在宅酸素療法を導入する際、多くの患者さんやご家族が直面するのが「電気代の増加」という現実的な悩みです。

生命を維持するために機械を長時間稼働させるため、月々の負担は確実に増えますが、決して一人で抱え込む必要はありません。

酸素濃縮器の種類や使用時間によって電気代は変動しますが、月額数千円の増加が一般的です。しかし、多くの自治体ではこの負担を軽減するための助成制度を設けています。

本記事では、具体的な目安料金の計算方法から、申請すれば受け取れる可能性のある補助金情報までを網羅し、経済的な不安を少しでも和らげるための道筋を示します。

目次

酸素濃縮器を使い続けると毎月の電気代はどれくらい増えるのか

在宅酸素療法を始めると、24時間365日休むことなく酸素濃縮器を稼働させるケースが多く、これまでとは異なる電気料金の請求額に驚く方が少なくありません。

実際にどれくらいの負担増になるのかを把握することは、家計を管理し、長く続く治療生活を安定させるための第一歩です。

まずは、機器の特性や使用環境が生むコストの全体像を掴み、漠然とした不安を解消しましょう。

酸素濃縮器が電気を消費する仕組みと基本的なコスト構造

酸素濃縮器は、空気中の窒素を取り除き高濃度の酸素を作り出すために、コンプレッサーという強力なモーターを常時動かしています。

冷蔵庫のように断続的に動くのではなく、スイッチを入れている間は常に電力を消費し続ける点が大きな特徴です。

そのため、使用している流量設定(1分間に何リットルの酸素を流すか)や、機器のモデルによって消費電力は大きく異なります。

基本的には、高い流量を必要とする方ほど、コンプレッサーへの負荷がかかり、消費電力も高くなる傾向があります。まずはご自身の処方されている流量と機器の定格消費電力を確認しましょう。

主な酸素濃縮器のタイプと電力消費の特徴

  • 高流量対応の据置型は消費電力が大きく電気代への影響が強い
  • 静音・省エネタイプの据置型は従来機より電気代を抑えられる
  • 携帯型は充電コストがかかるものの家庭用電源への負荷は限定的
  • ボンベ併用タイプは電気を使わないため電気代負担は発生しない

設置型と携帯型で異なる電気代の傾向と負担感

自宅の寝室やリビングに置く据置型の酸素濃縮器は、安定した電源供給を前提としており、消費電力も比較的高めに設計されています。

一方で、外出時に使用する携帯型酸素濃縮器やボンベ併用タイプは、バッテリー駆動や効率的な電力使用ができるよう工夫されていますが、充電時にはやはり電気を使います。

生活スタイルに合わせてこれらを使い分けることになりますが、電気代の大半を占めるのは、やはり長時間稼働させる据置型です。

特に冬場などは、暖房器具と併用するとブレーカーが落ちないか心配される方もいますが、機器ごとの特性を知れば対策が立てやすくなります。

1日24時間の連続使用と夜間のみ使用で変わる料金差

医師の指示により、24時間常に酸素吸入が必要な方と、睡眠時や労作時のみ使用する方とでは、当然ながら電気代に大きな差が生まれます。

24時間使用の場合は、単純計算で機器の最大消費電力が丸一日分かかりますが、夜間のみ8時間程度の使用であれば、その負担は3分の1に抑えられます。

しかし、たとえ短時間の使用であっても、毎日積み重なれば月額で見たときのインパクトは無視できません。

ご自身の処方内容を確認し、どの時間帯に電気を使っているかを意識するだけで、電力プランの見直しなどの対策が見えてきます。

ご自身の契約プランから1ヶ月の正確な電気代を計算する方法

「目安は分かったけれど、うちは結局いくらかかるの?」という疑問に答えるためには、お使いの電力会社の料金単価を使って実際に計算してみるのが一番の近道です。

検針票やWeb明細を手元に用意し、具体的な数字を当てはめると、曖昧だったコストが明確になります。計算自体は決して難しくありませんので、一度試算してみると良いでしょう。

消費電力と使用時間から導き出すシンプルな計算式

電気代の計算は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)」という式で求められます。

例えば、消費電力が200W(0.2kW)の酸素濃縮器を1日24時間、1ヶ月(30日)使用した場合、0.2kW×24h×30日=144kWhの電力を使うことになります。

これに1kWhあたりの単価(例えば31円)を掛けると、約4464円という金額が導き出されます。

ご自宅にある酸素濃縮器の背面や取扱説明書に記載されている「消費電力(W)」を確認し、この式に当てはめてみてください。これが、あなたが負担する純粋な増額分です。

地域や電力会社によって異なる料金単価の影響

電気料金単価は、契約している電力会社や住んでいる地域によって異なります。東京電力、関西電力、九州電力など、管轄エリアごとの標準的な単価もあれば、新電力会社のプランなど選択肢は多岐にわたります。

多くのプランでは「段階料金制」を採用しており、使用量が増えるほど単価が高くなる仕組みになっています。

在宅酸素療法で電気使用量がベースアップすると、高い単価の区分(第3段階など)に達しやすくなり、想定以上に請求額が跳ね上がる場合もあります。ご自身の契約内容を今一度見直すと良いです。

季節変動によるエアコンとの併用が招く高額請求への備え

酸素濃縮器は熱を発するため、特に夏場は室温が上がりやすくなります。

その結果、エアコンの稼働率が高まり、酸素濃縮器自体の電気代に加えて冷房費が上乗せされるという「二重の負担」が発生しがちです。

冬場も同様に、換気のために窓を開ければ暖房効率が下がります。季節ごとの電気代の変動幅をあらかじめ予測し、予算を多めに見積もっておくと、急な高額請求に慌てずに済みます。

年間を通してのトータルコストで考える視点を持つことが、家計防衛の要となります。

酸素流量別・1ヶ月の電気代目安一覧(単価31円/kWhで試算)

機種タイプ(流量)消費電力月額目安(24h使用)
省エネ型(1〜3L)約100W約2,200円
標準型(3〜5L)約250W約5,500円
高流量型(5L以上)約400W約8,900円

在宅酸素療法にかかる電気代は医療保険の適用対象になるのか

医療費については保険が適用され、自己負担が1割から3割で済む日本ですが、在宅医療に伴う「光熱費」については事情が異なります。

「治療に必要な電気なのだから、保険でカバーしてほしい」と願うのは当然ですが、現在の制度上の線引きを正しく理解しておくことが重要です。

医療保険がカバーする範囲と患者さんが負担すべき領域

在宅酸素療法(HOT)自体は医療保険の適用対象です。これには、医師の診察料、酸素濃縮器やボンベのレンタル料(在宅酸素療法指導管理料として算定)、定期的なメンテナンス費用などが含まれます。

患者さんはこれら医療サービス全体に対して、ご自身の負担割合に応じた金額を医療機関に支払います。

しかし、自宅のコンセントから供給される「電気代」そのものは、日常生活に伴う雑費とみなされ、医療保険の点数には含まれていません。

つまり、機械代は保険がきくけれど、それを動かすエネルギー代は全額自己負担というのが基本ルールです。

医療保険適用と自己負担の区分け

項目負担の扱い備考
酸素濃縮器レンタル料医療保険適用管理料に含まれる
酸素ボンベ代医療保険適用規定本数まで
機器稼働の電気代全額自己負担原則として補助なし

なぜ治療に必要な電気代が原則自己負担となるのか

日本の公的医療保険制度は、基本的に「医療行為」や「医薬品」「医療機器」の提供に対して対価を支払う仕組みです。

自宅での療養生活にかかる光熱費や食費、寝具代などは、入院中であれば食事療養費などで一部計算されますが、在宅の場合は「個人の生活費」として扱われます。

もし電気代まで保険適用にすると、個々の家庭での使用量の切り分けが困難であることや、財源の問題などがあるためです。

厳しい現実ではありますが、この「制度の壁」があるからこそ、後述する自治体独自の助成制度が重要になってくるのです。

生活保護や特定の公費負担医療制度における例外的な扱い

例外として、生活保護を受給されている方の場合、医療扶助によって医療費自体は無料になりますが、電気代などの生活費は生活扶助の中からやりくりする必要があります。

ただし、障害の状態や自治体の判断によっては、生活扶助に加算がついたり、別途助成が受けられたりするケースもあります。

また、原爆被爆者援護法など特定の公費負担医療制度を利用されている方も、一部負担金が免除される場合はありますが、電気代が直接支給される制度は極めて稀です。

ご自身の受給している制度の詳細を確認し、ケースワーカーなどに相談すると良いでしょう。

お住まいの地域で受けられる可能性がある電気代の助成制度

国の医療保険ではカバーされない電気代ですが、諦めるのはまだ早いです。多くの市区町村では、在宅で酸素療法を行う患者さんの経済的負担を重く見て、独自に支援を行っています。

「電気代の助成」や「見舞金」といった形でのサポートは、家計にとって大きな助けとなります。

在宅酸素療法者に対する自治体独自の補助金や助成金

全国の多くの自治体が、「在宅酸素療法者に対する電気料金助成事業」を実施しています。名称は「在宅重度障害者等酸素濃縮器使用助成金」や「難病患者等酸素濃縮器使用助成」など様々ですが、目的は同じです。

支給額も月額1,000円程度のところから、月額数千円を支給するところまで地域差が大きくあります。

お住まいの地域の役所がこうした制度を持っているかどうかは、ホームページで検索するか、窓口で直接尋ねると判明します。

この制度は「申請主義」であり、待っていても案内が来ないこともあるため、自ら情報を掴みにいく姿勢が大切です。

身体障害者手帳や特定医療費(指定難病)受給者証の役割

自治体の助成を受けるための条件として、多くの場合「身体障害者手帳(呼吸器機能障害)」の所持や、「指定難病受給者証」を持っていることが求められます。

特に呼吸器機能障害の等級(1級や3級など)によって、助成の可否や金額が変わるときがあります。

まだ手帳をお持ちでない方でも、在宅酸素療法を行っているレベルであれば、等級認定の基準を満たす可能性があります。

主治医と相談し、手帳の取得や難病申請を行うことが、結果として電気代の助成につながるルートになります。

小児慢性特定疾病や地域ごとの福祉サービスの活用

高齢者だけでなく、お子さんが在宅酸素療法を受けている場合も「小児慢性特定疾病」の制度に関連した助成や、自治体の子育て支援・障害児福祉の一環として補助が受けられることがあります。

また、直接的な現金の給付だけでなく、災害時に優先的に電源車を手配してくれる登録制度や、発電機の購入補助など、電気に関連する安全網を用意している自治体もあります。

金銭面だけでなく、生活の安全を守るための福祉サービス全体に目を向けると、安心して在宅療養を続ける基盤が整います。

主な自治体による助成制度の例(※地域により異なります)

助成制度の名称例対象者の要件例支給額の目安
酸素濃縮器使用助成呼吸器機能障害3級以上月額 2,000円前後
難病患者見舞金指定難病受給者証所持年額 1〜3万円
福祉電気料金助成市民税非課税世帯など実費相当の一部

助成金を受け取るための具体的な申請手順と必要な書類

利用できる制度が見つかったら、次はいよいよ申請です。役所の手続きは複雑で面倒に感じるかもしれませんが、一度手続きを済ませれば継続的に支援を受けられるケースが多いため、頑張って進める価値は十分にあります。

申請をスムーズに進めるための段取りを整理し、無駄な手間を省きましょう。

主治医の意見書や酸素濃縮器の使用証明書の準備

申請にあたっては、「本当に在宅酸素療法を行っているか」を証明する書類が必ず求められます。

具体的には、主治医が作成する「診断書」や「意見書」、あるいは酸素濃縮器のメーカーやレンタル業者が発行する「使用証明書」や「契約書の写し」などです。

特に医師の診断書は発行に数週間かかる場合もあるため、早めの依頼がスムーズな申請の鍵となります。

また、機器の「定格消費電力」が記載された仕様書が必要になるときもあるので、取扱説明書も手元に用意しておきましょう。

申請時によく求められる書類

  • 申請書(窓口で入手またはダウンロード)
  • 身体障害者手帳または指定難病受給者証
  • 医師の診断書または意見書
  • 酸素濃縮器の契約書や使用証明書
  • 振込先口座がわかる通帳やカード

市区町村の障害福祉課や保健センターなどの窓口へ

書類が揃ったら、お住まいの市区町村役場の担当窓口へ提出します。担当部署は自治体によって異なり、「障害福祉課」「高齢福祉課」「保健センター」などが窓口になっているのが一般的です。

体調が優れず本人が出向くのが難しい場合は、ご家族やケアマネジャーによる代理申請が認められているところがほとんどです。

郵送での申請を受け付けている自治体も増えていますので、まずは電話で「在宅酸素の電気代助成を申請したい」と伝え、適切な提出方法を確認すると良いでしょう。

申請のタイミングと支給開始時期の注意点

多くの助成制度には申請期限や更新時期があります。例えば、「年度ごとに申請が必要」「領収書を添付して半年に一度請求」といったルールです。

注意したいのは、申請した日の翌月分から支給開始となるケースが多く、過去に遡っての支給はされないことが一般的である点です。

「もっと早く知っていれば」と後悔しないためにも、在宅酸素療法が決まった段階、あるいは今すぐにでも手続きを開始することが大切です。

認定が降りるまでには1〜2ヶ月かかる場合もあるため、余裕を持ったスケジュールで動きましょう。

家庭で実践できる電気代を抑えるための工夫と節約術

助成金は大きな助けになりますが、毎日の生活の中で少しでも電気代を抑える努力をすることも、家計を守るためには大切です。

ただし、節約のために酸素を止めることは命に関わるため絶対にしてはいけません。治療の質を落とさずにできる、賢い電気の使い方や環境整備について提案します。

電力会社のプラン見直しとアンペア数の最適化

まず最初に行うべきは、電力プランの総点検です。酸素濃縮器の導入で電気使用量が増えた結果、現在の契約アンペア数やプランが実態に合わなくなっている可能性があります。

例えば、夜間の使用が多いなら「夜間割引プラン」がお得になるかもしれませんし、使用量が多い家庭向けの定額プランが良い場合もあります。

また、不要に高いアンペア数で契約していると基本料金が高くなるため、ブレーカーが落ちないギリギリのラインを見極めて契約容量を下げるのも一つの手です。

各電力会社のシミュレーションサイトを活用し、適切なプランを探してみましょう。

酸素濃縮器の設置環境と空調効率の改善

酸素濃縮器は周囲の空気を取り込んで動作するため、風通しの良い場所に置くことが効率的な運転につながります。

壁にぴったりつけて設置したり、ホコリっぽい場所に置いたりすると、吸気フィルターが詰まりやすくなり、余計なパワーを使って電気代が嵩む原因になります。

また、室内の温度管理も重要です。断熱カーテンを使ったり、隙間風を防いだりして冷暖房効率を上げることは、結果として濃縮器の発熱による室温上昇対策にもなり、エアコン代の節約に直結します。

フィルター掃除などの定期メンテナンスによる効率維持

意外と見落としがちなのが、機器のメンテナンスです。吸気口のフィルターにホコリが溜まっていると、機械は必要な酸素量を作り出すためにより強くコンプレッサーを回そうとし、消費電力が増加します。

多くの機種では、背面のフィルターを掃除機で吸ったり、水洗いしたりすることが推奨されています。

週に一度のお手入れを習慣にするだけで、機械への負担が減り、静音性が保たれるだけでなく、無駄な電力消費をカットできます。レンタル業者による定期点検も必ず受けるようにしましょう。

今日からできる節電チェックポイント

対策項目期待できる効果実施頻度
フィルター清掃負荷軽減による節電週1回推奨
設置場所の改善排熱効率UP・冷房費減一度見直しを
電力プラン変更単価の適正化年1回検討

機種選びで変わる電気代と生活スタイルに合った選択

これから在宅酸素療法を始める方、あるいは今の機械の音がうるさい、電気代が高いと感じている方は、使用する「機種」そのものを見直す余地があるかもしれません。

医療機器の技術は日々進歩しており、昔の機種に比べて省エネ性能が格段に向上したモデルも登場しています。主治医や業者との相談材料として、機種選びの視点を持つことは有益です。

省エネ性能に優れた最新の酸素濃縮器の傾向

近年の酸素濃縮器は「省電力化」と「静音化」が大きなトレンドです。メーカー各社は、同じ酸素流量を出しながらも、より少ない電力で稼働する高効率なコンプレッサーを開発しています。

また、患者さんの呼吸に合わせて酸素を出す「同調機能」がついたタイプなどは、無駄な酸素生成を抑えて電力をセーブできる場合があります。

機種選びで確認したいポイント

確認項目メリット注意点
定格消費電力数値が低いほど電気代が安い流量性能とのバランス
静音設計夜間の睡眠を妨げないサイズが大きくなることも
発熱量夏場の室温上昇を抑える設置スペースの通気性

もし現在お使いの機器が何年も前のものであるなら、最新機種への変更が可能か、医療機関に問い合わせてみる価値は十分にあります。

医療機関やメーカーへの相談と機種変更の可能性

酸素濃縮器は、患者さんが自由に家電量販店で選んで買うものではなく、医療機関を通じてレンタルされるものです。

そのため「電気代が安い機種に変えてほしい」と自分勝手に決められませんが、生活への経済的負担が大きく治療継続に不安があることを医師や業者(帝人ファーマやフクダ電子など)に相談するのは大切です。

病状や処方流量に適合する範囲内で、より消費電力の低いモデルがあれば、交換を検討してくれることもあります。まずは窮状を伝え、プロの意見を仰ぐ姿勢が解決への糸口となります。

処方流量と機器のスペックのバランスを考える

大は小を兼ねると言いますが、酸素濃縮器に関してはオーバースペックが電気代の無駄につながる場合があります。

例えば、毎分1リットルの処方しか受けていないのに、毎分5リットルまで出せるハイパワーな大型機を使っていれば、当然ながら消費電力は高くなりがちです(ただし、小型機より大型機の方が低回転で動き静かな場合もあるため一概には言えません)。

ご自身の病状の変化に合わせて、適切なスペックの機器が選択されているか、定期受診の際に医師と確認し合うことも、長期的なコスト管理の一環と言えます。

よくある質問

Q
酸素濃縮器の電気代は確定申告の医療費控除の対象になりますか?
A

残念ながら、酸素濃縮器を稼働させるための電気代は、原則として確定申告における医療費控除の対象にはなりません。

国税庁の見解では、在宅療養に伴う電気代は「日常生活に必要な費用」とみなされるためです。

ただし、医師の指示に基づく特定の人的役務の提供に関連する場合など、極めて稀なケースや解釈の違いが生じる可能性もゼロではないため、詳細は税務署へ確認すると良いでしょう。

Q
帝人ファーマのハイサンソなど特定メーカーの機種で電気代は大きく違いますか?
A

帝人ファーマの「ハイサンソ」シリーズや他社製品を含め、機種の新旧やスペック(最大流量)によって消費電力には差があります。

一般的に、最新の機種ほど省エネ設計が進んでおり、古い型に比べて電気代が安くなる傾向にあります。

また、同じメーカーでも小型の静音モデルと高流量モデルではモーターの大きさが異なるため、具体的な電気代を知りたい場合は、お使いの機器の型番を元にメーカーの公式サイトや取扱説明書で消費電力(W数)を確認するのが確実です。

Q
生活保護受給中に酸素濃縮器を使用する場合、電気代の加算はありますか?
A

生活保護を受給されている方が酸素濃縮器を使用する場合、自治体の判断により「在宅酸素療法に伴う電気代」として、生活扶助に一定額が加算される(あるいは個別の給付対象となる)ケースがあります。

これは自動的に付与されるものではなく、ケースワーカーへの相談と申請が必要です。

お住まいの地域の福祉事務所によって運用ルールが異なる場合があるため、まずは担当のケースワーカーに「在宅酸素療法で電気代がかかるため支援がないか」を具体的に相談してください。

Q
酸素濃縮器を使っている部屋でエアコンを併用するとブレーカーは落ちますか?
A

酸素濃縮器は常に数百ワットの電力を消費しているため、同じ回路(コンセント)でエアコンやドライヤー、電子レンジなどの消費電力の大きい家電を同時に使用すると、契約アンペア数によってはブレーカーが落ちる可能性があります。

特に冬場の暖房使用時や夕食の準備時には注意が必要です。

安全のためには、酸素濃縮器を単独のコンセントで使用するか、他の家電と使用タイミングをずらす、あるいは電力会社との契約アンペア数を上げるなどの対策を検討してください。

参考にした文献