「CPAPは人工呼吸器の一種なの?」「NPPVという言葉も聞くけど、どう違うの?」このような疑問をお持ちの方は少なくありません。
CPAP(シーパップ)は主に睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられますが、人工呼吸器やNPPV(非侵襲的陽圧換気)とは目的や機能が異なります。
この記事ではCPAPと人工呼吸器、そしてNPPVの基本的な違い、それぞれの医療現場での役割、CPAP使用時の観察ポイントなどを分かりやすく解説します。
これらの呼吸器の違いを理解し、ご自身の治療やご家族のケアにお役立てください。
CPAPと人工呼吸器の基本的な違い
CPAPと一般的に「人工呼吸器」と呼ばれる装置は、どちらも呼吸を助ける医療機器ですが、その目的や機能には大きな違いがあります。CPAP 人工呼吸器 違いを理解することが重要です。
呼吸サポートの目的と方法
呼吸サポートの目的は患者さんの状態によって大きく異なります。CPAPは主に睡眠中の気道の閉塞を防ぐことを目的とし、持続的な陽圧を供給します。
一方、本格的な人工呼吸器は自発呼吸が著しく弱い、または消失した患者さんに対して呼吸そのものを代行したり、強力に補助したりすることを目的とします。
CPAPの主な役割 睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)の主な役割は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんが睡眠中に気道が塞がってしまうのを防ぐことです。
鼻や口に装着したマスクから一定の陽圧を加えた空気を送り込み、気道を開存させ、無呼吸やいびきを軽減します。
CPAPは患者さん自身の呼吸に合わせて作動するのではなく、常に一定の圧力を供給し続けます。
人工呼吸器の主な役割 生命維持と呼吸不全治療
一般的に「人工呼吸器」という場合、より重篤な呼吸不全の患者さんに使用する装置を指すことが多いです。
これらは肺や呼吸筋の機能が著しく低下し、自力での十分な呼吸が困難な場合に呼吸を機械的に補助または代行し、生命を維持するために使用します。手術中の麻酔時や集中治療室(ICU)などで見られます。
CPAP 呼吸器という広い括りでは仲間ですが、役割が異なります。
CPAPと一般的な人工呼吸器の主な違い
項目 | CPAP | 一般的な人工呼吸器 |
---|---|---|
主な目的 | 睡眠中の気道開存維持 | 呼吸補助・代行、生命維持 |
対象疾患例 | 睡眠時無呼吸症候群 | 重症呼吸不全、手術時麻酔 |
呼吸サポートの強さ | 比較的弱い(持続陽圧) | 強力(換気量・回数を設定) |
対象となる患者さんの違い
CPAPの主な対象は睡眠時無呼吸症候群の患者さんで、比較的安定した状態の方が多いです。
一方、人工呼吸器の対象となるのは急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪、神経筋疾患による呼吸筋麻痺など、より重篤で生命の危機に瀕している患者さんや手術中の呼吸管理が必要な患者さんです。
NPPV(非侵襲的陽圧換気)とは何か
NPPV(Noninvasive Positive Pressure Ventilation)は、日本語で「非侵襲的陽圧換気」と訳されます。CPAPとしばしば比較される呼吸療法の一つです。
NPPVの定義と特徴
NPPVは気管挿管や気管切開といった侵襲的な気道確保を行わずに、鼻マスクや顔マスクを介して陽圧換気を行う治療法です。
患者さんの自発呼吸を基本としつつ、吸気時と呼気時で異なる圧力を設定したり、呼吸回数を補助したりすることで換気をサポートします。
CPAP NPPV 違いを理解する上で、この「非侵襲的」という点が共通しています。
CPAPとNPPV(BiPAPなど)の関係性
CPAPはNPPVのモードの一つと考えることができます。
NPPVにはCPAPモードの他に、吸気時と呼気時で異なる二つの陽圧を設定するBiPAP(Bilevel Positive Airway Pressure:二相性陽圧換気)モードなどがあります。
つまり、CPAPは持続的に一定の陽圧を供給するのに対し、BiPAPなどのNPPVモードはより複雑な圧力設定が可能です。
NPPVの主なモード
モード名 | 圧力設定 | 主な特徴 |
---|---|---|
CPAPモード | 吸気・呼気ともに一定の陽圧 (EPAP) | 気道開存、PEEP効果 |
BiPAP (S/Tモードなど) | 吸気時陽圧 (IPAP) と呼気時陽圧 (EPAP) の二相性 | 換気補助、呼吸仕事量の軽減 |
NPPVが用いられる主な病態
NPPV(特にBiPAPモード)はCOPDの急性増悪、心原性肺水腫、一部の神経筋疾患による呼吸不全、術後の呼吸不全予防などに用いられます。
これらの病態ではCPAPだけでは不十分な換気補助が必要となる場合があります。
NPPV使用時の観察ポイント
NPPVを使用する際はCPAP以上に詳細な観察が求められます。
患者さんの呼吸状態(呼吸回数、深さ、努力呼吸の有無)、換気量、酸素飽和度、意識レベル、マスクフィッティング、皮膚トラブル、腹部膨満などを注意深く観察します。
CPAP 人工呼吸器 観察の視点とも共通する部分が多いですが、NPPVでは設定が複雑な分、よりきめ細やかな対応が必要です。
CPAPとNPPV(BiPAP)の具体的な相違点
CPAPとNPPVの一種であるBiPAPはどちらも非侵襲的な呼吸療法ですが、いくつかの重要な違いがあります。CPAP NPPV 違いをさらに詳しく見ていきましょう。
圧力のかけ方の違い
最大のCPAP NPPV 違いは圧力のかけ方です。
CPAPは吸気時も呼気時も常に一定の陽圧(EPAP: Expiratory Positive Airway Pressure、またはPEEP: Positive End-Expiratory Pressure とも呼ばれる)を供給します。
一方、BiPAPは吸気時にはより高い陽圧(IPAP: Inspiratory Positive Airway Pressure)を、呼気時にはより低い陽圧(EPAP)を供給します。
このIPAPとEPAPの差(Pressure Support: PS とも呼ばれる)が、患者さんの一回換気量を増やす助けとなります。
呼吸サイクルの同調性
BiPAP装置の多くは患者さんの自発呼吸のタイミングを感知し、それに合わせてIPAPとEPAPを切り替える機能を持っています(Sモード:Spontaneous mode)。
また、設定した呼吸回数を下回ると強制的に換気を行うモード(Tモード:Timed mode や S/Tモード:Spontaneous/Timed mode)もあります。
これにより患者さんの呼吸サイクルとの同調性が高まり、より効果的な換気補助が可能です。CPAPにはこのような呼吸同調機能はありません。
CPAPとBiPAPの圧力設定比較
項目 | CPAP | BiPAP (NPPVの一種) |
---|---|---|
吸気時の圧力 | 一定の陽圧 (EPAP) | 高い陽圧 (IPAP) |
呼気時の圧力 | 一定の陽圧 (EPAP) | 低い陽圧 (EPAP) |
圧力差 (IPAP-EPAP) | なし | あり (換気補助) |
装置の構造と機能の違い
BiPAP装置はCPAP装置よりも複雑な圧力制御機能やモニタリング機能を備えています。呼吸回数や一回換気量、分時換気量などを表示できる機種も多く、より詳細な呼吸管理が可能です。
CPAP装置は比較的シンプルな構造で、主に睡眠時無呼吸症候群の治療に特化しています。
医療現場での使い分け
医療現場では患者さんの病態や呼吸状態に応じてCPAPとNPPV(BiPAPなど)を使い分けます。睡眠時無呼吸症候群で上気道の開存が主な目的であればCPAPを選択します。
一方、換気不全があり、CO2の排出促進や呼吸仕事量の軽減が必要な場合はBiPAPなどのNPPVモードを選択することが多いです。
CPAP 人工呼吸器 違いを理解した上で適切な機器選択が重要です。
人工呼吸器の種類とCPAPの位置づけ
「人工呼吸器」という言葉は広範で、様々な種類の装置が含まれます。CPAPがこの中でどのような位置づけになるのかを整理します。
侵襲的人工呼吸器(IPPV)とは
侵襲的人工呼吸器(IPPV: Invasive Positive Pressure Ventilation)は気管内にチューブを挿入(気管挿管)したり、気管切開を行ったりして、直接気道に空気を送り込むタイプの人工呼吸器です。
より重篤な呼吸不全患者さんや意識がない患者さん、気道確保が困難な患者さんなどに使用します。NPPV(非侵襲的陽圧換気)と対比される概念です。
非侵襲的人工呼吸器(NIPPV/NPPV)の分類
非侵襲的人工呼吸器(NIPPV: Noninvasive Positive Pressure Ventilation、またはNPPV)は前述の通り、マスクを介して陽圧換気を行う装置の総称です。
このNPPVの中にCPAPモードやBiPAPモードなどが含まれます。つまり、CPAPはNPPVの一つの換気モードと位置づけられます。
呼吸サポート装置の分類例
- 侵襲的陽圧換気 (IPPV)
- 気管挿管による換気
- 気管切開による換気
- 非侵襲的陽圧換気 (NPPV/NIPPV)
- CPAPモード
- BiPAPモード (S, T, S/Tなど)
- その他特殊なモード
CPAPは人工呼吸器の一形態か?
広い意味ではCPAPも「人工的に呼吸を助ける装置」であるため、人工呼吸器の一形態と捉えることができます。
特にNPPV装置に搭載されているCPAPモードはその装置自体が人工呼吸器として扱われるため、その文脈ではCPAPも人工呼吸器の一部と言えます。
ただし、一般的に睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられる専用のCPAP装置は生命維持を主目的とするような高度な人工呼吸器とは区別して考えられることが多いです。
CPAP 呼吸器というキーワードで検索する際には、この文脈の違いを意識すると良いでしょう。
医療機器としての分類と保険適用
医療機器としての分類や保険適用においてはCPAP装置とNPPV装置(人工呼吸器)は異なる扱いを受ける場合があります。
睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法は一定の基準を満たせば保険適用となります。NPPV(人工呼吸器)も対象疾患や重症度によって保険適用が異なります。
詳細は主治医や医療機関にご確認ください。
保険診療における大まかな区分
治療法 | 主な対象疾患 | 保険適用のポイント |
---|---|---|
CPAP療法 | 睡眠時無呼吸症候群 | PSG検査等による診断基準 |
在宅NPPV療法(人工呼吸器加算) | COPD、神経筋疾患等による慢性呼吸不全 | 適応基準、導入時評価 |
CPAP使用時の観察と管理のポイント
CPAPを安全かつ効果的に使用するためにはいくつかの観察ポイントと管理のコツがあります。CPAP 人工呼吸器 観察の基本とも言えます。
患者さんの呼吸状態の観察
CPAP使用中も患者さんの呼吸状態に変化がないか観察します。いびきが残っていないか、呼吸が苦しそうでないか、日中の眠気が改善しているかなどを確認します。
CPAP装置に記録される無呼吸低呼吸指数(AHI)も定期的にチェックし、治療効果を評価します。
マスクフィッティングと皮膚トラブルの予防
マスクが顔に適切にフィットしているか、空気漏れがないかを確認することは非常に重要です。空気漏れは治療効果を低下させるだけでなく、騒音や目の乾燥の原因にもなります。
また、マスクが当たる部分に発赤やただれなどの皮膚トラブルが起きていないかも毎日観察し、必要であれば保護材を使用したり、マスクの種類を変更したりします。
副作用と合併症への注意
CPAP使用に伴う可能性のある副作用として、鼻や喉の乾燥、鼻閉、腹部膨満感、頭痛などがあります。
これらの症状が見られた場合は加湿器の使用や設定調整、マスクの調整などで対応できることが多いですが、改善しない場合は医師に相談しましょう。
まれに気胸などの合併症も報告されていますが、頻度は低いです。
CPAP使用時の一般的な副作用と対策例
副作用 | 主な原因 | 対策例 |
---|---|---|
鼻・喉の乾燥 | 空気の乾燥、口呼吸 | 加湿器の使用、設定調整、チンストラップ |
マスクの圧迫感・痛み | 不適切なマスクサイズ・装着 | マスクの再調整、種類変更、保護材 |
腹部膨満感 | 空気の嚥下 | 圧力調整の相談、ランプ機能の活用 |
データ管理と治療効果の評価
多くのCPAP装置には使用時間やAHI、マスクのリーク量などを記録する機能があります。定期的にこれらのデータを確認し、治療が適切に行われているかを評価します。
医療機関によっては遠隔モニタリングシステムを利用して、スタッフが患者さんの使用状況を確認できる場合もあります。
これらのデータを基に、医師がCPAP圧の調整などを検討します。
NPPV(BiPAPなど)使用時の観察と管理のポイント
NPPV(BiPAPなど)はCPAPよりも複雑な設定が可能で、より重症な患者さんに用いられることが多いため、観察・管理もより慎重に行う必要があります。
より詳細な呼吸状態のモニタリング
NPPV使用時は、呼吸回数、一回換気量、分時換気量、酸素飽和度(SpO2)、呼気終末二酸化炭素濃度(EtCO2、可能な場合)などをより詳細にモニタリングします。
患者さんの呼吸努力の程度、補助換気との同調性、ウィーゼ(喘鳴)やクラックル(水泡音)などの副雑音の有無も確認します。
CPAP 人工呼吸器 観察の中でもNPPVは特に呼吸生理の理解が求められます。
換気設定の理解とアラーム対応
NPPV装置の換気設定(IPAP、EPAP、呼吸回数、吸気時間など)の意味を理解し、医師の指示通りに設定されているか確認します。
また、装置には様々なアラーム機能(無呼吸アラーム、高圧アラーム、低換気量アラームなど)が搭載されています。
アラームが作動した際にはその原因を迅速に特定し、適切に対処することが重要です。
患者さんの快適性と精神的ケア
NPPVはマスクによる圧迫感や閉塞感がCPAPよりも強くなることがあります。患者さんが治療を快適に受けられるよう、マスクフィッティングの調整や適切な加湿、口腔ケアなどを行います。
また、呼吸困難感を抱える患者さんは不安を感じやすいため、声かけや説明を丁寧に行い、精神的なサポートも大切です。
NPPVのアラームと主な原因・対処
アラームの種類 | 考えられる主な原因 | 初期対応の例 |
---|---|---|
無呼吸アラーム | 患者の自発呼吸停止、回路外れ | 患者の状態確認、回路接続確認 |
高圧アラーム | 気道抵抗増大(分泌物、気管支攣縮)、咳 | 体位調整、吸引、設定確認 |
低換気量アラーム | マスクからの大量リーク、自発呼吸低下 | マスク再装着、患者の覚醒刺激 |
離脱(ウィーニング)に向けた計画
NPPV治療の目標の一つは可能な限り早期にNPPVから離脱し、自発呼吸のみで安定した状態に戻ることです(全ての患者さんに当てはまるわけではありません)。
医師は患者さんの状態を評価しながら徐々にNPPVの設定を弱めたり、使用時間を短縮したりする離脱計画を立てます。
この計画に沿って、看護師や理学療法士などが連携してケアを行います。
医療現場におけるCPAPとNPPVの連携
CPAPとNPPVはそれぞれ異なる役割を持ちつつも、患者さんの状態に応じて連携して使用されることがあります。
診断から治療導入への流れ
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まずは睡眠ポリグラフ検査(PSG)などの精密検査を行い、重症度を評価します。その結果CPAP治療が適応と判断されれば、CPAP導入となります。
一方、慢性呼吸不全などでNPPVが必要と判断された場合は入院の上でNPPVの導入と設定調整を行います。
睡眠検査と適切な機器選択
睡眠検査はCPAPの適応を判断するだけでなく、NPPVが必要な呼吸不全の要素(例えば、夜間の低換気)を見つける手がかりになることもあります。
検査結果を総合的に評価し、患者さんにとって最も適切な呼吸サポート機器(CPAPか、NPPVか、あるいは他の治療法か)を選択することが重要です。
在宅医療への移行とサポート体制
CPAPもNPPVも状態が安定すれば在宅での使用が可能です。在宅移行にあたっては患者さんや家族が機器の操作や管理方法を十分に習得できるよう、医療スタッフが指導します。
また、定期的な外来受診や必要に応じて訪問看護などのサポート体制を整え、在宅での安全な治療継続を支援します。CPAP 呼吸器の在宅利用は一般的になっています。
多職種連携の重要性
CPAP療法やNPPV療法を効果的かつ安全に行うためには医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多職種が連携して患者さんをサポートすることが大切です。
それぞれの専門性を活かし、情報共有を密に行うことで質の高いチーム医療を提供します。
よくある質問(FAQ)
CPAP、人工呼吸器、NPPVに関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- QCPAPを使っていれば、本格的な人工呼吸器は将来的に不要ですか?
- A
CPAPは主に睡眠時無呼吸症候群の治療に用いるもので、本格的な人工呼吸器とは目的が異なります。
CPAPを使用しているからといって将来的に他の原因で呼吸不全が進行し、人工呼吸器が必要になる可能性がなくなるわけではありません。
ただし、睡眠時無呼吸症候群を適切に治療することは心血管系への負担を軽減し、全身状態を良好に保つことに繋がるため、間接的に重篤な呼吸不全のリスクを低減する可能性はあります。
- QNPPV(BiPAPなど)からCPAPに変更することはありますか?
- A
はい、患者さんの状態によってはあり得ます。
例えばCOPDの急性増悪で一時的にNPPV(BiPAP)を使用し、呼吸状態が改善・安定した後に、睡眠時無呼吸症候群の治療目的でCPAPに移行するケースなどです。
逆もまた然りで、CPAPを使用していた方が他の呼吸器疾患を合併し、NPPVが必要になることもあります。
医師が患者さんの状態を総合的に判断して決定します。
- QCPAPやNPPVの費用はどのくらいかかりますか?
- A
CPAP療法もNPPV療法(在宅人工呼吸器使用特定治療大の管理料など)も健康保険が適用されます。
自己負担割合(通常1~3割)や加入している健康保険の種類、所得、治療内容によって費用は異なります。CPAPの場合、月々のレンタル料と診察料がかかります。
具体的な費用については治療を受けている医療機関の窓口や、加入している健康保険組合などにお問い合わせください。
- QCPAPやNPPVの装置は自分で操作できますか?
- A
はい、基本的な操作(電源のオンオフ、マスクの着脱、加湿器の水交換など)は患者さんご自身やご家族が行えるように指導します。
ただし、圧力設定などの詳細な設定変更は必ず医師の指示に基づいて医療スタッフが行います。自己判断での設定変更は危険ですので絶対に行わないでください。
CPAP 人工呼吸器 違いを理解し、安全に使用することが大切です。
以上
参考にした論文
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