二日酔いの翌日に抜け毛が増える原因は、お酒そのものというより、深酒がもたらす急な脱水と栄養の消耗にあると考えられます。分解に体力を奪われた翌朝の体は、髪を育てる余力まで一時的に落としています。

この抜け毛の多くはふだんの生活が戻ればゆっくり落ち着いていくため、必要以上に恐れることはありません。まずは、二日酔いの翌日に体と髪で何が起きているのか、その全体像を穏やかにたどっていきましょう。

この記事では、二日酔いの翌日になぜ抜け毛が増えるのかを、脱水症状と栄養不足という道すじから整理し、飲んだ日の水分と食事で防ぐ手立てまでまとめました。

目次

二日酔いの翌日に抜け毛が増える原因

二日酔いの翌日に抜け毛が増える原因は、お酒そのものよりも、深酒が引き起こす急な脱水と栄養の消耗にあると考えられます。分解に体力を奪われた翌朝の体は、髪を育てる余力まで一時的に落としているのです。

とはいえ、この抜け毛の多くは一時的なもので、飲む量と暮らしが戻ればゆっくり落ち着いていきます。まずは翌日の体と髪で起きている変化を、ひと目で見渡してみましょう。

二日酔いの翌日に起きること体で起きる変化髪や頭皮への響き
水分が抜ける利尿で脱水に傾く毛根への血流が細る
栄養が使われる亜鉛やビタミンが減る髪の材料が足りなくなる
分解の負担が残るアセトアルデヒドが巡る頭皮に酸化の負担がかかる
眠りが乱れる回復の時間が削られる髪の育て直しが滞る

つまり一つの深酒が、脱水と栄養、酸化という別々の道すじを通って、時間差で髪へ届いてくるわけです。順を追って、二日酔いと抜け毛のつながりを穏やかに見ていきます。

二日酔いは急な脱水と栄養消耗が重なった状態

二日酔いは、体に残ったアルコールとその分解産物が、脱水や低血糖、軽い炎症を同時に引き起こしている状態です。頭が重く、のどが渇き、だるさが抜けないのは、水分と栄養が一度に目減りしたあらわれといえます。

髪は生命を保つうえですぐには要らない器官のため、体が弱ると真っ先に後回しにされてしまいます。二日酔いの朝に髪の調子が落ちるのは、限られた栄養と血流が体の立て直しへ優先して回されるからです。

こうした乱れの多くは一日から数日で戻りますが、飲みすぎが重なると回復が追いつかなくなります。積み重なった負担が、やがて抜け毛という目に見える形で表に出てくるのでしょう。

二日酔いを境に遅れて抜け毛が増える休止期脱毛

強い負担が頭皮にかかると、髪はその場で抜けるより、いったん成長を止めて二、三か月後にまとめて抜けることがあります。この遅れて訪れる抜け毛は休止期脱毛と呼ばれ、深酒や高熱などの負担が引き金になると報告されています。

そのため、抜け毛が増えた時期と深酒の時期がずれて見えてしまい、原因になかなか気づけないのが厄介なところです。心当たりのある飲みすぎが数か月前にあれば、休止期脱毛が背景にある場合を疑ってみるとよいでしょう。

休止期脱毛による抜け毛は、引き金さえ去れば三か月から半年ほどでゆっくり自然に落ち着いていきます。髪の一本ずつの太さは保たれるため、生え際が急に薄くなるAGAとは進み方が違います。

二日酔いの抜け毛の多くは一時的で戻りやすい

二日酔いにともなう抜け毛は、脱水や栄養不足という一時の乱れが引き金のため、生活が整えば戻りやすいのが救いです。飲む量を落ち着かせ、水分と食事をていねいに立て直せば、頭皮の環境はゆっくり回復していきます。

反対に、飲みすぎの晩が何度もくり返されると、一時のはずの抜け毛が慢性の薄毛へつながっていく場合があります。二日酔いを毎週のように繰り返す暮らしは、髪にとって向かい風が吹き続けている状態だといえます。

大切なのは、抜け毛に慌てて強い対策へ走るより、まず飲み方と翌日の手当てを見直していく姿勢です。土台さえ整えば、髪は時間をかけて本来の周期を取り戻していくでしょう。

二日酔いの脱水症状が頭皮の血流を鈍らせる

二日酔いの朝に感じる強いのどの渇きは、夜のうちに体から多くの水分が抜けたしるしで、めぐりが乱れているあらわれでもあります。血の流れがねばって滞ると、心臓から遠い頭皮の毛根には、酸素と栄養がいっそう届きにくくなります。

脱水そのものは一晩で戻る範囲ですが、その間はどうしても髪を育てる環境が細っています。なぜお酒が脱水を招き、それが頭皮の血流にまで響くのかを、順にたどっていきましょう。

アルコールの利尿作用で体の水分が失われる

お酒には尿の量を増やす利尿の働きがあり、飲んだ量を上回る水分が尿として体の外へ出ていきます。これは、腎臓で水を体に戻す指令を出す抗利尿ホルモンの分泌を、アルコールが抑えてしまうためです。

実際に、急な飲酒でこの抗利尿ホルモンが下がり、尿が増えて体の水分が減っていくと報告されています。飲んだ翌朝に強くのどが渇くのは、眠っている夜のうちに水分がこぼれ落ちた結果でもあります。

失われるのは水だけでなく、汗や尿とともにナトリウムなどのミネラルも一緒に流れ出ていきます。水分とミネラルの両方が細ると、頭皮を含む全身のめぐりがいっそう乱れやすくなるのです。

血が濃くなると頭皮の毛根まで栄養が届きにくい

体の水分が減ると血液は濃くなり、流れがねばって末端の細い血管まで届きにくくなります。頭皮は体のいちばん高い場所にあり、もともと血流が届きにくいため、脱水の影響を受けやすい場所です。

毛根は、血流に運ばれてくる酸素と栄養だけを頼りにして髪を育てています。その供給がいったん細ると、髪は十分に育ちきる前に成長を止め、抜けやすくなってしまう場合があります。

二日酔いの朝に顔色がさえず、肌がくすんで見えるのは、全身のめぐりの乱れがあらわれた姿です。同じ乱れが頭皮の内側でも起きていると考えると、飲んだ日の水分補給の大切さが見えてきます。

脱水後のむくみが頭皮のこわばりを招く

脱水が起きたあと、体は失った水分を取り戻そうとして、今度は逆に水をため込みむくみが出てきます。翌朝に顔やまぶたが腫れぼったく感じるのは、この揺り戻しが体の中で起きているためです。

むくみで頭皮がこわばると、ただでさえ滞りがちな血のめぐりが、さらに押さえ込まれてしまいます。頭が重く、締めつけられるように感じるのは、頭皮側の張りも関わっていると考えられます。

こうした乱れは水分をこまめにとることで和らぎ、半日ほどかけて少しずつ整っていきます。飲んだあとと寝る前の一杯の水が、翌朝の頭皮の負担を確かにやわらげてくれるでしょう。

脱水が頭皮に響いていく道すじは、大きく次の点に整理できます。

  • 利尿で体の水分が抜ける
  • 血が濃くなり流れが滞る
  • 毛根への酸素と栄養が減る
  • むくみで頭皮がこわばる

どれも一晩から半日ほどで戻る範囲ですが、深酒が続けば頭皮の負担は着実に積み重なっていきます。次は、脱水と並ぶもう一つの原因である栄養不足を掘り下げて見ていきます。

二日酔いのときに起こる栄養不足と髪への影響

二日酔いの正体の一つは、アルコールを分解するために体の栄養が一気に使い込まれた消耗状態です。髪の材料になる亜鉛やアミノ酸、ビタミンが分解に回され、髪づくりに残る分がどうしても細ります。

一度の飲みすぎで髪がすぐ痩せるわけではありませんが、二日酔いのたびに消耗がくり返されると土台がやせていきます。どの栄養がどこで髪と結びついているのかを、順にたどっていきましょう。

消耗しやすい栄養素二日酔いでの使われ方髪への関わり
亜鉛分解酵素の材料に使われる髪のたんぱく質づくりを支える
ビタミンB群糖や脂質の代謝で消費される頭皮の新陳代謝を保つ
アミノ酸体の修復に優先して回る髪の主成分ケラチンになる
出血や吸収低下で減りやすい毛根へ酸素を届ける

これらの栄養が同時に底をつくわけではありませんが、深酒のたびに一つずつ静かに削られていきます。栄養ごとに、二日酔いと髪のつながりをもう少しくわしく見ていきます。

アルコールの分解で亜鉛やビタミンが使われる

体に入ったお酒は肝臓で酵素によって分解され、その働きには亜鉛やビタミンB群が欠かせません。飲む量が増えるほど多くが消費され、二日酔いの朝には体の蓄えが目に見えて目減りしています。

とりわけ亜鉛は、アルコールを分解する酵素そのものの材料になるため、深酒のたびに余分に使われていきます。飲酒の習慣がある人ほど亜鉛が不足しやすいと、これまでの研究でもくり返し報告されています。

亜鉛は、髪の主成分であるケラチンというたんぱく質をつくる工程でも働く栄養素です。分解のために先へ使われてしまうと、髪の合成に回る分が足りなくなり、細く弱い髪が育ちやすくなります。

吐き気と食欲不振で栄養がさらに細る

二日酔いの朝は吐き気やむかつきで食欲がわかず、朝食をまるごと抜いてしまう人も少なくありません。分解のために栄養を使い切ったあとに補給まで滞ると、体の不足はいっそう深まってしまいます。

おまけに、飲みすぎは腸が栄養を体へ取り込む働きそのものも鈍らせてしまいます。せっかく食べても、糖やアミノ酸、鉄や亜鉛といった栄養の吸収が落ちてしまうと分かっています。

入り口でこぼれ、使い道で奪われ、補給まで細るという三重の目減りが同時に重なります。二日酔いの日ほど、消化にやさしい食事で栄養を穏やかに補っていく工夫が支えになるでしょう。

低血糖と栄養不足がだるさと抜け毛を招く

お酒は肝臓が糖を送り出す働きを抑えるため、深酒の翌朝はどうしても血糖が下がりやすくなります。強いだるさや手の震え、集中できない感覚は、この低血糖が深く関わっていると考えられます。

糖は、髪をつくる細胞が休まず働くための大切な燃料でもあります。エネルギーがいったん細ると、分裂のさかんな毛根の細胞は活動を落とし、髪の成長が一時的に鈍ってしまいます。

甘い物で一気に血糖を上げると、その反動でまた大きく下がり、血糖の波が乱れます。二日酔いの朝は、たんぱく質やゆっくり消化される主食で穏やかに整えるほうが髪にもやさしいでしょう。

アセトアルデヒドと二日酔いの酸化ストレスが頭皮を乱す

二日酔いのつらさの大もとには、アルコールが分解される途中で生まれるアセトアルデヒドという毒性の強い物質があります。これが体に酸化ストレスという負担をかけ、頭皮や毛根の環境までじわじわと乱していきます。

酸化ストレスとは、細胞をさびつかせるように傷めつける負担で、髪の老化とも関わると考えられています。二日酔いの頭皮でいったい何が起きているのかを、順を追って見ていきます。

アセトアルデヒドが酸化ストレスで頭皮に負担をかける

アルコールが分解される途中で生まれるアセトアルデヒドは毒性が強く、体のあちこちに炎症と酸化の負担を残していきます。二日酔いの頭痛や吐き気は、この物質が体の中を巡っているあらわれの一つです。

分解が進んでいる間、体内では活性酸素が増え、細胞を酸化させる負担がじわじわと高まっていきます。飲酒による酸化ストレスと軽い炎症が二日酔いの大もとにあると、近年の総説がまとめています。

酸化の負担は全身におよぶため、もともと血流の乏しい頭皮も決して例外ではありません。毛根が酸化の負担にさらされると、髪を育てる力が一時的に弱まってしまうと考えられます。

酸化ストレスが髪の老化と抜け毛に関わる

髪をつくる毛根の細胞は分裂がさかんなぶん、酸化ストレスの影響をとりわけ受けやすい場所です。過剰な活性酸素は、この細胞を傷つけ、髪の育ちや色つやを損なう一因になると報告されています。

白髪や抜け毛の背景に酸化ストレスがあるという見方は、毛髪をめぐる研究でも取り上げられています。二日酔いのたびに酸化の負担がかかる暮らしは、髪の老化を早める向かい風になりかねません。

深酒を控えたうえで、色の濃い野菜や果物から抗酸化の栄養をとると、負担をやわらげる支えになります。飲んだ日の食事を少し見直すだけでも、頭皮の環境はぐっと守りやすくなるでしょう。

翌日の頭皮がべたつき炎症が起きやすい

二日酔いの翌日は、皮脂の分泌が増えて頭皮がべたつきやすくなることがよくあります。分解のために肝臓が働きづめになり、脂質の巡りが乱れるのが背景にあると考えられます。

皮脂そのものは頭皮を守ってくれる大切な存在ですが、増えすぎると毛穴にたまり、かゆみや炎症の火種になります。とりわけ酸化した皮脂は刺激が強く、頭皮の負担をさらに広げてしまいます。

前夜の揚げ物や締めのラーメンが続くと、皮脂の増加にいっそう拍車がかかってしまいます。飲む席では軽いつまみを選び、翌朝はぬるめのお湯で頭皮をやさしく洗うと落ち着きやすいです。

二日酔いの翌日に頭皮へ出やすい変化には、次のようなものがあります。

  • 皮脂が増えてべたつく
  • かゆみや赤みが出る
  • ふけが出やすくなる
  • 抜け毛が一時的に増える

いずれも数日で落ち着く範囲ですが、くり返せば頭皮の負担が少しずつ根づいていきます。一時的な抜け毛と体質による薄毛をどう見分けるのかを、次に整理していきます。

二日酔いによる一時的な抜け毛とAGAの違い

二日酔いのあとに増える抜け毛と、AGAによる薄毛とでは、進み方も戻りやすさも大きく異なります。飲酒がからむ抜け毛は生活を整えると戻りやすく、AGAは生え際や頭頂部からゆっくり進むのが特徴です。

両者は同じ時期に重なって進む場合もあり、自分だけではなかなか見分けにくいものです。それぞれの目印を、次の表にそいながら具体的にたどっていきましょう。

見分けの目安二日酔いがからむ抜け毛AGAによる薄毛
きっかけ深酒や脱水、栄養不足遺伝的な体質と男性ホルモン
進み方数か月で増減しやすい年単位でゆっくり進む
抜ける場所頭全体からまんべんなく生え際と頭頂部から
髪の太さ保たれる場合が多い細く短くなっていく
戻りやすさ生活を整えると戻りやすい自然には戻りにくい

この目安はあくまで見当をつけるためのもので、実際には両方が混じり合う場合もあります。それぞれの特徴について、もう少しくわしく掘り下げていきます。

二日酔いがからむ抜け毛は生活を整えると戻りやすい

深酒が続いた時期に、頭全体からまんべんなく抜け毛が増えたのなら、脱水や栄養不足による一時的な抜け毛が疑われます。髪の一本ずつの太さは保たれており、引き金さえ去れば戻っていく場合が多いです。

この種の抜け毛は、飲む量を減らし、水分と食事、睡眠をていねいに立て直すと数か月で落ち着いていきます。慌てて強い対策へ走るよりも、地道に土台を整えていくほうが着実に実を結びます。

ただし、生活を整えても抜け毛がいっこうに減らないときは、別の原因が隠れている場合もあります。数か月みても変わらなければ、一度きちんと頭皮を診てもらうと安心できるでしょう。

生え際と頭頂部からじわじわ進むならAGAを疑う

生え際が後退し、頭頂部が透けるように少しずつ進んでいくなら、AGAの見込みが高いといえます。抜けた髪が以前より細く短く、産毛のようになっているのが見分けの手がかりです。

AGAは遺伝的な体質と男性ホルモンが土台にあり、月や年の単位でゆっくりと進んでいきます。二日酔いを避けるだけでは止まりにくく、進み具合に応じた対応が要るタイプの薄毛です。

お酒はAGAを生む直接の原因ではありませんが、脱水や栄養の乱れを通じて進行を早く見せる時期があります。土台にあるAGAと一時の抜け毛を分けて見ていくと、打つべき手が定まってきます。

二日酔いの抜け毛とAGAが重なって進む場合

もともとAGAの体質がある人に深酒が重なると、二種類の抜け毛が同時に進んでいく場合があります。急な抜け毛の陰で、AGAが静かに進行している例も決して少なくありません。

自分ではどちらの抜け毛なのか見分けにくいときは、頭皮を診てもらうと考えが整理できます。原因さえはっきりすれば、戻る抜け毛と対応が要る薄毛をきちんと切り分けられます。

飲酒の見直しとAGAへの対応は、どちらか一方でなく両輪で進めていくのが賢い進め方です。土台を整えながら必要な手当てを重ねていくと、遠回りが少しずつ減っていくでしょう。

二日酔いの脱水症状と栄養不足を防ぐ抜け毛対策

二日酔いを防ぐいちばんの近道は、飲む量をゆるめ、飲んだ日の水分と栄養を先回りで整えておくことです。脱水と栄養不足をやわらげておけば、翌日の抜け毛への負担も自然と軽くなっていきます。

お酒を一滴もやめる必要はなく、小さな工夫を積み重ねるだけで暮らしは十分に変わっていきます。飲む前と後で押さえておきたい要点を、順にまとめていきましょう。

場面具体的な工夫髪への働き
飲む前水や食事をとってから飲む脱水と急な酔いをやわらげる
飲む間お酒と同じ量の水をはさむ利尿による水分の損失を補う
飲んだあと寝る前にコップ一杯の水をとる翌朝の脱水とむくみを防ぐ
翌日たんぱく質と野菜で栄養を補う髪の材料と血糖の波を整える

表のとおり、どれも特別な道具や準備はいりません。飲み方と食べ方をほんの少し変えるだけで、二日酔いと抜け毛の両方の負担をやわらげられます。

飲む前と飲む間の水分補給で脱水を防ぐ

脱水を防ぐいちばんの基本は、お酒と一緒に必ず水をとっていくことです。飲む合間に同じくらいの量の水をはさむと、利尿で失われる水分を補え、酔いの進みもゆるやかになります。

空きっ腹での飲酒は酔いも脱水も早めてしまうため、先に軽く食べておくと負担が減ります。飲む前の一杯の水や少しの食事が、翌朝の渇きとだるさをずいぶん和らげてくれるでしょう。

寝る前にコップ一杯の水をとっておくと、眠っている夜のうちに進む脱水をやわらげられます。枕元に水を置いておき、夜中に目が覚めたら一口飲む習慣も、地味ながら役に立ちます。

二日酔いの翌日に髪の材料を補う食事

二日酔いの翌日は、消耗した栄養をやさしく補っていく食事が髪の確かな支えになります。髪の材料になるたんぱく質に加え、亜鉛や鉄、ビタミンB群を含む食品を組み合わせるとよいでしょう。

具体的には、卵や納豆、豆腐、赤身の魚や肉、緑黄色野菜などが手軽でおすすめです。吐き気が強い朝は、みそ汁やおかゆに少しずつ具を足すと、胃に負担をかけず栄養を入れられます。

色の濃い野菜や果物には、酸化の負担をやわらげてくれる栄養も多く含まれています。水分と一緒にゆっくり時間をかけて補っていくと、頭皮のめぐりも自然と整いやすくなります。

休肝日と睡眠で頭皮の回復を後押しする

髪のために本当に効いてくるのは、飲みすぎの晩を減らし、肝臓が休める日をつくる習慣です。休肝日をはさむと、栄養の消耗も酸化の負担もやわらぎ、頭皮が立て直す時間が生まれます。

寝る直前の深酒は眠りの後半を浅くして、髪を育てる大切な回復の時間を削ってしまいます。就寝前の一杯を控えるだけでも、翌朝の頭皮の重さは目に見えて変わってくるでしょう。

一気に断とうとすると反動が出やすいので、まずは頻度を一日おきにするなど無理のない範囲から始めます。ゆるやかに見直していくほうが長続きし、めぐって髪にも着実に効いてきます。

抜け毛が続くときの受診の目安

飲み方をていねいに整えても抜け毛が減らない、あるいは生え際や頭頂部が目立って薄くなってきたときは、受診を考える目安です。自然には戻りにくいAGAが、その裏に隠れている場合もあります。

薄毛やAGAの相談は、皮膚科やAGAを専門に扱うクリニックが主な窓口になります。頭皮の状態をきちんと診てもらえば、二日酔いによる一時的なものか体質によるものかを整理できます。

気づいて動きだす時期が早いほど、打てる手立ての幅はそのぶん広がっていきます。飲み方の見直しとあわせて専門家に相談すると、遠回りが減り、気持ちの整理もついていくでしょう。

よくある質問

Q
二日酔いの翌日に抜け毛が増えるのは病気ですか?
A

二日酔いの翌日に感じる抜け毛の多くは、急な脱水と栄養不足による一時的な変化であり、必ずしも病気とは限りません。飲む量が落ち着いてくれば、頭皮の環境とともに戻っていく場合がほとんどです。

ただし、深酒が何度もくり返されたり、生え際や頭頂部が薄くなってきたりするときは、AGAが隠れている場合もあります。気になる変化が続くようなら、一度頭皮を診てもらうと安心でしょう。

Q
二日酔いによる抜け毛はどのくらいで治まりますか?
A

脱水や栄養不足による一時的な抜け毛であれば、生活を整えることで数か月のうちに落ち着いていく場合が多いです。水分と食事、睡眠が戻ってくると、髪は本来の成長の周期を取り戻していきます。

深酒の負担から遅れて起こる休止期脱毛は、引き金が去れば三か月から半年ほどで回復に向かっていきます。半年以上たっても抜け毛が減らないときは、別の原因を考えたほうがよいでしょう。

Q
二日酔いを防ぐと抜け毛は減りますか?
A

二日酔いを防ぐ飲み方は、脱水と栄養の消耗をやわらげてくれるため、一時的な抜け毛を抑える支えになります。飲む間の水分補給や翌日の栄養補給が、頭皮にかかる負担をしっかり軽くしてくれます。

一方で、体質によるAGAは飲み方を見直すだけでは止まりにくいのが実際のところです。抜け毛が続くときは、生活の工夫とあわせて専門家に相談すると原因を整理できます。

Q
二日酔いのときに水分をとれば抜け毛は防げますか?
A

水分補給は脱水をやわらげ、頭皮の血流を保つうえで役立ちますが、水だけで抜け毛を完全に防げるわけではありません。栄養の消耗や酸化の負担も、あわせてていねいに整えていく必要があります。

飲む間と寝る前に水をとり、翌日はたんぱく質やミネラルをしっかり補うと、頭皮の回復を後押しできます。水分と栄養、そして睡眠をひとまとまりで整えていくのが近道です。

Q
二日酔いの抜け毛とAGAはどう見分ければよいですか?
A

深酒の時期に頭全体からまんべんなく抜け、髪の太さが保たれているなら、一時的な抜け毛が疑われます。生え際や頭頂部から細く短い髪が増えて進んでいくなら、AGAの見込みが高いといえます。

両方が同じ時期に重なって進む場合もあり、自分ではなかなか見分けにくいものです。迷うときは頭皮を診てもらうと、原因に応じた対策を選べます。

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