ご自身やご家族が寝ている時の呼吸が「早い」「荒い」と感じ、心配になったことはありませんか。静かな寝室に響く不規則な呼吸音は、単なる寝息で済ませてよいものか不安になるものです。

特にいびきを伴ったり、時々呼吸が止まっているように見えたりすると、何か病気が隠れているのではないかと考えるのも当然です。

この記事では睡眠中の呼吸が荒くなる原因を大人と子供に分け、それぞれの特徴と考えられる背景を詳しく解説します。

ご自宅でできる観察のポイントや対処法、専門医への相談が必要なケースまで、皆様の疑問と不安を解消するための情報を提供します。

まずは知ろう睡眠中の正常な呼吸と異常な呼吸

睡眠中の呼吸の状態を正しく理解するためには、まず正常な呼吸がどのようなものかを知ることが大切です。年齢によって基準が異なるため、大人と子供それぞれの目安を把握しておきましょう。

大人の正常な呼吸数

安静にしている時の大人の呼吸数は、一般的に1分間に12回から20回程度です。睡眠中はさらにリラックスしているため、呼吸数はやや少なくなり、深く規則正しいリズムを保ちます。

この範囲内であれば、基本的には正常な呼吸と考えてよいでしょう。

子供の正常な呼吸数

子供は大人に比べて代謝が活発なため、呼吸数も多くなります。年齢が低いほどその傾向は強く、成長とともに減少していきます。

個人差はありますが、新生児では1分間に40~50回、乳幼児で20~30回、学童期で15~25回程度が目安です。

特に乳幼児は時々呼吸が速くなったり、少し止まったりする周期性呼吸が見られることもありますが、ほとんどは成長過程での生理的なものです。

年齢別の呼吸数の目安

年齢1分間の呼吸数(目安)特徴
新生児40~50回非常に速く、不規則な場合がある
乳幼児20~30回大人より速い
大人12~20回深く規則正しい

呼吸が早い・荒い状態とは

医学的に呼吸が早い状態を「頻呼吸(ひんこきゅう)」と呼びます。睡眠中にこの状態が続く場合、身体が酸素不足を補おうと懸命に働いているサインかもしれません。

また、肩を上下させたり、胸やお腹を大きく動かしたりして苦しそうに呼吸する状態を「努力呼吸」といい、気道が狭くなっている可能性があります。

なぜ睡眠中の呼吸に注意が必要なのか

睡眠は心と身体を休息させ、日中の活動で受けたダメージを修復するための重要な時間です。

しかし、睡眠中に呼吸が乱れると体内に十分な酸素を取り込めなくなり、質の高い睡眠が妨げられます。

この酸素不足が慢性化すると日中の強い眠気や集中力の低下だけでなく、将来的には生活習慣病のリスクを高めることにもつながるため、注意が必要です。

【大人編】寝ている時に呼吸が荒くなる主な原因

大人の場合、睡眠中の呼吸の乱れには様々な原因が考えられます。特に注意したいのが、病気が隠れているケースです。

ここでは、眠っている間に呼吸が乱れる代表的な原因をいくつか紹介します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性

睡眠中に呼吸が繰り返し止まる、または浅くなる病気です。その主な原因は肥満や顎の骨格などにより喉の奥にある空気の通り道(上気道)が狭くなることです。

狭くなった気道を空気が通る際に大きないびきをかき、完全に塞がってしまうと無呼吸状態になります。

そうなると脳は酸素不足を感知して目を覚まさせ、呼吸を再開させようとするために深い睡眠を得られません。

睡眠時無呼吸症候群の主な兆候

症状具体例影響
大きないびき毎晩かく、途中で音が止まる周囲の人の睡眠を妨げることも
呼吸の停止家族から「息が止まっていた」と指摘される身体への酸素供給が途絶える
日中の眠気会議中や運転中に強い眠気を感じる仕事や日常生活に支障をきたす

ストレスや不安による精神的な影響

精神的なストレスや不安は自律神経のバランスを乱し、呼吸をコントロールする中枢に影響を与えることがあります。

これにより、眠りが浅くなったり、睡眠中に無意識に呼吸が速くなったりすることがあります。特に過呼吸症候群の経験がある方は睡眠中に同様の状態が起こりやすい傾向があります。

肥満や生活習慣との関連

肥満は睡眠中の呼吸に大きく影響します。特に首周りに脂肪がつくと上気道が圧迫されて狭くなり、いびきや無呼吸の原因となります。

これは睡眠時無呼吸症候群の最も一般的な原因の一つです。

  • 首周りの脂肪による気道の圧迫
  • 舌の付け根(舌根)の沈下
  • 腹部の脂肪による肺の圧迫

飲酒や喫煙が呼吸に与える影響

アルコールは筋肉を弛緩させる作用があります。就寝前に飲酒すると喉の筋肉も緩んでしまい、気道が狭くなりやすくなります。このため、いびきが悪化したり無呼吸が起こりやすくなったりします。

喫煙は喉や気道の粘膜に炎症を引き起こし、慢性的に気道を狭くする原因となります。

飲酒・喫煙と睡眠中の呼吸

要因呼吸への影響対策
飲酒喉の筋肉が緩み、気道が狭くなる就寝3~4時間前からは飲酒を控える
喫煙喉や気道の粘膜に慢性的な炎症を起こす禁煙を心がける

【子供編】寝ている時に呼吸が荒くなる主な原因

子供の呼吸が荒い場合、大人とは異なる原因を考える必要があります。

成長過程における生理的なものであることも多いですが、中には治療が必要なケースもあります。

アデノイド・扁桃肥大

アデノイド(鼻の奥にあるリンパ組織)や口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)は幼児期に最も大きくなり、学童期にかけて徐々に小さくなります。

これらの組織が大きいと空気の通り道を物理的に狭めてしまい、いびきや口呼吸、睡眠中の呼吸困難の原因となることがあります。これが子供の睡眠時無呼吸症候群の主な原因です。

アレルギー性鼻炎や風邪

子供は鼻の穴が小さく、粘膜も敏感です。そのため、アレルギー性鼻炎や風邪をひくと鼻が詰まりやすくなります。

鼻呼吸ができないと口で呼吸することになりますが、口呼吸は気道を不安定にし、いびきや呼吸の乱れを引き起こす原因となります。

子供の気道を狭くする主な要因

要因特徴家庭でのケア
アデノイド・扁桃肥大3~6歳頃にピークとなることが多いいびきが大きい場合は耳鼻咽喉科へ相談
鼻詰まりアレルギーや風邪が原因部屋の加湿、鼻水の吸引
喘息夜間や早朝に咳や喘鳴が出やすい症状があれば小児科へ相談

喘息のサイン

喘息は気管支が慢性的な炎症を起こし、様々な刺激に過敏に反応して狭くなる病気です。

特に夜間から早朝にかけて症状が悪化しやすく、咳き込んだり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)が聞こえたりすることがあります。

呼吸が速く、苦しそうに見える場合は喘息の可能性も考えます。

発達段階における一時的なもの

特に乳幼児期には呼吸をコントロールする機能がまだ未熟なため、呼吸のリズムが不規則になることがあります。

一時的に速くなった後、また落ち着くといったことを繰り返すことも珍しくありません。

お子さんが元気で顔色も良く、苦しそうな様子がなければ、多くは成長とともに安定していくため過度な心配は不要です。

呼吸の異常が引き起こす健康上のリスク

睡眠中の呼吸の乱れを放置すると、様々な健康問題につながる可能性があります。質の良い睡眠がとれないことによる影響は心身の両方に及びます。

昼間の眠気と集中力の低下

睡眠中に無呼吸や低呼吸が繰り返されると、脳が何度も覚醒状態になるため深い睡眠がとれません。この睡眠不足が日中の耐えがたい眠気や倦怠感、集中力・記憶力の低下を引き起こします。

仕事の能率低下や居眠り運転による交通事故の原因となることもあり、社会生活に大きな影響を与えます。

高血圧や心臓病のリスク上昇

呼吸が止まると体内の酸素濃度が低下します。この状態に危機感を覚えた身体は心拍数を上げて全身に酸素を送ろうとするため、心臓や血管に大きな負担がかかります。

このような状態が毎晩続くと交感神経が常に緊張した状態になり、高血圧を発症しやすくなります。

さらに、不整脈、心筋梗塞、脳卒中などの深刻な病気を引き起こすリスクも高まります。

睡眠中の呼吸異常がもたらす健康リスク

リスクの種類具体的な病気や状態主な原因
生活習慣病高血圧、糖尿病、脂質異常症慢性的な酸素不足と交感神経の緊張
循環器系の病気不整脈、心筋梗塞、脳卒中心臓や血管への継続的な負担
精神・神経系うつ状態、集中力の低下慢性的な睡眠不足、QOLの低下

子供の成長や発達への影響

子供にとって睡眠は脳や身体の成長に欠かせない成長ホルモンが分泌される重要な時間です。

睡眠時無呼吸症候群などによって質の良い睡眠が妨げられると成長ホルモンの分泌が不足し、低身長や体重増加不良など、身体的な発育に影響が出ることがあります。

また、日中の眠気やイライラ、集中力の欠如は学習意欲の低下や、多動性障害と間違われるような行動につながることもあります。

自宅でできるセルフチェックと観察のポイント

ご自身やご家族の睡眠中の呼吸が気になる場合、医療機関を受診する前に、まずは自宅で様子を観察してみましょう。

客観的な情報を集めることが、その後の診断に役立ちます。

いびきの状態を記録する

ただ「いびきをかいている」だけでなく、その音量やリズムに注目してください。

非常に大きな音のいびきが突然止まり、しばらく静かになった後にあえぐような呼吸とともに再び大きないびきが始まる場合、無呼吸が起きている可能性があります。

  • いびきの音量(うるさくて眠れないほどか)
  • いびきのリズム(規則的か、途中で止まるか)
  • 呼吸が止まった後の様子

呼吸が止まっていないか確認する

パートナーや家族に協力してもらい、10秒以上呼吸が止まっている時間がないか確認してもらいましょう。

1時間に5回以上、10秒以上の呼吸停止が見られる場合、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。正確な回数を数えるのは難しいですが、「頻繁に止まっている」という情報だけでも重要です。

寝相や睡眠中の様子を観察する

睡眠中に何度も寝返りをうったり、非常に寝相が悪かったりするのも、呼吸が苦しいためにもがいているサインかもしれません。

また、口を開けて寝ている(口呼吸)、胸やお腹が大きく上下している(努力呼吸)、たくさん汗をかいているなどの様子も観察のポイントです。

睡眠中の様子の観察ポイント

観察項目チェックする内容疑われる状態
いびき音が大きい、リズムが不規則、途中で止まる気道の狭窄、無呼吸
呼吸10秒以上停止する、苦しそう、速い無呼吸、低酸素状態
寝相・体動寝相が極端に悪い、何度も起きる睡眠の質の低下

スマートフォンアプリやデバイスの活用

最近では睡眠中の音や動きを記録・分析するスマートフォンアプリや、血中酸素濃度を測定できるウェアラブルデバイスも登場しています。

これらのツールは医療機器ではありませんが、自身の睡眠状態を客観的に把握するための一助となります。

記録したデータを医師に見せることで、よりスムーズな診断につながることもあります。

呼吸の状態を改善するための対処法

睡眠中の呼吸の乱れは生活習慣を見直すことで改善できる場合があります。専門的な治療を始める前に、まずはご自身でできることから取り組んでみましょう。

生活習慣の見直し(減量・禁煙・節酒)

肥満が原因で気道が狭くなっている場合、減量が最も効果的な対策の一つです。

バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、体重を数パーセント減らすだけでも、いびきや無呼吸の症状が軽減することがあります。

また、前述の通り、禁煙と就寝前のアルコールを控えることも気道の状態を良好に保つために重要です。

生活習慣改善のポイント

項目具体的な目標期待できる効果
減量現在の体重から5~10%減らす首周りの脂肪が減り、気道が広がる
禁煙本数を減らすことから始め、最終的に禁煙する気道の炎症が改善する
節酒就寝3~4時間前は飲まない喉の筋肉の過度な弛緩を防ぐ

寝るときの姿勢を工夫する

仰向けで寝ると重力によって舌の付け根が喉の奥に落ち込み、気道を塞ぎやすくなります。

いびきや無呼吸の症状は仰向けの時に悪化することが多いため、横向きで寝る習慣をつけることが有効です。

抱き枕を利用したり、背中にクッションを置いたりして、自然に横向きを維持できるように工夫してみましょう。

鼻詰まりを解消する

鼻呼吸は口呼吸に比べて気道を安定させます。アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まっている場合は点鼻薬を使用したり、部屋の湿度を適切に保ったりすることで、鼻の通りを良くすることが大切です。

市販の鼻腔拡張テープも、鼻からの空気の通りを助けるのに役立ちます。

  • 加湿器で部屋の湿度を保つ
  • 鼻うがい
  • 市販の鼻腔拡張テープの使用

ストレス管理とリラックス法

ストレスが原因で呼吸が浅くなっている場合は、就寝前にリラックスできる時間を作ることが効果的です。

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、軽いストレッチを行ったり、心地よい音楽を聴いたりするなど、自分に合った方法で心身の緊張をほぐしましょう。

深い呼吸を意識した腹式呼吸も自律神経を整え、穏やかな入眠を促します。

専門医への相談が必要なケース

セルフケアを試みても改善しない場合や症状が重い場合は、専門の医療機関に相談することが重要です。

適切な診断と治療を受けることで症状の改善と将来的な健康リスクの回避につながります。

受診を検討すべき症状

ご自身やご家族に以下のような症状が見られる場合は、一度専門医の診察を受けることをお勧めします。

特に、日常生活に支障をきたすほどの強い眠気がある場合は早めの受診が必要です。

受診の目安となるチェックリスト

項目チェック内容
いびき・呼吸家族に指摘されるほどの大きないびきをかく
睡眠中に呼吸が止まっている、または苦しそう
日中の状態朝起きた時に頭痛やだるさがある
日中に強い眠気があり、仕事や勉強に集中できない
その他夜中に何度もトイレに起きる

何科を受診すればよいか

睡眠中の呼吸の悩みは、まず睡眠外来や、いびき・睡眠時無呼吸を専門とする呼吸器内科、耳鼻咽喉科への相談が一般的です。

子供の場合は、かかりつけの小児科や小児の睡眠を専門とする耳鼻咽喉科が窓口となります。

どの科を受診すればよいか分からない場合は、まずはかかりつけ医に相談し、適切な専門医を紹介してもらうのも良い方法です。

クリニックで行う検査の流れ

医療機関では、まず問診で詳しい症状や生活習慣について確認します。その後、睡眠中の呼吸状態を調べるために、簡易検査や精密検査(ポリソムノグラフィー検査:PSG)を行います。

簡易検査は自宅で指や鼻にセンサーを付けて一晩眠るだけで、呼吸の状態や血中の酸素濃度を調べることができます。

この検査で異常が見つかった場合は、入院してさらに詳しい脳波や心電図などを調べる精密検査を行うこともあります。

睡眠中の呼吸に関するよくある質問

最後に、患者様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q
夢を見ている時に呼吸が早くなるのは問題ないですか?
A

夢を見ていることが多いレム睡眠中は呼吸や心拍が不規則になりがちです。一時的に呼吸が速くなることは生理的な現象であり、すぐに落ち着くようであれば通常は心配ありません。

ただし、苦しそうな様子が続く場合や、頻繁に起こる場合は他の原因も考えられますので、注意深く観察することが大切です。

Q
家族に指摘された場合どうすればよいですか?
A

睡眠中のことは自分では気づけないため、家族からの指摘は非常に重要な情報です。無自覚のうちに周囲に迷惑をかけている可能性や、健康を損なっている可能性があります。

指摘を真摯に受け止め、まずはこの記事で紹介したセルフチェックや対処法を試してみてください。

それでも改善が見られない場合は、一緒に医療機関に相談することをお勧めします。

Q
治療にはどのような選択肢がありますか?
A

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、治療法は重症度や原因に応じて異なります。

中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対しては、CPAP(シーパップ)療法が標準的な治療法です。

  • CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
  • マウスピース(口腔内装置)
  • 外科手術(アデノイド・扁桃の切除など)

CPAP療法は寝ている間に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道が塞がるのを防ぐ方法です。子供のアデノイド・扁桃肥大が原因の場合は外科手術が検討されることもあります。

どのような治療が適切か、医師とよく相談して決定することが重要です。

以上

参考にした論文

SASAI-SAKUMA, Taeko, et al. Prevalence, clinical symptoms and polysomnographic findings of REM-related sleep disordered breathing in Japanese population. Sleep Medicine, 2021, 80: 52-56.

MOROKUMA, Seiichi, et al. Deep learning-based sleep stage classification with cardiorespiratory and body movement activities in individuals with suspected sleep disorders. Scientific reports, 2023, 13.1: 17730.

YOSHIKAWA, Akihisa, et al. Impact of antiallergy agents on CPAP therapy and sleep quality with spring pollinosis in Japanese. Sleep and Breathing, 2023, 27.5: 1795-1803.

NAGASE, Hiroyuki, et al. Relationship between asthma control status and health-related quality of life in Japan: a cross-sectional mixed-methods study. Advances in Therapy, 2023, 40.11: 4857-4876.

ADACHI, Yuichi, et al. Executive summary: Japanese pediatric guideline for the treatment and management of asthma (JPGL) 2020. Allergology International, 2022, 71.4: 472-480.

FUJIKI, Rei, et al. The efficacy and safety of first-line single-inhaler triple versus dual therapy in controller-naïve and symptomatic adults with asthma: a preliminary retrospective cohort study. Journal of Asthma and Allergy, 2023, 227-237.

YOSHIIKE, Takuya, et al. Mortality associated with nonrestorative short sleep or nonrestorative long time-in-bed in middle-aged and older adults. Scientific Reports, 2022, 12.1: 189.

SO, Shuhei; JAIN, Divyanu; KANAYAMA, Naohiro. Piezoelectric sensor-based continuous monitoring of respiratory rate during sleep. Journal of Medical and Biological Engineering, 2021, 41.2: 241-250.

HIROKAWA, Kumi, et al. Associations of testosterone and cortisol concentrations with sleep quality in Japanese male workers. Comprehensive Psychoneuroendocrinology, 2022, 12: 100158.

AKASHIBA, Tsuneto, et al. Sleep apnea syndrome (SAS) clinical practice guidelines 2020. Sleep and Biological Rhythms, 2022, 20.1: 5-37.

MEHRA, Reena, et al. Sleep-disordered breathing and cardiac arrhythmias in adults: mechanistic insights and clinical implications: a scientific statement from the American Heart Association. Circulation, 2022, 146.9: e119-e136.

YOSHIMOTO, Airi, et al. Acute ramelteon treatment maintains the cardiac rhythms of rats during non-REM sleep. Biological and Pharmaceutical Bulletin, 2021, 44.6: 789-797.