鼻水がずびずびと続くと、体調だけでなく日常生活にも影響が及びます。
外出時のマスク装着や頻繁な鼻をかむ動作による煩わしさ、さらに周囲の目が気になって人と会うのを億劫に感じてしまうケースもあるでしょう。
実は粘度が少し高い「ずびずび」タイプの鼻水は風邪やアレルギー性鼻炎だけでなく、別の疾患と関わりがある可能性も考えられます。
本記事では、内科診療の視点から考えられる原因や適切な受診のタイミングについて詳しく解説します。受診を迷っている方が今後の判断材料を得る一助になれば幸いです。
「ずびずび」という鼻水の特徴
はじめに、粘り気を伴った鼻水がずびずびと続く状態の特徴を押さえておきましょう。単なる風邪の初期症状と誤解しやすい一方で、体質や生活習慣などが影響する場合もあります。
なぜ「ずびずび」と音が鳴るのか
鼻をすする際に「ずびずび」という音が気になる場合、鼻腔内で粘度の高い鼻水が動いている状態が考えられます。
空気の通り道が狭くなったり鼻水が大量に分泌されていると、吸い込みやすする動作によって振動が大きくなり、このような音が生じることがあります。
鼻水の粘度が高いと、単純にティッシュでかんだだけでは十分に排出されにくく、結果的に「ずびずび」という音を立てながら鼻をすすみ続けてしまいます。
鼻水の粘度は、体内の水分バランスや炎症の有無などに左右されます。十分な水分を摂取していない人や、炎症性の鼻炎が続いているケースでは鼻水がドロッとした性状になりやすいです。
鼻水の粘度と体調の関係
さらっとした鼻水はアレルギー反応や風邪の初期によく見られますが、少し粘り気が出てくると細菌感染やウイルス感染が進んでいるサインかもしれません。
ただし、粘度が高いからといって必ずしも重症とは限らず、体質的にやや粘度が高い鼻水が出る人もいます。
鼻水の粘度を左右する主な要因
- 体内の水分量
- 炎症の程度
- 空気の乾燥度
- アレルギー反応の強さ
体調を崩していなくても、就寝時の口呼吸などで鼻腔内が乾燥すると、朝方に粘度が高い鼻水を感じる人もいます。
朝晩で変化する量
鼻水が朝晩で量や粘度が変わることは珍しくありません。特に、朝起きたときに「ずびずび」が強いと感じる方は、夜間に口呼吸が続いているか、あるいは寝室の湿度が低くなっている可能性があります。
一方、日中は仕事や学校で動いているため、呼吸が活性化し、ある程度鼻水を排出しやすくなるため症状が軽減するケースもあります。
朝晩で鼻水が変化しやすい要因
- 寝ている間の口呼吸
- 寝室の湿度が低い
- 日中の活動量や外気温の違い
- ホルモンバランスの変動
粘度が高い鼻水が朝方に集中して出るなら、睡眠時の環境を見直すことが役立つ場合があります。
口呼吸との関係
口呼吸が習慣化すると、鼻腔内の粘膜が乾燥しやすくなります。すると体は防御反応として鼻水を多く分泌するようになり、結果的に粘度が高い鼻水が出る状況が続くことがあります。
アレルギーや鼻づまりなど、何らかの原因ですでに口呼吸が起きている人は、とりわけ「ずびずび」タイプの鼻水を実感しやすくなると考えられます。
口呼吸が続くことで起こりやすい変化
- 鼻粘膜の乾燥
- 鼻水の粘度上昇
- いびきの増加
- 咽頭部への負担増
日常的に口が開いている状態は、鼻や喉だけでなく免疫面にも影響する可能性があるため注意が必要です。
鼻水が「ずびずび」になる原因
ここでは、鼻水がずびずびと続く主な原因を解説します。内科的に考えられる代表的な疾患や、どのように症状が進むかの目安などを確認しておきましょう。
風邪・ウイルス感染による鼻炎
風邪やインフルエンザなどのウイルス感染が原因で鼻炎が起こると、最初はサラサラした鼻水でも時間の経過とともに粘度が増していきます。
ウイルス感染が原因の場合は、鼻水に加えて咳やのどの痛み、発熱など全身症状を伴うことも多いです。
風邪による鼻炎は、適切な休養と水分補給により軽快することが多いですが、回復途中で別の細菌感染を合併すると粘度の高い鼻水が長引きやすくなります。
アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなど、アレルギー物質の吸入によって鼻粘膜が炎症を起こすと、ずびずびとした鼻水が継続的に出やすくなります。
アレルギー性鼻炎の場合は、くしゃみや目のかゆみなどを同時に訴える人が多い傾向です。花粉症シーズンだけでなく、ハウスダストやダニ、動物の毛などに反応する通年性アレルギーも存在します。
アレルギー性鼻炎によくある症状
- くしゃみの連発
- 水っぽい鼻水またはやや粘度が高い鼻水
- 目や鼻のかゆみ
- 鼻づまりによる睡眠障害
原因アレルゲンを把握するためには血液検査や皮膚テストなどを行うことがあります。適切な薬物療法に加えて、可能な範囲でアレルゲンを避ける工夫が必要です。
副鼻腔炎
鼻の奥にある副鼻腔が細菌やウイルスで炎症を起こすと、副鼻腔炎を発症します。粘度の高い黄色や緑色の鼻水が長期間にわたって続く場合、または顔面痛や頭痛を伴う場合は副鼻腔炎を疑う必要があります。
慢性化すると治療が長引きやすく、内科でも検査や治療を検討することがよくあります。
副鼻腔炎の主な症状
- 粘度の高い鼻水(黄〜緑色)
- 頭痛や頬の痛み
- 嗅覚の低下
- ときに発熱や全身倦怠感
急性副鼻腔炎は、風邪がきっかけで発症することが少なくありません。慢性的な鼻づまりや後鼻漏(喉の奥に鼻水が垂れ込む状態)が強いときは、受診を検討するほうが安心です。
他の疾患との関連
鼻水がずびずびと続く背景には、意外な疾患が隠れていることがあります。たとえば気管支炎や気管支拡張症など、下気道の炎症が鼻水の増加に影響する場合もあります。
また、胃酸の逆流(胃食道逆流症)が咽頭や鼻腔を刺激し、慢性的な鼻炎のような症状を起こすことも指摘されています。
鼻水が続く可能性のある疾患例
疾患名 | 可能な関連症状 | 考えられるメカニズム |
---|---|---|
気管支炎 | 咳、痰、胸の違和感 | 気道全体に炎症が波及し、上気道粘膜も刺激を受けやすい |
胃食道逆流症 | 胸やけ、のどの違和感、声のかすれ | 胃酸の逆流が鼻や咽頭に刺激を与え、炎症を起こす |
気管支拡張症 | 慢性的な咳や痰 | 呼吸器系全体の分泌物増加により鼻汁も増えやすい |
症状が複合的に表れている場合は、医師に相談して包括的に原因を探ると安心です。
受診を検討すべき主な症状
粘度の高い鼻水が長く続いているとき、どのようなタイミングで受診すべきか悩む人も多いです。ここでは、特に受診を考慮したほうがよい症状の目安を示します。
痰を伴う咳が出る場合
鼻水と同時に痰を伴う咳が続くときは、上気道のみならず下気道にまで炎症が及んでいる可能性があります。肺炎や気管支炎のリスクを考慮して、早めに内科を受診して状態を把握すると安心です。
痰が黄色や緑色を呈している場合や血が混じる場合は、さらに詳しい検査を行う必要が高まります。
熱や倦怠感が強い場合
鼻水が「ずびずび」続いているだけでなく、発熱や強い倦怠感があるときはウイルス感染や細菌感染が進行している可能性があります。
インフルエンザや細菌性の肺炎などは重症化すると入院加療が必要になることもあるため、自己判断で放置せず、こじれる前に医療機関を受診することが望ましいです。
強い倦怠感や発熱と関連しやすい疾患例
疾患名 | 特徴的な症状 | 注意点 |
---|---|---|
インフルエンザ | 高熱、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感 | 重症化しやすく合併症リスクもある |
細菌性肺炎 | 高熱、痰を伴う咳、呼吸困難、胸の痛み | 高齢者や持病がある人は早期治療が重要 |
RSウイルス | 乳幼児や高齢者で重症化しやすい、咳や鼻水 | 呼吸状態の観察が大切 |
このように、粘度の高い鼻水と重い全身症状の組み合わせは油断できません。
頭痛や顔面痛を感じる場合
副鼻腔炎などで鼻の奥が炎症を起こしていると、頭痛や頬の痛み、歯の痛みを訴える場合があります。特に、前かがみになると頬骨付近や額のあたりがズキズキと痛むときは、副鼻腔内の炎症が疑われます。
そのまま放置すると症状が強くなる恐れがあるため、当てはまる場合は内科や耳鼻咽喉科で検査を受けてください。
鼻水が長期間続く場合
風邪による鼻水は1~2週間ほどで改善することが多いものの、3週間以上経っても改善しない場合は別の要因が潜んでいるかもしれません。
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎など、慢性的な炎症がある病態では自然治癒を待ってもなかなか回復せず、放置すれば合併症を引き起こすリスクがあります。
鼻水が長期化する要因
- アレルギー性鼻炎や花粉症
- 副鼻腔炎の慢性化
- 生活習慣(口呼吸など)
- 血液疾患や免疫低下
長引く鼻水に悩んでいるときは、自己判断を続ける前に一度医師の見解を聞くと対処法を得られやすいです。
内科での診察と検査内容
内科では、症状の経過や全身状態を含めて幅広く判断します。ここでは、具体的な診察や検査内容を知っておくと受診時のイメージが湧きやすくなるでしょう。
問診と身体所見のポイント
まず医師は、現在の鼻水の状態や発症時期、伴う症状(発熱、咳、くしゃみ、倦怠感など)について詳しく尋ねます。さらに生活習慣や仕事環境、アレルギー歴、既往症なども重要なポイントです。
身体所見では、医師がのどやリンパ節の腫れ、胸や肺の音、腹部などを総合的にチェックします。
医師がチェックする主な項目
- 鼻水の性状(色・粘度・量)
- のどや扁桃の炎症の有無
- リンパ節の腫れ
- 胸部の聴診(肺雑音の有無)
- 体温や脈拍、血圧
受動的に診察を受けるだけでなく、自覚している症状や不安を積極的に伝えることで、より的確に状態を把握しやすくなります。
鼻腔内の視診
必要に応じて、内科でも簡易的に鼻腔内の状態を確認します。特に、慢性鼻炎が続いている場合や、副鼻腔炎が疑われる場合は、内視鏡を用いた視診を行うことがあります。
粘膜のただれやポリープの有無などを確認し、必要に応じて耳鼻咽喉科への連携を検討することもあります。
内視鏡視診でわかること
チェック項目 | 予想される病態 |
---|---|
粘膜のただれ | 慢性炎症や感染症が長引いている可能性 |
鼻ポリープ | アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が慢性化している場合など |
出血の有無 | 粘膜が傷つきやすい病態や腫瘍の可能性を検討する必要がある場合もある |
色や分泌物の量 | アレルギー反応や感染症の重症度を推定する材料になる |
視診により粘膜の色調が白濁しているか、赤く腫れているかなど、原因究明の手がかりを得やすくなります。
必要に応じた血液検査
鼻水の原因をより正確に突き止めるため、血液検査を実施することがあります。炎症反応を示すCRPや白血球数を確認したり、アレルギーの有無を調べるために特定のIgE抗体を測定したりする方法です。
特に風邪とアレルギーの区別が難しいときに血液検査は役立ちます。
よく行う血液検査
検査項目 | 意義 |
---|---|
CBC(血球計算) | 白血球数・赤血球数・血小板数を調べ、感染症や体調の総合的な把握に役立つ |
CRP(炎症反応) | 炎症の程度を把握し、細菌感染が強いかどうかを推測しやすい |
IgE抗体測定 | アレルギー性疾患の有無やアレルゲンの種類を特定する手がかりになる |
生化学検査(肝機能など) | 全身状態を知るための基礎情報を得て、合併症リスクを推定する |
アレルギー性鼻炎が疑われる際は、花粉やハウスダストに対する特異的IgEの有無を調べて判断材料とします。
追加で考慮する画像検査
症状が長引いている場合や、副鼻腔炎が疑われる場合などではレントゲン撮影やCT検査を行うことがあります。
特に副鼻腔炎では副鼻腔内の膿や液体貯留の状態を把握し、重症度や治療方針を決めるために画像検査が重要です。内科でも対応可能な施設があれば、血液検査と合わせて実施するケースがあります。
画像検査の目的
- 副鼻腔内の膿や粘液貯留の有無
- ポリープや腫瘍の存在確認
- 骨格の異常(生まれつきの狭窄など)の有無
- 慢性的な炎症の状態確認
画像検査の結果により、治療の優先度や他科との連携が必要かどうかを具体的に判断できます。
治療方法とセルフケア
鼻水がずびずびと続く原因が判明したら、内科では症状や原因に合わせた治療やセルフケア指導を行います。ここでは代表的な治療法や日常でできるケアを確認しましょう。
薬物療法
粘度の高い鼻水を伴う鼻炎では、抗ヒスタミン薬や抗生物質(細菌感染が強く疑われる場合)などを使うことがあります。アレルギー性鼻炎の場合は、ステロイド点鼻薬を中心に治療するケースも多いです。
症状が強いときには複数の薬を組み合わせて処方することがあります。
薬の種類と役割
薬の種類 | 主な役割 |
---|---|
抗ヒスタミン薬 | くしゃみや鼻水、かゆみなどアレルギー症状の緩和 |
抗生物質 | 細菌感染が疑われる際に使用。副鼻腔炎などで効果が期待される |
ステロイド点鼻薬 | 鼻粘膜の炎症や腫れを抑えて、鼻づまりや鼻水を改善 |
去痰薬・粘液調整薬 | 鼻水や痰の粘度を下げ、排出をスムーズにする役割 |
薬の効果や副作用には個人差があります。処方された薬は医師の指示に従い、自己判断で中断しないようにしてください。
生活習慣の見直し
治療効果を高めるためには、生活習慣を改善することが大切です。特に睡眠環境と栄養バランスに目を向けると、鼻粘膜のコンディションが整いやすくなります。
生活習慣を整えるためのヒント
- 十分な睡眠をとる(7時間以上を目安にする)
- 就寝時の部屋を適切な湿度に保つ
- 栄養バランスのよい食事を心がける
- ストレスの軽減や適度な運動
日頃から体の抵抗力を高めておくと、軽い炎症でも回復しやすくなります。
加湿や保温の重要性
鼻水が長引くときは、部屋の乾燥を防ぐ工夫が有効です。乾燥した環境下では、鼻粘膜の防御機能が弱まり、ウイルスや細菌が繁殖しやすくなります。
加湿器や濡れタオルを活用して、適度に湿度を保ちましょう。さらに、体を冷やさないように保温に気を配ると、血行が良くなって鼻粘膜の機能も高まりやすいです。
室内環境を整える目安
目安となる湿度 | 効果 |
---|---|
40~60% | 鼻粘膜の乾燥を防ぎ、ウイルスの活動を抑えやすい |
60%以上 | 湿度が高すぎるとカビやダニの繁殖リスクが増える |
極端な過湿はアレルギー症状を悪化させる原因にもなるため、適度なレベルを保つことが必要です。
適度な水分補給
こまめな水分補給は、粘度の高い鼻水を和らげる基本的な対策です。水分をしっかり摂ることで体内の水分バランスが整い、鼻水をサラサラにしやすくなります。
コーヒーやお茶などの利尿作用が強い飲み物ばかりに偏ると、かえって脱水を招くこともあるため、水や麦茶などで補給すると効果的です。
水分補給で注意したいポイント
- 一度に大量に飲むより、こまめに摂る
- 運動後や入浴後は意識して多めに飲む
- アルコール飲料は水分補給にならない
- 暑い日だけでなく冬場も乾燥対策として水分補給する
体の中から鼻粘膜を保護し、鼻水の排出を促す意識が大切です。
放置した場合のリスク
ずびずびとした鼻水を「そのうち治るだろう」と放置していると、思わぬ合併症が起こる場合もあります。ここでは長引く鼻炎が引き起こす可能性のあるリスクを紹介します。
慢性副鼻腔炎への進行
風邪や急性鼻炎を軽視すると、副鼻腔内に菌が入り込んで炎症を起こす副鼻腔炎へ移行する恐れがあります。
急性の副鼻腔炎が慢性化すると、治療に時間がかかりやすく、長期間にわたって鼻づまりや後鼻漏が続くことがあるため注意が必要です。
副鼻腔炎の慢性化で起こりやすい影響
- 嗅覚の低下や消失
- 膿の排出不良による圧迫感
- 頭痛や顔面痛の反復
- ポリープ形成による症状の悪化
早期に治療すれば、慢性化を防げる可能性が高まります。
気管支炎や肺炎の可能性
鼻水は鼻腔からのど、気管へと流れ落ちるため、長引く鼻炎は下気道への炎症につながるリスクがあります。
特に免疫力が低下している時期に細菌やウイルスが気道に侵入すると、気管支炎や肺炎を発症する可能性が高まります。
耳への影響
耳と鼻は耳管を通じてつながっているため、鼻炎が悪化すると中耳炎や滲出性中耳炎を起こしやすくなります。
耳が痛い、聞こえづらい、耳に水が溜まったような違和感があるときは、鼻水だけでなく耳の状態にも気を配るとよいでしょう。
耳への影響が疑われるサイン
- 耳の痛みや耳閉感
- 耳鳴りや難聴の悪化
- 耳だれ(分泌物)の有無
- 頭痛やめまいを感じることがある
鼻水と耳の症状が同時に続く場合は早めの受診で炎症の拡大を防ぐことが大切です。
日常生活の質の低下
ずびずびとした鼻水は、会話や食事、仕事などにも影響を与えます。
常に鼻をかんでいる、周囲から「鼻をすする音が気になる」と言われるなど、ストレスが積み重なると心身の調子を崩すきっかけになりかねません。
長引く症状で心理的な負担が大きい場合も、早めに医療機関で対処法を探ることをおすすめします。
日常生活の質を落としやすい要因
- 周囲の視線や音への指摘
- 寝苦しさによる睡眠不足
- 仕事や学業への集中力低下
- 不快感からくるイライラ
セルフケアだけで解決が難しいと感じたら、受診して原因を見極めてみましょう。
鼻水がずびずび続くときに心掛けたいこと
日常生活で少し意識するだけでも、鼻水がずびずび続く状態を和らげたり予防したりできます。ここでは具体的な心掛けを取り上げます。
適切なタイミングで受診する
軽度の風邪であれば自然回復も期待できますが、粘度の高い鼻水が1週間以上続く、あるいは発熱や強い咳などを伴う場合は、無理に我慢せず内科を受診して状態を確かめましょう。
早期受診で悪化を防げるケースは多いです。
受診を早めたほうがよい兆候
- 発熱が3日以上続く
- 黄色〜緑色の粘度が強い鼻水が大量に出る
- 顔面痛や頭痛が強い
- 咳や痰が絡み、呼吸が苦しくなる
これらのサインに当てはまるときは、自己判断を避けて診察を受けると安心です。
市販薬の選び方と注意点
症状が軽度な場合や、すぐに受診できない状況では市販薬を活用する人も多いと思います。しかし、市販の鼻炎薬は症状の緩和を目的とするものが多く、根本的な原因を取り除くわけではありません。
また、抗ヒスタミン薬の成分によっては眠気が強く出るため、車の運転や仕事に支障をきたす場合があります。
市販薬選びで気をつけたいこと
- 成分表をよく確認して目的に合った薬を選ぶ
- 用量・用法を守る
- 病院で処方された薬との併用は避ける
- 眠気の有無や副作用の可能性を把握する
症状が長引くならば、医療機関での相談を優先してください。
生活習慣改善での予防
常に鼻水がずびずび続く体質を変えるために、できることから取り組む姿勢も重要です。口呼吸を鼻呼吸に変えるだけでも、鼻粘膜の乾燥を防げて症状の軽減につながります。
定期的に軽い運動を行い、免疫力を維持することも炎症の悪化を防ぐ方法の1つです。
生活習慣改善の具体例
取り組み | 期待できる効果 |
---|---|
鼻呼吸の習慣づけ | 乾燥や細菌感染を抑えて鼻水を減らしやすくする |
軽い有酸素運動 | 血行促進と免疫力向上により炎症を抑えやすくする |
食生活の見直し(野菜・果物を意識) | ビタミン・ミネラル補給で粘膜を強くし、回復を早める |
ストレス発散 | ホルモンバランスを整え、アレルギー症状の緩和に役立つ |
ひとつずつでも生活習慣を改善すれば、体質や症状に変化を感じる可能性があります。
定期的な検診で健康を保つ
鼻水がずびずびと続きやすい方は、ほかにも潜在的な原因を抱えている場合があります。
定期的に内科や耳鼻咽喉科の検診を受けることで、持病の早期発見や、これから起こりうる合併症への対策を立てやすくなります。
定期検診でチェックしておきたいこと
- 血液検査でアレルギー反応や炎症反応を確認
- 胸部聴診やX線撮影による呼吸器の状態
- 生活習慣病(糖尿病や高血圧など)の有無
- 必要に応じた心電図検査や胃腸検査
健康診断の結果で気になる項目があれば、早めに医師に相談して原因を探りましょう。
内科受診の流れと当院の特徴
内科を受診したいが、どのような段取りを踏めばいいのか分からない方もいるかもしれません。当院ではスムーズに受診していただくための仕組みを整えています。
予約方法と来院時の流れ
当院では電話予約やオンライン予約システムを導入しており、来院前に都合のよい日時をお取りいただくことができます。
受診当日は、受付で予約の名前を伝え、問診票を記入していただいてから医師の診察へ移ります。来院時に「鼻水がずびずびと続いている」ことを明確にお伝えいただくと、診察がより円滑に進みます。
初診時の主な流れ
ステップ | 内容 |
---|---|
受付・問診票記入 | 症状や既往症、薬の服用歴などを記入し、予め情報を共有しておく |
看護師による簡易問診 | 血圧や体温、症状の程度を聞き取り、医師への引き継ぎ情報を整理 |
医師の診察 | 問診・身体所見・必要に応じて検査を行い、状態を把握する |
検査・治療方針説明 | 血液検査や画像検査などを経て、診断結果と今後の治療方針を医師から説明 |
当院では説明時に疑問点を質問しやすいよう配慮していますので、遠慮なくご相談ください。
問診時に伝えてほしいポイント
限られた診療時間を有効活用し、的確な治療につなげるために、問診時に以下の情報をお伝えいただけると助かります。
医師に詳しく伝えると役立つ情報
- 鼻水が出始めた時期と、そのときの状況
- 鼻水の色や粘度、量、においの有無
- 同時に出ている症状(頭痛、発熱、咳、倦怠感など)
- 思い当たるきっかけ(季節の変わり目、花粉、仕事の環境など)
- 既往症、アレルギー歴、常用薬
これらを事前にメモしておくと、問診がスムーズに進みます。
当院が実施している診察メニュー
当院では、鼻炎症状に対応するために以下のような診察や検査を柔軟に行っています。症状に応じて組み合わせることで、早期に原因を突き止め、適切な治療方針を立てられるよう努めています。
当院で行う主な診察・検査メニュー
メニュー | 特徴 |
---|---|
一般内科診察 | 全身状態を確認し、鼻水以外の症状も含めて総合的に判断 |
血液検査 | アレルギー反応や炎症反応、感染症の有無を調べることが可能 |
X線・CT検査 | 副鼻腔や肺などの状態を画像で把握し、重症度や合併症のリスクを確認 |
点鼻療法・吸入療法 | 薬剤を直接鼻やのどの粘膜に作用させ、症状緩和を狙う |
生活習慣指導 | 加湿や食生活の見直しなど、セルフケアのアドバイスを行う |
医師と相談しながら必要な検査を選ぶことで、負担を抑えた診療が可能になります。
アフターケアとフォローアップ
鼻水の症状が一時的に治まっても、再発予防に向けたフォローアップが大切です。
当院では、通院の継続が難しい方に向けて電話相談やオンライン診療などを活用し、できるだけ安心して治療を継続できるように取り組んでいます。
フォローアップで行っていること
- 薬の効果や副作用の確認
- 生活習慣の改善状況の確認
- 必要な再検査の提案
- 症状の再燃や併発症への早期対処
患者さんの生活スタイルに合わせたフォローを通じて、鼻水がずびずび続く状態を根本から改善できるようにサポートします。
よくある質問(FAQ)
- Q鼻水がずびずび続いていますが、風邪薬を飲めば治りますか?
- A
風邪が原因であれば、市販の風邪薬で症状が緩和することもあります。ただし、鼻水の原因がアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの場合、風邪薬だけでは十分な効果が得られないこともあります。
特に、1週間以上鼻水が続く場合や、粘り気が強く黄色や緑色をしている場合は、別の疾患の可能性があるため、一度医療機関を受診することをおすすめします。
- Q鼻をすすっていると症状が悪化することはありますか?
- A
鼻をすすり続けると、鼻水が鼻の奥に流れ込み、後鼻漏(こうびろう)と呼ばれる状態になることがあります。
後鼻漏が続くと喉の違和感や咳の原因となり、さらには副鼻腔炎を引き起こすこともあります。鼻水はこまめに優しくかむようにし、症状が長引く場合は医師に相談してください。
- Q鼻水がずびずびと続くだけで病院を受診してもいいのでしょうか?
- A
はい、問題ありません。鼻水が続く原因には、アレルギーや副鼻腔炎など、適切な治療が必要な疾患が隠れている場合があります。
また、長引く鼻水が生活の質を低下させている場合、早めに受診することで症状を改善しやすくなります。
受診の際は、鼻水の性状(色や粘度)、症状が始まった時期、ほかに気になる症状(発熱や咳など)を医師に伝えると、スムーズに診察を受けられます。
- Q自宅でできる鼻水対策はありますか?
- A
はい、いくつかの対策があります。
- 加湿をする:室内の湿度を40〜60%に保つことで、鼻粘膜の乾燥を防ぎます。
- 水分をこまめに摂る:鼻水の粘度を下げて排出しやすくするため、こまめな水分補給が重要です。
- 鼻うがいを行う:生理食塩水を使った鼻うがいは、鼻腔内の不要な分泌物を取り除くのに役立ちます。
- 睡眠環境を整える:寝ている間に口呼吸をしないよう、枕の高さを調整したり、寝室の湿度を調整したりすると効果的です。
これらのセルフケアを試しても改善しない場合や、症状が悪化する場合は、医療機関で相談してみてください。
以上