管系の病気や、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の発症リスクを著しく高めることが多くの研究で明らかになっています。

SASを治療せずに放置することは、これらの深刻な病気のリスクを抱え続けることになります。

呼吸停止による長期的な健康リスク

リスクカテゴリ具体的な疾患例
循環器系高血圧、不整脈、心筋梗塞、心不全
脳血管系脳梗塞、脳出血
代謝系糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム

家族やパートナーからの指摘 呼吸停止のサイン

睡眠中の呼吸停止は自分自身では気づきにくいことがほとんどです。家族やベッドパートナーなど身近な人からの指摘が早期発見の重要な手がかりとなります。

大きないびきとその変化(突然の停止)

大きないびきはSASの代表的なサインの一つです。

特にいびきが途中で数秒~数十秒間止まり、その後「グワッ」というような大きな音とともに呼吸が再開する、といったパターンが見られる場合は無呼吸が起きている可能性が高いです。

いびきの音量だけでなく、そのリズムや変化に注意することが大切です。

苦しそうな呼吸、あえぎ呼吸

睡眠中に息が苦しそうにしていたり、もがくような呼吸(あえぎ呼吸)をしていたりするのも、呼吸が困難になっているサインです。

本人は眠っているため気づいていませんが、傍から見ていると非常に心配になる状態です。

家族が気づきやすい呼吸停止のサイン

サインの種類具体的な様子
いびき非常に大きい、途中で止まる、リズムが不規則
呼吸の様子苦しそう、浅い、あえいでいる、胸やお腹が大きく動くのに息をしていない
体の動き頻繁に寝返りを打つ、手足をバタつかせる

睡眠中の頻繁な体動や寝相の悪さ

無呼吸や低呼吸によって息苦しくなると体は無意識のうちに体勢を変えようとしたり、もがいたりすることがあります。

このため睡眠中に異常に寝返りが多かったり寝相が極端に悪かったりするのも、SASの兆候の一つと考えられます。

指摘を受けたらどう対応すべきか

家族やパートナーから睡眠中の呼吸の異常を指摘されたら、それを真摯に受け止め、軽視しないことが重要です。

「疲れているだけだろう」「いつものことだ」と放置せず、一度専門の医療機関に相談することを検討しましょう。

客観的な指摘は自覚症状に乏しいSASを発見する上で非常に貴重な情報となります。

自分で気づく「呼吸が止まっているかも」のサイン

家族からの指摘がなくても、自分自身の体調の変化から「もしかしたら睡眠中に呼吸が止まっているのではないか」と気づくことができるサインもあります。

夜中に息苦しさや窒息感で目が覚める

睡眠中に息が苦しくて目が覚めたり、窒息しそうな感覚で飛び起きたりすることがあれば、それは無呼吸や低呼吸が起きている明確なサインである可能性があります。

このような経験が一度でもある場合は注意が必要です。

起床時の頭痛や口の渇き、熟睡感のなさ

朝起きた時に原因不明の頭痛がしたり、頭が重かったりすることが頻繁にある場合、睡眠中の低酸素状態が影響している可能性があります。

また、口を開けて呼吸することが多くなるため、起床時に口の中や喉がカラカラに渇いている、十分に寝たはずなのに全く疲れが取れていない、熟睡感がない、といった症状もSASを疑うサインです。

起床時の主な注意サイン

  • 原因不明の頭痛、頭重感
  • 口や喉の極度の乾燥
  • 寝ても疲れが取れない、熟睡感がない

日中の説明しがたい眠気や倦怠感

夜間に質の高い睡眠がとれていないため、日中に強い眠気に襲われたり、常に体がだるく、疲れやすかったりするのもSASの典型的な症状です。

会議中や運転中など、本来眠ってはいけない状況でも眠り込んでしまうほどの眠気がある場合は特に注意が必要です。

集中力や記憶力の低下

慢性的な睡眠不足と低酸素状態は脳の機能にも影響を与え、日中の集中力や記憶力の低下、判断力の鈍麻などを引き起こします。

仕事や勉強の能率が落ちたと感じる、物忘れが多くなった、といった変化もSASのサインである可能性があります。

受診の目安と専門医への相談

睡眠中に呼吸が止まっている可能性に気づいたら、放置せずに専門医に相談することが大切です。受診の目安や検査について解説します。

どのような症状や頻度で受診を考えるべきか

以下のいずれかに当てはまる場合は専門医の受診を検討しましょう。

  • 家族やパートナーから睡眠中のいびきや呼吸の停止を頻繁に指摘される。
  • 夜中に息苦しさで目が覚めることが月に数回以上ある。
  • 起床時の頭痛や口の渇き、熟睡感のなさが慢性的にある。
  • 日中の強い眠気が原因で仕事や日常生活に支障が出ている。

これらの症状が一つでも強く現れている場合や、複数が当てはまる場合は、早めの受診が勧められます。

何科を受診すれば良いか(睡眠専門医、呼吸器内科など)

睡眠時無呼吸症候群の診療は主に「睡眠外来」や「睡眠センター」といった睡眠専門の医療機関、あるいは呼吸器内科、耳鼻咽喉科、循環器内科、精神科・心療内科などで行っています。

かかりつけ医がいる場合は、まず相談して適切な専門医を紹介してもらうのも良いでしょう。クリニックのホームページなどでSASの診療を行っているか確認することもできます。

受診を検討する診療科の例

診療科主な役割・特徴
睡眠専門外来・クリニック睡眠障害全般の診断・治療を専門的に行う
呼吸器内科呼吸器系の疾患としてSASを診療、CPAP導入など
耳鼻咽喉科上気道の形態評価、鼻や喉の問題に対する治療(手術含む)

検査の概要(簡易検査、精密検査)

SASが疑われる場合、まず自宅で行える簡易検査(ポータブルアプノモニターなど)でスクリーニングを行うことが多いです。

この検査でSASの可能性が高いと判断された場合や、より詳細な評価が必要な場合は医療機関に1泊入院して行う精密検査(ポリソムノグラフィー検査:PSG)を行います。

これらの検査で睡眠中の呼吸状態、無呼吸・低呼吸の回数(AHI)、血中酸素飽和度などを測定し、SASの確定診断と重症度判定を行います。

早期発見・早期治療の重要性

睡眠中に呼吸が止まる状態を放置すると、前述のような様々な健康リスクを高めます。

しかしSASは適切な検査と治療によってコントロール可能な病気です。早期に発見し、適切な治療を開始することで日中の症状を改善し、将来的な合併症を予防することができます。

気になる症状があれば、ためらわずに専門医に相談しましょう。この早期の行動がご自身の健康を守るために非常に重要です。

よくある質問(Q&A)

睡眠中に呼吸が止まることに関して、患者さんからよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。

Q
たまに呼吸が止まるくらいなら大丈夫ですか?
A

健康な人でもごく稀に短い呼吸の乱れは起こりえますが、「たまに」の頻度や止まっている時間、そして何らかの自覚症状(日中の眠気など)があるかどうかが重要です。

医学的には1時間に5回以上の無呼吸・低呼吸があり、症状を伴えば治療を検討するSASと診断されます。

自己判断せず、気になる場合は一度検査を受けることをお勧めします。

Q
子供でも睡眠中に呼吸が止まることはありますか?
A

はい、お子様でも睡眠中に呼吸が止まること(小児SAS)はあります。主な原因はアデノイド肥大や扁桃肥大です。

大きないびき、口呼吸、陥没呼吸、おねしょ、日中の落ち着きのなさ、学習意欲の低下などが見られる場合は小児科や耳鼻咽喉科にご相談ください。

子供のSASは成長や発達にも影響を与えるため早期の対応が大切です。

Q
呼吸が止まっているか自分で確認する方法はありますか?
A

ご自身で睡眠中の呼吸状態を正確に把握することは非常に難しいです。

スマートフォンアプリなどでいびきを録音するものはありますが、無呼吸を正確に判定できるものではありません。

最も確実なのは、ご家族やパートナーに睡眠中の様子を観察してもらうか、医療機関で専門的な睡眠検査を受けることです。

息苦しくて目が覚めるなどの自覚症状があれば、それも一つの手がかりになります。

Q
呼吸が止まるのを予防する方法はありますか?
A

閉塞性SASの場合、生活習慣の改善が予防や症状軽減に繋がることがあります。

具体的には肥満の方は減量する、禁煙する、就寝前のアルコール摂取を控える、横向きで寝るようにするなどです。鼻づまりがある場合はその治療も有効です。

しかし、骨格的な要因や中枢性の要因が関わっている場合はこれらの予防策だけでは不十分なこともあります。

根本的な解決には、やはり専門医による診断と適切な治療が必要です。

以上

参考にした論文

SAKAGUCHI, Yusuke, et al. High prevalence of obstructive sleep apnea and its association with renal function among nondialysis chronic kidney disease patients in Japan: a cross-sectional study. Clinical Journal of the American Society of Nephrology, 2011, 6.5: 995-1000.

LECHAT, Bastien, et al. Multinight prevalence, variability, and diagnostic misclassification of obstructive sleep apnea. American journal of respiratory and critical care medicine, 2022, 205.5: 563-569.

OHTA, Ken, et al. Japanese guideline for adult asthma 2014. Allergology International, 2014, 63.3: 293-333.

SASAYAMA, Shigetake, et al. Improvement of quality of life with nocturnal oxygen therapy in heart failure patients with central sleep apnea. Circulation Journal, 2009, 73.7: 1255-1262.

TAKESHIMA, Masahiro, et al. Treatment failure and long-term prescription risk for guideline-recommended hypnotics in Japan. JAMA Network Open, 2024, 7.4: e246865-e246865.

KANEKO, Yasuyuki, et al. Cardiovascular effects of continuous positive airway pressure in patients with heart failure and obstructive sleep apnea. New England Journal of Medicine, 2003, 348.13: 1233-1241.

NORDIN, Maria; ÅKERSTEDT, Torbjörn; NORDIN, Steven. Psychometric evaluation and normative data for the Karolinska Sleep Questionnaire. Sleep and Biological Rhythms, 2013, 11: 216-226.

OHARA, Tomoyuki, et al. Association between daily sleep duration and risk of dementia and mortality in a Japanese community. Journal of the American Geriatrics Society, 2018, 66.10: 1911-1918.

CRAIG, Sonya Elizabeth, et al. Continuous positive airway pressure improves sleepiness but not calculated vascular risk in patients with minimally symptomatic obstructive sleep apnoea: the MOSAIC randomised controlled trial. Thorax, 2012, 67.12: 1090-1096.

ISONO, Shiroh, et al. Comparison of static mechanical properties of the passive pharynx between normal children and children with sleep-disordered breathing. American journal of respiratory and critical care medicine, 1998, 157.4: 1204-1212.