気管支炎による激しい咳や喉の痛みは、体力を奪い食事を摂ることさえ辛くさせます。しかし、傷ついた気管支の修復と免疫機能の回復には、毎日の食事が大きな役割を果たします。

回復を早めるには、気道を刺激しない優しい食事を選び、ビタミンAやCなどの抗酸化成分を意識的に摂る工夫が大切です。また、痰を排出しやすくするための水分補給も欠かせません。

一方で、香辛料や冷たい飲み物、脂っこい食事は咳を誘発し長引かせる原因となります。これらは治療中には避けるのが賢明です。

この記事では、辛い症状を和らげる食材選びから、コンビニで買えるおすすめ商品、生活習慣の注意点までを網羅し、早期回復への手助けとなる情報をお届けします。

目次

胃腸に優しく喉を刺激しない調理法で体力を温存

消化器官への負担を減らし、喉への物理的な刺激を極力抑えた調理法を選ぶこと、そしてこまめな水分補給を行うことが、辛い咳や痛みの緩和に直結します。

喉の痛みが強いときは柔らかくて飲み込みやすいメニューを選ぶ

喉が赤く腫れて痛むときは、固形物が喉を通過する際の摩擦さえも苦痛に感じる場合があります。このような場合は食材を小さく刻んだり、長時間煮込んで柔らかくしたりする工夫が必要です。

ご飯はお粥やリゾットにし、野菜はポタージュスープにするなど、形状を工夫すると喉への負担を大幅に減らせます。

また、とろみをつけるのも非常に有効です。片栗粉や葛粉を使って料理にとろみをつけると、食材が喉をスルッと通過しやすくなり、むせ込みを防ぐ効果も期待できます。

喉への負担を減らす調理法の工夫

調理法気管支炎時の適性理由とポイント
蒸す・煮る推奨水分を含み柔らかくなるため、喉への刺激が少ないです。
焼く・炒める注意が必要焦げ目や硬い部分ができやすく、喉を傷つける可能性があります。
揚げる控えるべき衣が硬くなりやすく、油分が消化の負担になります。

咳が止まらないときは刺激の強い味付けを控える

咳がひどいときは気道の粘膜が非常に過敏になっています。わずかな刺激でも咳発作が誘発されてしまうため、味付けには細心の注意が必要です。

塩味や酸味が強すぎる料理は、喉を通過する際に粘膜を刺激し、激しい咳き込みを引き起こす原因となります。薄味を基本とし、出汁の旨味を活用して満足感を出すようにしましょう。

温度も重要な要素です。熱すぎるスープや冷たすぎる飲み物は、その温度差自体が気管支への刺激となります。食事や飲み物は体温に近い「人肌程度」のぬるめの温度に調節してから口にすると良いです。

熱があるときは水分とエネルギーを効率よく補給する

気管支炎で発熱している場合、体からは想像以上の水分が失われています。高熱による発汗だけでなく、呼吸が荒くなることでも水分は蒸発していきます。

脱水状態になると気道の粘液が乾燥して固まり、痰が切れにくくなってしまいます。これがさらに咳を悪化させる悪循環を生むため、意識的な水分補給が必要です。

発熱時は基礎代謝が上がり、寝ているだけでもエネルギーを消費しています。食欲がない場合でも、少量で高カロリーを摂取できるものを選ぶことが大切です。

プリンやアイスクリーム、栄養補助ゼリーなどは口当たりが良くエネルギー源として優れています。糖質は素早くエネルギーに変わるため、まずは食べられる甘いものから口にし、体力の低下を防ぎましょう。

粘膜を修復し免疫を高めるビタミン類を積極的に摂る

粘膜の健康を保つビタミンA、免疫細胞の働きを助けるビタミンC、そして血流を促すビタミンEなどを積極的に摂ると、体の内側から回復をサポートします。

粘膜を正常に保つビタミンAは緑黄色野菜から摂取

ビタミンAは「粘膜のビタミン」とも呼ばれ、鼻や喉、気管支、肺などの粘膜を健康に保つために欠かせない栄養素です。ウイルスや細菌の侵入を防ぐバリア機能を強化する働きがあります。

気管支炎で荒れてしまった気道の修復を助けるためにも、最も優先して摂りたい栄養素の一つです。乾燥から粘膜を守るためにも重要です。

ビタミンAには、動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜に含まれ体内で変換されるβ-カロテンがあります。体調に合わせて野菜中心のスープなどでβ-カロテンを摂取するのがおすすめです。

免疫力をサポートするビタミンCは果物や野菜に多く含まれる

ビタミンCは白血球の働きを強化し、体内に侵入した病原菌と戦う力を高める効果があります。また強力な抗酸化作用を持ち、炎症によって発生する活性酸素から細胞を守る役割も果たします。

気管支炎による炎症ダメージを軽減し、治癒を早めるためには十分な量のビタミンCが必要です。人間は体内でビタミンCを作ることができないため、食事からこまめに補給しましょう。

効率よく摂取するには、果物を生のまま食べたり加熱時間を短くしたりする工夫が大切です。柑橘類の酸味が咳を誘発する場合は、ジャガイモやサツマイモなど加熱に強い食材を選んでください。

血行を良くして回復を助けるビタミンEをナッツ類で補給

ビタミンEには毛細血管を広げて血行を良くする働きがあります。血液の流れが良くなると、酸素や栄養素が体の隅々の細胞までスムーズに運ばれるようになります。

これにより炎症を起こしている気管支の修復スピードも上がります。ビタミンCと一緒に摂ると抗酸化作用が相乗的に高まるため、組み合わせて摂取することが推奨されます。

ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類やアボカドに多く含まれています。ナッツ類は硬く誤嚥のリスクがあるため、細かく砕いてヨーグルトに混ぜるなどの工夫が必要です。

回復期に意識して摂りたい主な食材

  • ニンジン(ビタミンA・β-カロテン)
  • カボチャ(ビタミンA・ビタミンE)
  • ブロッコリー(ビタミンC・ビタミンA)
  • アボカド(ビタミンE・良質な脂質)
  • 卵(ビタミンA・タンパク質)

大根や蜂蜜など炎症を鎮める食材が辛い症状を和らげる

大根、レンコン、生姜、そして蜂蜜など、古くから喉のケアに用いられてきた食材には、炎症を鎮めたり免疫を高めたりする成分が実際に含まれています。

これらを組み合わせた温かい料理は、心身のストレスを和らげ回復への活力を与えてくれます。

大根やレンコンには喉の炎症を鎮める成分が含まれている

大根には「イソチオシアネート」という辛味成分が含まれており、これには優れた消炎作用や殺菌作用があります。喉の痛みや咳を鎮める民間療法として大根飴が有名なのは、この成分の効果を活用しているためです。

辛味が苦手な場合や胃腸が弱っている場合は、大根おろしをみぞれ煮やスープに入れましょう。刺激を和らげつつ効果を期待できます。

レンコンもまた気管支のトラブルに強い味方です。レンコンに含まれるタンニンには収れん作用があり、喉の炎症を抑えて咳を鎮める効果があります。

おすすめ食材とその期待できる働き

食材名主な成分期待できる作用
大根イソチオシアネート炎症を抑え、咳や喉の痛みを緩和します。
レンコンタンニン粘膜を保護し、咳を鎮めるのを助けます。
生姜ショウガオール血行を良くし、体を温めて免疫を支えます。

生姜やネギなどの体を温める食材で免疫機能を高める

体温が下がると免疫力が低下し、回復が遅れる原因となります。体を内側から温める作用のある食材を積極的に取り入れましょう。

生姜に含まれるショウガオールは血行を促進し、体を芯から温める効果が高い成分です。加熱した生姜は特にその効果が高まるため、お粥やスープの薬味として加えるのがおすすめです。

ネギにはアリシンという成分が含まれており、強力な殺菌作用と血行促進作用を持っています。

気管支炎のときも刻んだネギをたっぷり入れた温かい汁物を飲むと、発汗を促し熱を下げる手助けをしてくれます。生のネギは刺激が強いため、しっかりと加熱して甘みを出し、喉への刺激を減らしてから食べてください。

蜂蜜の殺菌作用と保湿効果は咳の緩和に役立つ

蜂蜜は天然の咳止め薬とも言えるほど優れた効果を持っています。高い殺菌作用があるだけでなく、粘り気のある質感が喉の粘膜を覆って保湿し、乾燥による咳の反射を防いでくれます。

就寝前にスプーン1杯の蜂蜜を舐めるだけで、夜間の咳が楽になり睡眠の質が向上するという研究結果もあります。一般的な蜂蜜でも十分な保湿・保護効果が期待できます。

そのまま舐めるのが甘すぎる場合は、お湯に溶かしたり大根やレモンと合わせたりして摂取すると良いでしょう。

ただし、1歳未満の乳児にはボツリヌス症のリスクがあるため、絶対に与えないでください。

鶏肉や卵などの良質なタンパク質で傷ついた組織を修復

炎症によってダメージを受けた気管支の粘膜や細胞を修復するためには、体の構成材料であるタンパク質が必要です。しかし、脂っこい肉類は消化に時間がかかり胃腸に負担をかけてしまいます。

そこで選びたいのが、鶏のささみや胸肉、白身魚、卵、豆腐といった食材です。これらは脂質が少なく消化吸収の良い良質なタンパク質源となります。

特に卵は「完全栄養食」とも呼ばれ、タンパク質だけでなくビタミンAやビタミンEもバランスよく含んでいます。半熟状態や茶碗蒸しにすれば喉ごしも良く、食欲がない時でも食べやすい優れたメニューになります。

刺激物や脂っこい食事は咳を悪化させるため避けるべき

唐辛子などの刺激物、カフェイン、冷たいもの、脂っこい食事は、気管支を刺激したり体力を奪ったりするため、完治するまでは控える必要があります。

健康な時には問題のない食べ物でも、気管支炎で弱っている体にとっては強い刺激となります。咳を悪化させたり、炎症を広げたりする引き金になりかねません。

唐辛子やわさびなどの香辛料は気道の刺激になるため避ける

激辛ラーメンやカレーなどのスパイシーな料理は、発汗作用があり風邪に良さそうに思えるかもしれません。しかし気管支炎のときには逆効果です。

唐辛子に含まれるカプサイシンなどの刺激成分は、喉や気管支の粘膜を直接刺激し激しい咳き込みを誘発してしまいます。一度咳き込むと止まらなくなり、さらに喉を傷めることになります。

わさびやからし、胡椒や過度なニンニクなども同様に粘膜への刺激となります。回復期は「物足りないくらいの薄味」が正解です。香辛料を使わず、出汁や素材の旨味で満足できるような食事を心がけましょう。

脂っこい食事は消化に負担をかけ体力を消耗させてしまう

天ぷら、フライ、脂身の多いステーキなどは、消化するのに多くの時間とエネルギーを必要とします。消化活動にエネルギーが奪われると、病気を治すための免疫活動に使えるエネルギーが減ってしまいます。

また脂っこい食事は胃酸の分泌を促し、場合によっては逆流性食道炎のような症状を引き起こして咳を誘発することさえあります。体力が落ちているときは胃腸も弱っています。

油を使う場合は少量の植物油やオリーブオイルにとどめ、揚げ物よりも茹でる・蒸す・煮るといった調理法を選択してください。こってりしたラーメンは元気になってからのお楽しみにしましょう。

柑橘類の酸味は咳の反射を強めてしまう場合も

ビタミンCが豊富な果物は推奨されますが、酸味が強すぎる柑橘類には注意が必要です。レモンやグレープフルーツなどの強い酸味は喉の粘膜を刺激します。

「酸っぱい!」と感じた瞬間に気道が収縮して咳が出やすくなる場合があります。特に乾いた咳が続いているときは、酸味が刺激となりやすい傾向があります。

柑橘類を摂る際は、蜂蜜や砂糖で甘く煮て酸味を和らげるか、酸味の少ないバナナやメロンを選びましょう。自分の喉の調子と相談しながら、刺激にならないフルーツを選んでください。

回復を遅らせないために控えるべき食品

食品カテゴリ具体例避けるべき理由
香辛料唐辛子、胡椒、カレー粉気道粘膜を直接刺激し、咳を誘発するため。
脂っこいもの揚げ物、バラ肉、スナック菓子消化に負担がかかり、免疫力を低下させるため。
冷たいもの氷水、アイスクリーム気管支を収縮させ、咳を悪化させるため。

水分補給にはカフェインレスの温かい飲み物を選ぶ

常温または温かい飲み物を選び、カフェインを含まないお茶や白湯をこまめに飲むと、気道の乾燥を防ぎ、痰の排出をスムーズにします。

カフェインを含むコーヒーや紅茶は利尿作用で水分を奪う可能性がある

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには強い利尿作用があります。せっかく水分を摂っても尿として排出されてしまっては気管支の乾燥を防げません。

またカフェインには覚醒作用があるため、体を休めるべき時に睡眠を妨げてしまう可能性もあります。さらに胃酸の分泌を促進するため、弱った胃腸には刺激が強すぎる場合もあります。

普段からコーヒーを愛飲している方も、気管支炎の症状がある間はノンカフェインの飲み物に切り替えましょう。どうしても飲みたい場合は薄めにして量を控えてください。

症状別おすすめドリンクと適温

飲み物特徴・効果推奨温度
白湯内臓を温め、痰を切りやすくする基本の水分。50〜60℃
カモミール茶炎症を抑え、安眠を誘うリラックス効果。温かめ
麦茶ミネラル補給ができ、ノンカフェインで安心。常温〜温

温かいハーブティーや白湯で気管支を保湿してリラックス

おすすめなのはノンカフェインで体を温める飲み物です。最も手軽で効果的なのは白湯です。一度沸騰させて適温まで冷ましたお湯は、不純物が少なく体への吸収がスムーズです。

内臓を温めて代謝を高めてくれます。朝起きた時や寝る前にコップ一杯の白湯を飲むだけで、喉が潤い呼吸が楽になる感覚を得られるでしょう。

ハーブティーも有効な選択肢です。カモミールティーにはリラックス効果と消炎作用があり、ペパーミントティーは鼻や喉の通りを良くする効果が期待できます。

牛乳などの乳製品は痰が絡みやすくなる場合があるため注意が必要

牛乳は栄養価が高い飲み物ですが、気管支炎で痰が絡んでいる時には注意が必要です。牛乳を飲んだ後に口の中や喉に膜が張るような感覚が残り、それが痰の絡みを不快に感じさせるときがあります。

実際に、牛乳を控えたら喉の不快感が減ったという患者さんの声も聞かれます。もし痰の切れが悪くて苦しい場合は、一時的に牛乳や濃厚な乳飲料を控えましょう。

さっぱりとしたスポーツドリンクや経口補水液などに切り替えて様子を見てみてください。栄養補給として乳製品を摂りたい場合は、ヨーグルトとして食べる方が喉への残留感が少なく食べやすいでしょう。

料理ができない時はコンビニのお粥やゼリー飲料を活用

自炊が難しいときは、レトルトのお粥、カットフルーツ、ゼリー飲料など、コンビニで購入できる消化の良い食品を賢く活用して栄養を確保しましょう。

最近のコンビニ商品は健康志向のものが増えており、気管支炎の時にも安心して食べられるものがたくさんあります。

消化に優れたレトルトのお粥やうどんは常備しておくと便利

コンビニのレトルトコーナーには、白がゆや玉子がゆなど多彩な種類のお粥が並んでいます。これらは温めるだけで食べられ、消化吸収が抜群に良いため主食として適しています。

カップスープコーナーにある春雨スープや、冷凍コーナーの鍋焼きうどんもおすすめです。うどんを選ぶ際は、天ぷらなどの脂っこい具材が入っていないもの、あるいは取り除けるものを選びましょう。

また豆腐売り場にある充填豆腐や卵豆腐は、そのままでも食べられ喉越しも良いため、タンパク質補給に役立ちます。茶碗蒸しも具材が柔らかく煮込まれているため優秀な食事となります。

すりおろしリンゴやゼリー飲料なら食欲がない時でも摂取できる

高熱で食欲が全くない時でも、エネルギーと水分だけは摂らなければなりません。そんな時に重宝するのがパウチに入ったゼリー飲料です。

まずはカロリーが摂れるエネルギータイプを選ぶと良いでしょう。吸い口から少しずつ飲めるので、寝ながらでも摂取可能です。

また、カップに入ったカットフルーツや果物の入ったゼリーもおすすめです。特にリンゴは体に良く、カットフルーツなら手軽に食べられます。

栄養バランスの整った野菜ジュースやスープを活用

固形物を食べるのが辛い時期は、野菜ジュースやスムージーでビタミンやミネラルを補給するのも一つの手です。ただし、冷たいまま一気に飲むと体を冷やしてしまいます。

口の中で温めながらゆっくり飲むか、常温に戻してから飲むようにしてください。砂糖不使用の100%野菜ジュースを選ぶとより健康的です。

また、お湯を注ぐだけのフリーズドライの味噌汁やスープも便利です。豚汁などの具だくさんの汁物は、野菜とタンパク質を同時に摂れ体も温まります。

コンビニで買えるおすすめ養生

  • レトルトの玉子がゆ・鮭がゆ
  • 茶碗蒸し・卵豆腐
  • エネルギー補給タイプのゼリー飲料
  • 常温のスポーツドリンク・経口補水液
  • おでん(大根・はんぺん・玉子)

部屋の加湿とタバコの煙を遮断して回復環境を整える

栄養摂取と同じくらい大切なのが、部屋の湿度管理とタバコの煙の完全遮断です。気管支への物理的な刺激を減らす環境づくりが回復を後押しします。

部屋の湿度を適切に保ち気道の乾燥を防ぐことが重要

乾燥した空気は気道の粘膜防御機能を低下させ、ウイルスや細菌の増殖を助長してしまいます。また乾燥は咳受容体を刺激し、咳発作を引き起こす直接的な原因にもなります。

特に冬場やエアコンを使用している室内は乾燥しやすいため、加湿器を使って湿度を50〜60%に保ちましょう。

快適な療養環境をつくる湿度管理のポイント

方法効果的な使い方注意点
加湿器の使用湿度50〜60%を目安に設定する。タンクの水を毎日替え、清潔に保つ。
マスクの着用就寝時にも着用し、喉の保湿を保つ。息苦しくない通気性の良いものを選ぶ。
濡れタオル枕元に干して、局所的に湿度を上げる。乾燥したらこまめに濡らし直す。

加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋に干したりお湯を張った洗面器を置いたりするだけでも効果があります。

またマスクを着用して寝るのも有効です。マスクの中は自分の呼気で湿度が保たれるため、喉の乾燥を防ぐ簡易的な加湿空間となります。

喉が潤っていると異物を排出する働きが活発になり、痰の切れも良くなります。

タバコの煙は最大の敵!受動喫煙も含めて完全に遮断

気管支炎においてタバコは有害でしかありません。タバコの煙に含まれる有害物質は、気管支の粘膜を直接攻撃し炎症を激化させます。

喫煙習慣のある方が気管支炎になった場合、禁煙は治療の前提条件です。タバコを吸いながらでは薬を飲んでも効果は半減、あるいはそれ以下になってしまいます。

自分自身が吸わなくても、家族や周囲の人のタバコの煙を吸い込む「受動喫煙」も同様に有害です。ご家族に喫煙者がいる場合は、家の中での喫煙を控えてもらいましょう。

横になると咳が出る場合は上半身を高くして休む

夜、布団に入って横になると咳がひどくなり眠れないという経験はありませんか?これは横になることで鼻水が喉に流れ込んだり、肺に血液が集まってうっ血気味になったりするのが原因です。

このような場合は完全に横にならず、クッションや座布団を重ねて背中に当て、上半身を少し起こした状態で休むと楽になるときがあります。

「ファウラー位」と呼ばれるこの姿勢は、横隔膜が下がって肺が広がりやすくなるため呼吸が楽になります。睡眠不足は免疫力を低下させ回復を遅らせるため、楽な姿勢を見つけて体を休めてください。

よくある質問

Q
気管支炎の咳がひどい時にアルコールを摂取しても大丈夫ですか?
A

アルコールは喉の粘膜を乾燥させ、炎症を悪化させる要因となります。

また、血管を拡張させて充血を招き、咳や痛みを増強させる可能性があります。さらに薬を服用している場合、アルコールとの相互作用で副作用が出る危険性もあります。

気管支炎の症状がある間は飲酒を控えてください。

Q
気管支炎の治療中にコーヒーを飲んでも問題ありませんか?
A

コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があり、体内の水分を排出してしまいます。

その結果、痰が粘り気を持ちやすくなる原因になります。また、胃酸の分泌を促して咳を誘発する場合もあります。

回復期はできるだけカフェインレスの飲み物を選び、普通のコーヒーは症状が落ち着くまで避けると良いでしょう。

Q
子供が気管支炎になった場合にアイスクリームを与えても良いですか?
A

喉の痛みが強く食事が摂れない場合、高カロリーで口当たりの良いアイスクリームはエネルギー補給として有効な場合があります。

ただし、冷たすぎると気管支を刺激して咳き込むことがあるため、少し溶かしてトロトロの状態にしてから与えるのが良いでしょう。

チョコレート味よりは、脂肪分が少なめのバニラ味が消化には優しいです。

Q
気管支炎の症状がある時に市販の栄養ドリンクを飲んでも効果はありますか?
A

ノンカフェインでビタミンや生薬が含まれているタイプの栄養ドリンクであれば、体力回復の助けになる場合があります。

しかし、多くの栄養ドリンクにはカフェインや微量のアルコールが含まれているため、成分表示をよく確認する必要があります。

風邪薬などを服用している場合は、成分が重複する恐れがあるため、飲む前に医師や薬剤師に相談してください。

Q
気管支炎で食欲がない時でも無理に食べたほうが良いですか?
A

無理に固形物を詰め込む必要はありませんが、絶食状態が続くと体力が落ちて回復が遅れます。

固形物が受け付けない場合は、水分補給を兼ねてスープやゼリー飲料、野菜ジュース、プリンなどを活用しましょう。

喉を通りやすいもので最低限のカロリーと水分を確保してください。消化機能が低下している時に無理に食べると、かえって胃腸の負担になり逆効果になることもあります。

参考にした文献