睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法として広く用いられるCPAP(シーパップ)療法。この治療の効果を最大限に引き出すためには、患者さん一人ひとりに合った「圧力設定」が非常に重要です。

しかし、CPAPの圧力がどのように決まるのか、どのように調整するのか、正しい使い方ができているか不安に感じる方も少なくありません。

この記事ではCPAPの圧力設定の基本から正しい使い方、ご自身でできること、そして医療機関での調整ポイントまでわかりやすく解説します。

適切なCPAP設定で、より快適な睡眠と健康な毎日を目指しましょう。

CPAP治療の基本と圧力の重要性

CPAP治療は睡眠中に気道が塞がってしまうのを防ぐために持続的に空気を送り込む治療法です。この空気の「圧力」が、治療効果を左右する鍵となります。

CPAPとは何か?

CPAPは「Continuous Positive Airway Pressure」の略で、日本語では「経鼻的持続陽圧呼吸療法」といいます。

睡眠中に鼻に装着したマスクから一定の圧力を加えた空気を気道に送り込み、睡眠中の気道の閉塞を防ぎます。このことによりいびきや無呼吸が減少し、睡眠の質の改善が期待できます。

なぜCPAP治療に圧力が必要なのか

睡眠時無呼吸症候群の患者さんの多くは睡眠中に喉の奥(上気道)が狭くなったり、完全に塞がったりすることで呼吸が止まります。

CPAP装置から送り込まれる空気の圧力はこの狭窄・閉塞した気道を内側から押し広げ、空気の通り道を確保する役割を果たします。

適切な圧力があって初めて気道は開いた状態を保つことができます。

CPAP圧力が気道に与える影響

圧力の状態気道の状態主な症状
低すぎる十分に開かず、閉塞が残るいびき、無呼吸、日中の眠気
適切適切に開存症状の改善、睡眠の質の向上
高すぎる過度に広がる(不快感)マスクからの空気漏れ、腹部膨満感

圧力が不適切な場合のリスク

CPAPの圧力が患者さんに合っていない場合、様々な問題が生じる可能性があります。圧力が低すぎると無呼吸やいびきが十分に改善せず、治療効果が得られません。日中の眠気や倦怠感が続くこともあります。

逆に圧が高すぎるとマスクからの空気漏れ、不快感、口の乾燥、お腹の張りなどを感じることがあり、治療の継続が困難になることがあります。

正しいCPAPの使い方を理解し、適切な圧力設定を行うことが大切です。

適切な圧力設定がもたらす効果

医師の指示のもと、患者さん一人ひとりに合った適切な圧力にCPAPを設定することで以下のような効果が期待できます。

  • いびきや無呼吸の減少・消失
  • 睡眠の質の向上
  • 日中の眠気や疲労感の軽減
  • 集中力や記憶力の改善
  • 生活習慣病のリスク低減

これらの効果を実感するためには定期的な受診と医師によるCPAP圧設定の確認が重要です。

CPAP圧力設定の基礎知識

CPAP治療における圧力設定は専門的な知識に基づいて行われます。ここではその基本的な考え方について説明します。

圧力はどのように決まるのか

CPAPの至適圧力は主に専門の検査(タイトレーション検査)によって決定します。

この検査では睡眠中の呼吸状態を詳細にモニタリングしながら無呼吸やいびきを効果的に抑制できる最小限の圧力を探ります。

検査結果に基づき、医師が総合的に判断して処方圧を決定します。CPAPの使い方やマスクのフィッティングも圧力の効果に影響します。

圧力設定に関わる主な要因

CPAPの圧力設定には患者さんの様々な状態が影響します。これらの要因を考慮して個別の圧力を決定します。

体格と睡眠時無呼吸の重症度

一般的に体格が大きい方や無呼吸の程度が重い方ほど気道を開存させるためにより高い圧力が必要になる傾向があります。

肥満度(BMI)や首周りの太さなども参考にします。

睡眠中の姿勢やマスクの種類

仰向けで寝ると気道が狭くなりやすいため、横向きで寝る場合よりも高い圧力が必要になることがあります。

また、使用するマスクの種類(鼻マスク、ピロータイプ、フルフェイスマスクなど)によっても、必要な圧力が若干変動することがあります。

適切なCPAPの使い方とマスク選択が圧力設定の精度を高めます。

マスクの種類と特徴

マスクタイプ特徴圧力への影響
鼻マスク鼻全体を覆う。比較的安定。標準的な圧力で対応しやすい
鼻ピローマスク鼻孔に直接挿入。軽量で視野が広い。適切なフィッティングが重要
フルフェイスマスク鼻と口を覆う。口呼吸の人向け。高い圧力が必要な場合や口漏れがある場合に選択

飲酒や薬剤の影響

アルコールや睡眠薬、筋弛緩作用のある薬剤は上気道の筋肉を弛緩させ、気道を狭窄しやすくします。そのため、これらの影響下では通常よりも高いCPAP圧力が必要になる場合があります。

治療中の飲酒や薬剤の使用については必ず医師に相談してください。

自動CPAP(APAP)と固定圧CPAPの違い

CPAP装置には常に一定の圧力を送り続ける「固定圧CPAP」と、患者さんの呼吸状態に合わせて自動的に圧力を調整する「自動CPAP(APAP:Auto-adjusting Positive Airway Pressure)」があります。

APAPは必要な時だけ圧力を上げるため、固定圧CPAPに比べて平均圧が低くなる傾向があり、より快適に使用できる場合があります。

どちらのタイプが適しているかは医師が判断します。

CPAP装置のタイプ別特徴

タイプ圧力調整メリット
固定圧CPAP常に一定の圧力を送る構造がシンプル
自動CPAP (APAP)呼吸状態に応じて自動で圧力を変動させるより低い平均圧で治療可能、快適性が高い場合がある

CPAPの正しい使い方と準備

CPAP治療の効果を最大限に引き出すためには装置の正しい使い方を理解し、毎日の準備を怠らないことが大切です。

CPAP装置の構成部品

CPAP装置はいくつかの部品から構成されています。それぞれの役割を理解しましょう。

本体と加湿器

本体は空気を送り出す機械です。多くの機種には送り出す空気を加温・加湿する加湿器が内蔵または接続できるようになっています。

これにより鼻や喉の乾燥を防ぎます。

マスクの種類と選び方

マスクはCPAP装置から送られてくる空気を顔に密着させて気道に送り込むための重要な部品です。

主に鼻マスク、鼻ピローマスク、フルフェイスマスクの3種類があります。顔の形や鼻の高さ、口呼吸の有無などを考慮して、自分に合ったものを選びます。

医師や専門スタッフと相談しながら最適なマスクを見つけることがCPAPの正しい使い方に繋がります。

チューブとフィルター

チューブはCPAP本体とマスクを繋ぎ、空気を送るための管です。

フィルターは本体が取り込む空気中のホコリなどを除去し、清潔な空気を送るためのものです。定期的な清掃や交換が必要です。

CPAP装置の主な構成部品

部品名主な役割取り扱いのポイント
CPAP本体空気を圧縮して送り出す安定した場所に設置
加湿器空気を加温・加湿する毎日水を交換、定期的に清掃
マスク顔に装着し空気を気道へ送る正しい装着、毎日の清掃
チューブ本体とマスクを接続定期的に清掃・乾燥
フィルター空気中の塵埃を除去定期的に清掃・交換

毎日の使用前の確認事項

CPAPを使用する前には以下の点を確認しましょう。

  • 加湿器の水が適切に入っているか(精製水または蒸留水を推奨)
  • チューブやマスクに破損がないか
  • フィルターが汚れていないか
  • 装置の電源が入っているか

これらの確認を習慣づけることで安全かつ効果的にCPAP治療を行えます。

マスクの正しい装着方法

マスクの装着が不適切だと空気漏れが起きたり顔に痛みが出たりして治療効果が低下するだけでなく、CPAPの使い方が苦痛になることがあります。

まず、マスクのヘッドギア(頭に固定するベルト)を緩めに調整します。

次にマスクを顔に当て、CPAP装置の電源を入れ、空気が送られてくる状態でヘッドギアを調整し、空気が漏れず、かつ締め付けすぎない程度に固定します。

鏡を見ながら、または家族に確認してもらいながら行うと良いでしょう。

CPAP圧力の調整が必要なケース

CPAP治療を開始した後も体調の変化や治療効果に応じて圧力の再調整が必要になることがあります。自己判断せず、必ず医師に相談しましょう。

治療効果が感じられない時

CPAPを使用しているにもかかわらず、以下のような症状が続く場合はCPAP圧設定の見直しが必要かもしれません。

いびきが残っている

CPAP使用中でも大きないびきが続く場合、圧力が不足している可能性があります。いびきは気道が十分に開いていないサインです。

日中の眠気が改善しない

CPAP治療の目的の一つは日中の眠気の改善です。

治療開始後も眠気が続く場合は圧力が不適切で睡眠の質が十分に改善されていない可能性があります。

無呼吸の回数が減らない

CPAP装置には使用時間や無呼吸・低呼吸の回数(AHI)を記録する機能があります。

定期的にデータを確認し、AHIが高いままの場合はCPAP圧設定の調整を検討します。

圧力調整を検討するAHIの目安

AHI (1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数)状態対応の目安
5回未満良好現在の設定を継続
5回以上15回未満軽度残存医師に相談、状況により調整検討
15回以上改善不十分速やかに医師に相談、調整が必要

不快な症状がある時

CPAPの使用に伴い、以下のような不快な症状が現れた場合もCPAP圧設定や使い方の見直しが有効なことがあります。

空気の圧が強すぎる・弱すぎる

「息が吐き出しにくい」「空気が足りない感じがする」など、圧力に対する違和感がある場合は、我慢せずに医師に伝えましょう。

口や喉の乾燥

加湿器を使用していても口や喉の乾燥が強い場合、マスクからの空気漏れや設定温度・湿度の調整が必要な場合があります。

また、無意識に口呼吸になっている可能性も考えられます。

マスクからの空気漏れ

マスクのフィッティングが悪い、または圧が高すぎる場合に空気漏れ(リーク)が起こりやすくなります。

リークが多いと治療効果が低下し、騒音の原因にもなります。

生活習慣や体調の変化があった時

体重の大幅な増減、飲酒習慣の変化、加齢などによって適切なCPAP圧力が変わることがあります。

生活習慣や体調に大きな変化があった場合は医師に相談し、必要であればCPAP圧設定の再評価を行います。

圧力見直しを検討する生活・体調変化

  • 体重の5kg以上の増減
  • 禁酒または飲酒量の増加
  • 新しい薬剤の服用開始
  • 風邪や鼻炎による鼻詰まりの長期化

CPAP圧力調整の具体的な流れ

CPAPの圧力調整は患者さんの安全と治療効果を確保するために、医師や専門の医療スタッフが慎重に行います。

医師・専門技師による調整

CPAPの圧力設定は専門的な知識と経験を持つ医師や臨床工学技士などの専門スタッフが行います。自己判断での調整は絶対に行わないでください。

タイトレーション検査とは

CPAPの至適圧力を決定するための精密検査です。

一晩入院し、睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行いながら様々な圧力を試して、無呼吸・低呼吸、いびき、酸素飽和度の低下などを最も効果的に抑制できる圧力を調べます。

この検査結果がCPAP圧力設定の重要な根拠となります。

定期的な受診の重要性

CPAP治療開始後も定期的に医療機関を受診し、治療効果や副作用の有無、装置の使用状況などを医師が確認します。

この際に必要に応じてCPAP圧設定の見直しや調整が行われます。通常、1ヶ月に1回程度の受診が目安です。

自己判断での調整は危険

CPAP装置には圧力設定を変更できる機能がありますが、患者さん自身が設定を変更することは非常に危険です。

不適切な圧力は治療効果を損なうだけでなく、体調不良を引き起こす可能性もあります。CPAPの圧力に関する疑問や調整の希望は必ず医師に相談してください。

圧力調整の流れ(医療機関にて)

段階内容担当
1. 症状・使用状況の問診自覚症状、CPAPデータ確認医師
2. 検査の必要性判断必要に応じて再タイトレーション検査など医師
3. 圧力調整・設定変更検査結果や状況に基づき設定医師・臨床工学技士
4. 効果確認調整後の症状変化、データ確認医師

調整後の効果確認方法

CPAPの圧力を調整した後は、その効果を確認することが大切です。

具体的には調整前後の自覚症状の変化(いびき、日中の眠気など)や、CPAP装置に記録された使用データ(AHI、マスクのフィット感、空気漏れの程度など)を比較します。

医師はこれらの情報を総合的に評価し、調整が適切であったかを判断します。

CPAP使用時の快適性を高める工夫

CPAP治療を長期間継続するためにはできるだけ快適に使用できるように工夫することが大切です。CPAPの正しい使い方に加え、いくつかのポイントがあります。

マスクフィッティングの重要性

マスクが顔に合っていないと空気漏れや皮膚への圧迫感が生じ、不快感の原因となります。

様々な種類やサイズのマスクがあるので、医師やスタッフと相談しながら自分に最適なマスクを見つけることが重要です。

定期的にマスクのクッション部分の劣化も確認しましょう。

マスクフィッティングのチェックポイント

  • マスク装着時に空気漏れがないか(特に目の周りや口元)
  • 顔に赤い跡が強く残らないか
  • 痛みや不快感がないか

加湿器の適切な使用

CPAPから送られる空気は乾燥しているため、特に冬場や乾燥しやすい環境では加湿器の使用が推奨されます。加湿器を使用することで鼻や喉の乾燥、鼻詰まりを軽減できます。

加湿レベルは室内の湿度や個人の感覚に合わせて調整します。加湿器の水は毎日交換し、清潔に保つことがCPAPの正しい使い方の一環です。

口腔内の乾燥対策

CPAP使用中に口が開いてしまうと口腔内が乾燥しやすくなります。

フルフェイスマスクを使用する、あるいはチンストラップ(顎固定バンド)を試すなどの対策があります。また、就寝前に保湿剤を塗布することも有効です。

口腔内乾燥の主な原因と対策

原因対策例
マスクからの空気漏れ(口元)マスクの再フィッティング、フルフェイスマスクへの変更検討
無意識の口呼吸チンストラップの使用、加湿の強化
加湿不足加湿器のレベル調整、室内の加湿

装置の清掃とメンテナンス

マスク、チューブ、加湿器の水タンクは毎日または定期的に清掃する必要があります。清潔に保つことで感染症のリスクを減らし、装置の寿命を延ばすことができます。

フィルターも定期的に点検し、汚れていれば清掃または交換します。正しいCPAPの使い方の指導を受ける際にメンテナンス方法もしっかり確認しましょう。

CPAP部品の推奨清掃頻度

部品清掃頻度清掃方法
マスク(クッション部)毎日中性洗剤で手洗い、よくすすぎ乾燥
ヘッドギア週に1回程度中性洗剤で手洗い、陰干し
チューブ週に1回程度中性洗剤で内部を洗浄、吊るして乾燥
加湿器チャンバー毎日水の交換、週に1回程度洗浄中性洗剤で洗浄、よくすすぎ乾燥
フィルター(再利用可能なもの)週に1回程度水洗いまたは軽く叩いてホコリを落とす

CPAP治療を継続するためのポイント

CPAP治療は継続することが最も重要です。ここでは治療を長く続けるためのヒントをいくつか紹介します。

治療初期の慣れと工夫

CPAP治療を開始したばかりの頃はマスクの装着感や空気の圧に慣れないことがあります。

最初の数週間は日中の起きている時間に短時間マスクをつけてみる、寝る前にリラックスする時間を作るなど少しずつ慣れていく工夫をしましょう。

圧力を徐々に上げるランプ機能なども活用できます。

疑問や不安はすぐに相談

CPAPの使い方や治療効果、副作用などについて少しでも疑問や不安を感じたら、遠慮なく医師や看護師、臨床工学技士に相談してください。

問題を早期に解決することが、治療継続の鍵です。

旅行や出張時の対応

CPAP装置は持ち運び可能な機種も多く、旅行や出張にも携帯できます。事前に航空会社に医療機器の持ち込みについて確認しておくとスムーズです。

海外で使用する場合は電源プラグの形状や電圧の違いに注意が必要です。専用のバッテリーを用意しておくと電源がない場所でも使用できます。

家族の理解と協力

CPAP治療は患者さん本人だけでなく、一緒に生活する家族の理解と協力も大切です。いびきの改善は家族にとってもメリットがあります。

治療の重要性を共有し、精神的なサポートを得ることで、より前向きに治療に取り組むことができます。

よくある質問(FAQ)

CPAP治療や圧力設定に関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q
CPAPの圧は自分で変えても良いですか?
A

いいえ、絶対に自己判断で圧力を変更しないでください。

CPAPの圧力は医師が専門的な検査結果や患者さんの状態を総合的に判断して設定するものです。

不適切な圧力に変更すると治療効果が得られないばかりか、体調を崩す原因になることもあります。圧力に関するご希望や不快感がある場合は、必ず医師にご相談ください。

Q
マスクが合わない場合はどうすれば良いですか?
A

マスクが顔に合わず空気漏れがする、痛い、跡がつくなどの問題がある場合は、我慢せずに医師や医療スタッフに相談してください。

様々な種類・サイズのマスクがありますので、よりフィットするものに変更することで解決できることが多いです。

正しいCPAPの使い方として、マスクフィッティングは非常に重要です。

Q
CPAP使用中に風邪をひいたら?
A

鼻詰まりがひどい場合はCPAPの使用が困難になることがあります。まずは鼻炎の治療を優先し、医師にCPAPの使用について指示を仰いでください。

一時的にCPAPの使用を中止する場合でも自己判断せず、必ず医師に相談することが大切です。

加湿器を適切に使うことで鼻の乾燥を防ぎ、症状を和らげることができる場合もあります。

Q
CPAPの音は気になりますか?
A

最近のCPAP装置は静音性に優れており、作動音はかなり小さいです。

ただしマスクからの空気漏れがあると「シュー」という音が気になることがあります。この場合はマスクのフィッティングを再調整することで改善することが多いです。

慣れるまでは多少気になるかもしれませんが、多くの方は数週間で慣れていきます。どうしても気になる場合は医師に相談しましょう。

以上

参考にした論文

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