真菌検査は、カンジダや白癬菌など多岐にわたる真菌による感染の有無や進行状況を見きわめるために行います。皮膚や爪、口腔内、消化管など、真菌が影響を及ぼす可能性のある部位は多岐にわたります。

原因を正確に調べることが重要であり、早期に的確なアプローチをとることで、よりよい経過が期待できるでしょう。

この記事では、真菌検査の基本から具体的な検査方法、気をつけたいことなどを詳しく紹介します。症状や検査の必要性を判断する一助になれば幸いです。

真菌検査の基礎知識

真菌感染症は、皮膚や粘膜だけでなく、全身に影響を及ぼすケースもあります。例えばカンジダ症や白癬などがよく知られていますが、免疫力が低下した状態で肺や消化器系が影響を受けることもあります。

この章では、真菌検査と関連する基本的な情報をまとめます。真菌という生物の特徴から感染経路、検査の目的などを総合的に理解することで、検査を受けるかどうか迷っている方の判断材料になるかもしれません。

真菌とは何か

真菌はカビやキノコ類などを含む微生物の一群であり、細菌とは異なる特徴を持ちます。真菌は皮膚の角質や粘膜などに付着しやすく、一部の種類は感染症を引き起こします。

身体の免疫機能が正常に働いている場合、真菌による影響は限定的なことも多いです。しかし免疫が弱まった状態では、思わぬ形でさまざまな症状を発症する可能性があります。

真菌が原因となる代表的な感染症には、白癬(水虫や爪白癬)、カンジダ症(口腔カンジダ、外陰カンジダなど)が挙げられます。これらは皮膚や粘膜に搔痒感や紅斑、腫れなどを引き起こします。

真菌感染症が疑われるサイン

真菌感染の疑いがある場合、次のような症状が見られることが多いです。

  • 皮膚または爪に白い粉やうろこ状の剥がれが出る
  • 口腔内に白い苔のようなものが付着する
  • 陰部や足の間など、皮膚が湿りやすい部位に強いかゆみを感じる
  • 爪が厚く変色して割れやすくなる

いずれも真菌だけが原因ではないこともあります。しかし同様の症状が出た場合、早めに医療機関で状態を確認してもらうことが大切です。

真菌検査の目的と意義

真菌検査の目的は、原因となる真菌の有無と種類を特定することです。一般的に皮膚科や内科などで行いますが、検体を採取して専門の検査室で分析する流れになることもあります。

原因菌を特定することで、その後の治療方針が明確になる点は非常に重要です。抗菌薬の選択や生活習慣の見直しもスムーズに行えます。

また、真菌感染かと思っていたら他の微生物やアレルギー反応だったというケースもあるため、確定診断のための検査は必要性が高いと言えます。

真菌検査の一般的な流れ

検査の流れは、患部の状況や疑われる感染部位によって異なります。皮膚や爪の場合は、皮膚の表面や爪の一部を少量削り取り、検体として用いることが多いです。

口腔内の場合は綿棒で粘膜をこすり取り、検体とします。消化器系が疑われるときは便検査や内視鏡下での採取が行われることもあります。

以下に主な流れを簡潔に整理します。

検査手順詳細
問診どのような症状がいつから続いているか、生活習慣などを確認する
視診患部の状態を医師が目視で確認する
検体採取皮膚片や爪の一部、あるいは粘膜を綿棒でこすりとるなどして採取する
検査方法選択推定される菌や部位に応じて、適切な手法を用いる
結果の解析と診断検査結果を総合して治療方針を決める

このような段取りで進行し、医師が総合的に判断したうえで診断や治療計画を立てます。

真菌検査の活用範囲

真菌検査は、足の水虫や爪白癬、カンジダ症といった一般的な皮膚・粘膜疾患だけでなく、深在性真菌症と呼ばれる肺や消化器などにおよぶ感染にも活用します。

特に免疫力が低下している方や長期入院患者などの場合、真菌が予想外の部位に影響を及ぼすことがあります。その際、迅速に原因菌を特定するためのステップとしても検査が大切です。

主な真菌検査の種類

真菌検査には複数の方法がありますが、それぞれ得意とする分野や検出感度、かかる時間などに違いがあります。

この章では、KOH直接鏡検、培養同定検査、抗真菌薬感受性試験、β-Dグルカン、カンジダ抗原といった代表的な検査手法を中心に、特徴や検出できる範囲などを解説します。

検査の種類を知っておくと、医師から検査提案を受けた際の理解が深まるでしょう。

KOH直接鏡検

KOH直接鏡検は、皮膚や爪の表面に付着した真菌を簡易に確認するための方法です。患部から少量の角質や爪片を採取し、KOH(水酸化カリウム)溶液で処理してから顕微鏡で観察します。

真菌がいる場合、菌糸や胞子を視認できます。短時間で結果をある程度把握できる点が利点です。

顕微鏡で直接確認することによって、他の菌や雑菌と区別しやすくなります。ただし、菌の種類まで細かく判別することは難しいケースもあり、あくまで真菌の存在を素早く確認する検査という位置づけです。

以下にKOH直接鏡検の特徴をまとめます。

項目内容
検査に要する時間数分~数十分程度
得意とする領域皮膚、爪など
長所簡便、即座に真菌の存在を確認できる
短所菌種の詳しい同定は難しい場合がある

培養同定検査

培養同定検査は、採取した検体を培地に接種し、菌を増殖させたうえで種類を特定する方法です。

KOH直接鏡検が真菌の有無を簡易に調べる検査だとすれば、培養同定は具体的な菌名を割り出すために行う検査です。培養に数日から数週間かかることがありますが、正確な菌種を知ることが可能になります。

増殖したコロニーの外観や顕微鏡下での特徴を確認し、菌種を細かく判別します。

例えばカンジダ属やアスペルギルス属といった大きな分類だけでなく、カンジダ・アルビカンスやアスペルギルス・フミガーツスのように細かい種類まで突き止められます。これによって治療方針の具体化が進みます。

培養同定検査の流れ

  • 採取した検体を適切な培地に接種する
  • 一定期間、温度や湿度が管理された条件下で菌を育てる
  • 発育したコロニーの形状や色、顕微鏡所見などから菌種を特定する

このように、培養するには時間がかかる反面、検査の確実性と治療への応用が高まります。

抗真菌薬感受性試験

抗真菌薬感受性試験は、培養によって増殖した真菌がどの抗真菌薬に対して効き目を示すかを調べる検査です。細菌感染症の抗菌薬選択と同様、真菌感染症でも効果的な薬を選ぶために行います。

医師は、結果を参考にしながら、薬の種類や投与経路を検討します。

ただし、真菌全般に用いる薬剤は限られており、複数の選択肢をすべて試すまでに一定の時間と手間がかかります。それでも、適切な抗真菌薬を選ぶうえでとても重要なステップです。

以下の内容を一覧にしました。

試験対象目的
培養で得た真菌株薬剤耐性の有無や、どの薬剤でしっかり効果を得られるかを確認
用いる薬剤フルコナゾール、イトラコナゾールなど
得られる情報治療方針の決定材料

β-Dグルカン

β-Dグルカンは、カンジダ属やアスペルギルス属などの真菌の細胞壁成分であり、血液中のβ-Dグルカン値を測定することで真菌感染が起きている可能性を把握します。

特に深在性真菌症を疑う場面で活用しやすい検査です。結果は数日以内に得られることが多く、簡易に真菌感染の有無を把握する指標になります。

ただし、β-Dグルカンを産生しない真菌も存在します。例えばクリプトコッカス属やムーコル属などはβ-Dグルカンが検出されない場合があります。

そのため、β-Dグルカン検査で陰性でも他の真菌感染が否定されるわけではないため、総合的な判断が必要です。

カンジダ抗原

カンジダ抗原検査は、カンジダ感染を疑う際に測定されることが多い方法です。特定のカンジダ属真菌が体内に存在すると、血中などで抗原や抗体の上昇を確認できる場合があります。

症状や患部の検体からカンジダ属が検出されたときに、より詳細に病態を捉える目的でも活用します。口腔カンジダや外陰カンジダだけでなく、食道カンジダや全身性カンジダ症が疑われる場面で有用です。

真菌検査を受けるタイミングと受診の目安

真菌検査は、気になる症状がある場合はもちろん、慢性的に再発を繰り返しているときや、免疫力が低下しているときにも考慮に入れることがあります。

この大見出しでは、検査を受けたほうがよいと判断するポイント、医療機関を受診すべきタイミングなどをまとめます。早期発見と適切な対処が真菌感染の拡大や重症化を防ぐ一助となるかもしれません。

明らかな症状がある場合

かゆみや痛み、皮膚の変色、口腔内の白苔など、目立った異常がある場合は検査を受けるタイミングとして適しています。

特に以下のような徴候が長引く場合は、真菌感染の可能性を視野に入れて医師の診察を検討してみてください。

  • 皮膚が赤みを帯びて湿疹が広がる
  • 爪が黄色く濁って硬くなり、変形が進む
  • 性器周辺に強いかゆみが続く
  • 口腔内に白色の苔のようなものが付着し、痛みを伴う

こうした症状は真菌以外の原因も考えられますが、放置すると悪化する恐れもあるため、早めの受診が重要です。

再発を繰り返している場合

真菌感染は、一度治まったと思っても環境の変化などで再発することがあります。例えば足の白癬や爪白癬などでは、いったん症状が収まっても、再度かゆみや皮膚剥離が起こるケースがあります。

その場合、原因を徹底的に突き止めるためにも、改めて検査を受けるほうがよいでしょう。

慢性的な再発は、菌が残存している可能性や生活習慣に原因が隠れている場合があります。医師の診察と検査結果を踏まえて、治療の継続や生活環境の改善を進めるといった対応策が考えられます。

再発の主な原因考えられる対策
治療期間の途中で薬の使用を止める指示された期間を守って薬を使用する
生活習慣(蒸れやすい環境など)通気性を高めたり洗い方を工夫する
免疫力の低下栄養管理や睡眠を適切にとる

免疫力が低下している場合

高齢者や糖尿病などの慢性疾患がある方、免疫抑制剤を使用している方は、真菌感染を起こしやすい傾向があります。普段は問題ない菌でも、免疫力が低下しているときは感染が進行しやすくなるからです。

免疫抑制状態で高熱や咳などが続く場合、肺や消化器などに真菌感染が広がっている可能性もあり、検査を受けることが大切です。

深在性真菌症になると、治療期間が長引くことも考えられます。体力的にも負担が大きくなるため、早期発見と早期治療が望まれます。

症状が不明確な場合

皮膚トラブルや粘膜のかゆみが起きているのに、原因がはっきりしないときもあります。

真菌が関与しているかどうか判別しにくいケースでは、KOH直接鏡検などの簡易的な検査で真菌の存在を調べることが可能です。

症状の原因を正確に把握するためにも、疑いがあるなら検査の選択肢を頭に入れておくとよいでしょう。

いくつかの異常例と想定される原因

  • 爪が厚く変色 → 白癬または外的な刺激
  • 口内炎が治りにくい → カンジダ症以外にビタミン不足
  • 消化不良が続く → 消化器系真菌症、細菌感染、機能性ディスペプシア

上記のように、真菌が原因かどうかを区別するためにも検査が役立ちます。

真菌症の治療と検査の関係

真菌症の治療は、発症部位や症状の軽重、患者の体質など多くの要因を考慮して決定します。この大見出しでは、真菌検査で得られた結果がどのように治療に活かされるか、その具体的な流れを解説します。

検査と治療の関係を把握することで、納得感のある医療を受けやすくなるでしょう。

検査結果を踏まえた薬剤選択

真菌検査の結果を分析した医師は、どの菌が原因かを見きわめたうえで最適な――この言葉は禁止のため使用できません――→「どの菌が原因かを見きわめたうえで適切な」抗真菌薬を選びます。

たとえばカンジダ属にはアゾール系薬剤が効きやすいことが多く、アスペルギルス属には別の薬剤を用いることがあります。

培養同定検査や抗真菌薬感受性試験を行った場合は、その結果をもとに薬剤耐性の有無を考慮しながら処方を決める流れです。

また、真菌症は部位によって外用薬が使えるかどうかが変わります。皮膚や爪なら外用薬で対応しやすい一方、肺や消化器などの深部感染の場合は内服薬や点滴を選択する可能性があります。

治療形態対象
外用薬皮膚や爪などの局所真菌症
内服薬口腔や食道、広範囲の皮膚感染
点滴深在性真菌症や重症例

治療期間中の検査の重要性

真菌症の治療期間中、医師は状態の変化を見ながら薬の効果を評価することがあります。

必要に応じて追加の検査を行い、菌が減少しているか、別の耐性菌が発生していないかなどを確認する流れをとるケースも考えられます。

治療期間中の検査は負担になることもありますが、完治の見極めや再発防止を目的とするため、大切だと言えます。

感染が軽快したと判断した後でも、症状が完全に落ち着かない場合があります。菌がまだ残っている可能性を排除するために、再度KOH直接鏡検や培養同定検査を行うことで、治療終了のタイミングを慎重に決めることができます。

生活習慣の改善と検査

真菌感染は、生活習慣や環境とも大きく関係します。例えば足が蒸れやすい環境で過ごす人は白癬が広がりやすく、糖分を多く摂取しがちな人はカンジダ症のリスクが上がる場合があります。

検査で真菌が確認された後、医師は生活習慣の改善を提案する可能性があります。再感染や再発を防ぐには、治療だけでなく日常的なケアも合わせて行うことが必要です。

生活習慣の見直しを行いながら、効果を確かめるための定期的な検査が提案される場合もあります。これによって早期に再発を発見し、再び重症化するのを防ぐことが期待できます。

  • 入浴後は足や指の間をしっかり乾燥させる
  • 靴や靴下を通気性の良いものに変える
  • 口腔ケアを徹底して口内の菌バランスを保つ
  • 甘いものやアルコールを過剰に摂取しない

こういった日常的な対策は、治療と並行して取り組むと効果が高まるでしょう。

長期療法とモニタリング

爪白癬のように治りにくい部位や、深在性真菌症のように重症化しやすい部位は、長期療法が必要になるケースもあります。

その場合、定期的な血液検査や画像検査、さらに真菌検査によって菌の状態をモニタリングします。投薬期間が長期に及ぶ場合は、副作用のチェックも含めて医師が経過観察を行います。

長期療法中に真菌検査を併用すれば、余分な薬剤投与を避けられる可能性があります。つまり菌が消滅していることが確認できれば、投薬を終了してもよいのかどうかの判断材料になるからです。

真菌検査に関する注意点と知識

真菌検査はどのような病院でも行える可能性がありますが、検査機器の違いや担当する専門科によって方法や精度に差があることもあります。

この章では、真菌検査を受ける際に理解しておきたい注意点や知識をお伝えします。検査前後の準備や結果への向き合い方も含めて確認してみてください。

検査前に気をつけたいこと

検査を受ける前に、患部を過度に洗浄しすぎると菌のサンプルが十分に採取できない可能性があります。特に皮膚や爪の検査では、直前に薬用石けんで強くこすり過ぎることは避けたほうが良いかもしれません。

一方、化膿やただれがある部分は無理に触らず、医師の指示に従って必要な処置を行ってください。

準備のポイント理由
強い洗浄や消毒を控える検体から菌が検出しにくくなる
検査日時に余裕をもって行く採取に時間がかかる場合がある
事前に飲んでいる薬を伝える既存薬で菌が減少している可能性がある

検査結果の捉え方

真菌検査の結果は「陽性」または「陰性」などで示されることが多いですが、菌が検出されても必ずしも重症とは限りません。

常在菌として存在する場合もあれば、外部から一時的に侵入しただけで症状が出ないケースもあります。検査結果はあくまで判断材料の一つなので、医師の診断と合わせて総合的に考えることが大切です。

たとえばβ-Dグルカン検査で高値を示していても、偽陽性の可能性や他の真菌以外の要因が重なっているかもしれません。

結果を見て不安が高まった場合は、医師に疑問点を遠慮なく質問し、納得して次のステップへ進むことをおすすめします。

真菌検査が難しいケース

口腔内や腸内などは、常在菌が多く存在するため検体が混在しやすいです。このような環境では、真菌検査によって得られた結果の解釈が難しくなる場合があります。

たとえば、口腔カンジダが疑われていても口内には常にさまざまな微生物がいるため、菌の存在だけでなく症状との関連性も併せて考える必要があります。

また、爪白癬の検査でも爪の状態によっては真菌が深い層に入り込み、表面の削り取りだけでは検出できない場合もあります。そのようなときは再検査を行ったり、もう少し深く削り取った検体を採取したりする工夫が行われます。

  • 深部に菌が潜んでいるときは検出しにくい
  • 常在菌が多い部位は判定が難しい
  • 病変部から確実に検体を得る必要がある

検査の費用と保険適用

真菌検査は、原因究明を目的とした医療行為として保険が適用される場合が多いです。ただし、保険の適用範囲は病名や症状の有無などによって変わる可能性があります。

カンジダ抗原やβ-Dグルカンなどの血液検査の中には、検査の目的や症状との関連性が認められないと保険が効かないケースもあります。費用面が心配な場合は、事前に医療機関へ問い合わせると安心です。

よくある質問

真菌検査に関してはさまざまな疑問が寄せられています。この大見出しでは、よく聞かれる質問とその回答例を通じて、検査を受けるかどうか悩んでいる方の不安や疑問を少しでも和らげられたらと思います。

もし気になる点があれば、お近くの医療機関に相談し、個々の状況に合わせたアドバイスを受けることをおすすめします。

Q
検査は痛みを伴うのでしょうか?
A

皮膚や爪の検査であれば、爪を削るときにわずかな違和感がある程度と考えられます。粘膜から採取する場合でも、綿棒で軽く擦る手法なので大きな痛みを感じることは少ないです。

ただし、患部がただれているときは軽度の痛みがあるかもしれません。

Q
全身性真菌症が疑われる場合、どのような検査が必要ですか?
A

深在性真菌症が疑われるときは血液検査をはじめ、β-Dグルカンやカンジダ抗原、画像診断などを組み合わせながら総合的に判断します。

採血で真菌の存在を示唆する指標を確認し、症状に応じてCTやMRIで肺や消化器系を検査することがあります。

Q
検査を受けるのに適した診療科はどこですか?
A

皮膚や爪の真菌症が疑われる場合は皮膚科、口腔内なら歯科や口腔外科、膣カンジダ症が疑われるなら婦人科、深在性真菌症が疑われる場合は内科または感染症科を受診するケースが一般的です。

症状の種類や部位に応じて判断するとよいでしょう。

Q
検査をして陰性だったのに、症状が治りません。どうすればいいですか?
A

陰性結果は真菌が検出されなかったことを示すだけであり、必ずしも真菌が原因ではないという意味ではありません。

他の病因や検査で検出されにくい真菌が存在する可能性も否定できません。症状が続くようであれば、再検査やほかの検査方法を検討するためにも医療機関へ再度相談するのがおすすめです。

Q
抗真菌薬は市販薬でもいいのでしょうか?
A

一般用医薬品として販売されている抗真菌成分を含む塗り薬などはあります。軽症の場合、症状が落ち着くケースもありますが、菌の種類や感染範囲によって適切な治療が必要です。

誤った薬選びは長引く原因になることもあるため、症状が長期化しているなら医療機関での受診を検討してください。

以上

参考にした論文