近年、咳喘息に悩む方が増えています。吸入ステロイド薬で十分に症状が改善しないケースもあり、その際には別の治療を検討する必要があります。

咳が長引くことで睡眠不足や日常生活への支障が生じると不安が募りますが、適切な治療方針を理解して対応策を見つけることが大切です。

本記事では吸入ステロイドを使っても咳が改善しにくい咳喘息に焦点をあて、治療の選択肢や注意点を詳しくお伝えします。


吸入ステロイドが効きにくい咳喘息とは

咳喘息の治療でよく処方される吸入ステロイド薬が十分に効果を示さない背景には多様な要因が存在します。

症状の性質や体質的な特徴を正しく把握しておくと治療方針の見直しに役立ちます。

咳喘息の基本的な特徴

咳喘息は夜間や早朝に咳が続く、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)が少ないなど一般的な気管支喘息とは異なる特徴を持っています。

咳のみが突出して症状に現れるため、初期の段階では単なる風邪による咳と見分けにくい場合もあります。

また、咳喘息の症状は気道の慢性的な炎症やアレルギー反応など複数の因子が関与していることが多いです。

これらの炎症を抑える目的で、まずは吸入ステロイド薬が用いられますが、咳が強く続く場合や十分な効果を得られないケースも見られます。

効果が不十分になる背景

吸入ステロイドであまり効果を感じられない場合、以下の要因が考えられます。

  • 吸入の方法やタイミングに誤りがあり、有効成分が気道に届きにくい
  • 咳の原因がアレルギー以外にも複数絡んでいる(胃酸逆流など)
  • 気道の過敏性が高く、通常量のステロイドだけでは不十分
  • 体質的にステロイドの作用を受けにくい

吸入方法の再確認など基本的な点を見直すことも大切ですが、それでも咳が長引く場合は追加の治療薬や別のアプローチが必要になる可能性があります。

吸入ステロイドの効果

チェック項目確認内容
吸入器の種類ドライパウダー、定量噴霧式など自分の器具に合った吸入方法を行う
吸入タイミング医師の指示通りの回数・時間帯を守る
使用後のうがい口腔内や喉への残留薬剤を洗い流すため、こまめにうがいをする
症状日誌の記録咳の頻度や強さを記録し、効果の有無を客観的に把握する

吸入方法や頻度、器具の使用方法などの見直しをするだけでも症状の改善につながるケースがあります。

上記のような項目を改めてチェックすると改善点が見つかるかもしれません。

診断の見落としに注意

咳喘息の診断そのものが誤っている場合も考えられます。

他の呼吸器疾患や胃食道逆流症などが原因となり、似た症状を引き起こすことがあるため、必要に応じて追加の検査や専門医の意見を取り入れることも検討するとよいでしょう。

吸入ステロイドが効きにくい咳喘息に関するポイント

  • 初期の咳は風邪などと見分けにくい
  • 気管支喘息と比べ喘鳴が少なく、咳が主症状
  • ステロイド効果を妨げる要因として吸入方法の誤りや他疾患の合併がある
  • 長引く場合は専門的な検査を再検討する

病院を受診するタイミング

自己判断で対処していると症状が長期化する場合があります。

特に夜間に咳で眠れないといった生活への支障を感じる時や数週間以上咳が続いているときは、早めに医療機関を受診して原因を探ることが重要です。


他の薬剤を併用する治療

吸入ステロイド薬だけで十分に症状が改善しない時は他の薬剤を併用することがあります。

組み合わせによっては、より効果的に気道の炎症や過敏性を抑えられることがあります。

長時間作用性β2刺激薬(LABA)の追加

咳喘息の症状が強い場合、長時間作用性β2刺激薬(LABA)を吸入ステロイドに併用することがあります。

気管支を拡げる作用で息苦しさを軽減するだけでなく、気道の炎症によって引き起こされる咳を緩和する効果も期待できます。

一方で誤用すると副作用が出ることがあるため、医師の指示に従って使用することが大切です。自己判断で使用を続けたり中断したりするのは避けましょう。

ロイコトリエン受容体拮抗薬の活用

アレルギー性の炎症を抑えることで咳喘息の改善に役立つロイコトリエン受容体拮抗薬を併用することもあります。

特に夜間や早朝の咳が強いケースで有効とされることがあります。

吸入ステロイド以外の薬剤組み合わせ例

治療薬作用の主なポイント併用するメリット
長時間作用性β2刺激薬(LABA)気管支を長時間拡張夜間や活動時の咳を緩和できる
ロイコトリエン受容体拮抗薬アレルギー性炎症の抑制早朝・夜間の咳発作に対して補助的な効果が期待できる
喀痰調整薬痰を出しやすくし、気道のつまりを和らげる咳の原因となる気道の粘液停滞を軽減できる
抗コリン薬気管支を拡張し、分泌物を減らす慢性的な咳や喘息様症状に対する補助効果

上記のような薬剤の組み合わせで症状が落ち着く方もいます。しかし、どの薬をいつ、どれくらいの期間使うかは個々の状態によります。

症状が安定してきた場合は医師と相談のうえで薬剤を段階的に減量することも検討します。

副作用への注意

薬剤を追加すると、そのぶん副作用のリスクも増えます。例えば長時間作用性β2刺激薬では動悸や手の震え、抗コリン薬では口渇などが起こりやすいです。

気になる症状がある場合は早めに医療従事者に相談すると安心です。

他の薬剤を併用する際のポイント

  • 医師の指示を守った正しい使い方が大切
  • 小児や高齢者では投与量をより慎重に検討する
  • 副作用が出やすい体質の方は特に注意
  • 定期的に治療効果を評価しながら薬剤を調節する

併用治療での経過観察

吸入ステロイド以外の薬を追加した場合、効果が出始めるまでに数日から数週間かかることもあります。

急に薬をやめずに定期的な通院や検査で経過を確認しつつ治療を続けていくことが重要です。


アレルギー検査や原因特定の重要性

咳喘息と診断されても、その背景には複数の要因が絡む可能性があります。

特にアレルギー要因がある場合、アレルゲンを特定して対策を講じると吸入ステロイドの効きが悪い咳喘息でも症状改善を目指せることがあります。

アレルギー検査の種類

アレルギー検査には血液検査や皮膚プリックテストなどがあります。

ダニやハウスダスト、スギ花粉、動物の毛など日常生活で接する機会の多いアレルゲンとの関連性を調べることが可能です。

検査結果によっては花粉症の時期に咳喘息の症状が悪化しやすい方や、ペットの飼育環境で症状が出やすい方など生活上の注意点が明確になります。

原因を特定するメリット

アレルギー要因を特定できると次のようなメリットがあります。

  • 原因物質を避ける対策がしやすくなる
  • 吸入ステロイド以外の治療薬の選択肢を検討しやすい
  • 生活環境の改善で症状を軽減しやすい

アレルギー要因の代表例と対策

アレルギー要因具体例主な対策
ハウスダストダニ、ホコリ、カビなどカーペットや寝具のこまめな掃除・換気
花粉スギ、ヒノキ、ブタクサなど花粉の多い時期にはマスク・メガネの使用
ペット犬・猫などの動物の毛やフケこまめなブラッシングと部屋の清潔保持
食品卵、乳製品、小麦、大豆など食事日誌の作成と摂取量・症状の関連をチェック

適切なアレルゲンの回避で咳の頻度が減り、吸入ステロイド薬の量を必要最小限に抑えられる可能性があります。

アレルギー対策の注意点

アレルギー検査で陽性反応が出ても実際に症状を引き起こすとは限りません。

検査結果だけに頼りすぎず、日常生活での咳の出方や体調の変化を総合的に捉えて判断することが大切です。

アレルギー検査を受ける際のポイント

  • 血液検査と皮膚検査で得られる情報は異なる
  • 検査結果はあくまで目安であり確定的ではない
  • 季節性のある花粉症なら検査のタイミングに注意
  • アレルゲンが複数重複している場合もありうる

アレルギー関連外来での相談

通常の診察に加えて専門のアレルギー外来で詳細な検査や相談を受けると、より適切な治療計画を立てやすくなります。

咳が続く原因が複数ある場合、総合的にケアする体制を整えることが重要です。


生活習慣の見直しと咳への影響

咳喘息で吸入ステロイド薬を使っても効果が不十分な背景には生活習慣や環境因子が大きく影響している可能性があります。

日々の習慣を少し変えてみることで咳の頻度が下がるケースも珍しくありません。

睡眠とストレス管理

慢性的なストレスや睡眠不足は免疫力の低下や気道の過敏性を高める一因になりえます。

毎日決まった時間に就寝し、質の良い睡眠を確保するよう意識してみてください。気分転換やリラックスする時間を作ることも咳のコントロールに役立つと言われています。

運動と呼吸リハビリ

適度な有酸素運動は気管支機能の向上や免疫バランスの改善につながります。

ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなど自分の体力に合わせて無理のない範囲で行うのが望ましいでしょう。

呼吸法の指導を受けることも咳喘息の症状緩和に役立ちます。

生活習慣の見直し例

項目具体的な改善策期待できる効果
睡眠就寝・起床時間の固定、電子機器の使用を寝る直前に控える身体の回復力向上、免疫力維持
ストレス発散趣味の時間を持つ、軽い運動、リラクゼーションを日常に取り入れる自律神経の安定化、気道過敏性軽減
食生活バランスの良い食事、刺激物(カフェイン・アルコール)を控えめに体調管理の安定、炎症状態の軽減
室内環境定期的な換気と掃除、適切な湿度(50%前後)の維持アレルゲンやウイルスとの接触を減らす
呼吸リハビリ専門家の指導の下で呼吸法やストレッチを実践呼吸筋の強化、咳の改善

ちょっとした日常の工夫が吸入ステロイドの効果を引き出す手助けになることもあります。

食事や体重管理

肥満は呼吸機能に負担をかけ、咳が続きやすくなる要因の1つといわれています。

体重を適正に保つことで気道にかかる負担を減らす効果が期待できます。また、胃食道逆流症による咳も軽減しやすくなります。

生活習慣の見直しに関するポイント

  • 睡眠時間は毎日6~7時間以上を目標にする
  • 食事は高タンパク・低脂質のバランスを意識する
  • 軽い運動から始め、継続して呼吸機能を高める
  • ストレスをためない工夫を日常に取り入れる

実行を継続する大切さ

どれほど良い対策でも継続しないと効果が現れにくいです。

数週間から数カ月単位で生活習慣を見直しながら咳の変化を確認してみましょう。自分なりに記録をとると、変化を把握しやすくなります。


受診先の選択と専門医の活用

咳喘息を含む呼吸器関連の疾患は多岐にわたる専門領域に関係します。

吸入ステロイドが効かない咳が続く場合、呼吸器内科だけでなく、耳鼻咽喉科やアレルギー科の観点から検討すると見落としを防げることがあります。

呼吸器内科とアレルギー科

咳喘息の大半は呼吸器内科で診察を受けますが、アレルギー要因の強い場合はアレルギー科の知見も大切です。

ダニやハウスダストなどの環境アレルゲンの除去について指導を受けたり、必要な薬剤を追加処方してもらえたりするメリットがあります。

耳鼻咽喉科の役割

後鼻漏や副鼻腔炎が原因で咳が長引いているケースもあります。

咳喘息と診断されても鼻や喉の状態を耳鼻咽喉科でチェックすることで根本原因を探る手がかりとなるかもしれません。

アレルギー性鼻炎が重症化している場合、鼻の症状を治療することで咳の改善につながることもあります。

検討すべき受診先

科目チェックポイント相談の内容
呼吸器内科胸部X線・CT、肺機能検査など気道の炎症や機能低下の程度、吸入ステロイドの効果確認
アレルギー科アレルギー検査、環境アレルゲン対策原因物質の特定、適切な薬剤の提案
耳鼻咽喉科鼻炎や副鼻腔炎、後鼻漏のチェック鼻・喉の状態が咳を悪化させていないかの確認
消化器内科胃食道逆流症など逆流性の咳かどうかの評価

病院を選ぶ際は自分の症状がどのように変化しているか、どの時間帯に強く出るかなどをメモしておくと受診時に伝えやすいでしょう。

相談のタイミング

吸入ステロイドで効果が乏しい咳が1か月以上続く場合、受診科を見直す選択肢を考えてみるのも一案です。併科受診が必要かどうかは、担当医とも相談すると安心です。

受診先の選択に関するポイント

  • 呼吸器内科での定期的な通院が基本
  • アレルギーの可能性があるならアレルギー科で検査
  • 鼻の症状が強い場合は耳鼻咽喉科の確認も有用
  • 胸焼けや胃の不快感がある場合は消化器内科での検査も視野に

連携の重要性

各科それぞれに得意分野があるため医療機関同士で連携しているところを探すと便利です。

紹介状を書いてもらう場合もありますので、現在通院中の主治医に相談しましょう。


漢方薬や補完医療の利用

吸入ステロイドの効果が限定的なとき、医師の判断のもとで漢方薬を利用する事例もあります。

体質や症状の特徴を総合的に捉える漢方薬は咳喘息の慢性的な炎症や体力低下を整える目的で用いられることがあります。

漢方薬の特徴

漢方薬は個々の体質や症状に合わせて処方が変わる特徴があります。

咳喘息の場合は気道の炎症や冷え、倦怠感などを含めて総合的に判断し、複数の生薬が配合された薬を使うことが多いです。

吸入ステロイドや他の西洋薬と併用しても問題ないケースが多いですが、相互作用があるものもあるため、主治医や薬剤師に相談してください。

漢方薬で用いられる代表的な生薬

生薬名主な作用よく使われる漢方薬の例
麻黄気管支拡張、発汗作用麻杏甘石湯、麻黄附子細辛湯など
杏仁鎮咳、去痰作用麻杏甘石湯、清肺湯など
甘草鎮痛、抗炎症小青竜湯、甘草湯など
半夏痰を取り除く、吐き気を抑える小青竜湯、半夏厚朴湯など

ただし、漢方薬でも副作用はあり得るので、むやみに自己判断で複数の漢方を併用するのは避けましょう。

補完医療の選択肢

鍼灸や整体などの補完医療で咳喘息が緩和するという報告も一部にはあります。

ただし、明確な医学的エビデンスが少ない場合もあるため、興味がある方は医療従事者と相談しながら取り入れると安心です。

漢方や補完医療を検討する際のポイント

  • 医師に必ず相談し、現在の治療と併用してよいか確認する
  • 効果には個人差があるので、即効性を過度に期待しない
  • 定期的に経過を振り返って治療方針を再評価する
  • 自費診療となることが多いため費用面も考慮する

西洋医学との併用

漢方や補完医療を利用する場合も吸入ステロイド薬の処方を急にやめるのは好ましくありません。

西洋医学と併用して全体として咳喘息の症状を和らげる方向を目指すことが望ましいでしょう。


咳が改善しない場合の検査と追加治療

吸入ステロイドが効かない咳喘息が疑われる場合、より詳細な検査を行うことで治療方針を調整することがあります。

特に咳の原因が単純ではない場合、複数の検査を組み合わせて総合的にアプローチすると見落としを減らせます。

画像検査の活用

胸部X線やCT検査は肺炎や肺気腫などの他の肺疾患を除外するために行われます。

咳喘息のみに特有の画像所見はあまりありませんが、他の病気との鑑別に有用です。

X線やCTで明らかな異常がなく、かつ長引く咳が続く場合に初めて咳喘息の可能性がより高まります。

呼吸機能検査と気道過敏性検査

スパイロメトリー(肺活量測定)や呼気一酸化窒素濃度測定、気道過敏性検査(メトコリンチャレンジなど)は、咳喘息の評価に役立ちます。

吸入ステロイドが効きにくい場合、これらの検査結果をもとに治療薬の調整を行うことがあります。

咳が改善しないときに行われる主な検査

検査名概要目的
胸部X線、CT肺の状態を画像で確認他の肺疾患を除外する
呼吸機能検査(スパイロ)肺活量、1秒量などの測定気道の狭さや肺機能の程度を把握する
呼気一酸化窒素濃度測定気道の炎症を反映する一酸化窒素濃度を測定アレルギー性炎症の目安として活用
気道過敏性検査(メトコリン)気道がどの程度刺激に敏感かを評価咳喘息と他の咳疾患を鑑別する

各検査結果は総合的に判断されるため、単一の検査で結論を急がない方が無難です。

高度な治療アプローチ

吸入ステロイドや通常の気管支拡張薬が効かない場合、重症咳喘息と呼ばれる状態に近い可能性もあります。

その際には生物学的製剤や特定の抗体製剤などを使用することも検討されます。保険適用や使用条件が厳格に決まっているため、専門医の判断を仰ぎましょう。

咳が改善しない場合に考えられる追加治療に関するポイント

  • 他の肺・気道疾患を除外するための検査が必要
  • 呼吸機能検査や気道過敏性検査を組み合わせて総合的に評価
  • 重症例では特別な治療薬の選択肢が出てくる
  • 追加治療の際は副作用や費用面を考慮

早めの再評価が大切

治療を始めてから1か月ほど様子を見ても咳が改善しない場合は再度医師に相談し検査や治療計画の見直しを行うと適切です。

自己判断で薬をやめると症状が一層悪化することもあるため注意が必要です。


まとめと今後の展望

吸入ステロイド薬が効かない咳喘息にはさまざまな要因が絡むため、複合的な視点で治療を検討することが大切です。

咳の原因究明やアレルギー対策、生活習慣改善など幅広い面からアプローチして総合的に症状をコントロールしましょう。

ここまで紹介したように、1つの治療法だけでは効果が出にくい場合でも複数の手段を組み合わせることで症状を落ち着かせることが可能です。

今後の咳喘息治療の方向性

咳喘息の治療は既に定まった固定的な方法だけではなく、患者さんの状態や生活背景を踏まえて柔軟に変化していきます。

医療技術や研究が進むにしたがって新たな治療薬や検査方法が生まれ、より多角的な治療計画を立てられるようになると期待されます。

治療選択肢

選択肢具体例ポイント
薬物療法吸入ステロイド、長時間作用性β2刺激薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬など定期的な診察と効果判定が必要
生活習慣の改善睡眠、食生活、室内環境の整備アレルギー対策にも関わる重要な視点
補完医療・漢方漢方薬、鍼灸など医師への相談の上で取り入れる
専門検査・高度治療呼吸機能検査、生物学的製剤など特殊な検査や費用面も含めて検討

こうした選択肢を上手に活用することで、吸入ステロイドで十分な効果が得られない咳喘息でも改善の糸口を見つけられる可能性があります。

今後のケアについてのリスト

  • 症状をこまめに記録し、医師に報告しやすくする
  • 吸入方法や薬剤の正しい使用手順を改めて確認する
  • 定期的な検査や診察で治療効果と副作用をチェックする
  • 必要に応じて他科や専門医の意見も取り入れる
  • 生活習慣の調整やストレス管理にも積極的に取り組む

長期的な視点で取り組む

咳喘息は慢性化しやすいため、完治よりもコントロールを目指す意識が必要です。

医療機関との連携や日常生活でのセルフケアを続けることで発作的な咳や夜間の咳をできるだけ少なくし、快適な日々を過ごせるようにしましょう。

以上


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