足の裏に違和感を覚えたり、夜になるとピリピリとした痛みに悩まされたりしていませんか。それは単なる疲れではなく、糖尿病が引き起こす神経への深刻なダメージである可能性が高いです。

高血糖の状態が長く続くと、体の中で真っ先に影響を受けるのが手足の末梢神経です。これを放置すれば、最悪の場合、足の切断という取り返しのつかない事態にもつながりかねません。

しかし、過度に恐れる必要はありません。正しい知識を持ち、自分自身の体の変化にいち早く気づくことで、進行を食い止めることは十分に可能です。

この記事では、あなたの足を守るための具体的なセルフチェック方法と、今すぐ実践できる対策を詳しく解説します。

目次

その足のしびれや違和感は身体からのSOSサインかもしれません

何気ない日常の中で、ふと足先にいつもと違う感覚を覚えたことはありませんか。もしあなたが過去に健康診断で血糖値の高さを指摘されたことがあるなら、その違和感を見過ごしてはいけません。

足のしびれや痛みは、糖尿病の合併症の中でも最も早く現れやすい「糖尿病性神経障害」の初期症状である場合が多いからです。体からの静かな、しかし重要な警告音に耳を傾ける必要があります。

足の裏に薄紙が張り付いているような不思議な感覚

多くの患者さんが最初に口にするのが「足の裏に何か薄い紙が張り付いている感じがする」という独特な表現です。

靴の中に小石や砂利が入っているように感じて脱いでみても何もない、という経験をする場合もあります。

あるいは、素足でフローリングを歩いているはずなのに、厚手の靴下を履いているような膜が張った感覚がある場合は注意が必要です。

これは皮膚の表面にある感覚神経が、高血糖によってダメージを受け始めている明確な証拠と言えます。

痛みがないため「歳のせいかな」と軽く考えがちですが、感覚が鈍くなっていること自体が、神経障害が進行しているサインなのです。放置すると、本物の怪我をした時にも痛みを感じられなくなってしまいます。

夜間や入浴後に強くなるピリピリ・ジンジンした痛み

日中は仕事や家事で気が紛れているためあまり気にならないものの、夜静かになってから症状が顔を出すときがあります。

布団に入って足が温まると、足先がジンジンしたり、ピリピリと焼けつくような痛みを感じたりするのです。

また、入浴して体が温まった時に、本来なら心地よいはずの温かさが、逆に不快な痛みとして感じられるケースもあります。

これらは「異常感覚(パレステジア)」や「異痛症(アロディニア)」と呼ばれ、神経が誤作動を起こして過剰な信号を脳に送っている状態です。

特に、片足だけでなく「両足の左右対称」に症状が現れるのが、糖尿病性神経障害の極めて大きな特徴です。靴下を履く範囲に症状が出るため、「靴下型」の感覚障害とも呼ばれています。

冷たいのか熱いのか温度の感覚がわからなくなる怖さ

神経障害がさらに進むと、痛みだけでなく「温度」を感じる機能も低下していきます。冬場に湯たんぽや電気アンカを使っても熱さを感じにくくなり、気づかないうちに重度の低温やけどを負ってしまうケースが後を絶ちません。

お風呂のお湯が熱いのかぬるいのか足先では判断できず、手で触って初めて熱湯だったと気づく場合もあります。

温度感覚の麻痺は、熱さや冷たさから足を守るための防御反応が失われていることを意味するため、非常に危険な状態です。

糖尿病性神経障害の初期症状と進行例

段階自覚症状の特徴日常生活でのリスク
初期(発症期)足先のしびれ、違和感、こむら返り気になりにくいが見過ごしやすい
中期(進行期)ピリピリした痛み、砂利を踏む感覚不眠やストレスの原因になる
後期(無自覚期)痛みが消える、感覚がなくなる怪我に気づかず壊疽(えそ)へ進行する

なぜ糖尿病になると神経が傷ついてしまうのでしょうか

そもそも、なぜ血糖値が高い状態が続くと神経がやられてしまうのでしょうか。血管と神経は密接に関係しており、血液中の糖分が神経細胞そのものを攻撃する複雑なメカニズムが存在します。

この仕組みを知ることは、治療への意欲を高め、なぜ血糖コントロールが必要なのかを深く理解するために大切です。

ソルビトールという物質が神経細胞に溜まってしまう

血液中のブドウ糖が過剰になると、神経細胞の中に「ソルビトール」という物質が蓄積され始めます。通常であればエネルギーとして使われるはずの糖が、代謝しきれずに別の物質に変化して細胞内に溜まってしまうのです。

このソルビトールには水分を引き寄せる性質があるため、溜まると神経細胞が水ぶくれのような状態になってしまいます。細胞が膨張すると機能不全に陥り、正常な信号を送れなくなります。

これが、しびれや痛みを引き起こす大きな要因の一つと考えられています。まるで神経の配線がショートしてしまっているような状態と言えるでしょう。

細い血管が詰まり神経への栄養が届かなくなる

神経も生きていくためには酸素や栄養が必要です。その大切な栄養を運んでいるのが、神経に寄り添うように走っている極めて細い血管(栄養血管)です。

高血糖状態は、ドロドロとした血液を作り出し、この髪の毛よりも細い血管を詰まらせてしまいます。その結果、神経は酸素不足・栄養不足に陥り、窒息するような状態で徐々に弱っていきます。

足先は心臓から遠く、血管も細いため、全身の中で真っ先にこの影響を受けやすいのです。血流が悪くなると、さらに神経のダメージが加速するという悪循環が生まれます。

長い年月をかけて静かに進行する恐ろしい特徴

糖尿病性神経障害の怖いところは、ある日突然発症するのではなく、数年から十数年という長い時間をかけてじわじわと進行することです。これを「メタボリックメモリー(高血糖の記憶)」と呼ぶ場合もあります。

最初のうちは「少し疲れているだけ」と思える程度の症状ですが、水面下では確実に神経の破壊が進んでいます。血糖コントロールが悪い状態が5年以上続くと、発症リスクが跳ね上がると言われています。

症状がはっきり出る頃には、すでに神経の損傷がかなり進んでいるケースも少なくありません。だからこそ、症状が出る前の早期発見と、継続的な管理が必要なのです。

高血糖が神経に与える主な悪影響の比較

要因体内での現象神経への具体的なダメージ
代謝異常ソルビトールの蓄積神経細胞がむくみ機能不全に陥る
血流障害栄養血管の動脈硬化酸素と栄養が届かず神経が死滅する
期間長期間の高血糖放置再生不可能なレベルまで損傷が進む

自宅ですぐにできる神経障害の簡易セルフチェック

病院へ行く前に、自分の足の状態を客観的に確認してみましょう。特別な医療器具を使わなくても、自宅にあるものや自分の手を使って簡易的なチェックを行えます。

これらは確定診断ではありませんが、医師に相談する際の大きな判断材料になります。ご家族と一緒に、ゲーム感覚で定期的に確認してみるのも良いでしょう。

アキレス腱の反応を確認する簡単なテスト

椅子やベッドの端に膝を乗せて、膝立ちのような姿勢になります。力を抜いた状態で、誰かにアキレス腱(かかとの上の筋)を軽くハンマー代わりのもの(手刀など)で叩いてもらってください。

通常であれば、反射で足先がクイッと下向きに動きます。しかし、神経障害が進んでいると、この反射が弱くなったり、全く反応しなくなったりします。

これは「アキレス腱反射の消失」と呼ばれ、糖尿病性神経障害の典型的な兆候の一つです。初期段階から反応が消える場合が多いため、非常に感度の高いチェック方法と言えます。

足の見た目と触った感覚の左右差を確認する

明るい場所で、両足を並べてじっくり観察してください。片方の足だけ毛が抜けてツルツルになっていたり、皮膚が薄くペラペラになっていたりしませんか。

また、自分の手で足の甲や裏を撫でてみてください。左右で触れられている感覚に違いがある場合や、手で触っているのに足側では触られている感じがしない場合は要注意です。

感覚神経が鈍っている証拠です。爪の色が濁っていないか、変形していないかも、血流と神経の状態を表す重要なバロメーターになります。

日々の生活の中で見逃してはいけない変化

テスト形式でなくても、何気ない日常生活の中にヒントは隠れています。以下のような変化がないか、自分の行動を振り返ってみてください。

  • スリッパがいつの間にか脱げていることがある
  • 階段を降りるときに足元の感覚が頼りなく怖い
  • 足の傷や靴擦れができているのに痛みを感じなかった
  • 夜、布団に入ると足が火照って布団から出したくなる
  • 以前よりも足が極端に乾燥し、ひび割れが増えた

放置するとどうなる?足の切断を防ぐために知るべきリスク

「ただのしびれだから」「痛くはないから」と放置してしまうのが、なぜ危険なのでしょうか。それは、感覚がなくなるため「怪我をしたことに気づかない」という致命的な状況を生むからです。

小さな傷が命取りになる足病変の恐怖

健康な人であれば、靴擦れができれば痛くて歩き方を変えたり絆創膏を貼ったりします。しかし、神経障害があると痛みを感じないため、傷口が開いたまま汚れた靴を履き続けてしまいます。

そこから細菌が入り込み、気づいた時には骨が見えるほどの深い潰瘍(かいよう)になっている場合があります。痛みという警告アラームが壊れてしまっている状態こそが、糖尿病患者さんの足を脅かす最大の敵なのです。

また、神経障害によって足の変形(シャルコー関節)が起きるケースもあります。足の形が変わると特定の場所に圧力がかかりやすくなり、タコができ、そこから潰瘍が始まる場合もあります。

免疫力の低下が感染症を重症化させる

糖尿病があると、白血球の働きが弱まり、細菌と戦う免疫力が低下しています。そのため、一度感染するとあっという間に炎症が広がり、通常の治療では治りにくくなります。

さらに血流が悪いため、抗生物質を飲んでも患部まで薬が十分に届きにくいという悪循環に陥ります。

小さな水虫の傷口から菌が入り、短期間で足全体が腐ってしまう壊疽(えそ)に進行するケースも珍しくありません。

切断を回避するために時間との勝負が必要

足の色が紫色や黒色に変わったり、嫌な臭いがしたりする段階では、すでに緊急事態です。この段階で適切な処置を受けられるかどうかが、足を残せるかどうかの分かれ目になります。

壊疽が進めば、全身への菌の広がり(敗血症)を防ぎ命を守るために、やむを得ず足を切断しなければなりません。そうなる前に、わずかな異変でも医師に見せると、あなたの未来の生活を守ることにつながります。

足のトラブルから切断に至る危険なステップ

段階足の状態必要なアクション
危険信号靴擦れ、たこ、巻き爪、水虫自己判断せず皮膚科や主治医へ相談
潰瘍形成皮膚がえぐれる、浸出液が出る専門医による早急な処置が必要
壊疽(えそ)黒変する、組織が死ぬ入院治療、場合により切断手術

病院で行われる専門的な検査と診断の流れ

セルフチェックで不安を感じたら、迷わず医療機関を受診してください。病院では、主観的な症状だけでなく、客観的なデータに基づいて神経の状態を評価します。

どのような検査が行われるのかを事前に知っておくと、安心して受診できるでしょう。いずれも痛みはほとんどなく、短時間で終わるものが中心です。

腱反射テストと振動覚検査で感覚を数値化する

診察室では、まずアキレス腱や膝の反射を見ます。さらに、音叉(おんさ)という金属の器具をくるぶしなどに当てて、ブルブルという振動をどれくらいの秒数感じ取れるかを測る「振動覚検査」が行われます。

これは痛みもなく短時間で終わる基本的な検査ですが、太い神経の働きを知る上で非常に有効です。10秒以上感じられれば正常範囲ですが、振動を感じる時間が短いほど、感覚の低下が進んでいると判断されます。

神経伝導検査で神経の伝わる速度を測る

より詳しく調べるために、神経に微弱な電気を流して、その信号が伝わる速度や大きさを測定する「神経伝導検査」を行うときがあります。

神経がダメージを受けていると、信号の伝達速度が遅くなったり、反応が小さくなったりします。

少しピリッとした刺激を感じる検査ですが、神経障害の程度を正確に把握するためには欠かせない検査です。これにより、他の神経の病気との区別もつきやすくなります。

自律神経の乱れを調べる心電図検査

糖尿病性神経障害は、手足の感覚だけでなく、内臓の働きを調整する自律神経にも影響を及ぼします。

そのため、心電図のR-R間隔という心拍の変動を測定し、自律神経が正常に機能しているかを確認する場合もあります。深呼吸をした時の心拍数の変化を見るCVR-Rという検査が一般的です。

また、立ち上がった時の血圧の変化を見る起立試験なども行い、めまいや立ちくらみの原因が神経障害によるものかどうかを総合的に診断します。

主な検査内容とその目的

検査名この検査でわかること
アキレス腱反射末梢神経の反射機能が保たれているか
振動覚検査(C128音叉)深い部分の感覚神経が振動を感知できるか
タッチテスト(モノフィラメント)触れられた感覚(触覚)が残っているか
神経伝導検査神経の信号伝達速度と正確な損傷レベル

神経障害の進行を食い止めるための治療と対策

「神経障害は一度なったら治らない」と悲観する必要はありません。

完全に元通りにするのは難しい場合もありますが、早期に対策を講じると症状を改善させたり、進行をピタリと止めたりすることは可能です。

治療の柱となるのは、やはり基本中の基本である血糖値のコントロールです。そこに薬物療法や生活習慣の改善を組み合わせて、神経を守っていきます。

何よりも優先すべきは厳格な血糖コントロール

どんなに良い薬を使っても、血糖値が高いままでは神経への攻撃は止まりません。まずは主治医と相談し、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の目標値を定め、それを維持するのが治療の第一歩です。

血糖値が安定してくると、ソルビトールの蓄積が減り、神経への血流も改善し始めます。

最初のうちは、血糖値が急激に下がると一時的に痛みが強くなる場合がありますが、これは「治療後有痛性神経障害」と呼ばれ、神経が回復しようとしている証でもあります。

最近ではTIR(Time in Range)という、1日の中で血糖値が目標範囲内に収まっている時間を重視する考え方も広まっています。血糖の乱高下を減らす取り組みが、神経を守ることにつながります。

症状を和らげる薬物療法との付き合い方

つらい痛みやしびれに対しては、生活の質(QOL)を保つために薬を使用します。

一般的な痛み止め(NSAIDs)ではなく、神経の興奮を抑える特殊な薬や、血流を良くする薬、ビタミンB12製剤などが処方されます。

また、ソルビトールを作る酵素の働きを阻害する「アルドース還元酵素阻害薬」という薬もあり、これは初期の段階で特に効果を発揮します。

薬は症状を消す魔法ではありませんが、痛みをコントロールし、リハビリや運動に取り組みやすくするための強力なサポーターです。

生活習慣の見直しが神経を守ることにつながる

薬だけに頼るのではなく、生活全体で神経を守る意識を持つ必要があります。禁煙は特に重要です。タバコは血管を収縮させ、ただでさえ悪い血流をさらに悪化させてしまいます。

また、アルコールの過剰摂取も神経に直接的なダメージを与えるため、節酒を心がけましょう。

適度な運動は血流を改善しますが、感覚が鈍っている場合は足に負担をかけすぎないよう、靴選びや運動の種類に注意が必要です。

治療と並行して取り組むべき生活習慣

  • 喫煙習慣がある場合は直ちに禁煙に取り組む
  • 主治医の指示に従い、食事療法を継続する
  • 入浴時は熱すぎないお湯で血行を促進する
  • ストレスを溜めず、十分な睡眠をとる
  • 足に合った靴を選び、裸足での生活を避ける

毎日のフットケアがあなたの将来の足を守ります

医師任せにするのではなく、患者さん自身が自分の足の主治医になること。これが「フットケア」の最も大切な考え方です。

毎日数分間、自分の足を観察しケアするだけで、切断のリスクを劇的に下げられます。

毎日必ず足を観察する習慣をつける

お風呂上がりや寝る前に、必ず足の裏や指の間を目で見て確認してください。目が悪い方や体が硬くて足裏が見えにくい方は、鏡を使ったり、ご家族に見てもらったりするのも良い方法です。

小さな傷、赤み、水ぶくれ、たこ、魚の目がないかをチェックします。特に「たこ」は、皮膚が厚くなって防御しているように見えますが、その下に圧力がかかり潰瘍が隠れている場合があるので要注意です。

清潔を保ち保湿をして皮膚のバリア機能を高める

足は石鹸をよく泡立てて、指の間まで優しく丁寧に洗います。ゴシゴシこすると傷の原因になるので、柔らかいタオルや手を使って洗いましょう。

洗った後は水分をしっかり拭き取りますが、指の間は湿気が残りやすいので念入りに行うと良いです。

そして、乾燥は大敵です。皮膚が乾燥するとひび割れから菌が入りやすくなるため、保湿クリームを塗って皮膚を柔らかく保ちましょう。

ただし、指の間にはクリームを塗らないようにしてください。湿ってふやけてしまうからです。

爪切りと靴選びには細心の注意を払う

爪を切るときは深爪にしないよう、白い部分を少し残して横に真っ直ぐ切る「スクエアカット」を心がけてください。角を切り落とすと巻き爪の原因になります。

視力が落ちていたり、手の感覚も鈍っていたりする場合は無理に自分で切らず、看護師や専門家に任せるのが安全です。

また、靴を選ぶときは夕方のむくんだ状態でサイズを合わせ、つま先に余裕があるものを選びましょう。

ハイヒールや先の細い靴は避け、クッション性のあるスニーカーやウォーキングシューズが適しています。新しい靴を履くときは、まずは短時間から慣らしていきましょう。

正しいフットケアと間違ったケア

項目推奨されるケア(○)避けるべきケア(×)
洗浄泡で優しく手洗い軽石やブラシでゴシゴシ洗う
保湿かかとを中心にクリーム塗布指の間にクリームを塗り込む
爪切り真っ直ぐ切って角をヤスリで整える角を深く切り込む(バイアスカット)
処置異変があればすぐ受診カミソリでたこを削る、市販薬で治す

よくある質問

Q
糖尿病性神経障害は一度発症すると完治しないのでしょうか?
A

完全に元の状態に戻るかどうかは、発見された段階によります。

初期の段階で適切な血糖コントロールを行えば、症状が消失し「治った」と言える状態になることは十分に可能です。

しかし、進行して神経が死滅してしまった部分は再生が難しいため、症状が残ることがあります。

それでも、治療を続けると進行を止め、痛みをコントロールすることは可能です。諦めずに治療を継続しましょう。

Q
糖尿病性神経障害の足のしびれと正座の後のしびれの違いは何ですか?
A

最大の違いは持続性と左右対称性です。

正座のしびれは一時的な血行不良によるもので、時間が経てば治まります。

一方、糖尿病性神経障害によるしびれは慢性的に続き、日によって強弱はあっても完全に消えることは少ないです。また、靴下を履いているような感覚が両足に同時に現れるのが特徴です。

片足だけのしびれは、坐骨神経痛など整形の病気である可能性もあります。

Q
糖尿病性神経障害の痛みが強いとき、市販の痛み止めは効きますか?
A

一般的な市販の鎮痛薬(ロキソニンなど)は、炎症を抑える薬であるため、神経そのものが原因である痛みには効果が薄いケースが多いです。

神経障害性疼痛には、神経の興奮を抑える専用の薬が必要です。自己判断で市販薬を飲み続けると、腎臓に負担をかけるリスクもあります。

痛みがつらい場合は、我慢せずに主治医に相談し、適切な処方薬を出してもらうことを強くお勧めします。

Q
糖尿病性神経障害がある場合、運動は控えたほうがいいですか?
A

基本的には運動は血糖値を下げるために有効ですが、神経障害の状態によっては注意が必要です。

感覚が鈍っている状態で激しい運動をすると、足に傷ができても気づかず悪化させてしまう恐れがあります。

また、自律神経障害がある場合は、運動中の血圧変動や不整脈のリスクもあります。

まずは主治医にメディカルチェックを受けてもらい、どの程度の運動なら安全かを確認してから始めるのが安心です。

参考にした文献