「たばこのニコチンが髪の栄養を奪う」と一言で片づけられる段階ではありません。今のところ確かなのは、喫煙と抜け毛の間に関連を報告した研究が積み重なっている点までです。
なぜ関係しうるのかという道筋としては、頭皮の血のめぐり、酸化ストレス、有害物質による毛包への傷みなど、いくつもの仮説が並べられてきました。
女性の場合はさらに、エストロゲンの代謝や閉経を迎える時期、経口避妊薬との兼ね合いという事情が重なります。
どこまでが確かめられていて、どこからが推測にとどまるのかを分けながら、女性に関わる部分を中心に見ていきます。
喫煙で抜け毛が増えるという話はどこまで確かめられているのでしょうか?
関連を報告した研究は複数あります。ただし数がそろっているのは男性のデータで、女性を対象にした調査は少なく、結果も一致していません。
男性のデータでは関連が繰り返し報告されています
8件の研究、男性4462人分をまとめた解析では、喫煙の経験がある群は経験のない群に比べ、男性型脱毛症を持つ割合がおよそ1.82倍と報告されました。
1日10本以上吸う群と10本までの群を比べた部分でも、多く吸う群のほうが1.96倍と高く出ています。吸う量に応じて差が開く形でした。
ただし扱われたのは男性型脱毛症で、女性の薄毛とは進み方も背景も同じではありません。数字をそのまま女性へ当てはめる読み方は行きすぎでしょう。
女性の脱毛は前髪の生え際が保たれたまま分け目が広がる形をとりやすく、男性の抜け方とは見た目からして違います。同じ物差しで測れない以上、数字の移し替えには慎重さが要ります。
女性を含む研究では結果が割れています
イタリアで351人(うち女性114人)を調べた研究では、1日10本以上吸う群の中等度以上の脱毛が、吸わない群のおよそ2.56倍でした。
いっぽうフィンランドの女性324人の調査では、抜け毛の多い群と少ない群で喫煙者の割合に差が見つかっていません。トルコの954人を調べた報告でも同様でした。
中国で18歳から40歳の女性1825人を解析した研究では、喫煙のオッズ比は1.59にとどまり、統計の上では有意になりませんでした。年齢や睡眠、髪の結び方のほうが強く出ています。
研究ごとに対象の年齢も、脱毛の測り方も、喫煙の数え方もそろっていません。差の出た研究と出なかった研究のどちらを信じるかを、今ある材料だけで決めるのは難しい状況です。
関連の報告は原因の証明ではありません
同じ時点で調べた研究では、喫煙者に抜け毛が多いと分かっても、どちらが先に起きたのかまでは追いかけられません。
喫煙と抜け毛の両方へ同時に効いてくる要素も考えられます。年齢や体重、睡眠の乱れ、強いストレスが背後で重なっていれば、見かけ上の関連は生まれます。
逆向きの流れもありえます。髪が気になって気持ちが沈み、その息苦しさから本数が増えるという道すじも考えられ、観察研究ではこの向きを切り分けられません。
系統的にまとめたレビューも、関連は認めつつ、組織を調べた大規模な研究がまだ足りないと結んでいます。断定を避けたまま読むのが妥当なところでしょう。
| 調べた対象 | 喫煙の比べ方 | 報告された関連 |
|---|---|---|
| 男性4462人(8件の解析) | 経験ありと経験なし | およそ1.82倍 |
| 男女351人(うち女性114人) | 1日10本以上と吸わない | およそ2.56倍 |
| 女性324人 | 喫煙者の割合を比較 | 差は出ず |
| 女性1825人 | 喫煙ありとなし | オッズ比1.59(有意差なし) |
並べてみると、男性のデータほど女性のデータはそろっておらず、向きも一定ではありません。喫煙を髪の唯一の犯人に仕立てるだけの材料は、まだ出ていない段階です。
喫煙が毛包へ届くまでに考えられている道筋
想定されているのは、血のめぐりの低下、酸化ストレス、有害物質による毛包への傷みという三つの流れです。いずれも仮説の域を出ておらず、人の毛包で確かめ切れてはいません。
たばこ1本で皮膚の血流はどれくらい落ちるのでしょうか?
レーザーで皮膚の細かな血流を測った研究では、たばこを1本吸っただけで、習慣的に吸う人は38.1%、吸わない人は28.1%まで血流が下がりました。
元に戻るまでの時間にも差があり、吸わない人が2分だったのに対し、習慣的に吸う人は5分かかっています。日に何本も繰り返せば、下がった状態の時間が積み上がる計算になります。
血管が縮む働きにはニコチンが関わるとされ、血管の内側の細胞がゆるむ反応も鈍ると説明されています。毛包は血流から酸素と材料を受け取るため、届き方が細るという理屈になります。
測ったのは頭皮ではなく皮膚全般の血流で、毛が細くなるかどうかまでは調べていません。それでも毛包を養う側の条件が動く点は、押さえておきたいところです。
酸化ストレスが毛包の細胞を傷めます
たばこの煙に含まれる成分は、体の中で活性酸素を増やします。増えた活性酸素は細胞の膜や遺伝子を傷つけ、炎症を招く向きに働くと考えられています。
毛包は毛を作り続けるために細胞分裂の盛んな組織で、酸化のダメージを受けやすい場所だと説明されてきました。
酸化のダメージが重なると、細胞が分裂をやめて老け込んだ状態にとどまるとも指摘されています。毛を作る現場でこれが起これば、毛の太さや伸びる勢いに響くと考えられます。
系統的レビューは、この傷みが続くと毛包のまわりに細かい炎症と線維化が起こり、毛を作る力が落ちるという道筋を挙げています。線維化とは、組織が硬く置き換わる変化を指します。
有害物質が毛包のDNAと組織の入れ替わりを乱します
煙に含まれる発がん性の物質は、細胞核とミトコンドリアの両方でDNAに結びつき、傷を残すと報告されています。
毛包は成長期から退行期へ移るとき、まわりの組織を作り替えます。たんぱく質を分解する側と抑える側の釣り合いが崩れると、その作り替えが乱れると考えられています。
毛は成長期と休止期をくり返しながら生え替わりますが、その切り替えは周囲の組織の作り替えと連動しています。土台の側が乱れれば、周期の歩調も崩れやすくなるという見立てです。
ニコチンが受容体を刺激し続け、細胞が自ら死ぬ道へ入るという見方も示されました。どれも人の頭皮で直接確かめられた話ではありません。
ニコチンは毛包や毛の中にたまります
32件の研究をまとめたレビューでは、周囲のたばこの煙にさらされると、ニコチンが毛包と毛の中にたまると報告されています。
同じレビューは、喫煙者に抜け毛と白髪が多いとも述べていて、毛の成長の周期と色素の両方へ影響しうると結んでいます。
周囲の煙にさらされただけでも髪から検出されると報告されており、吸う本人だけの話にとどまりません。ただし、たまった量そのものが毛を傷める証拠とまでは示されていません。
たまった量と髪の細さがどう対応するのかは、まだ数字で示されていません。「栄養を奪う」という表現も、比喩の域を出ないと考えておくほうが正確でしょう。
- 頭皮の血管が縮んで血流が落ちる
- 活性酸素が毛包の細胞を傷める
- 有害物質が毛包のDNAに傷を残す
- 毛包のまわりに細かい炎症と線維化が起こる
四つは別々の話ではなく、互いに重なりながら働くと想定されています。どれか一つを止めれば髪が守られる、という単純な図式にはなっていません。
女性の体で喫煙がエストロゲンの巡りに与える影響
女性に固有の道筋があるとすれば、エストロゲンの巡りがその筆頭でしょう。喫煙している方では働きの弱い形へ分解されやすくなり、相対的に少ない状態へ傾くと説明されています。
喫煙者では女性ホルモンの分解の向きが変わります
閉経前の女性を調べた古典的な研究では、1日15本以上吸う14人で、エストラジオールが2-ヒドロキシ化される割合が53.6%でした。吸わない13人では35.1%です。
差はおよそ1.5倍で、統計的にもはっきりしていました。この経路を通って作られた代謝物は、体の末梢ではほとんどエストロゲンとして働きません。
1986年に発表された小さな研究ですが、喫煙が女性ホルモンの巡りに触れるという見方の出発点になりました。
体の中は相対的にエストロゲンの低い状態へ傾きます
エストロゲンを作る酵素の働きが抑えられるという指摘もあり、分解が進む側と作る側の両方から、量が減る向きに力がかかると考えられています。
脱毛と喫煙を論じた総説は、この相対的に低い状態が、髪にとって不利へ働きうると述べています。
ただし、血液中のホルモン値と髪の太さを結びつけて測った研究は乏しく、どのくらいの差が実際に髪まで届くのかは分かっていません。
もっとも、閉経の前後ではもともとエストロゲンが大きく減っていきます。喫煙による上乗せがどれほどの重みを持つのかは、年代によっても変わってくるはずです。
髪の周期はエストロゲンの動きに揺さぶられます
エストロゲンには毛の成長期を長く保つ働きがあると考えられており、量が下がる時期に抜け毛が増えたと訴える方は少なくありません。
出産のあとや閉経の前後に髪が細く感じられるのも、この動きと重ねて語られてきました。喫煙がその動きを後押しする側にいる、というのが現時点での見立てです。
あくまで見立てであって、証明された筋道ではありません。ホルモンの検査値だけで髪の先行きを決められる段階ではない、と受け止めておくほうが安全でしょう。
| 関わる場所 | 報告されている内容 | 髪への向き |
|---|---|---|
| エストラジオールの分解 | 2-ヒドロキシ化が進む | 働きの弱い代謝物が増える |
| エストロゲンを作る酵素 | 働きが抑えられる | 作られる量が減る側へ |
| 毛の成長期 | エストロゲンが長さを保つ | 不利に働きうる(未証明) |
表の右端はいずれも「そう働きうる」という水準の話で、確かめられた結論ではありません。仮説の地図として眺めるくらいが、ちょうどよい距離感です。
喫煙は閉経の時期を前へずらす側に働きます
17件の研究をまとめた解析では、現在たばこを吸う人で40歳より前の閉経がおよそ2.05倍でした。髪を直接調べた研究ではありませんが、髪の環境を決める土台のほうが動きます。
現在吸っている人ほど閉経が早い側に寄ります
閉経後の女性20万人あまりを横断的に調べた解析では、40歳未満での早発閉経が2.05倍、40歳から44歳での早い閉経が1.80倍と報告されました。
過去に吸っていた群では1.13倍と1.15倍にとどまっており、現在吸っているかどうかで差がついています。
17件の観察研究を束ねた結果であり、閉経の時期を左右する要素は喫煙だけではありません。遺伝や体重、出産の経験も絡んできます。
吸っていた期間の長さが強く効いています
この解析では、1日の本数よりも吸い続けた年数のほうが、早い閉経をよく説明していました。
短い期間に多く吸う形より、長く付き合ってきた年数のほうが体に残る、と読める結果でした。累積の量よりも時間の長さが効いている、という並びです。
過ぎた年数は変えられませんが、これから積み重なる年数のほうは、今からの過ごし方で変わります。
閉経の前後は髪が細くなりやすい時期に重なります
閉経をはさむ数年は、エストロゲンが大きく動き、髪が細くなったと感じる方が増える時期です。
その時期が前倒しになれば、髪の変化に気づく年齢も早まりうると考えられます。ただし、そこまで追いかけて確かめた研究は見当たりません。
閉経の時期そのものは遺伝や体質に左右される部分が大きく、暮らしの工夫で自在に動かせるものではありません。喫煙は数少ない、自分の側で選べる要素にあたります。
早い閉経は骨や血管の健康とも関わるため、髪だけの話として片づけず、健診の結果と並べて眺めておくと役に立ちます。
| 喫煙の状態 | 40歳未満での閉経 | 40〜44歳での閉経 |
|---|---|---|
| 現在吸っている | 2.05倍 | 1.80倍 |
| 過去に吸っていた | 1.13倍 | 1.15倍 |
| 吸ったことがない | 基準 | 基準 |
倍率そのものより、現在の状態で数字が変わっている点のほうが目を引きます。閉経の時期は髪の話に直結しないものの、女性の体を語るうえで外せない軸です。
経口避妊薬を使う女性が喫煙で気をつけたい血栓のリスク
髪の話より先に伝えたい注意です。経口避妊薬と喫煙が重なると血栓の心配が増すため、使っている方は主治医へ確認しておくほうが安心でしょう。
経口避妊薬そのものにも血栓のリスクがあります
24件の研究をまとめたコクランの解析では、経口避妊薬を使う人は使わない人に比べ、心筋梗塞や虚血性脳卒中がおよそ1.6倍と報告されています。
エストロゲンの量が多い製剤ほど、その傾向は強く出ていました。使う方の多くにとっては小さな数字ですが、ゼロではありません。
血栓には、足の静脈にできて腫れや痛みを起こす形と、心臓や脳の血管が詰まる形の両方があります。どちらもまれではあるものの、起きたときの重さが違います。
薬の種類や年齢によって前提が変わるため、数字だけを取り出して自分に当てはめないほうがよいところです。
喫煙が重なると年齢や本数で扱いが変わります
年齢が上がるほど、また吸う本数が多いほど、経口避妊薬を続ける判断は慎重になります。年齢と本数によっては勧められない場合もあります。
喫煙していると伝えにくく感じる方もいますが、伝わっていないほうが危険です。処方する側は本数を責めるためではなく、安全を確かめるために聞いています。
足のむくみや痛み、急な息切れ、いつもと違う強い頭痛が出たときは、髪の相談より先に受診してください。
自己判断でやめる前に主治医へ相談を
心配になって薬を勝手に中断すると、避妊の効果や月経の周期に影響が出ます。やめる・続ける・変えるの判断は、処方した医師と一緒に決めるほうが安全です。
受診の際に吸っている本数と年数、ほかに使っている薬、血栓症の家族歴を伝えておくと、話が早く進みます。
- 1日の本数と吸ってきた年数
- 使っている薬(避妊薬を含む)
- 血栓症や心臓の病気の家族歴
- 抜け毛が増え始めた時期
髪の相談で皮膚科を受診するときも、同じ内容を伝えておくと判断がそろいます。薬の名前が分からなければ、お薬手帳を持参すれば足ります。
抜け毛が気になる女性が喫煙とどう付き合うか
髪の変化を自分の落ち度として抱え込む必要はありません。分かっている範囲で条件を整えつつ、ほかに原因が隠れていないかを確かめる順番が現実的です。
自分を責める材料には使わない
喫煙と抜け毛の関連は、集団を並べたときに見えてくる程度の大きさです。吸っている一人ひとりの髪が必ず薄くなると示したものではありません。
吸っていない方にも女性型脱毛症は起こりますし、長く吸っていて髪の変わらない方もいます。
女性の薄毛の背景には、体質や年齢に伴うホルモンの移り変わり、鉄やたんぱく質の不足、甲状腺の病気などが並びます。喫煙はそのうちの一つとして数えるのが実際に近いでしょう。
責める材料に使うと、受診も相談も遠のいてしまいます。事実を知ったうえで、動きやすいところから手をつければ十分でしょう。
禁煙外来という選択肢もあります
やめたい気持ちがあるなら、禁煙外来という窓口があります。一人で我慢し続けるより、続けやすい方法を一緒に探せます。
薬を使う方法や、吸う場面を減らしていく工夫など、進め方は人によって変わります。具体的な使い方は診察で確かめるのが確実です。
減らす途中でつまずいても、失敗として数える必要はありません。何度か行き来しながら形になる方も多く、窓口はそのたびに使えます。
髪のためだけに始める必要もありません。朝の息切れや肌の調子など、動機はどこにあっても構わないはずです。
髪の変化は月単位で眺めます
髪が伸びる速さはゆっくりで、暮らしを変えた影響が見た目に届くまでには数か月かかります。数日の抜け毛の増減で判断すると、振り回されるだけに終わります。
分け目の写真を月に一度だけ撮っておくと、記憶に頼らず比べられます。毎日数えて一喜一憂する習慣は、かえって不安を強めがちです。
髪の量は季節でも揺れますし、洗う回数や乾かし方によっても抜ける本数は変わります。比べるなら同じ条件で、同じ場所を写しておくと違いを読み取りやすくなります。
髪より先に動くのは、朝の目覚めや階段での息切れといった手ごたえのほうでしょう。目印を複数持っておけば、待つ時間も苦になりません。
こんな変化があれば受診の目安です
抜け毛が3か月以上続く、分け目の地肌が目立ってきた、円形に抜けるといった変化があるときは、生活を見直す前に受診して原因を確かめるほうが近道です。
甲状腺の病気や貧血、鉄の不足など、検査で分かる原因が隠れている場合があります。
| 気になる変化 | 考えられる背景 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 抜け毛が3か月以上続く | 休止期の脱毛や内科の病気 | 血液検査を含めて受診 |
| 分け目が広がってきた | 女性型脱毛症 | 皮膚科で頭皮を診てもらう |
| 円形に抜ける | 円形脱毛症 | 早めに皮膚科を受診 |
| 月経の乱れや急な体重の変化 | ホルモンや甲状腺の異常 | 婦人科や内科で相談 |
右端に挙げたのはあくまで入り口です。どこから当たればよいか迷うときは、かかりつけの医師に相談すれば道筋がつきます。
よくある質問
- Q喫煙は女性の抜け毛の直接の原因になりますか?
- A
直接の原因だと言い切れる研究は、まだ出ていません。報告されているのは、喫煙する人に脱毛が多いという関連までです。
同じ時点で調べた研究が中心のため、喫煙が先だったのか、両方に効く別の要素があるのかを区別できません。
そのうえで、血のめぐりや酸化ストレスといった説明のつく道筋は複数示されています。関連を否定できる段階でもない、というのが正直なところです。
- Q喫煙と抜け毛の関連は、女性でも男性と同じ強さで見つかっていますか?
- A
同じ強さでは見つかっていません。男性では8件4462人分の解析でおよそ1.82倍という数字が出ていますが、女性のデータは数が少なく、結果も割れています。
女性114人を含むイタリアの研究では2.56倍という報告がある一方、女性324人のフィンランドの調査では差が出ませんでした。
女性1825人を解析した研究でもオッズ比1.59にとどまり、有意差はついていません。女性については結論の出ていない領域だと受け止めておくのが妥当でしょう。
- Q加熱式たばこや電子たばこでも髪への影響はありますか?
- A
髪について調べた研究がほとんど見当たらず、分かっていません。安全だと確かめられたわけでもない、という状態です。
ニコチンを含む点は共通していますが、血のめぐりや酸化ストレスへの効き方が紙巻きと同じかどうかは、髪の分野では確かめられていません。
切り替えを検討している場合は、髪への影響より先に、全身の健康の面から主治医と相談すると判断しやすくなります。
- Q経口避妊薬を使いながら喫煙しても問題ありませんか?
- A
年齢と本数によって判断が変わるため、主治医に確かめてください。経口避妊薬そのものにも、心筋梗塞や虚血性脳卒中がおよそ1.6倍という報告があります。
喫煙が重なると、その心配は上乗せされます。年齢と本数によっては勧められない場合もあり、自己判断で続けるのは避けたいところです。
心配になっても勝手に中断せず、まず相談してください。足の痛みやむくみ、急な息切れ、強い頭痛が出たときは早めの受診が必要です。
- Q喫煙している女性が抜け毛で受診するとき、伝えたほうがよい情報はありますか?
- A
1日の本数と吸ってきた年数、使っている薬、血栓症や心臓の病気の家族歴、抜け毛が増え始めた時期の5つを伝えると話が早く進みます。
本数を正直に言いにくいと感じる方もいますが、少なめに伝えると判断がずれます。責めるためではなく、安全と原因を確かめるために聞いています。
月経の乱れや急な体重の変化、強い疲れが重なっているなら、その点も併せて伝えておくと検査の組み立てに役立ちます。
