サクセンダ(リラグルチド3.0mg)は、日本国内で医薬品としての承認を受けていない薬です。国内で承認されているリラグルチド製剤はビクトーザで、その効能・効果は2型糖尿病に限られています。

そのため副作用の数字は、海外で行われた試験と米国の添付文書から読むほかありません。悪心は39.3%、便秘は19.4%と報告されており、いずれもプラセボの割合を大きく上回っていました。

数の多い症状の陰に、急性膵炎や胆嚢炎、イレウス、脱水からの急性腎障害が隠れる場合もあります。腹痛や嘔吐が続くとき何を目印に動くのかを、順に整理していきます。

目次

サクセンダの副作用を調べる前に、国内での承認状況から確かめたい

サクセンダは国内で承認されておらず、副作用の情報も日本の添付文書としては存在しません。同じリラグルチドでも、承認されたビクトーザとは用量も効能も別ものだという前提から始まります。

製品名有効成分国内で承認された効能・効果
ビクトーザリラグルチド2型糖尿病
オゼンピックセマグルチド(注射)2型糖尿病
リベルサスセマグルチド(経口)2型糖尿病
ウゴービセマグルチド(注射)肥満症、MASH
サクセンダリラグルチド国内の承認なし

国内で承認されているリラグルチド製剤はビクトーザだけ

ビクトーザ皮下注18mgの添付文書は、効能・効果を「2型糖尿病」と定めており、体重を減らす目的での使用は書かれていません。用法は1日1回0.3mgから始め、1週間以上の間隔をあけて0.3mgずつ増やしていく設計になっています。

維持量は0.9mgで、効果が不十分な場合に限って最高1.8mgまで増やせると定められています。つまり国内で認められたリラグルチドの上限は1.8mgであり、その先の用量は制度上どこにも位置づけられていません。

製造販売元のノボ ノルディスク ファーマが国内で扱うGLP-1受容体作動薬は、ウゴービ、オゼンピック、リベルサス、ビクトーザの4つとして公表されています。この一覧にサクセンダの名前はありません。

3.0mgまで増やす設計のサクセンダに国内の承認はない

サクセンダは米国では体重管理の薬として承認されており、添付文書には1日1回0.6mgから始めて週ごとに1.2mg、1.8mg、2.4mgと上げ、5週目以降は3mgを使うと書かれています。

同じ成分でありながら、国内で認められた最高用量のさらに上を常用量にしている点が、ビクトーザとの大きな違いです。副作用の数字を比べるときも、この用量の差を頭に置いて読む必要があります。

用量が上がれば、体に起きる変化も比例して大きくなるとは限りません。副作用の出方は用量だけでなく、対象となった人の年齢や体格、もともとの持病によっても変わってきます。

国内で審査を受けていない以上、日本の医療機関に日本語の添付文書も、国内で集めた副作用の集計も届いていません。この記事で扱う数字はすべて海外の資料からの引用であり、日本人を対象にした結果ではない点に注意が要ります。

自由診療での処方に、日本糖尿病学会が見解を出している

日本糖尿病学会は2023年11月28日付で、GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する見解を公表しました。美容や痩身を目的として自由診療で処方する医療広告が散見されるという指摘から始まる文書です。

そのなかで学会は、不適切な薬物療法によって健康を脅かす危険を常に念頭に置き、国内承認状況を踏まえた処方を行うよう医師へ呼びかけています。使う側にとっても、承認の有無は副作用が起きたときの手当てのしやすさに直結する話です。

実際には自由診療や個人輸入という形で使われている例があり、入手できるかどうかと安全に使えるかどうかは別の問題として切り分けて考える必要があります。

サクセンダの副作用でいちばん多い吐き気は、増量の設計と重なる

海外の成人試験を集計した結果では、悪心が39.3%と最も多く、プラセボの13.8%を大きく超えていました。消化器の症状は用量を上げていく時期に集まりやすい傾向があります。

成人3,384人の集計で悪心は39.3%

米国の添付文書には、成人の臨床試験でサクセンダを使った3,384人とプラセボを使った1,941人を比べ、2%以上に現れた副作用を並べた表が載っています。そこから消化器の症状だけを抜き出すと、差の大きさがはっきり見えてきます。

米国の添付文書が示す消化器症状の割合

症状サクセンダ(3,384人)プラセボ(1,941人)
悪心39.3%13.8%
下痢20.9%9.9%
便秘19.4%8.5%
嘔吐15.7%3.9%

何らかの消化器症状を報告した人はサクセンダ側で約68%、プラセボ側で約39%とされ、多くは軽度から中等度にとどまったと記載されています。ただし重度の消化器症状も4.8%に起きており、プラセボの1.4%より多く報告されました。

5週間で0.6mgから3.0mgまで上げる設計

米国の添付文書が示す増量の予定表は、1週目0.6mg、2週目1.2mg、3週目1.8mg、4週目2.4mg、5週目以降3mgという並びです。1週ごとに用量が動くため、体が慣れる間もなく次の段へ進む時期がしばらく続きます。

吐き気が強く出るのはこの増量の途中が多く、用量が固定されてから落ち着いてくる人もいます。添付文書にも、悪心を訴える人の割合は治療が続くにつれて減っていったと書かれています。

とはいえ、減っていくのは集団としての割合であって、目の前の一人がいつ楽になるかを約束する数字ではありません。増量の時期に食事が半分も入らない状態が続くなら、その時点で処方元へ相談したほうが安全でしょう。

日本人を対象にした3.0mgの試験は見当たらない

ここまで挙げた割合は、いずれも海外で行われた試験を集計したものです。サクセンダの承認申請が国内で行われていない以上、日本人を主な対象として3.0mgの安全性を確かめた試験は公表されていません。

体格や食習慣、併存する病気の分布が違えば、同じ薬でも副作用の出方はずれてきます。海外の数字はおおよその目安として役に立ちますが、そのまま自分に当てはまると考えるのは早計かもしれません。

56週間にわたって3,731人を追った試験では、頻度の高かった副作用は軽度から中等度の悪心と下痢で、重篤な事象はサクセンダ群6.2%、プラセボ群5.0%と報告されています。参加者の平均年齢は45.1歳、約78.5%が女性という集団でした。

吐き気はいつまで続く?

期間を一律に示した資料はありません。増量が終われば軽くなる人がいる一方で、3mgに達してからも食事量が戻らない人もいて、経過には大きな幅があります。

目安になるのは日数よりも、水分が取れているか、体重が急に落ちていないか、嘔吐を繰り返していないかという中身のほうです。こうした点が崩れているなら、続く日数にかかわらず医療機関へ連絡してください。

サクセンダの副作用としての便秘は、下痢よりも見過ごされやすい

下痢ばかりが語られがちですが、便秘は19.4%と下痢の20.9%にほぼ並びます。生活が止まりにくいぶん、我慢のまま長引かせてしまう人が少なくありません。

便秘は19.4%で、下痢の20.9%とほぼ並ぶ

プラセボ群で便秘を報告した割合は8.5%にとどまっており、サクセンダ群の19.4%とは開きがあります。薬を使っている期間に起きやすい変化だと考えてよいでしょう。

便秘は数日で解消する場合も、増量のたびに繰り返す場合もあるでしょう。もともと便通が不安定な人ほど、開始前と比べてどう変わったかを記録しておくと、診察での説明が具体的になります。

胃から先へ送られる速さが落ちると、腸の動きも鈍くなる

GLP-1受容体作動薬は胃から腸へ食べ物が送られる速さをゆるめるため、満腹感が長く続きます。その一方で、内容物が消化管にとどまる時間が延びるため、水分が吸われて便が硬くなりやすいのも確かです。

食事量そのものが減れば、便のもとになる食物繊維や水分も一緒に減ってしまいます。吐き気で食べられない時期と便秘が重なるのは、こうした事情が背景にあるからでしょう。

  • お腹の張りが日ごとに強まる
  • ガスが出にくくなる
  • 食欲がさらに落ちる
  • 吐き気が以前より強く出る
  • 水分を取る量が減っている

こうした変化が重なってきたときは、便秘そのものよりも消化管全体の動きが落ちている可能性を考えます。単独の症状として片づけず、まとめて処方元へ伝えるほうが判断の材料になります。

市販の下剤を足す前に処方元へ連絡する

薬局で買える下剤には刺激性のものと便を柔らかくするものがあり、腸の通りが悪くなっている状態では向かない種類もあります。自分で選んで足すと、効かないだけでなく腹痛や張りを強めてしまう場合もあります。

下剤を使うかどうか、使うならどの種類かという判断は、薬を出している医療機関と一緒に決める内容です。何をいつから、どのくらい使ったかを伝えられるようにしておくと、次の一手が決めやすくなります。

糞便塞栓やイレウスが市販後に報告されている

米国の添付文書の市販後の項には、イレウス、腸閉塞、糞便塞栓を含む重度の便秘が挙げられています。自発的な報告に基づくため頻度は分からないと断ったうえで、起こりうる事象として記載されている内容です。

ふだんの便秘との境目は、痛みと嘔吐の有無にあります。お腹が張って便もガスも出ない状態に嘔吐が加わったなら、時間をおかずに受診してください。

サクセンダの副作用で見逃したくない重い症状と、受診の目安

次に挙げる症状は、いずれも時間をおかずに医療機関へかかる目安です。よくある吐き気や便秘とは性質が違い、待つほど不利になります。

  • 背中へ抜けるような激しい腹痛が続き、吐き気や嘔吐を伴う
  • 右の肋骨の下あたりの痛みに発熱が重なる、白目や皮膚が黄色い
  • お腹が張って便もガスも出ず、嘔吐を繰り返す
  • 嘔吐や下痢が続いたあとに尿が減り、立ちくらみやだるさが強い
  • 冷や汗、動悸、強い空腹感、手のふるえ、意識がはっきりしない

背中へ抜ける持続的な激しい腹痛は急性膵炎を疑う

米国の添付文書は、急性膵炎の徴候として、持続する強い腹痛が背中へ放散する場合があり、吐き気や嘔吐を伴うことも伴わないこともあると説明しています。疑わしいときは投与を中止して適切な治療へ移るよう求めています。

成人の臨床試験では、判定委員会が急性膵炎と確定した例がサクセンダを使った3,291人中9人(0.3%)、プラセボの1,843人中2人(0.1%)でした。割合としては小さくても、起きた一人にとっては入院を要する事態になります。

ランダム化比較試験62件、66,232人を集めた解析では、GLP-1受容体作動薬全体で膵炎のリスク比が1.44(95%信頼区間1.09〜1.89)と報告されました。ただし併用薬の有無で層別すると有意差は消えており、解釈には幅が残ります。

右上腹部の痛みと発熱、白目や皮膚の黄ばみ

胆石や胆嚢炎は、右の肋骨の下あたりの痛みとして始まることが多く、発熱や黄疸が加わると緊急性が上がります。米国の添付文書も、胆石症や胆嚢炎が疑われる場合は胆嚢の検査を行うよう指示しています。

成人試験での報告は、胆石症がサクセンダ群2.2%に対しプラセボ群0.8%、胆嚢炎が0.8%に対し0.4%でした。胆石症や胆嚢炎を起こした人の多くが胆嚢の摘出を必要としたとも記されています。

ランダム化比較試験76件・103,371人を統合した解析では、GLP-1受容体作動薬の使用で胆嚢・胆道疾患のリスク比が1.37(95%信頼区間1.23〜1.52)と報告されました。

減量を目的とした13件に限ると2.29(1.64〜3.18)まで上がり、高用量で使った場合や長く使った場合にも高い値が示されています。急な減量そのものが胆石の引き金になるとしたうえで、体重の減り方を考慮してもなお差は残ったと米国の添付文書は説明しています。

腹部の張りと嘔吐が重なり、便もガスも止まる

イレウスや腸閉塞は、お腹の張りと嘔吐、排便と排ガスの停止という組み合わせで現れます。市販後の報告として添付文書に挙がっている事象で、頻度は分からないものの見落とすと危険な経過をたどります。

便秘が続いていた人に嘔吐が加わったときは、単なる便秘の延長として扱わないほうが安全です。市販の下剤で押し切ろうとすると、かえって腸への負担が増える場合もあります。

添付文書は、重度の胃不全麻痺がある人への使用をすすめないとも記しています。もともと胃腸の動きが落ちている人ほど、こうした事象が起きたときの余裕は少ないと考えられます。

嘔吐や下痢のあとに尿が減り、立ちくらみが強い

米国の添付文書には、市販後に急性腎障害の報告があり、一部は血液透析を要したと書かれています。その多くは、悪心や嘔吐、下痢によって脱水に至った人で起きていました。

尿の回数や量が減る、立ちくらみが強い、口の中が乾いて舌がはりつくといった変化は、体から水分が抜けているしるしです。とくに増量の時期は、こうした徴候が出ていないかを意識して見ておく必要があります。

水分を取ろうとしても吐いてしまう、あるいは飲めるのに尿が戻らないという状態は、自宅で持ちこたえる段階を超えています。腎機能の確認が要るため、その日のうちに医療機関へ連絡してください。

サクセンダの副作用への対処を、自己判断で決めてはいけない理由

症状を抑える薬を足すのも、注射の量を動かすのも、処方している医療機関の判断が要ります。自分で調整すると、副作用なのか別の病気なのかという切り分けができなくなります。

低血糖の起こりやすさは、組み合わせる薬で変わる

米国の添付文書は、インスリンやスルホニル尿素薬などインスリン分泌を促す薬と一緒に使うと低血糖が起こりうるとし、併用薬の減量でリスクを下げられる場合があると説明しています。糖尿病の治療を受けている人ほど、この点の確認が欠かせません。

冷や汗や動悸、強い空腹感、手のふるえは低血糖でよく見られる訴えです。食事が入らない日が続いているときほど重なりやすく、意識がもうろうとするようなら周囲の助けが要る状態だと考えてください。

どの薬とどう組み合わせているかを把握していない医療機関では、対応の判断が難しくなります。お薬手帳や処方内容を持って受診できるよう、あらかじめ手元にそろえておくと安心です。

試験で有害反応により中止したのは9.8%

成人の臨床試験では、副作用のために予定より早く中止した人がサクセンダ群で9.8%、プラセボ群で4.3%でした。消化器症状に限ると、中止に至ったのは6.2%とプラセボの0.8%を上回っています。

中止につながった副作用の内訳

症状サクセンダプラセボ
悪心2.9%0.2%
嘔吐1.7%0.1%未満
下痢1.4%0%

肥満のある成人を対象にした24件・9,937人のコクランレビューでも、リラグルチドは有害事象を増やす可能性があるとされ、リスク比は1.07(95%信頼区間1.04〜1.11)でした。

中止に至った有害事象のリスク比は1.98(1.30〜3.02)、重篤な有害事象は1.20(1.00〜1.43)と報告されています。ただしレビュー自体が、これらの推定の確実性を低いと評価している点も見落とせません。

米国の125,474人を追った調査では、中等度から重度の消化器症状が出た人は、そうでない人よりも治療をやめるハザードが高く、2型糖尿病のある群で1.38、ない群で1.19という値が示されました。副作用は続けられるかどうかを左右する要因でもあります。

制吐薬や下剤を自分で足すと、切り分けが難しくなる

吐き気止めで症状を覆ってしまうと、急性膵炎や胆嚢炎の腹痛が薄まって見えることがあります。受診が遅れる方向に働くため、市販薬を自分の判断で重ねるのは避けたいところです。

症状が出た日付と内容、食事の量、体重、水分の取れ具合をメモにしておくと、診察でのやりとりが早く進みます。記録は薬を減らす根拠にも、続ける根拠にもなります。

やめたあとに体重や血糖の値が戻る方向へ動くと報告した解析もあり、中断そのものにも別の判断が伴います。続けるか止めるかは、副作用の重さと全体の状況を見比べて決める内容です。

手術や内視鏡の予定があるときはどうする?

使っている旨を、麻酔科や検査を担当する医療機関へ前もって伝えてください。米国の添付文書には、全身麻酔や深い鎮静のもとで肺への誤嚥が起きた報告が挙げられています。

胃の内容物が残りやすくなるため、絶食の時間を通常どおり守っても胃が空になっていない場合があります。予定が決まった時点で申告しておけば、検査や手術の側で対応を調整できます。

添付文書はまた、安静時の心拍数が平均で毎分2〜3拍上がったとも記しており、動悸が続くようなら中止を検討する項目に挙げています。心臓に持病のある人は、この点も含めて相談しておくとよいでしょう。

サクセンダの副作用と個人輸入が重なると、確かめる手立てが減る

国内未承認の薬を個人輸入で手に入れた場合、副作用が起きても公的な救済の対象になりません。中身の品質を保証する仕組みも働かないため、症状の原因を薬に帰する判断すら難しくなります。

個人輸入した薬は、副作用被害救済制度の対象外

厚生労働省は、個人輸入された医薬品による健康被害について救済の対象とならないと明記しています。国内で承認され、適正に使われた医薬品を前提とした制度だからです。

  • 品質・有効性・安全性の確認を受けていない
  • 有害な物質が含まれている場合がある
  • 虚偽や誇大な効能をうたって売られている場合がある
  • 正規品を装った偽造品の可能性がある
  • 副作用が起きたときの対処法が分からないことがある

厚生労働省はこれらを個人輸入の危険として挙げ、通常は利点よりも危険のほうが大きい場合が多いと説明しています。安く早く手に入るという利点と引き換えに失うものが、副作用が起きた場面でまとめて表に出てきます。

処方箋なしで売られていた製品を調べた市場調査

処方箋なしでセマグルチド製剤を販売していた違法なオンライン薬局を対象に、実際に購入して品質を測った調査があります。届いた3検体はいずれも規格外または偽造の疑いがあると判定されました。

表示では99%とされていた純度は実測で7.7〜14.37%にとどまり、全検体からエンドトキシンが検出されています。注文したのに届かない事例もあり、購入そのものが成立しない場面すらありました。

この調査が扱ったのはセマグルチド製剤であり、サクセンダそのものを測ったわけではありません。それでも、処方箋を介さない流通経路で何が起きているかを示す材料にはなります。

日本語の添付文書がないと何が困る?

副作用が出たときに何を確認し、どこで中止を判断するかという手順が、日本語の公的文書として手元にありません。受診した医療機関の側も、使われている製剤の情報を一から確かめるところから始まります。

体調が悪いさなかに説明する側の負担も増え、必要な検査へたどり着くまでの時間が延びかねません。使っている薬の名前と用量、開始した時期は、いつでも示せるようにしておくほうが安全です。

副作用が起きた場面で差が出るところ

項目国内で承認された医薬品個人輸入した医薬品
品質・有効性・安全性の確認国内の審査を経ている確認されていない
日本語の添付文書あるない
医薬品副作用被害救済制度対象になりうる対象外

入手できるかどうかだけを見ていると、この三つの差はどれも表に出てきません。差が現れるのは、決まって体調を崩したあとの場面です。

よくある質問

Q
サクセンダの副作用で吐き気が出やすいのは、どの時期ですか?
A

米国の添付文書が示す増量の予定表では、1週ごとに0.6mgから3mgまで上げていきます。悪心はこの時期に多く報告されており、用量が固定されてから訴える人の割合は減っていったと記載されています。

ただし個人差が大きく、期間を言い切れる資料はありません。食事や水分が取れない状態が続くようなら、日数にかかわらず処方元へ連絡してください。

Q
サクセンダの副作用としての便秘に、市販の下剤を使ってもよいですか?
A

使うかどうかも、種類の選び方も、薬を出している医療機関と相談して決める内容です。腸の通りが悪くなっている状態では向かない下剤もあり、自分で選ぶと腹痛や張りを強めてしまう場合があります。

お腹の張りに嘔吐が重なり、便もガスも出ないときは下剤の話ではありません。イレウスや腸閉塞の可能性があるため、その場で受診してください。

Q
サクセンダの副作用は、日本人でも同じ割合で出ますか?
A

同じかどうかを確かめた資料がありません。国内で承認申請が行われていないため、日本人を主な対象として3.0mgの安全性を調べた試験は公表されていないからです。

記事で挙げた割合は、いずれも海外の試験を集計した数字です。体格や併存する病気の分布が違えば出方もずれるため、目安として読むにとどめてください。

Q
サクセンダの副作用が出たとき、どこへ連絡すればよいですか?
A

まず処方を受けた医療機関へ連絡し、使っている薬の名前と用量、いつ始めたかを伝えます。連絡が取れない場合でも、症状が重ければ近くの医療機関を受診してください。

激しい腹痛や繰り返す嘔吐、黄疸、尿が出ないといった症状は、時間をおかずに診てもらう対象です。受診の際は、使用中の薬が分かるものを持参すると診断が早く進みます。

Q
サクセンダを個人輸入で使っている場合、副作用の救済は受けられますか?
A

厚生労働省は、個人輸入された医薬品による健康被害は救済の対象とならないと明記しています。国内で承認された医薬品を前提に組み立てられた制度だからです。

品質や安全性の確認を経ていない点、偽造品が混じりうる点も同省が危険として挙げています。すでに使っているなら、その事実も含めて診察で伝えてください。

参考にした文献