CPAP(シーパップ)治療は睡眠時無呼吸症候群(SAS)によるいびきや無呼吸の改善に高い効果が期待できる治療法です。
しかし、「CPAPを使っているのに、まだいびきをかく」「CPAPを始めてからいびきが治らない」と悩む方もいらっしゃいます。
CPAP使用中のいびきにはマスクの不具合や圧力設定の問題、あるいは患者さん自身の体の変化など、様々な原因が考えられます。
この記事ではCPAP使用中にいびきが治らない場合に考えられる原因とご自身でできる対策、そして医師に相談すべきケースについて詳しく解説します。
CPAP治療といびきの基本的な関係
CPAP治療がなぜいびきに効果があるのか、そしてなぜCPAP使用中でもいびきが残ることがあるのか、基本的な関係を理解しましょう。
CPAPがいびきを軽減する仕組み
いびきの多くは睡眠中に喉の奥(上気道)が狭くなり、そこを空気が通る際に粘膜が振動することで発生します。睡眠時無呼吸症候群では、この気道の狭窄や閉塞が顕著になります。
CPAP装置は鼻や口に装着したマスクから持続的に陽圧の空気を送り込み、この狭くなった気道を内側から広げ、空気の通り道を確保します。
この働きにより気道の振動が抑えられ、CPAP いびきが軽減または消失するのです。
CPAP使用中にいびきが残る可能性
CPAPは適切に使用すれば高い治療効果を発揮しますが、様々な要因によりいびきが完全に治まらない、あるいは再発することがあります。
CPAPでもいびきが治らないと感じる場合はその原因を特定し、適切に対処することが重要です。治療効果を最大限に引き出すためには定期的な医師の診察と指導が欠かせません。
いびきの種類とCPAPの効果
いびきには単純ないびき症から睡眠時無呼吸症候群に伴う病的ないびきまで様々です。CPAP治療は主に睡眠時無呼吸症候群による気道の閉塞が原因のいびきに対して効果を発揮します。
鼻炎や鼻中隔弯曲症など鼻の構造的な問題によるいびきの場合は、CPAPだけでは改善が限定的なこともあります。
いびきの主な原因とCPAPの関連性
いびきの主な原因 | CPAP治療の一般的な効果 |
---|---|
上気道の狭窄・閉塞 (SAS) | 高い改善効果が期待できる |
鼻の疾患 (鼻炎、鼻中隔弯曲症など) | 限定的、または他の治療との併用が必要 |
扁桃肥大・アデノイド | 限定的、外科的治療を検討することも |
治療初期のいびきと慣れの問題
CPAP治療を開始したばかりの頃はマスクの装着感や空気の圧に慣れず、無意識にマスクがずれたり口呼吸になったりして、いびきが残ることがあります。
多くの場合、数週間から数ヶ月でCPAPの使用に慣れるとともに、いびきも改善していきます。
しかし長期間いびきが続く場合は他の原因を考える必要があります。
CPAP使用中にいびきが治らない主な原因
CPAP いびき 治らない場合、いくつかの原因が考えられます。
大きく分けてCPAP装置やマスクの問題、圧力設定の問題、そして患者さん自身の体の変化や生活習慣の問題があります。
マスク関連の問題
CPAP治療の効果はマスクが顔に正しくフィットしているかどうかに大きく左右されます。マスク関連の問題はCPAP いびきの一般的な原因の一つです。
- 空気漏れ(リーク)
- マスクのサイズや種類が合っていない
- マスクの劣化
CPAPの圧力設定の問題
CPAP装置から送り出される空気の圧力が不適切な場合も、いびきが残る原因となります。
圧力設定は医師が患者さんの状態に合わせて決定しますが、治療経過中に見直しが必要になることもあります。
患者さん側の要因
CPAP装置や設定に問題がなくても、患者さん自身の体の変化や生活習慣が原因でCPAPでもいびきが治らないことがあります。
患者側の主な要因例
要因カテゴリ | 具体例 | いびきへの影響 |
---|---|---|
体型の変化 | 体重増加 | 気道の狭窄が悪化 |
生活習慣 | 飲酒、睡眠薬の使用 | 上気道筋の弛緩 |
鼻の状態 | 鼻炎、鼻詰まり | 鼻呼吸困難による口呼吸 |
その他の要因
上記以外にもCPAP装置本体の不具合(まれですが)や加湿器の水の不足による乾燥なども間接的にいびきに影響することがあります。
また、睡眠時無呼吸症候群以外の睡眠関連疾患が隠れている可能性もゼロではありません。
マスク関連の問題と具体的な対策
CPAP使用中のいびきの原因として最も多いのがマスク関連の問題です。適切な対策を行うことでCPAP いびきの改善が期待できます。
空気漏れ(リーク)の確認と対処法
マスクと顔の間に隙間があると、そこから空気が漏れてしまい(リーク)、CPAPの効果が十分に得られず、いびきの原因となります。
リーク音(シューシューという音)がしたり、朝起きた時に目が乾燥したりする場合は空気漏れを疑います。
マスクのベルトの締め具合を調整したり、マスククッションの位置を直したりして、顔にしっかりフィットさせることが大切です。
多くのCPAP装置にはリーク量を表示する機能があるので確認してみましょう。
マスクのサイズ・種類の見直し
マスクには様々なサイズや種類(鼻マスク、ピローマスク、フルフェイスマスクなど)があります。顔の形や鼻の高さ、口呼吸の有無などによって合うマスクは異なります。
現在のマスクが合っていないと感じる場合は医師や医療スタッフに相談し、他のサイズや種類を試してみることを勧めます。
適切なマスクを選ぶことがCPAP いびき 治らない状況を改善する鍵です。
主なマスクタイプと特徴
マスクタイプ | 特徴 | いびきへの影響(不適合時) |
---|---|---|
鼻マスク | 鼻全体を覆う。一般的。 | 口呼吸があると効果減、鼻からのリーク。 |
鼻ピローマスク | 鼻孔に直接挿入。軽量。 | 鼻孔へのフィットが悪いとリーク。 |
フルフェイスマスク | 鼻と口を覆う。口呼吸の人向け。 | 顔への密着が難しくリークしやすい場合も。 |
マスクの清掃と定期的な交換
マスクは毎日肌に触れるものなので皮脂や汚れが付着しやすいです。汚れたまま使用するとマスクの密着性が低下し、空気漏れの原因になります。
また、マスクの素材は経時的に劣化します。定期的な清掃とメーカー推奨の交換時期を守ることがCPAPの効果を維持し、いびきを防ぐために重要です。
口呼吸への対策
鼻マスクやピローマスクを使用している場合に、睡眠中に無意識に口が開いてしまうとCPAPの空気が口から漏れてしまい、治療効果が低下し、いびきの原因となります。口の乾燥も伴います。
このような場合はチンストラップ(顎固定バンド)を使用して口が開くのを防いだり、フルフェイスマスクへの変更を検討したりします。
CPAPの圧力設定の問題と具体的な対策
CPAPの圧力が不適切だと気道を十分に広げることができず、CPAP いびきが残ることがあります。
圧力設定は医師の専門的な判断が必要ですが、患者さん自身が感じる違和感を伝えることも大切です。
処方圧が低すぎる可能性
CPAPの圧力が現在の患者さんの気道の閉塞度合いに対して低すぎる場合、気道を十分に開存させることができず、いびきや無呼吸が残ってしまいます。
「CPAPを使っているのに息苦しい感じがする」「まだ無呼吸があるようだ」といった場合は、圧力が不足している可能性があります。
医師に相談し、必要であれば圧力の再評価(タイトレーション検査など)を検討します。
処方圧が高すぎる可能性
逆にCPAPの圧力が過度に高い場合も不快感からマスクがずれやすくなったり、空気を飲み込んでお腹が張ったりして結果的に睡眠の質を低下させ、いびきに繋がることがあります。
「息を吐き出しにくい」「圧が強くて眠れない」と感じる場合は医師に伝えましょう。
ただし、自己判断で圧力を変更するのは危険です。
ランプ機能の影響
多くのCPAP装置には就寝時に低い圧力から始まり、徐々に処方圧まで上昇していく「ランプ機能」が搭載されています。
このランプ時間の設定が長すぎると処方圧に達する前に眠りについてしまい、その間いびきをかいてしまうことがあります。
ランプ時間の設定が適切か、医師と相談してみましょう。
圧力設定に関する相談ポイント
- CPAP使用中の息苦しさの有無
- 圧に対する不快感(強すぎる、弱すぎる)
- いびきや無呼吸の残存感
- ランプ機能使用時の感覚
体調変化に伴う圧力の再調整
CPAP治療開始後に体重が大幅に増減したり体調が変化したりすると、適切な圧力が変わることがあります。特に体重増加は気道の狭窄を悪化させ、より高い圧力が必要になることがあります。
定期的な診察の際に体調の変化を医師に伝え、必要に応じて圧力の再調整を検討してもらうことが、CPAP治療をしてもいびきが治らない状況を改善するために大切です。
患者さん自身の要因と具体的な対策
CPAP装置や設定が適切でも患者さん自身の体の状態や生活習慣が原因で、CPAP治療でもいびきが治らないことがあります。これらの要因への対策も重要です。
体重コントロールの重要性
肥満、特に首周りの脂肪は上気道を狭窄させる大きな原因です。
CPAP治療開始後に体重が増加すると以前の圧力では気道を開存させきれなくなり、いびきが再発することがあります。
適正体重を維持するための食事療法や運動療法について医師や管理栄養士に相談しましょう。減量に成功すれば、CPAPの圧力を下げられる可能性もあります。
飲酒や睡眠薬の影響
アルコールや一部の睡眠薬、筋弛緩作用のある薬は喉の筋肉を弛緩させ、気道を狭窄しやすくします。CPAP使用中でも就寝前の飲酒やこれらの薬剤の使用により、いびきが悪化することがあります。
飲酒はできるだけ控える、特に就寝直前の飲酒は避けるようにしましょう。
常用している薬がある場合は医師に相談し、睡眠への影響を確認してください。
生活習慣とCPAP効果への影響
生活習慣 | いびき・無呼吸への影響 | CPAP効果への影響 |
---|---|---|
就寝前の飲酒 | 上気道筋の弛緩、気道狭窄悪化 | 必要なCPAP圧が上昇する可能性 |
喫煙 | 気道の炎症、粘膜の腫れ | CPAPの効果を妨げる可能性 |
不規則な睡眠時間 | 睡眠の質の低下 | CPAPの継続が困難になることも |
鼻炎・鼻詰まりの治療
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)などで鼻詰まりがあると鼻呼吸がしにくくなり、CPAPの効果が十分に得られず、口呼吸になっていびきをかくことがあります。
CPAP治療と並行して耳鼻咽喉科で鼻炎や鼻詰まりの治療をしっかりと行うことが大切です。点鼻薬の使用や、場合によっては手術が有効なこともあります。
睡眠時の姿勢
一般的に仰向けで寝ると舌根が喉の奥に沈み込みやすく、気道が狭くなりやすいと言われています。
CPAPを使用していればある程度の気道確保はできますが、それでもいびきが気になる場合は横向き寝を試してみるのも一つの方法です。
抱き枕を利用したり背中にクッションを置いたりして、横向き寝を維持しやすくする工夫も有効です。
医師に相談すべきケースとタイミング
CPAP治療をしていもいびが 治らないと感じる場合、自己判断で対処するのではなく、早めに医師に相談することが重要です。
特に以下のようなケースでは専門家のアドバイスを求めましょう。
セルフケアで改善しない場合
マスクのフィッティング調整や清掃、生活習慣の見直しなどご自身でできる対策を試みても、いびきが改善しない場合は他の原因が考えられます。
我慢せずに、かかりつけの医師に相談してください。
いびき以外の症状が悪化した場合
CPAP使用中にもかかわらず、日中の眠気が強くなった、起床時の頭痛が再発した、夜間の頻尿が増えたなど、いびき以外の睡眠時無呼吸症候群の症状が悪化している場合は治療がうまくいっていない可能性があります。
速やかに医師の診察を受けてください。
CPAP装置のデータに異常がある場合
CPAP装置に記録されるAHI(無呼吸低呼吸指数)が高いまま、あるいは以前より上昇している場合や、マスクの空気漏れ(リーク)が多い状態が続いている場合は治療効果が不十分であると考えられます。
定期受診を待たずに医師に連絡を取り指示を仰ぎましょう。
医師への相談を検討する主なサイン
- CPAP使用後も大きないびきが続く
- 日中の過度な眠気が改善しない、または悪化する
- AHIが5回/時以上に持続的に上昇する
- マスクからの空気漏れが頻繁に起こる
- CPAPの使用に強い不快感や苦痛を感じる
新しい症状が出現した場合
CPAP治療開始後、これまでになかった胸の痛みや息苦しさ、動悸などの症状が現れた場合は睡眠時無呼吸症候群以外の疾患の可能性も考慮し、すぐに医師に相談することが大切です。
自己判断は禁物です。
CPAP治療の定期的な見直しと調整
CPAP治療は一度設定したら終わりというわけではありません。
体の状態や生活習慣の変化に合わせて定期的に治療内容を見直し、調整していくことがCPAP いびきの問題を解決し、長期的に良好な治療効果を維持するために重要です。
定期受診の重要性
CPAP治療中は通常、月に1回程度の定期受診が必要です。
医師は患者さんの自覚症状の変化、CPAP装置の使用データ、体重や血圧の変化などを総合的に評価し、治療が順調に進んでいるかを確認します。この定期受診が問題の早期発見と適切な対応に繋がります。
CPAPデータのモニタリング
多くの医療機関ではCPAP装置に記録されたデータを定期的に確認し、治療効果を客観的に評価しています。
AHIや空気漏れの状況、使用時間などを詳細に分析することで、いびきの原因究明や圧力調整の手がかりを得ることができます。
必要に応じた再検査(タイトレーションなど)
CPAP いびき 治らない状態が続く場合や体重の大幅な変化があった場合などには、再度CPAPの至適圧力を調べるための検査(タイトレーション検査)を行うことがあります。
この検査により、現在の状態に合った適切な圧力に再設定することができます。
CPAP治療の見直しポイント
評価項目 | 確認内容 | 調整・対策 |
---|---|---|
自覚症状 | いびき、眠気、QOLの変化 | 原因検索、生活指導 |
CPAPデータ | AHI、リーク量、使用時間 | 圧力調整、マスク変更 |
身体的変化 | 体重、血圧、鼻の状態 | 生活習慣指導、関連科受診勧奨 |
治療目標の共有と継続的なサポート
医師と患者さんが治療目標を共有し、二人三脚で治療に取り組むことが大切です。
CPAP治療に関する疑問や不安、困っていることなどを遠慮なく医師や医療スタッフに相談し、継続的なサポートを受けながら根気強く治療を続けていきましょう。
よくある質問(FAQ)
CPAP使用中のいびきに関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- QCPAPを使い始めてから逆いびきがひどくなった気がします。なぜですか?
- A
CPAPの圧力が適切でない(高すぎる、または低すぎる)、マスクが合っていない、あるいは鼻詰まりがあるなどの可能性が考えられます。
特に圧が高すぎると息苦しさから不自然な呼吸になり、それがかえっていびきのように聞こえることもあります。
また、口呼吸になっている場合もいびきの原因となります。
CPAPをしてもいびきが治らないと感じたら自己判断せずに主治医に相談し、設定やマスクの適合性を見直してもらうことが大切です。
- QCPAPの圧力を上げればいびきは治まりますか?
- A
必ずしもそうとは限りません。確かに圧力が不足していれば圧力を上げることでいびきが改善する可能性はあります。
しかし、必要以上に圧力を高くすると不快感が増したり、空気を飲み込んでしまったり、別の問題を引き起こすことがあります。
CPAPの圧力調整は医師が専門的な検査やデータに基づいて行うものです。自己判断で圧力を変更せず、必ず医師に相談してください。
- Q旅行先でCPAPを使ったら、いつもよりいびきをかいた気がします。環境も影響しますか?
- A
環境の変化が影響することもあります。
例えば枕の高さが変わることで首の角度が変わり、気道の状態に影響が出ることがあります。
また、旅行先の乾燥した空気で鼻が詰まりやすくなったり、慣れない環境で睡眠が浅くなったりすることもいびきの一因となる可能性があります。
加湿器付きのCPAPであれば湿度設定を見直す、点鼻薬を持参するなどの対策が考えられます。あまりに気になるようであれば、帰宅後に医師に相談してみましょう。
- QCPAPを使っていても時々いびきをかくのは普通ですか?
- A
CPAP治療の目標は無呼吸や低呼吸をコントロールし、いびきを大幅に軽減することですが、体調や睡眠の状態によって、ごくたまに軽いいびきが出ること自体は必ずしも異常とは言えません。
ただし以前よりいびきが増えた、大きくなった、またはCPAP いびき 治らない状態が続くようであれば何らかの原因が考えられますので、医師に相談することをお勧めします。
AHI(無呼吸低呼吸指数)などの客観的なデータも合わせて評価することが重要です。
以上
参考にした論文
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