「血糖値が急に上がったり下がったりして、原因がわからない」。そんな不安を感じている方のなかには、褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)という副腎の腫瘍が血糖異常の原因になっているケースがあります。

褐色細胞腫はアドレナリンやノルアドレナリンといったカテコラミンを過剰に分泌し、インスリン分泌を抑制するだけでなく、肝臓からの糖放出を増やすことで激しい血糖変動を引き起こします。

この記事では、褐色細胞腫がなぜ高血糖をもたらすのか、通常の糖尿病との違い、見逃さないための検査、手術後の血糖改善まで、肥満症・糖尿病を専門とする医師の視点からわかりやすく解説します。

目次

褐色細胞腫とは ─ アドレナリンを過剰に出す副腎の腫瘍が血糖値を急上昇させる

褐色細胞腫は副腎の髄質(ずいしつ)にあるクロム親和性細胞(クロマフィン細胞)から発生する腫瘍で、アドレナリンやノルアドレナリンを大量に産生します。カテコラミンの過剰分泌が全身のさまざまな臓器に影響を及ぼし、高血圧だけでなく高血糖も引き起こすことが大きな特徴です。

褐色細胞腫は副腎のどこにできるのか

副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、皮質と髄質の2層に分かれています。褐色細胞腫は髄質にできる腫瘍で、通常は片側の副腎に発生しますが、まれに両側に同時にできることもあります。

副腎の外にある交感神経節(傍神経節)から発生する場合はパラガングリオーマ(傍神経節腫)と呼ばれ、褐色細胞腫と合わせてPPGLと総称されます。いずれもカテコラミンを過剰に産生する点は共通しています。

褐色細胞腫が分泌するカテコラミンの種類と血糖への影響

褐色細胞腫から分泌される主なカテコラミンはアドレナリンとノルアドレナリンの2種類です。アドレナリンはβ受容体を介して肝臓での糖新生やグリコーゲン分解を促し、血糖値を押し上げます。一方でα2受容体に作用して膵臓からのインスリン分泌を直接抑制するため、二重の経路で高血糖が進行します。

ノルアドレナリンはインスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)を高める働きが中心です。腫瘍がどちらのカテコラミンを多く分泌するかによって、血糖の乱れ方にも差が生まれます。

カテコラミンの種類と血糖に対する主な作用

カテコラミン主な受容体血糖への影響
アドレナリンα2, β1, β2インスリン分泌抑制、肝糖放出増加
ノルアドレナリンα1, α2インスリン抵抗性の増大

褐色細胞腫はどのくらいの頻度で見つかるのか

褐色細胞腫は高血圧患者全体の約0.1%に認められるとされ、決して多い病気ではありません。しかし、剖検(亡くなった方の病理解剖)では生前に診断されなかった症例が多数報告されており、見逃されやすい腫瘍といえるでしょう。

年齢や性別を問わず発症する点も特徴のひとつです。遺伝性の場合は多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)やフォン・ヒッペル・リンドウ病(VHL)との合併が知られており、家族に褐色細胞腫の既往がある方は注意が必要です。

カテコラミン過剰がインスリン分泌を止める ─ 褐色細胞腫で高血糖が起きる仕組み

褐色細胞腫による高血糖は、カテコラミンがインスリンの分泌と作用の両方を妨害することで発生します。一般的な2型糖尿病とは異なり、腫瘍由来のホルモン過剰が血糖制御の仕組みそのものを破綻させるため、血糖変動が急激かつ大きくなりやすい傾向があります。

膵臓のβ細胞がカテコラミンに抑えつけられる

膵臓のβ細胞(インスリンを分泌する細胞)の表面にはα2Aアドレナリン受容体があります。褐色細胞腫から放出されたカテコラミンがこの受容体に結合すると、インスリンの分泌が強力に抑え込まれます。

特にインスリンの「早期分泌(食事直後に速やかに出るインスリン)」が障害されやすく、食後の血糖が急激に跳ね上がる原因になります。腫瘍摘出後に早期分泌が改善したという研究報告もあり、カテコラミンの直接的な抑制作用が裏づけられています。

肝臓での糖新生とグリコーゲン分解が加速する

カテコラミンは肝臓にも強く作用します。β受容体の刺激でグリコーゲン(肝臓に蓄えられた糖)が分解され、さらに糖新生(アミノ酸や乳酸から新たにブドウ糖をつくる経路)も活発になります。これらが重なることで、空腹時でも血糖値が高い状態が持続しやすくなるのです。

加えて、カテコラミンはグルカゴン(血糖を上げるホルモン)の分泌を促す作用もあるため、血糖上昇の勢いがさらに強まります。

インクレチン分泌の低下も血糖悪化に拍車をかける

近年の研究で、褐色細胞腫の患者さんではGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)というインクレチンホルモンの分泌も低下していることがわかってきました。GLP-1は食事のあとにインスリン分泌を促し、血糖上昇を穏やかにする働きがあります。

GLP-1の分泌が減るということは、インスリンが出にくくなるだけでなく、食後の血糖コントロールがさらに難しくなることを意味します。腫瘍の摘出後にGLP-1分泌が回復したという報告もあり、カテコラミン過剰とインクレチン機能の関連が注目されています。

  • α2受容体を介したインスリン分泌の直接的な抑制
  • 肝臓での糖新生とグリコーゲン分解の亢進
  • グルカゴン分泌の増加による血糖上昇の加速
  • GLP-1分泌低下によるインクレチン効果の減弱
  • 末梢組織でのインスリン抵抗性の増大

褐色細胞腫による血糖変動は通常の糖尿病とここが違う

褐色細胞腫の血糖異常は、2型糖尿病や1型糖尿病とは異なる特徴的なパターンを示します。発作的に血糖が跳ね上がること、高血圧を伴いやすいこと、そして腫瘍を取り除けば血糖が正常化する可能性があることが大きな違いです。

発作的な血糖スパイクと激しい変動幅

褐色細胞腫では、腫瘍からカテコラミンが一気に放出される発作(褐色細胞腫クリーゼ)が起こることがあります。このとき血糖値は数百mg/dLまで急上昇し、同時に血圧も著しく上昇するのが特徴です。

2型糖尿病のように慢性的にじわじわと血糖が高い状態とは異なり、発作が治まると血糖が一時的に落ち着く場合もあるため、医療機関を受診したタイミングでは正常範囲内のこともあります。この変動の大きさが診断を難しくする一因です。

HbA1cが正常でも重度の高血糖が起こりうる

通常の糖尿病であれば、慢性的な高血糖はHbA1c(過去1~2か月の血糖平均を反映する指標)の上昇として現れます。ところが褐色細胞腫の場合、高血糖が発作的・短期間であるためHbA1cが正常範囲にとどまっていることがあります。

実際に、HbA1cが5.7%と正常にもかかわらず血糖値が523mg/dLまで上昇した症例が報告されています。「HbA1cが正常だから糖尿病ではない」という判断だけでは、褐色細胞腫による高血糖を見落としてしまうかもしれません。

褐色細胞腫の高血糖と2型糖尿病の比較

項目褐色細胞腫2型糖尿病
血糖パターン発作的に急上昇慢性的に高値が持続
HbA1c正常~やや高値高値が多い
血圧高血圧を伴いやすい合併することがある
BMI正常~低めの場合もある肥満を伴いやすい
腫瘍摘出後血糖が正常化しうる該当しない

高血圧・動悸・発汗を伴う血糖上昇は褐色細胞腫のサイン

褐色細胞腫の三大症状は「頭痛・動悸・発汗」であり、これらが高血糖と同時に現れたときは褐色細胞腫を疑う大きな手がかりになります。2型糖尿病で動悸や大量発汗が突然起こることは通常ありません。

さらに、体格がやせ型であるにもかかわらず血糖コントロールが悪い方、若い年齢で糖尿病を発症した方は、褐色細胞腫を含む二次性糖尿病の可能性を考えることが大切です。

褐色細胞腫の高血糖は見逃されやすい ─ 糖尿病との誤診を防ぐ手がかり

褐色細胞腫による高血糖は、1型糖尿病や2型糖尿病と誤診されることが少なくありません。適切な治療につなげるためには、通常の糖尿病治療で血糖が改善しないときに「ほかの原因が隠れていないか」と立ち止まって考えることが大切です。

1型糖尿病との誤診が起きやすい若年の患者さん

若い方が急激な高血糖や糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)で救急搬送された場合、まず1型糖尿病が疑われるのは自然な流れです。しかし褐色細胞腫でも重度の高血糖と代謝性アシドーシスを起こすことがあり、外見上はDKAと区別がつきにくいケースが報告されています。

GAD抗体(1型糖尿病に特異的な自己抗体)が陰性であること、BMIが正常範囲であること、そして高血圧を伴っていることが、褐色細胞腫を疑うきっかけになります。

2型糖尿病の治療で血糖が下がらないときに疑うべきこと

すでに2型糖尿病と診断されている方でも、内服薬やインスリンを増やしても血糖コントロールが改善しない場合は二次性糖尿病の可能性を検討する余地があります。褐色細胞腫は高血圧患者さんの糖尿病合併率を約5倍に高めるというデータもあり、治療抵抗性の糖尿病と高血圧の併存は注意すべき組み合わせです。

特に、降圧薬を複数使っても血圧が安定しない方や、血糖と血圧の両方が急に悪化した方は主治医に相談してみましょう。

見逃しを防ぐために患者さん自身ができること

褐色細胞腫の発作は日常のなかで突然起こることがあります。動悸や激しい頭痛、大量の発汗が血糖上昇と同時に現れたら、そのときの状況(時刻、きっかけ、持続時間)を記録しておくと、受診時に医師が判断しやすくなります。

血糖自己測定を行っている方であれば、発作時の血糖値を記録に残しておくことも有用です。ふだんの値と比べて極端な差がある場合は、通常の糖尿病以外の原因を考えるべきサインといえます。

褐色細胞腫を疑うべき臨床的な特徴

特徴具体的な所見
血圧発作性の著しい高血圧、または治療抵抗性の高血圧
体格BMIが正常~低めなのに血糖が高い
症状頭痛・動悸・大量発汗が発作的に出現
血糖パターン急激な上昇と発作後の改善を繰り返す
治療反応糖尿病薬を増やしても血糖が改善しにくい

血液検査・尿検査・画像検査で褐色細胞腫を見つけ出す

褐色細胞腫が疑われる場合、まずは血液や尿のカテコラミン関連検査を行い、画像検査で腫瘍の場所を確認するのが一般的な診断の流れです。検査の精度が高まれば、見逃しのリスクを大きく下げられます。

血中メタネフリン・ノルメタネフリンが診断の要になる

褐色細胞腫の診断では、血中の遊離メタネフリンおよび遊離ノルメタネフリン(カテコラミンの代謝産物)の測定が高い感度を示します。カテコラミンそのものは分泌に波があるため採血タイミングで値がぶれやすいのですが、代謝産物は比較的安定しており、より信頼性の高い指標になります。

検査の感度は90%を超えるとされており、褐色細胞腫のスクリーニングとして広く用いられています。

24時間蓄尿でカテコラミン代謝産物を測定する

24時間の蓄尿を行い、尿中のメタネフリン・ノルメタネフリンを測定する方法も重要な検査です。血液検査と組み合わせることで診断の確度がさらに高まります。

蓄尿検査は自宅でも実施できるため、患者さんの負担は比較的軽いといえるでしょう。ただし、一部の薬剤(降圧薬や抗うつ薬など)が検査値に影響する場合があるため、事前に主治医に相談しておくことが大切です。

褐色細胞腫の診断に用いられる主な検査

検査の種類調べる項目特徴
血液検査遊離メタネフリン・ノルメタネフリン感度が高くスクリーニングに有用
尿検査24時間蓄尿のカテコラミン代謝産物血液検査と組み合わせて精度向上
CT/MRI副腎・傍神経節の腫瘍描出腫瘍の大きさと位置を把握
MIBGシンチグラフィクロマフィン組織への集積腫瘍の機能評価に有用

CTやMRIで腫瘍の位置と大きさを確認する

カテコラミン関連検査で異常が見つかったら、CTやMRIで副腎や周辺組織の画像を撮影します。褐色細胞腫はCTでは造影効果の高い腫瘤として、MRIではT2強調画像で高信号を示すことが多く、画像的にも特徴的な所見が得られます。

腫瘍が副腎以外の場所にある可能性がある場合は、MIBGシンチグラフィ(ヨード-131メタヨードベンジルグアニジンを用いた核医学検査)で全身を調べ、腫瘍の局在を確認します。

褐色細胞腫を手術で取り除くと血糖値はどこまで改善するか

褐色細胞腫の治療の基本は外科的な腫瘍の摘出であり、手術を行うことで多くの患者さんの血糖値が大きく改善します。糖尿病を合併していた患者さんの約8割で血糖コントロールが改善し、うち6割以上で糖尿病そのものが寛解したとする報告もあります。

腫瘍摘出後にインスリン分泌が回復する

手術でカテコラミンの供給源がなくなると、膵臓のβ細胞に対する抑制が解かれ、インスリン分泌が回復に向かいます。特にインスリンの早期分泌相(食事直後の速やかな分泌)の改善が報告されており、食後血糖の安定化に直結します。

手術前後でグルコースクランプ試験(インスリン分泌やインスリン感受性を精密に測定する検査)を行った研究では、術後にインスリンの初期分泌が有意に改善したことが示されています。

手術後に低血糖が起こるリスクも知っておきたい

褐色細胞腫の手術直後は、急にカテコラミンが減少することで血糖が下がりすぎるリバウンド低血糖が起こることがあります。術中から術後にかけては血糖値の厳密なモニタリングが行われ、必要に応じてブドウ糖の点滴で対処します。

尿中メタネフリンの値が高かった方や腫瘍が大きかった方、手術時間が長かった方は術後低血糖のリスクがやや高いとされています。主治医や麻酔科医と事前に相談しておくと安心です。

術後も血糖が正常化しないケースとその背景

すべての方が術後に糖尿病から解放されるわけではありません。もともとBMIが高い方や、褐色細胞腫の罹病期間が長かった方は、術後も血糖異常が残ることがあります。

これは、長期間のカテコラミン過剰によってインスリン抵抗性が定着してしまったり、肥満に伴う代謝障害が重なったりするためと考えられています。術後も定期的な血糖管理を継続することが大切です。

  • 糖尿病が寛解する割合は約6~8割
  • インスリンの早期分泌相が術後に改善
  • 術直後にはリバウンド低血糖に注意
  • BMIが高い場合は術後も血糖管理の継続が必要

褐色細胞腫と診断されたら始めたい血糖管理と毎日の暮らし方

褐色細胞腫と診断されてから手術までの期間、そして術後の生活において、血糖値を安定させるための工夫が求められます。主治医と連携しながら、無理のない範囲で生活習慣を整えていきましょう。

手術前のα遮断薬による血圧管理と血糖への影響

褐色細胞腫の手術前には、カテコラミンによる高血圧を抑えるためにα遮断薬(フェノキシベンザミンやドキサゾシンなど)が使用されます。血圧が安定することで全身の循環が改善し、間接的に血糖管理にもよい影響を与えることが期待できます。

ただし、α遮断薬やβ遮断薬だけでは血糖が十分に下がらないことが多いとする報告もあります。あくまで手術までの橋渡しとしての位置づけであり、根本的な治療は腫瘍の摘出である点を理解しておきましょう。

手術前後で気をつけたい血糖管理のポイント

時期注意点
手術前α遮断薬で血圧を安定させつつ血糖を記録する
手術中~直後リバウンド低血糖に備えて血糖を頻回にチェック
退院後定期受診で血糖・カテコラミン値をフォロー

食事と運動で血糖の波を穏やかにする工夫

褐色細胞腫があるからといって特殊な食事制限が必要なわけではありませんが、急激な血糖上昇を避けるために食物繊維を多く含む野菜を先に食べる「ベジファースト」や、食事を小分けにするなどの工夫は有効です。

運動については、激しい運動がカテコラミンの放出を誘発する可能性があるため、ウォーキングやストレッチなど中程度の強度にとどめるほうが安全でしょう。運動を始める前に主治医へ相談してから取り組むようにしてください。

定期的な受診と検査で再発にも備える

褐色細胞腫は手術で摘出しても、まれに再発することがあります。術後は年に1回程度の血液検査や尿検査でカテコラミン関連の値をフォローし、再発の兆候がないか確認を続けることが推奨されています。

遺伝性の褐色細胞腫である場合は、対側副腎や他の部位に新たな腫瘍が発生する可能性もあるため、長期的なフォローアップが欠かせません。血糖値の再上昇や血圧の不安定化が見られたら、早めに主治医に伝えましょう。

よくある質問

Q
褐色細胞腫による高血糖はどのような症状を伴いますか?
A

褐色細胞腫による高血糖は、激しい頭痛、動悸、大量の発汗、そして著しい血圧上昇を伴うことが多いです。通常の糖尿病ではこれらの症状が同時に発作的に現れることは少ないため、急な血糖上昇と一緒にこうした症状が出た場合は褐色細胞腫の可能性を考える手がかりになります。

発作がおさまると症状が軽くなることもあるため、症状が出たときの記録を残しておくと医師の診断に役立ちます。

Q
褐色細胞腫の手術後に糖尿病の薬を中止できる方はどのくらいいますか?
A

研究報告によると、褐色細胞腫の手術を受けた糖尿病合併患者さんの約6~8割で血糖コントロールが改善し、そのうちの多くの方がインスリンや経口血糖降下薬を中止または減量できています。

ただし、もともとBMIが高い方や褐色細胞腫の罹病期間が長かった方は、術後も引き続き薬物治療が必要になることがあります。主治医と相談しながら慎重に薬の調整を行うことが大切です。

Q
褐色細胞腫による血糖異常は血液検査だけで見つけられますか?
A

褐色細胞腫そのものの診断には、通常の血糖検査だけでは不十分です。血中遊離メタネフリンおよびノルメタネフリンの測定が高い感度を持つスクリーニング検査として推奨されています。

さらに24時間蓄尿によるカテコラミン代謝産物の測定や、CTやMRIによる画像検査を組み合わせることで、より確実に診断を行います。血糖が不安定で原因がはっきりしない場合には、主治医にカテコラミン検査の相談をしてみてください。

Q
褐色細胞腫が再発した場合、血糖値にも再び影響が出ますか?
A

褐色細胞腫が再発してカテコラミンの過剰分泌が再開すれば、血糖値が再び不安定になる可能性があります。術後に安定していた血糖値が急に乱れ始めたり、血圧が再上昇したりした場合は、再発を疑って早めに受診することをおすすめします。

遺伝性の褐色細胞腫では対側副腎や別の部位に新たな腫瘍が発生するリスクがあるため、年に1回のカテコラミン検査と画像検査による長期的なフォローアップが推奨されています。

Q
褐色細胞腫はどの診療科を受診すればよいですか?
A

褐色細胞腫の診断と治療は、主に内分泌内科(内分泌代謝科)が担当します。血糖異常が発見のきっかけになった場合は糖尿病内科から内分泌内科へ紹介されるケースもあります。

手術が必要になった段階では泌尿器科や内分泌外科が連携して治療にあたります。まずはかかりつけ医に症状を伝え、専門医への紹介を受けるのが確実な方法です。

参考にした文献