ふと鏡を見たときに「なんだか顔が丸くなってきた」「以前より頬がふっくらしているかも」と感じる、いわゆる ”ムーンフェイス” は、ステロイドの使用やホルモンバランスの乱れなど、内分泌にまつわる原因によって起こる場合が少なくありません。

一方で、日常の生活習慣やむくみの影響といった、内分泌とは無関係の要因があることも確かです。

今回は、ムーンフェイスの可能性が気になっている方向けに、原因や症状、受診を考えるタイミングや実際の対処法などを詳しくお伝えします。

「顔だけが丸くなった」「頬や顎のラインが変わってきた」このムーンフェイスと呼ばれる症状は単なる体重増加や加齢ではなく、クッシング症候群などのホルモンバランスの異常が隠れている可能性があります。

放置すると高血圧や糖尿病、骨粗しょう症など、さまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。顔の変化にお悩みの方は、お早めにご相談ください。詳しくはこちら

この記事を書いた人

神戸きしだクリニック院長 岸田雄治
岸田 雄治
神戸きしだクリニック院長

医学博士
日本医学放射線学会認定 放射線診断専門医
日本核医学会認定 核医学専門医
【略歴】
神戸大学医学部卒。神戸大学大学院医学研究科医科学専攻博士課程修了。神戸大学附属病院 放射線科 助教。甲南医療センター放射線科医長を経て神戸きしだクリニックを開業(2020年6月1日)

ムーンフェイスとはどのような状態か

ムーンフェイスという言葉は、医学的にも日常的にも使われることがある呼称です。

顔が満月のようにまん丸に見える状態を指し、本人だけでなく周囲の人からも「顔が丸くなった」と気づかれるほど顕著になる場合もあります。

ムーンフェイスがどういった特徴を持ち、どのような変化を伴うのかを見ていきましょう。

ムーンフェイスの定義と語源

ムーンフェイスは、その名のとおり「満月のような顔立ち」として表現されることが多いです。

ステロイドの長期使用や特定のホルモン異常があると、脂肪分布が変わって頬や顎まわりが膨らむように感じます。

語源は英語の「moon face」で、内分泌や免疫領域の専門用語の一部としても知られています。

周囲からの見た目の変化

顔の丸みは、本人が自覚するだけでなく周囲から見てもわかりやすい変化です。特に以下のような感想を抱く方が多いです。

  • 「太ってはいないのに顔だけ丸く見える」
  • 「写真で見ると以前より頬が膨らんで映る」
  • 「痩せているつもりなのに輪郭に締まりがない」

他者の視線を気にしてしまい、心理的な負担につながる場合もあります。

首や肩まわりへの影響

ムーンフェイスがある方は、首まわりや肩にこりを感じる方もいるようです。顔が丸くなったことで姿勢に変化が生じ、慢性的な疲れを引き起こすケースがあります。

ただし必ずしも首や肩こりを併発するわけではないため、一概には言えません。

顔のむくみとの違い

朝起きたときにむくみが目立つというのは、塩分過多や睡眠不足などの単純な理由で起こることが多いです。

ムーンフェイスは一時的なむくみとは違い、長期間にわたって顔の丸さが続く点に特徴があります。

むくみが取れない状態が続くのか、あるいは頬の脂肪分布自体が変わってしまっているのかを見極めることが重要です。

ムーンフェイスとステロイドの関係

ムーンフェイスの悩みを持つ方の中で、ステロイドを使用した経験がある人は少なくありません。ステロイドの働きとムーンフェイスの関係性を見ていきましょう。

ステロイドとは何か

ステロイドは炎症や免疫反応を抑制する薬として、さまざまな病気の治療に利用されます。

ぜんそくやアレルギー疾患、自己免疫疾患など幅広い領域で処方される一方で、長期使用や高用量使用による副作用が問題になることもあります。

ステロイドが引き起こす副作用の例

ステロイドは必要な治療手段でありながら、体内のホルモンバランスに大きく影響を与えます。副作用としては以下のようなものがあります。

  • ムーンフェイス(脂肪の蓄積による丸顔)
  • 骨粗しょう症(骨密度の低下)
  • 高血糖(血糖値の上昇)
  • 肥満(特に腹部周囲)

これらは使用量や使用期間、個人差によって程度が変わります。

ステロイド使用の有無とムーンフェイスの発生頻度

ステロイド使用の期間ムーンフェイスが起こる可能性補足事項
短期間(2週間以内)低め副作用が出る前に中止となること多め
中期間(2~4週間)中程度用量が高めだと影響が見え始める
長期間(1か月以上)高め漸減を考慮しても影響が続きやすい

人によっては短期間でもムーンフェイスが起こるケースがあり、医師と相談しながらリスクと治療効果を見極める必要があります。

ステロイドと副腎皮質ホルモンの関係

ステロイドとは本来、体内の副腎皮質から分泌されるホルモンを人工的に合成した薬です。

副腎皮質ホルモンは代謝や免疫調整に深くかかわるため、外部から追加される形で高用量が体内に入り続けるとホルモンのバランスが崩れやすくなります。

その結果、脂肪組織が特定の部位に集中しやすくなり、ムーンフェイスにつながります。

ステロイド使用中の注意点

ステロイドを使用しながらムーンフェイスが気になる場合、急に服用を中断すると別の副作用が生じる可能性があります。

医師に相談しつつ、血液検査や画像検査などで状況を確認し、可能であればステロイドの量を漸減するなどの対応を検討します。自己判断での急な中断は避けたほうが賢明です。

ムーンフェイスを引き起こす可能性のある内分泌異常

ムーンフェイスは、ステロイド使用以外にも内分泌の異常が原因となることがあります。代表的な内分泌異常をいくつか紹介し、どのようなメカニズムで顔が丸くなるのかを解説します。

クッシング症候群

クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの過剰分泌によって起こる症候群です。

体の脂肪分布が変化しやすく、顔が丸くなるほか、首の後ろに脂肪がたまり「野牛肩」と呼ばれる特徴が出ることがあります。

クッシング症候群には腫瘍性(副腎や下垂体などに腫瘍がある)のケースと、ステロイド薬の長期使用によるケースがあります。

クッシング症候群で見られる症状

症状特徴補足
ムーンフェイス顔全体がまん丸に見え、頬のふくらみが目立つ血液中のコルチゾール過剰で脂肪分布が偏る
中心性肥満おなか周りに脂肪が偏り、手足は細いミスマッチな体型になることがある
血圧上昇コルチゾール増加に伴い高血圧傾向心血管リスクへの配慮が必要
骨粗しょう症傾向骨がもろくなる可能性ホルモンバランスの崩れで骨形成に影響
皮膚が薄くなる皮下組織が弱くなり、あざができやすい傷の治りが遅くなる場合もある

甲状腺機能異常

甲状腺ホルモンは体の代謝をコントロールしていますが、甲状腺機能低下症では代謝が低下し、体に水分や脂肪がたまりやすくなります。

その結果、顔がむくみやすい、表情が乏しくなるなどの変化を感じやすくなる場合があります。

ただし甲状腺機能異常が直接ムーンフェイスを引き起こすケースは少ないため、甲状腺ホルモンだけではなく他のホルモンの状態も確認する必要があります。

内分泌系の腫瘍

脳下垂体や副腎など、ホルモンを分泌する臓器に腫瘍ができると、ホルモンの分泌量が過剰または不足します。

その結果、脂肪分布や水分調整のメカニズムが崩れ、ムーンフェイスのような見た目の変化が表れる場合があります。

腫瘍の種類や大きさによって症状は千差万別であり、専門的な検査が必要です。

内分泌異常は早期発見が大切です

ホルモンバランスの乱れは全身に影響を及ぼします。特に顔の見た目の変化は本人のメンタル面にもつながるため、早期に専門医の診察を受けて正確な原因を見極めることが重要です。

内分泌異常かどうかは血液検査やホルモン負荷試験などで調べることができますので、気になる場合は一度相談してみることをおすすめします。

ムーンフェイスの特徴と症状

ムーンフェイスの方が感じやすい具体的な特徴や、生活上での不便さなどについて知っておくと、日常のケアや治療の受け方を考えるうえで役立つでしょう。

ここでは代表的な症状や特徴をいくつか挙げてみます。

体型のアンバランス

ムーンフェイスは顔が大きく膨らんでいるように見えますが、必ずしも体全体が太っているわけではありません。

場合によっては、体幹だけ脂肪がついているのに手足が細いままというアンバランスな状態になることがあります。

これはコルチゾールの過剰分泌など、ホルモンが脂肪を特定部位に蓄えやすくするためです。

肌質の変化

ムーンフェイスを引き起こすホルモン異常やステロイド使用の影響で、肌が薄くなったり乾燥しやすくなったりする方がいます。

脂質バランスの乱れによりニキビや皮膚炎が起こりやすくなる場合もあるため、スキンケアの見直しが必要となることがあります。

ムーンフェイスの方が悩みやすい肌トラブル

肌トラブル原因となりやすい要素対処法の例
ニキビ脂質バランスの乱れ皮膚科相談、適切なスキンケア
乾燥皮膚のターンオーバーの乱れ保湿剤の利用、温度・湿度の調整
かゆみ皮膚バリア機能の低下保湿、寝具や衣類の素材選び
傷の治りの遅さコルチゾールやステロイドによる炎症抑制効果こまめな消毒、傷口の保護、専門医への相談

精神面への影響

顔の印象が変わることは、対人場面や日常生活のモチベーションに影響を与えるかもしれません。

友人や家族から「丸くなったね」と言われることで、本人が気にし過ぎてしまうケースもあります。

ストレスがかかると余計にホルモンバランスが乱れる可能性もあるため、必要に応じて心のケアも行うとよいでしょう。

体重増加とは異なる見た目

ムーンフェイスのせいで「太った」と判断されやすいですが、実際には体重が大きく増えていないことも多々あります。

むしろ食事制限などで体重をコントロールしているにもかかわらず、顔の丸みだけが取れないという場合は、やはりホルモンバランスの問題を疑ったほうがよいかもしれません。

生活習慣とムーンフェイスの関係

ムーンフェイスと聞くと、真っ先にステロイド使用やホルモン異常を思い浮かべがちです。しかし、日々の食生活や睡眠習慣も顔の丸みやむくみに関係することがあります。

食生活の影響

塩分の多い食事や甘いものの過剰摂取は、むくみや体重増加につながりやすく、顔が丸く見える要因となることがあります。

特に夜遅い時間の食事やアルコール摂取は、翌朝のむくみを招きやすいので要注意です。

栄養バランスを見直すことは、ムーンフェイスの改善だけでなく全身の健康維持にも大切です。

日常の食生活のチェックポイント

  • 1日の塩分摂取量を意識し、加工食品に頼りすぎない
  • 野菜や果物の摂取を増やし、カリウムや食物繊維を十分に取る
  • 飲酒量を控え、就寝前の飲食を避ける
  • 脂質・糖質の摂りすぎに気をつける

睡眠の質とむくみ

睡眠不足や就寝時間が不規則だと、体の水分調整がうまくいかず、翌朝のむくみが顔に出やすくなります。

また、夜更かしによる交感神経の興奮状態が続くことで、ホルモン分泌リズムが乱れてしまう可能性もあります。

早寝早起きを意識し、日中の活動量を増やすなどして、ホルモンリズムを整える工夫が大切です。

運動習慣と血液循環

適度な運動は、血液やリンパ液の循環を促し、余分な水分や老廃物を排出しやすくします。

ウォーキングやストレッチなど軽めの運動から始めると、体への負担を抑えつつ顔のむくみ予防に役立ちます。

また、筋肉量が増えると基礎代謝も高まるため、脂肪分布の改善に寄与することが期待できます。

運動と期待できる効果

運動の種類期待される主な効果補足
ウォーキング血行促進、代謝アップ1日30分程度を目標、天候に左右されやすい
ヨガリラックス、筋力維持、柔軟性自宅でのオンラインレッスンも活用可能
筋力トレーニング代謝アップ、脂肪燃焼負荷のかけすぎに注意が必要
有酸素運動脂肪燃焼、ストレス解消ジョギングやサイクリングなど

ストレスマネジメント

仕事や家庭でのストレスが続くと、自律神経やホルモンバランスに乱れが生じ、むくみや食欲不振、逆に過食などの症状が現れることがあります。

過度のストレスが体に影響を与えると、ムーンフェイスがより顕著になる可能性があるため、意識的にリフレッシュの時間を取り入れるなど、心身を整える工夫が大切です。

受診を検討するタイミングと診察の流れ

顔が丸く感じ始めたときに、「病院に行くべきか、それとも様子を見たほうがいいのか」と迷う方が多いでしょう。

ここでは、受診のきっかけとなるタイミングや診察で行われる検査について説明します。専門医による診察を受けることで、ムーンフェイスの原因が内分泌と関係あるのかどうかを確認できます。

こんなときは受診を考えてみる

以下のような状態が続くなら、一度内分泌内科や専門医に相談することをおすすめします。

  • 顔のむくみや丸みが長期間(1か月以上)続いている
  • 体重は変わらないのに顔だけ大きく見える
  • ステロイド薬を長期間服用している
  • 血圧や血糖値の上昇など、他の症状も感じる
  • 人から「顔が変わったね」と言われるようになった

診察時に行われる検査

内分泌内科では、血液検査や尿検査、必要に応じて画像検査(CTやMRIなど)を組み合わせてホルモンの分泌状態や臓器の形状を詳しく調べます。

特定のホルモンを負荷して反応を確認するホルモン負荷試験が行われる場合もあります。これらの検査結果を総合的に判断し、ムーンフェイスの原因を特定していきます。

内分泌内科でおこなう代表的な検査項目

検査名称内容原因究明への役立ち方
血液検査(ホルモン)コルチゾールや甲状腺ホルモンなどホルモン異常の有無を直接的に確認できる
尿検査コルチゾール分泌の確認1日尿コルチゾールなどで変動を調べやすい
画像検査(CT/MRI)副腎や下垂体の形状を調べる腫瘍や肥大が原因かどうかを判断しやすい
ホルモン負荷試験特定のホルモンを投与し反応を見る隠れた内分泌機能異常を見つけやすい

診断の流れ

問診で症状の経過や生活習慣、服用中の薬があるかどうかを確認し、必要に応じて検査を行います。

検査結果をもとにムーンフェイスがホルモン異常に起因するか、あるいは別の要因なのかを判断します。もし内分泌の問題が認められれば、薬物療法や生活習慣指導など、適切な治療を検討します。

治療の進め方

原因がクッシング症候群などの内分泌異常の場合、根本的な治療として腫瘍の摘出手術や薬物療法を行うケースがあります。

またステロイドが原因であれば、必要に応じて薬の量を見直し、徐々に減らす方法を模索します。

生活習慣の改善だけで解決が難しいムーンフェイスもあるため、適切な治療のタイミングを逃さないことが重要です。

ムーンフェイスの予防とケア

ムーンフェイスの原因が内分泌由来であれば医療的なアプローチが必要ですが、日常の工夫によってある程度予防やケアを行うことができます。

食事・運動の見直し

前述したように、塩分や糖質の過剰摂取を控え、栄養バランスのよい食事を心がけることは大切です。適度な運動やストレッチによって血行を促進することで、むくみを軽減しやすくなります。

食事と運動を見直すポイント

  • 塩分控えめな食事を意識する(1日6g未満など目標を設定する)
  • 水分摂取量を適正に保ち、不要なむくみを防ぐ
  • 軽い筋トレやウォーキングなどを週2~3回継続する
  • 夜食や深夜の間食は極力避ける

スキンケアと顔まわりのマッサージ

ムーンフェイスの原因がホルモンであっても、顔まわりのリンパを刺激するマッサージやむくみ対策アイテムなどで、肌状態のケアを行うと多少の変化が期待できます。

特にお風呂上がりなど血行が良くなったタイミングで優しく行うと、顔のむくみやこりが緩和される場合があります。

マッサージ時に意識したい筋肉やリンパの流れ

対象部位マッサージの方法効果
フェイスライン下あごから耳の下に向けて指先で流すむくみの排出を促しフェイスラインを整えやすい
頬骨周辺頬骨に沿って内から外へ円を描くように顔全体の血行を高めくすみ軽減
首筋下から上へさすりあげるようにリンパの流れをスムーズにする
耳周り耳の付け根を指圧しながら円を描くように表情筋の緊張を和らげむくみ軽減

ストレスの軽減

ホルモンバランスの乱れにはストレスが影響することがあります。

趣味を楽しむ、適度に休憩をとる、リラクゼーション法を取り入れるなど、自分に合った方法でストレスを和らげると、間接的ではありますがムーンフェイスの軽減につながる可能性があります。

定期的な自己チェック

ムーンフェイスが気になる場合は、鏡や写真で定期的に変化を追うとよいでしょう。

あごや頬のラインの変化、肌トラブルの有無などを記録しておくと、変化の兆候を早めにキャッチしやすくなります。

少しでも疑問に思うことがあれば、専門の医師へ気軽に質問してみてください。

当クリニックでの診察のメリット

当院では、内分泌内科を専門とする医師が在籍しており、ムーンフェイスが気になる方に対して適切な検査や治療を行う体制を整えています。

原因がステロイドや生活習慣にあるのか、それとも内分泌異常によるものかをきちんと見極めることで、根本にアプローチしやすくなります。

専門医による丁寧な診断

内分泌の分野は複雑で、さまざまなホルモンが関係しています。

当院では、血液検査やホルモン負荷試験などの検査結果を正確に読み解き、ムーンフェイスの原因を具体的に特定する方法を提案します。

専門医による診断を受けることで、不要な不安を最小限に抑えられます。

当院で実施する主な内分泌検査

検査名特徴期待できる情報
血中ホルモン濃度測定コルチゾール、ACTH、甲状腺ホルモンなどホルモンの過剰・不足を直接数値で把握
尿中コルチゾール検査24時間尿コルチゾールなど日内変動があるコルチゾールを1日の総量として測定可能
下垂体MRI検査下垂体に腫瘍があるかどうかを確認クッシング病の原因となる下垂体腺腫の有無などをチェックできる
副腎CT検査副腎の形態的な異常をチェック副腎腺腫や過形成の有無を調べることで原因特定に近づきやすい

生活習慣の指導とフォローアップ

ホルモン異常が原因でない場合でも、むくみや脂肪の蓄積を緩和するための食事指導や運動指導を行います。

ムーンフェイスの症状や患者さまの生活背景に合わせて、無理のない範囲で続けられるアドバイスを心がけています。

他科との連携

ムーンフェイスが別の病気に由来している場合、必要に応じて皮膚科や循環器科など他の診療科と協力しながら治療を進めます。

例えば高血圧や高血糖が同時に認められた場合、専門性を活かして治療計画を立てることができます。

安心して相談できる環境づくり

見た目の変化に悩む方は、人知れず大きなストレスを抱えがちです。当クリニックではプライバシーに配慮した空間で、気軽に質問や相談ができるよう努めています。

ムーンフェイスの原因がわからず不安に思っている方や、ステロイド治療中で副作用に戸惑っている方も、ぜひ一度ご相談ください。

当院(神戸きしだクリニック)への受診について

神戸きしだクリニックの内分泌内科では、ムーンフェイス(満月様顔貌)の原因となるホルモンバランスの異常に関する専門的な診察を行っております。

顔だけが丸くなる症状は、副腎からのコルチゾール過剰分泌(クッシング症候群)や長期的なステロイド治療の影響が背景にある可能性があります。

顔の丸みや体型の変化にお悩みの方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

内分泌内科

診療時間日祝
9:00 – 12:00
隔週
13:30 – 16:30
09:00~12:0013:30~16:30

隔週

検査体制

  • 副腎皮質ホルモン検査(コルチゾールなど)
  • ACTH測定
  • デキサメタゾン抑制試験
  • 血液検査(電解質・血糖値など)
  • 画像検査(副腎・下垂体のCTやMRIなど)
  • 24時間尿中コルチゾール測定

など、症状に応じた適切な検査を実施いたします。専門的な精査や詳細検査が必要な場合は、神戸大学医学部附属病院など高度医療機関と連携して対応いたします。

予約・受診方法

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参考文献

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