「いびきがうるさい」と家族に指摘されたり、自分自身のいびきで目が覚めたりすることはありませんか。いびきは単にうるさいだけでなく、睡眠の質を低下させ、日中の活動に影響を及ぼすことがあります。
さらに、いびきが睡眠時無呼吸症候群(SAS)のような深刻な病気のサインである可能性も否定できません。
この記事では、いびきの原因から自宅でできる対策、そして専門医による検査や治療法について詳しく解説します。ご自身のいびきについて理解を深め、快適な睡眠と健康な毎日を取り戻しましょう。
いびきがひどい・睡眠中の呼吸停止・日中の強い眠気が気になるなど、睡眠時無呼吸症候群ではないかとご心配な方は神戸きしだクリニックの呼吸器内科で専門的な診察を承ります。詳しくはこちら
この記事を書いた人

神戸きしだクリニック院長
医学博士
日本医学放射線学会認定 放射線診断専門医
日本核医学会認定 核医学専門医
【略歴】
神戸大学医学部卒。神戸大学大学院医学研究科医科学専攻博士課程修了。神戸大学附属病院 放射線科 助教。甲南医療センター放射線科医長を経て神戸きしだクリニックを開業(2020年6月1日)
いびきとは? なぜ音が鳴るのか
多くの人が経験するいびきですが、その音が発生する仕組みや、なぜ特定の人がいびきをかきやすいのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
まずは、いびきの基本的な知識について解説します。
いびきの音の正体
いびきは、睡眠中に呼吸をするとき、空気の通り道である上気道(鼻や喉の奥)が何らかの原因で狭くなり、そこを空気が通過する際に粘膜が振動して発生する音です。
狭くなった場所や、その周辺の組織(軟口蓋や口蓋垂、舌の根元など)が振動することで特有の音が生じます。気道が狭くなるほど、音は大きくなる傾向があります。
いびきをかきやすい人の特徴
いびきをかきやすい人には、いくつかの共通した特徴が見られます。必ずしも全ての人に当てはまるわけではありませんが、以下のような要因が影響することが知られています。
いびきをかきやすい方の傾向
要因 | 具体的な内容 | 影響 |
---|---|---|
体型 | 肥満(特に首周りの脂肪) | 気道を圧迫し狭くする |
年齢 | 加齢による筋力の低下 | 喉の筋肉が緩み、気道が塞がりやすくなる |
性別 | 男性(女性ホルモンの影響が少ない) | 女性に比べ気道が狭くなりやすい傾向 |
いびきと睡眠の質の関係
大きないびきをかく場合、気道が狭くなっているため、体内に十分な酸素を取り込めていない可能性があります。
この状態が続くと、睡眠が浅くなったり途中で目が覚めたりすることが増え、結果として睡眠の質が低下します。
質の低い睡眠は、日中の眠気や集中力の低下、疲労感の原因となります。
そのいびき、大丈夫? 危険ないびきのサイン
いびきは誰にでも起こりうるものですが、中には注意が必要な「危険ないびき」も存在します。放置すると健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、サインを見逃さないことが大切です。
毎晩続く大きないびき
たまにいびきをかく程度であれば、それほど心配する必要はないかもしれません。
しかし、毎晩のように大きないびきをかいている場合や、いびきの音が非常に大きい場合は、気道の狭窄が慢性化している可能性があります。
このような状態は、睡眠の質を著しく低下させる原因となります。
呼吸が止まっている、または乱れている
いびきの間に呼吸が数十秒間止まったり、息苦しそうに喘いだりする様子が見られる場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性が高いです。
無呼吸状態は体への負担が大きく、様々な合併症のリスクを高めます。家族やパートナーから指摘された場合は、速やかに専門医に相談することを推奨します。
日中の強い眠気や倦怠感
夜間に十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、日中に耐え難いほどの強い眠気を感じたり、常に体がだるいと感じたりする場合も注意が必要です。
いびきや無呼吸によって睡眠の質が低下し、体が十分に休息できていないサインかもしれません。
危険ないびきのチェックポイント
症状 | 頻度・程度 | 考えられる影響 |
---|---|---|
大きないびき | 毎晩、非常に大きい音 | 睡眠の質の低下、周囲への迷惑 |
呼吸の停止・乱れ | 睡眠中に観察される | 睡眠時無呼吸症候群の疑い、低酸素状態 |
日中の強い眠気 | 十分な睡眠時間でも改善しない | 集中力低下、事故のリスク |
起床時の頭痛や喉の渇き
朝起きたときに頭痛がしたり、口や喉がカラカラに渇いていたりするのも、いびきや睡眠中の口呼吸が原因である可能性があります。
特に頭痛は、睡眠中の低酸素状態が影響していることも考えられます。
いびきの主な原因 あなたはどれに当てはまる?
いびきの原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることもあります。主な原因を理解することで、適切な対策や治療法を見つける手助けになります。
肥満や加齢による気道の狭窄
体重が増加すると、首周りや喉の内部にも脂肪がつき、気道を圧迫して狭くします。
特に仰向けで寝ると、重力の影響で舌の根元や軟口蓋が喉の奥に落ち込みやすくなり、いびきをかきやすくなります。
また、加齢に伴い、喉の周りの筋肉が衰えて緩むことも気道が狭くなる原因の一つです。
鼻の病気(鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症など)
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などで鼻が詰まっていると、鼻呼吸がしにくくなり、自然と口呼吸になります。
口呼吸は舌が喉の奥に落ち込みやすく、いびきの原因となります。
また、鼻の内部の仕切りである鼻中隔が大きく曲がっている鼻中隔弯曲症も、鼻の通りを悪くし、いびきを引き起こすことがあります。
鼻のトラブルといびき
- アレルギー性鼻炎
- 慢性副鼻腔炎
- 鼻ポリープ(鼻茸)
- 鼻中隔弯曲症
喉の構造的な問題(扁桃肥大、アデノイドなど)
子供のいびきの原因として多いのが、扁桃(へんとう)やアデノイド(鼻の奥にあるリンパ組織)の肥大です。
これらが大きいと空気の通り道を物理的に狭めてしまいます。
大人でも、扁桃が大きい場合や、軟口蓋が長い、口蓋垂(のどちんこ)が大きいといった喉の形態的な特徴がいびきの原因になることがあります。
飲酒や睡眠薬の影響
アルコールを摂取すると、筋肉が弛緩しやすくなります。この作用が喉の筋肉にも及ぶと、気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
同様に、一部の睡眠薬や精神安定剤にも筋弛緩作用があるためいびきを悪化させる可能性があります。就寝前の飲酒やこれらの薬剤の使用には注意が必要です。
生活習慣と関連するいびきの原因
原因 | メカニズム | 対策の方向性 |
---|---|---|
飲酒(特に就寝前) | 喉の筋肉の弛緩 | 就寝前の飲酒を控える |
喫煙 | 気道の炎症・むくみ | 禁煙 |
特定の睡眠薬 | 筋弛緩作用 | 医師に相談し薬剤調整 |
自宅でできるいびき対策 まずは生活習慣の見直しから
専門的な治療が必要になる前に、まずはご自身でできる対策から始めてみましょう。生活習慣の改善は、いびきの軽減に繋がる可能性があります。
適正体重の維持と減量
肥満がいびきの原因の一つである場合、減量は非常に効果的な対策となります。特に首周りの脂肪が減ることで、気道の圧迫が軽減され、いびきが改善することが期待できます。
バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、健康的な体重を目指しましょう。
寝るときの姿勢の工夫
仰向けで寝ると舌が喉の奥に落ち込みやすいため、横向きで寝るように工夫するといびきが軽減されることがあります。
抱き枕を利用したり、背中にクッションを置いたりして自然と横向きを維持できるようにすると良いでしょう。
また、枕の高さを調整することも有効な場合があります。高すぎる枕や低すぎる枕は気道を狭めることがあるため、自分に合った高さを見つけることが大切です。
鼻呼吸の促進
口呼吸はいびきの大きな原因です。鼻の通りを良くし、鼻呼吸を促すことで、いびきの改善が期待できます。
鼻炎などの症状がある場合は、まずその治療を行いましょう。
市販の鼻腔拡張テープを使用したり、加湿器で部屋の湿度を適切に保ったりすることも鼻呼吸を助ける方法の一つです。
鼻呼吸をサポートするアイテム
- 鼻腔拡張テープ
- マウスピース(口閉じテープ)
- 加湿器
アルコールや睡眠薬の摂取を控える
就寝前の飲酒は、喉の筋肉を弛緩させ、いびきを悪化させます。できるだけ就寝前4時間以内の飲酒は避けるようにしましょう。
また、筋弛緩作用のある睡眠薬や精神安定剤を使用している場合は医師に相談し、いびきへの影響が少ない薬に変更できないか検討することも一つの方法です。
いびき対策のための生活習慣改善ポイント
項目 | 具体的な行動 | 期待される効果 |
---|---|---|
体重管理 | バランスの取れた食事、適度な運動 | 気道への圧迫軽減 |
睡眠時の姿勢 | 横向き寝、適切な枕の使用 | 舌の落ち込み防止 |
飲酒・喫煙 | 就寝前の飲酒を避ける、禁煙 | 筋肉の弛緩防止、気道の炎症軽減 |
それでもいびきが改善しない… もしかして睡眠時無呼吸症候群?
生活習慣を見直してもいびきが改善しない、あるいは家族から呼吸の停止を指摘されるような場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)の可能性があります。
SASは放置すると様々な健康問題を引き起こすため、早期の診断と治療が重要です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる(無呼吸)、または浅くなる(低呼吸)状態を繰り返す病気です。
医学的には、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上、または睡眠7時間中に30回以上ある場合に診断されます。
この無呼吸・低呼吸により、体に取り込まれる酸素の量が減少し、体に様々な負担がかかります。
SASの主な症状といびきの関係
SASの最も代表的な症状は、大きないびきと、そのいびきが突然止まり、しばらくして大きな呼吸とともに再開するというパターンです。
その他にも、日中の強い眠気、起床時の頭痛、集中力や記憶力の低下、夜間の頻尿などの症状が現れることがあります。
いびきはSASの重要なサインの一つであり、特に呼吸の停止を伴ういびきは注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
症状 | 詳細 |
---|---|
激しいいびき | 呼吸停止後に大きないびきで呼吸再開 |
睡眠中の無呼吸・低呼吸 | 家族などから指摘されることが多い |
日中の過度な眠気 | 会議中や運転中に強い眠気を感じる |
SASが引き起こす健康リスク
SASを放置すると、睡眠中の低酸素状態や頻繁な覚醒反応により体に大きな負担がかかります。
このことにより、高血圧、心臓病(狭心症、心筋梗塞、不整脈など)、脳卒中といった生活習慣病のリスクを高めることがわかっています。
また、日中の強い眠気は交通事故や労働災害の原因となることもあり、社会生活にも大きな影響を及ぼします。
SASのセルフチェック
以下の項目に当てはまるものが多いほど、SASの可能性があります。気になる場合は専門医に相談しましょう。
- 毎晩のように大きないびきをかく
- 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
- 寝汗をよくかく
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 朝起きたときに頭痛がする、口が渇いている
- 日中、強い眠気を感じることが多い
- 集中力や記憶力が低下したと感じる
いびき・睡眠時無呼吸症候群の専門的な検査と診断
いびきや睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合、医療機関では専門的な検査を行い、正確な診断を下します。ここでは代表的な検査の流れを紹介します。
問診と診察
まず、医師が患者さんの自覚症状や睡眠の状態、生活習慣などについて詳しく聞き取ります。
いびきの状況(音の大きさ、頻度、呼吸停止の有無など)や日中の眠気の程度、既往歴、家族歴なども重要な情報です。
また、喉や鼻の状態を視診で確認し、気道を狭くするような形態的な問題がないかを評価します。
簡易検査(アプノモニター)
自宅で行える検査で、手の指や鼻の下にセンサーを取り付け、睡眠中の呼吸の状態や血液中の酸素飽和度などを記録します。この検査により、睡眠時無呼吸症候群の疑いの程度をスクリーニングします。
手軽に検査できるため、最初のステップとして行われることが多いです。
簡易検査と精密検査の比較
検査項目 | 簡易検査(アプノモニター) | 精密検査(PSG) |
---|---|---|
検査場所 | 自宅 | 医療機関に宿泊 |
主な測定項目 | 呼吸、酸素飽和度、脈拍など | 脳波、眼球運動、筋電図、呼吸、酸素飽和度など多数 |
目的 | SASのスクリーニング | SASの確定診断、重症度評価 |
精密検査(ポリソムノグラフィー検査:PSG)
睡眠時無呼吸症候群の確定診断や重症度の評価のために行う、より詳細な検査です。通常、医療機関に1泊入院して行います。
脳波、眼球運動、心電図、筋電図、呼吸の状態、血液中の酸素飽和度、いびきの音、睡眠中の体位など、様々な生体情報を終夜にわたり記録します。
この検査により無呼吸・低呼吸の回数や種類、睡眠の深さや質などを詳細に評価できます。
検査結果の評価と診断
簡易検査や精密検査の結果をもとに、医師が総合的に評価し、睡眠時無呼吸症候群の診断を行います。
AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数)という睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を示す指標が用いられ、この数値によって重症度が分類されます。
診断結果に基づいて、患者さん一人ひとりに合った治療方針を決定します。
専門医によるいびき・睡眠時無呼吸症候群の治療法
睡眠時無呼吸症候群と診断された場合や、いびきが日常生活に支障をきたしている場合には、専門医による治療が行われます。主な治療法には以下のようなものがあります。
CPAP(シーパップ)療法
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する標準的な治療法です。
睡眠中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道に陽圧をかけることで気道の閉塞を防ぎ、無呼吸やいびきを改善します。
効果が高く、多くの患者さんで症状の改善が見込めます。健康保険が適用されます。
マウスピース(口腔内装置)
軽症から中等症の睡眠時無呼吸症候群や、いびき症の治療に用いられます。
睡眠中に特殊なマウスピースを装着することで下顎を前方に少し突き出させ、舌の根元が喉の奥に落ち込むのを防ぎ、気道を広げます。歯科医と連携して作成します。
CPAP療法が合わない方や、持ち運びの利便性を重視する方に選択されることがあります。
CPAP療法とマウスピース治療の概要
治療法 | 対象 | 主な効果 |
---|---|---|
CPAP療法 | 中等症~重症SAS | 気道閉塞を防ぎ無呼吸・いびき改善 |
マウスピース | 軽症~中等症SAS、いびき症 | 下顎を前方に移動させ気道確保 |
外科的手術(UPPPなど)
扁桃肥大やアデノイド、鼻中隔弯曲症など、気道を狭くする明らかな形態的な問題がある場合に検討されることがあります。
代表的な手術には、口蓋垂・軟口蓋・扁桃の一部を切除する口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)などがあります。
手術の適応は慎重に判断され、効果やリスクについて医師と十分に相談することが必要です。
生活習慣指導と体重管理
全ての治療法の基本として、生活習慣の改善が重要です。
禁煙、節酒、適切な体重の維持(減量)、睡眠時の体位の工夫などは治療効果を高め、再発を防ぐために継続して行う必要があります。
医師や管理栄養士から具体的な指導を受けることもあります。
いびきはパートナーへの影響も深刻 「隠れいびき」に気づいていますか?
ご自身のいびきについて、どれくらい自覚がありますか。
「たまにかく程度だろう」「疲れているときだけ」と思っている方でも、実は毎晩のように大きないびきをかいていて、一緒に寝ている家族やパートナーの睡眠を妨げている可能性があります。
これを「隠れいびき」と呼ぶなら、その影響は決して小さくありません。
パートナーが指摘するいびきの重要性
いびきは本人が気づきにくい症状の一つです。しかし、同じ寝室で眠るパートナーにとっては、騒音による睡眠妨害は深刻な問題となり得ます。
パートナーから「いびきがうるさい」「呼吸が止まっていた」と指摘された場合は、それを真摯に受け止め、自身の健康状態を見直すきっかけとすることが大切です。
それはあなた自身の健康だけでなく、大切な人の安眠を守るためでもあります。
いびきによる睡眠妨害と関係悪化の可能性
慢性的な睡眠不足は、日中のイライラや集中力の低下、気分の落ち込みなどを引き起こします。
いびきによってパートナーがこのような状態に陥ると、些細なことで衝突が増えたり、コミュニケーションがうまくいかなくなったりと、二人の関係に亀裂が生じることもあります。
寝室を別にするといった対策を取るご家庭もありますが、それは根本的な解決にはなりません。
「自分は大丈夫」と思っていませんか?客観的な評価のすすめ
「自分はそれほどひどいいびきはかいていないはず」という思い込みは危険です。スマートフォンの録音アプリなどを使って、一度ご自身の睡眠中の音を録音してみることをお勧めします。
実際に聞いてみることで、いびきの大きさや頻度、呼吸の状態などを客観的に把握でき、問題の深刻さに気づくことができるかもしれません。
この客観的な評価が、医療機関を受診する第一歩となることもあります。
家族みんなの快眠のためにできること
いびきの問題は、個人の健康問題であると同時に、家族全体のQOL(生活の質)に関わる問題です。
もしあなたのいびきが家族の睡眠を妨げている可能性があるなら、それは「迷惑をかけている」のではなく、「一緒に解決すべき課題」と捉えましょう。
早期に専門医に相談し、適切な検査や治療を受けることは、あなた自身の健康を守るだけでなく、家族みんなの笑顔と穏やかな眠りを取り戻すための最も確実な方法です。
当クリニックでは、いびきや睡眠時無呼吸症候群に関するご相談を随時受け付けております。ご本人様はもちろん、ご家族からのご相談も歓迎いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
いびきに関するよくある質問
- Q子供のいびきも治療が必要ですか?
- A
子供のいびきの多くは、アデノイドや扁桃の肥大が原因です。
成長とともに改善することもありますが、いびきがひどく、睡眠中に呼吸が苦しそうな場合や、日中の活動に影響が出ている場合(集中力がない、落ち着きがない、成長が遅いなど)は、小児科や耳鼻咽喉科の専門医に相談することを推奨します。
治療が必要と判断された場合は、アデノイド・扁桃の切除手術などが検討されることがあります。
- Qいびき防止グッズの効果は?
- A
市販されているいびき防止グッズには、鼻腔拡張テープ、マウスピース、枕など様々な種類があります。
軽度のいびきや、特定の原因(鼻づまりなど)によるいびきには、ある程度の効果が期待できる場合もあります。しかし、効果には個人差が大きく、睡眠時無呼吸症候群のような病気が隠れている場合には根本的な解決にはなりません。
グッズを試しても改善が見られない場合や、症状が重い場合は、自己判断せずに専門医に相談することが重要です。
- QCPAP療法はいつまで続けるのですか?
- A
CPAP療法は、睡眠時無呼吸症候群の根本的な原因を取り除く治療ではなく、睡眠中の気道の閉塞を防ぐ対症療法です。そのため、基本的には継続して使用する必要があります。
ただし、減量や生活習慣の改善によって無呼吸の状態が大幅に改善した場合には、CPAP療法を中止できる可能性もあります。定期的な診察と検査を受け、医師の指示に従うことが大切です。
- Q検査や治療に保険は適用されますか?
- A
睡眠時無呼吸症候群の検査(簡易検査、精密検査)や治療(CPAP療法、一部の手術など)は、医師が必要と判断した場合、健康保険が適用されます。
マウスピース治療については、保険適用の可否や条件が医療機関や歯科医院によって異なる場合がありますので事前に確認することをお勧めします。
詳細については、受診する医療機関にお問い合わせください。
当院(神戸きしだクリニック)への受診について
いびきや睡眠中の無呼吸でお悩みの方は、当院の呼吸器内科で対応させていただきます。経験豊富な専門医による丁寧な診察と、充実した検査機器による睡眠時無呼吸症候群の精密検査を提供しています。
呼吸器内科の診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00 – 12:00 | ○ | – | ○ | – | ○ | ○ 隔週 | 休 |
13:30 – 16:30 | – | ○ | ○ | ○ | – | 休 | 休 |
検査体制
- 睡眠ポリグラフ検査(PSG)
- 簡易睡眠時無呼吸検査
- 経皮的動脈血酸素飽和度測定
- 上気道内視鏡検査
など、必要に応じた検査を実施いたします。高度な画像検査(CT・MRIなど)が必要な場合は、神戸大学医学部附属病院(当院の道路向かい)と連携し、スムーズな検査実施が可能です。
受診時の持ち物
- 過去の睡眠検査結果(お持ちの方)
- 健康保険証
- お薬手帳(服用中のお薬がある方)
予約・受診方法
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