オゼンピックの副作用として報告が多いのは吐き気や便秘といった胃腸の症状で、電子添文でも5%以上に起こる副作用として並んでいます。

いつまで続くかを日数で示した試験は見当たりませんが、日本人を対象にした30週と56週の試験では、いずれも胃腸の副作用が時間とともに減ったと報告されています。

一方で全員が慣れるわけではなく、症状が理由で中止に至った参加者も試験には含まれており、我慢だけで押し切る話ではありません。

急性膵炎やイレウスのように受診を急ぐ症状も電子添文に挙がっているため、線引きを先に知っておくと迷わずに動けます。

目次

オゼンピックの副作用は胃腸に集まり、山は打ち始めと増量の直後

オゼンピックの副作用でまず押さえたいのは、報告の中心が胃腸の症状にあり、出やすい時期が打ち始めと増量の直後に偏る点です。電子添文は5%以上に起こる副作用として、悪心、下痢、便秘、嘔吐の4つを挙げています。

電子添文が5%以上に挙げる悪心・下痢・便秘・嘔吐

悪心は吐き気を指す医学用語で、胃がむかついて食べ物を受けつけない感覚を表します。オゼンピックの電子添文では、この悪心と下痢、便秘、嘔吐が5%以上の頻度で起こる副作用として同じ欄に並んでいます。

頻度がそれに次ぐ1〜5%未満の欄には、腹部不快感や消化不良、腹部膨満、上腹部痛、腹痛、おくびが挙がっており、いずれも胃腸に関わる訴えです。

さらに0.5〜1%未満の欄に胃食道逆流性疾患や鼓腸、胃炎が続き、頻度不明として胃排出遅延も記載されています。胃の中身が先へ送られにくくなる状態で、満腹感が長く残る背景と重なります。

GLP-1受容体作動薬というくくりで見ると、無作為化試験1751本・のべ約358万人を含む60件のメタ解析をまとめた検討があります。

そこでは吐き気のオッズ比が2.47(95%信頼区間 1.84〜3.34)、嘔吐が2.78(1.91〜4.06)、下痢が1.94(1.52〜2.49)と報告され、いずれもセマグルチドに限った数字ではありません。

開始は週1回0.25mg、維持用量は0.5mg

オゼンピックは週に1回、自分で皮下に注射する薬で、電子添文は週1回0.5mgを維持用量と定めています。ただし最初から0.5mgを打つのではなく、週1回0.25mgから開始して4週間投与した後に0.5mgへ増量する手順が示されています。

0.5mgを4週間以上続けても効果が足りない場合には週1回1.0mgまで増量できると書かれていますが、上げるかどうかを判断するのは処方する医師であり、患者側が自分で決める箇所ではありません。

用量が変わる時期がはっきりしているぶん、症状の出た日付と用量を一緒に控えておくと、診察での説明が具体的になります。

リベルサスやウゴービと同じ成分でも別の薬

オゼンピックの有効成分はセマグルチドですが、同じ成分でもリベルサスは飲み薬、ウゴービは肥満症に承認された注射薬であり、それぞれ用量帯も対象も違います。

オゼンピックの効能・効果は2型糖尿病で、食事療法と運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限って考慮すると電子添文は記しています。

そのため、ウゴービやリベルサスの試験で出た数字をそのまま当てはめると、副作用の出方が実際より重くも軽くも見えてしまいます。以下で試験を引くときは、どの製剤のどの用量かを毎回添えます。

頻度の区分電子添文に挙がる胃腸の症状
5%以上悪心、下痢、便秘、嘔吐
1〜5%未満腹部不快感、消化不良、腹部膨満、上腹部痛、腹痛、おくび
0.5〜1%未満胃食道逆流性疾患、鼓腸、胃炎
頻度不明胃排出遅延

並べてみると頻度の高い側にも低い側にも胃腸の症状が集まっており、オゼンピックの副作用を考えるうえで胃腸から目を離せない構図が見えてきます。

オゼンピックの副作用はいつまで続くのか、日本人を対象にした試験が示した経過

何日で消えるかを示した試験は見当たらず、日本人を対象にした2本の試験が「胃腸の副作用は時間とともに減った」と報告しているところまでが、現在分かっている範囲です。

30週の単独療法試験では胃腸の副作用が時間とともに減った

日本人の2型糖尿病患者を対象に、週1回皮下注射のセマグルチド0.5mgまたは1.0mgを、1日1回のシタグリプチン100mgと比べた第3相試験があります。308人が割り付けられて薬を受け、30週後の有害事象の件数を主要評価項目としました。

有害事象の報告割合はセマグルチド0.5mg群で74.8%、1.0mg群で71.6%、シタグリプチン群で66.0%となり、多くは軽度から中等度にとどまりました。

胃腸の有害事象はセマグルチド群でもっとも多く報告されましたが、その頻度は時間とともに減ったと記されています。ただし何週で消えたという形の数字までは示されていません。

56週の試験でも同じ向きの報告が出ている

もう1本は、食事・運動療法や経口薬1剤で血糖が下がりきらない日本人を対象に、週1回皮下注射のセマグルチド0.5mgまたは1.0mgと、作用の異なる経口薬を1剤追加する方法とを比べた試験です。

601人が割り付けられ、56週後の有害事象の件数を主要評価項目としており、報告割合はセマグルチド0.5mg群86.2%、1.0mg群88.0%、経口薬追加群71.7%でした。

期間が倍近くに延びても、胃腸の有害事象がセマグルチドでもっとも多く、時間とともに減ったという記述は30週の試験と変わりません。

「数週間で慣れる」と言い切れないのはなぜ?

減っていくのは全体としての頻度であって、一人ひとりの症状が同じ速さで引くわけではないからです。先の日本人試験では、セマグルチド1.0mg群の14.7%が予定より早く治療を中止し、0.5mg群とシタグリプチン群の2.9%とは開きがありました。

セマグルチド群の中止の多くは有害事象によるものだと報告されており、続けられなかった人が一定数いた事実は、平均の話とは別に残ります。

30週の国際共同試験SUSTAIN 1でも、週1回皮下注射のセマグルチド0.5mgで13%、1.0mgで12%、プラセボで11%が中止しており、主な理由は吐き気などの胃腸の有害事象でした。

日本のレセプトデータベースを使った観察研究では、週1回皮下注射のセマグルチドを始めた人と経口セマグルチドを始めた人を1対1で照合しています。

12か月時点の治療中止は注射のほうが多く、ハザード比は1.45と報告されました。中止の理由までは示されていないものの、実際に続かなくなる人が一定数いる点は共通しています。

増量のたびに出直す場合がある

症状の出る時期は、用量が動く時期と重なります。肥満または過体重の成人に週1回皮下注射のセマグルチド2.4mgを68週投与した3試験をまとめた解析では、胃腸の有害事象が増量中や増量の直後にもっとも多く起きたと報告されました。

この2.4mgは国内では肥満症の薬として別に承認された用量帯で、オゼンピックの0.25mgから1.0mgとは対象も量も違います。それでも増量と症状の時期が重なる点は、量を段階的に上げる薬に共通して見ておきたい部分でしょう。

同じ解析では胃腸の有害事象の99.5%が重篤でなく、98.1%が軽度から中等度で一過性だったとも記されています。一方で実薬群2117人のうち4.3%は、胃腸の有害事象を理由に治療を恒久的に中止していました。

試験の対象用量と期間胃腸の副作用について報告された内容
日本人308人・2型糖尿病週1回皮下注0.5/1.0mg・30週セマグルチド群で最多、時間とともに減少
日本人601人・2型糖尿病週1回皮下注0.5/1.0mg・56週セマグルチド群で最多、時間とともに減少
国際共同387人・2型糖尿病週1回皮下注0.5/1.0mg・30週中止の主な理由が吐き気などの胃腸症状
肥満・過体重の成人2117人週1回皮下注2.4mg・68週増量中と直後に集中、98.1%が軽度〜中等度

4本を並べると、用量帯や対象が違っても胃腸の副作用が前半に集まる傾向は共通しており、オゼンピックの副作用がいつまで続くかを考える手がかりになります。

吐き気が強いときのオゼンピックの副作用との付き合い方

胃に一度で入る量が減っている前提で食事を組み直すのが土台で、薬を足すかどうかは診察で決めます。頻度不明の副作用として胃排出遅延が電子添文に載っている点が、この考え方の背景にあります。

一度に入る量が減っている前提で食べる

満腹感が長く残るのは、胃から先へ食べ物が送られる速さが落ちているためだと考えられています。同じ量を同じ速さで食べようとすると、途中で気持ち悪さが立ち上がりやすくなります。

1回の量を控えめにして回数を分け、時間をかけて食べると胃にかかる負担が分散します。水分も一度に多く飲むより、少量を何回かに分けたほうが楽だという人が目立ちます。

  • 1回の食事量を減らし、食べる回数を分ける
  • ゆっくり噛み、腹八分で食べ終える
  • 水分は少量ずつ、日中を通して回数で確保する
  • 症状の出た日と用量、食べた内容を控えておく

いずれも薬を足さずにできる範囲の工夫であって、効き目を保証するものではありません。数日試しても食事量が戻らないときは、次の診察を待たずに連絡したほうが安全です。

においと脂の多い料理が引き金になりやすい

揚げ物や脂の多い料理は胃に留まる時間が長く、吐き気が出ている時期には負担の重い組み合わせになります。温かい料理から立ちのぼるにおいで気持ち悪さが強まる人もいます。

少し冷ましてから食べる、においの強い献立を避ける、味の濃い料理を減らすといった調整は、自分の感覚に合わせて選べます。合わなければ無理に続ける必要はありません。

食欲の落ちた状態が長引くと、たんぱく質やエネルギーが不足して体力が落ちていきます。体重の減り方が急なときは、副作用の範囲を超えていないかを診察で確かめてもらいましょう。

吐き気止めは自分で足していい?

市販の胃薬や吐き気止めを自己判断で加える対応は勧められません。飲み合わせの問題に加えて、症状が薬で隠れると急性膵炎のような受診を急ぐ状態の見つかりが遅れます。

吐き気が強く食事が進まないときは、処方医または薬剤師に相談し、対症的な薬を使うかどうかを一緒に決める形が安全です。他院で出ている薬やサプリメントも併せて伝えます。

相談の場では、症状の出た曜日と注射日との間隔、続いた日数、食べられた量を伝えると、用量の見直しが要るかどうかの判断材料になります。

便秘が続くときにオゼンピックの副作用として見ておきたい境目

便秘そのものは電子添文で5%以上に挙がる副作用ですが、腹が張って便もガスも出ない状態はイレウスの側へ寄るため、両者の区別が要ります。

見ておく点便秘として経過を追う場面すぐ連絡したい状態
排便数日空くが最終的には出る便もガスも出ない日が続く
腹部軽い張りで、日中に波がある張りが日ごとに強まり、痛みが波で来る
嘔吐なし、または軽い吐き気嘔吐があり、吐いても楽にならない
全身食事量と水分を保てている水分がとれず、尿量が減る

右の列に近づくほど、便秘として日数を数える段階ではありません。左の列にとどまっているうちに原因の側を整理しておくと、動きやすくなるでしょう。

食べる量が減れば便の材料も減る

吐き気で食事量が落ちると、便のかさをつくる材料も同時に減ります。排便の間隔が延びる背景には、腸の動きだけでなく入ってくる量の変化も混ざっています。

食事が戻るにつれて排便のリズムも戻る場合がありますが、戻らないまま日数が延びるときは、経過を診察で共有したほうが判断が早くなります。

水分が足りないと便は硬くなる

吐き気があると水分そのものを避けがちで、脱水気味になると便から水が抜けて硬くなります。夏場や発汗の多い時期は不足に気づきにくく、便秘と重なりやすい条件がそろいます。

尿の色が濃い日が続く、立ちくらみが増える、口の渇きが強いといった変化は、水分の足りていないサインとして知られています。

  • 最後に排便のあった日と、その前の間隔
  • 腹の張りや痛みの有無と、強くなる時間帯
  • 1日に飲めている水分のおおよその量
  • 食事量と体重の変化

数字で伝えられると、便秘として経過を追ってよいのか、画像検査を含めた確認へ進むのかの線引きがしやすくなります。

市販の下剤を重ねる前に薬剤師へ

下剤には腸を刺激するものと便を柔らかくするものがあり、通りの悪い状態で刺激性のものを使うと痛みが強まる場合があります。自己判断で重ねる使い方は避けます。

すでに他の薬を飲んでいるなら、飲み合わせの確認も含めて薬剤師に相談するほうが確実でしょう。処方医へ話が回れば、用量を含めた見直しにもつながります。

便秘とイレウスはどこで分かれる?

電子添文は重大な副作用のひとつとしてイレウスを挙げています。便が出ないだけでなくガスも出ず、腹が張って痛みや嘔吐が加わる場合は、便秘として扱う段階を越えています。

迷う組み合わせのときほど、時間を置かずに連絡したほうが安全です。腹部の症状が続くなら、画像を含めた検査で確かめる必要が出てきます。

オゼンピックの副作用で受診を急ぐサイン

電子添文が重大な副作用として挙げるのは低血糖、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸、イレウスの4つで、いずれも様子を見て済ませる対象ではありません。

  • 嘔吐をともなう激しい腹痛が続く
  • 背中まで抜けるような上腹部の痛み
  • 右上腹部の痛みに発熱が重なる
  • 白目や皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる
  • 便もガスも出ず、腹が張って嘔吐する
  • 水分がとれない状態が続き、尿が減る
  • 冷や汗、動悸、強い空腹感、意識がもうろうとする

どれか1つでも当てはまるなら、次の注射日や次の診察を待たずに医療機関へ連絡します。夜間や休日であれば、かかりつけの案内に従って救急の窓口を使う判断も要ります。

嘔吐をともなう激しい腹痛は急性膵炎を疑う

電子添文は急性膵炎について、嘔吐をともなう持続的な激しい腹痛などの異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うよう求めています。痛みが背中側へ抜ける訴えも典型的です。

クラス全体を見た研究もあります。米国退役軍人医療システムの記録で、2型糖尿病でGLP-1受容体作動薬を始めた132,551人と、スルホニル尿素薬を始めた201,136人を比べた解析が公表されました。

1年時点の全原因の急性膵炎は発生率の差が10万人あたり-3.64(95%信頼区間 -30.76〜23.48)で、両群にはっきりした違いはありませんでした。

ただし薬剤性が疑われる急性膵炎は10万人あたり23.45(95%信頼区間 14.27〜33.85)多く、そのうち42%が開始から最初の3か月に集まっていました。始めたばかりの時期の腹痛を軽く見ない根拠になります。

右上腹部の痛みと発熱、白目や皮膚の黄み

電子添文は胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸も重大な副作用に挙げています。右の肋骨の下あたりの痛み、発熱、白目や皮膚の黄み、濃い尿は、この方向を疑う組み合わせです。

韓国の全国レセプトデータでは、2型糖尿病でGLP-1受容体作動薬を新たに使い始めた人とSGLT2阻害薬を使い始めた人を45,443組ずつ照合し、胆石症や胆嚢炎、胆管炎などをまとめた指標を比べました。

ハザード比は1.27(95%信頼区間 1.07〜1.50)で、体格指数の区分による違いは見られませんでした。対象はGLP-1受容体作動薬全体であり、セマグルチドに限った数字ではありません。

無作為化試験55本・106,395人を集めた解析でも、胆石症の相対危険度は1.46(95%信頼区間 1.09〜1.97)で、1000人あたり2人ぶん多い計算でした。ほかの胃腸・胆道の事象では差がはっきりしません。

便もガスも出ず腹が張る

便秘が続いたところへ嘔吐と強い腹の張りが加わる並びは、イレウスを疑う側です。電子添文が重大な副作用として名前を挙げている以上、自分で下剤を足して押し切る対応は選べません。

腹の張りが日単位で強くなる、腹痛の波が短い間隔で来る、吐いた後も楽にならないといった変化があれば、その日のうちに連絡します。

水がとれない日が続くとき

嘔吐や下痢が重なって水分をとれない状態が続くと、脱水から腎臓の働きが急に落ちる場合があります。尿量が減る、立ちくらみが強い、ぐったりして動けないといった変化は待たずに受診します。

ほかの薬を飲んでいる人ほど注意が要ります。利尿薬や一部の血圧の薬を併用していると脱水の影響が出やすいため、服用中の薬をすべて伝えたうえで判断してもらいます。

低血糖も電子添文の重大な副作用に含まれます。インスリン製剤やスルホニル尿素薬と併用している場合には重い低血糖が起こり、意識を失った例も報告されています。

打ち始めの数週間にオゼンピックの副作用を重くしない過ごし方

増量の時期を自分で動かさず、胃腸に負担の重なる予定を前半に固めないでおくと、症状が出たときの切り分けがしやすくなります。

増量の時期を決めるのは主治医

電子添文の手順では、0.25mgで4週間、0.5mgでさらに4週間以上という区切りが決まっています。効果や副作用の出方を見て次の段階へ進めるかを決めるのは、処方する医師の役割です。

症状が強いときに増量を先送りする、しばらく同じ用量で経過を見るといった調整も診察の中で選べます。自分で量を変えると、次に何が起きたのかを追えなくなります。

大量の飲酒と脂の多い会食が重なる予定

打ち始めの数週間に会食や旅行が集中していると、吐き気が出たときの切り分けが難しくなります。脂の多い料理と飲酒が重なる日は、胃腸への負担がもともと大きい状況です。

予定を動かせるなら、用量が上がる週の直後を避けるだけでも違います。動かせないときは、その週の注射日をどう置くかを事前に相談しておくと安心材料になるでしょう。

自分で間引くと原因が分からなくなる

つらいからと1回とばす、半量にするといった自己調整は、症状が薬によるものかどうかの判断を難しくします。血糖の管理も同時に乱れます。

週1回の間隔で打つ薬なので、1回分の増減は数日先まで尾を引きます。だからこそ、変更は記録に残る形で医師と決めておくと、後から読み返せます。

個人輸入に頼らない

国内で承認されたオゼンピックの効能・効果は2型糖尿病で、処方は医師の判断のもとで行われます。個人輸入で手に入れた製品は、品質も用量も診療の記録の外へ出てしまいます。

副作用が出たときに相談できる相手のいない状態は、いちばん避けたい形でしょう。急性膵炎やイレウスのように受診を急ぐ症状があるからこそ、診療の中で続ける意味があります。

場面避けたい行動相談する相手
吐き気が強い市販の吐き気止めを自分で足す処方医・薬剤師
便が数日出ない刺激性の下剤を重ねる処方医・薬剤師
症状がつらい注射をとばす、半量にする処方医
効果が物足りない自分で用量を上げる処方医
嘔吐と激しい腹痛様子を見る医療機関へすぐ連絡

迷ったときの行き先が決まっていれば、判断そのものを抱え込まずに済みます。オゼンピックの副作用と付き合う期間は、記録と相談で短くできる部分があります。

よくある質問

Q
オゼンピックの副作用で吐き気が出るのは注射した直後ですか?
A

週に1回打つ薬なので、直後だけに限りません。日本人を対象にした試験では胃腸の有害事象が時間とともに減ったと報告されていますが、出やすい曜日や時間帯を示した数字までは公表されていません。

実際には注射の翌日から数日にかけて強く感じる人もいれば、食事のたびに波が来る人もいます。出た日と注射日との間隔を控えておくと、用量や打つ曜日を相談する材料になります。

Q
オゼンピックの副作用は増量すると必ず強くなりますか?
A

必ずではありません。ただし肥満または過体重の成人に週1回皮下注射のセマグルチド2.4mgを68週投与した3試験の解析では、胃腸の有害事象が増量中や増量の直後にもっとも多く起きたと報告されました。

この2.4mgは国内では肥満症の薬として別に承認された用量帯で、オゼンピックの0.25mgから1.0mgとは対象も量も違います。増量後に症状が戻った場合は、次の段階へ進める時期を診察で見直します。

Q
オゼンピックで便秘が続くとき、市販の便秘薬を使ってよいですか?
A

自己判断で使い始めるのは勧められません。腸の通りが悪い状態で刺激性の下剤を使うと痛みが強まる場合があり、電子添文が重大な副作用に挙げるイレウスとの区別も難しくなります。

飲み合わせの確認も含めて、処方医または薬剤師に相談したうえで選ぶ形が安全です。便の出た最後の日と腹の張りの程度を伝えると、判断が早くなります。

Q
オゼンピックの副作用がつらいとき、自分で1回とばしてもよいですか?
A

自分で決めずに、処方医へ連絡してください。週1回の間隔で打つ薬なので、1回分の増減は数日先まで影響し、血糖の管理にも跳ね返ります。

連絡したうえで、同じ用量を続けるのか、増量を先送りするのか、いったん止めるのかを決めます。記録に残る形で変えておくと、次に症状が出たときの読み解きが変わります。

Q
オゼンピックの副作用は女性のほうが出やすいのですか?
A

週1回皮下注射のセマグルチドとデュラグルチドを比べたSUSTAIN 7の事後解析では、胃腸の有害事象が男性より女性で多く報告されました。1199人を年齢や性別、体格指数などで分けて調べた解析です。

同じ解析では、セマグルチドで胃腸の有害事象が体格指数の高い層ほど少なかったとも記されています。ただし個人差の幅は大きく、性別だけで出方が決まるものではありません。

参考にした文献