頭皮にも日焼け止めは塗る価値がありますが、全面に広げる必要はなく、地肌がむき出しになる分け目と生え際、うなじの3か所に絞れば足ります。

迷いやすいのは剤型と成分でしょう。スプレー・パウダー・ミルク・スティックは届く場所がそれぞれ違い、紫外線吸収剤と散乱剤でも使い心地と刺激の出やすさが変わります。

塗り方と同じくらい結果を左右するのが落とし方で、お湯で流すだけの地肌には半分ほどの日焼け止めが残ったままになります。

表示の読み方から洗い流しまで、頭皮という部位に合わせた日焼け止めの使い分けを順に見ていきます。

目次

頭皮に日焼け止めを塗るべき場所と塗らなくてよい場所

後ろ姿の頭部を中央に置き、分け目・生え際・うなじの3か所と塗らなくてよい面を引き出し線で示した図

塗るべきなのは髪の分け目と生え際、そしてうなじで、地肌がそのまま外に出ている場所だけを狙えば、量も手間も抑えたまま守れます。髪におおわれた面は後回しでかまいません。

部位地肌の見え方日焼け止めの使い方
分け目・つむじ真上から地肌が見えるスプレーやスティックで直接
生え際・耳の上髪が薄く顔の肌と続く顔用のミルクを延長して
髪におおわれた面地肌がほぼ隠れる無理に塗らず遮光で補う

分け目とつむじは地肌がむき出しになります

分け目とつむじには髪という覆いがないため、真上から降りそそぐ光をまともに受け止める場所になります。見えている地肌の面積は小さくても、単位あたりで浴びる量は顔より多くなりがちです。

髪のボリュームが落ちてきた方では、以前より地肌が透けて見える範囲が広がっており、守るべき面積そのものが増えています。その前提に立って、塗る場所を決め直すとよいでしょう。

毛が細くなるにつれて頭皮が紫外線から守られにくくなり、遮光を要する状態に近づくと指摘されてきました。日焼け止めは、髪が担っていた覆いの役目を外から補う手段にあたります。

髪の多い面まで塗り広げる必要はありません

髪が密に生えている面は毛そのものがある程度の覆いになるため、無理に地肌まで塗り込まなくてかまいません。全面に広げようとすれば、べたつきと洗い残しが増えるだけです。

日焼け止めは薄い膜として肌の上に残ってはじめて働くもので、髪に絡んだ分は守る力になりません。使う量を倍にしたところで、守れる面積が倍に広がるわけではないのです。

狙いを絞ったほうが塗り直しも続き、守る場所を3か所と決めておくと外出前の手順が短くなります。結果として、塗り直せる回数のほうが増えていきます。

遮光と組み合わせれば塗る量を抑えられます

帽子や日傘で光をあらかじめさえぎっておけば、日焼け止めに求める役割は補助のほうへ軽くなります。塗り忘れた朝や、汗で流れてしまった時間帯を道具のほうが埋めてくれるからです。

日陰を選び、衣類で覆い、そのうえで日焼け止めを足すという重ね方は、皮膚科領域で長く勧められてきた守り方で、頭皮にもそのまま当てはまります。

日焼け止めだけで一日を乗り切ろうとすると、どうしても塗り直しの回数が追いつかなくなります。併用を前提に選べば、使用感の軽い製品でも十分に間に合います。

顔用の日焼け止めを頭皮に転用してよい?

顔用のミルクを伸ばしてよい生え際とうなじを上段に、髪の面に広げたときの重さを下段に置いた図

生え際やうなじのように髪の少ない部分であれば、顔用の日焼け止めをそのまま使って差し支えありません。困るのは、髪の生えている面まで塗り広げたときです。

生え際とうなじは顔用でまかなえます

生え際やうなじの皮膚は顔の肌とひと続きになっており、顔に塗ったミルクやクリームをそのまま境目まで伸ばせば、塗り分ける手間なく守れます。境目で手を止める理由はありません。

日焼けの跡が段になって残るのはたいていこの境目で、額で手を止めず髪の根元まで指を進める習慣をつけておくと、色の線が出にくくなります。鏡で見えている範囲より、少し先まで塗ります。

耳の上や耳の裏も顔用の延長として塗っておけば足りるため、わざわざ新しく買い足す必要はありません。塗る面をほんの少し広げるだけの話です。

髪の面に伸ばすとべたつきと洗い残しが出ます

顔用のクリームは肌へ密着するよう作られているぶん、髪に絡むと束になって重さが出てしまいます。分け目が油っぽく見え、根元の立ち上がりも失われます。

落とすときの負担も増えます。髪と地肌の両方に油分が残るぶん、洗浄料を足したり二度洗いをしたりと、かえって地肌をこする回数が多くなりかねません。

頭頂部や分け目のように髪をかき分けて届かせたい場所には、はじめからその用途で作られた形のほうが向いています。顔用は境目まで、と役割を分けると失敗が減ります。

頭皮向けの製品は使用感が軽く作られています

頭皮向けとして売られている日焼け止めは油分を抑えてあり、乾きの早い処方に寄せて作られています。髪の根元に残っても束になりにくく、白さも目立ちません。

その代わり、汗や皮脂で流れやすい面もあります。軽さと落ちにくさは引き換えの関係にあるため、屋外にいる時間の長さで選び分けるとつじつまが合います。

頭皮への使用可否は容器の表示に書かれています。髪用のUVミストには毛髪の退色を抑える目的でつくられた製品もあり、地肌への使用を想定していない場合があります。

  • 生え際・こめかみ・うなじは顔用のまま伸ばす
  • 分け目や頭頂部の地肌には広げない
  • 髪に付いた分はその日のうちに洗い流す
  • 白浮きが気になる面には重ねない

この線引きさえ守れば手持ちの日焼け止めで頭皮の対策は始められるので、買い足すかどうかは分け目に届かせにくいと感じてから考えても遅くありません。

頭皮用の日焼け止めは剤型で使い勝手が変わります

スプレー・パウダー・ミルク・スティックの4つの容器を横一列に並べ、届く場所と気をつける点を真下に並記した図

届かせたい場所によって選ぶ形は変わります。分け目にはスプレー、外出先の塗り直しにはパウダー、生え際にはミルクやスティックが扱いやすい形です。

剤型届きやすい場所気をつける点
スプレー分け目・頭頂部噴霧を吸い込まない
パウダー分け目・生え際汗で流れ塗り直しが要る
ミルク・クリーム生え際・うなじ髪に付くと重くなる
スティック分け目の線・耳の上厚みが出て白く見える

スプレーは分け目と頭頂部に届かせやすい形です

スプレーは髪を指で分けながら20cmほど離して吹きつけると、髪の下の地肌まできちんと届きます。一か所に集中させず、位置をずらしながら重ねるとムラが目立ちません。

吹きつけたあとに指の腹で軽くなじませておくと膜が均一に近づき、粉っぽさの残る製品でも仕上がりが落ち着きます。手が汚れるのは、この一瞬だけです。

気をつけたいのは吸い込みです。散乱剤を粉として含む製品では、噴霧を吸い込まないよう息を止めてから、顔より離した位置で使います。

パウダーはべたつかず塗り直しに向きます

粉状の日焼け止めはブラシで分け目に沿わせるだけで塗り直せるため、化粧直しと同じ感覚で扱えます。外出先でも手が汚れず、鏡さえあれば数十秒で済みます。

散乱剤を主体にした製品が多いため刺激が出にくく、油分がないぶん髪の根元に付いても重さが出ません。地肌が敏感な方にも向く形でしょう。

ただし汗で流れやすく、膜としての持ちは長くありません。屋外で過ごす日は、下地としてスプレーやミルクを敷いてから重ねるほうが、心強い備えになります。

ミルクとクリームは生え際に塗り込めます

液状やクリーム状の製品は、指で押さえながら塗り込めるため、生え際やうなじのように面で守りたい場所に向いています。厚みを一定に保ちやすい点も強みです。

顔用と同じ感覚で使えるぶん、量の見当がつきます。少なめに塗って終わりがちな他の形と比べると、表示どおりの守りにいちばん近づけやすい形といえます。

髪の生えている面に広げると重くなるので使う範囲は髪の少ない場所に絞り、分け目には別の形を足す組み合わせが現実的でしょう。

スティックは狙った線に置けます

固形のスティックは分け目の線に沿って直接すべらせられ、手が汚れず飛び散りもないので、駅を降りてからの塗り直しにも使えます。

厚く置けるぶん白く見えやすく、髪の色によっては浮いてしまうので、塗ったあと指の腹でぼかしておきます。粉をふいたような印象は、それだけで抑えられます。

耳の上や襟足のように、面ではなく線で守りたい場所とも相性がよく、持ち歩きにも向いた形です。

紫外線吸収剤と散乱剤は頭皮でどう使い分ける

吸収剤と散乱剤で紫外線の止まり方が違うことを、同じ向きの頭部を二つ並べて比べた図

毎日の外出には使用感の軽い吸収剤、かゆみや赤みが出やすい方には散乱剤と、地肌の状態と場面で選び分けます。どちらが優れているという話ではありません。

吸収剤は軽くのびて白く残りません

紫外線吸収剤は、光のエネルギーを受け止めて熱などに変える成分です。液体になじみやすく、薄く広げてもきちんと膜になるので、髪の根元に付いたときも重さが出ません。

通勤や買い物のようにこまめな塗り直しを重ねたい場面では扱いやすく、白浮きがないので髪の色も選びません。毎日使う一本には向いた性質です。

一方で、頻度は高くないものの、かぶれや光による皮膚炎の報告があります。光線過敏を疑われて受診した402人を調べた研究では、そのうち80人が紫外線吸収成分に反応していました。

散乱剤は刺激が出にくい選択肢です

酸化チタンや酸化亜鉛を使った散乱剤は、肌の上にとどまって働くため、刺激が出にくいとされています。地肌が荒れているときや、かゆみが出やすい方に向く形です。

光をはね返して守ると説明されがちですが、実際の働きは少し違います。反射が占める割合は紫外線の波長域で4〜5%にとどまり、大半は吸収によって防いでいると報告されました。

呼び名から受ける印象と中身は、必ずしも一致しません。散乱剤だから肌にやさしいという説明もひとつの目安であって、合う合わないは実際に使って確かめます。

かゆみが出た日は成分表示をたどります

日焼け止めを塗った日に限って地肌がかゆくなるなら、容器の表示を確かめ、吸収剤を含まない製品へ替えると落ち着く場合があります。原因を探すより先に、外してみるほうが早道です。

酸化亜鉛は紫外線A波からB波まで幅広く受け止め、酸化チタンはB波側に強いという違いも分かっています。両方を組み合わせた製品なら、散乱剤だけでも守れる幅は広がります。

赤みやかゆみが続くときは、自分で製品を替え続けるより皮膚科で相談するほうが、原因を早く絞り込めます。引き金は紫外線防御成分とは限らず、香料や保存料が関わる例もあります。

項目紫外線吸収剤紫外線散乱剤
使い心地軽くのびて白く残らないやや厚みが出て白く見える
肌への刺激まれにかぶれや光かぶれ刺激が出にくい
表示される成分の例メトキシケイヒ酸エチルヘキシル酸化チタン・酸化亜鉛

成分表示は、配合量の多い順に並んでいます。前のほうに酸化チタンや酸化亜鉛が並んでいる製品ほど、散乱剤を主体にした処方だと読み取れます。

SPFとPAの表示を頭皮の日焼け止め選びに生かす

屋外にいる時間の長さを左から右への流れにし、紫外線の矢印の本数で強さの違いを示した図

日常の外出ならSPF30前後とPA+++を、屋外で長く過ごす日はSPF50前後を目安にします。数字を上げるより、塗る量と回数のほうが結果を左右します。

場面SPFの目安PAの目安
通勤・買い物(1時間以内)20〜30++
屋外の用事・散歩(1〜3時間)30〜50+++
炎天下での行楽(3時間以上)50前後++++

SPFは赤くなるまでの時間を延ばす目安です

SPFは肌が赤くなる紫外線B波をどれだけ防げるかを示す数値で、何も塗らない状態と比べて赤みが出るまでの時間を何倍に延ばせるかを表します。

数字が倍になっても、防げる量まで倍になるわけではありません。理屈のうえではSPF30で約97%、SPF50で約98%と、差はごく小さな範囲に収まります。

頭皮向けの製品では表示が控えめな場合もあります。数値だけで良し悪しを決めず、毎日使い続けられる感触かどうかを合わせて見ると、選び直しが減ります。

PAはA波への防御力を+の数で示します

PAは肌の奥まで届く紫外線A波への防御力を+の数で表した表示で、+から++++までの4段階があります。日本では長く使われてきた指標です。

この段階は、A波を浴びた肌が黒く残る反応を指標にして決まります。持続型即時黒化と呼ばれる反応を使う測り方は、複数の試験施設で近い結果が得られると確かめられました。

A波は雲や窓ガラスを通り抜けて届くため、屋内で過ごす日であっても取りこぼしたくない波長です。SPFの数字よりPAの段階を先に見るとよいでしょう。

表示どおりの数値が出にくい理由

表示のSPFは、1平方センチあたり2mgという厚みで塗った条件のもとで測られている数値です。実際に塗る量はその半分以下にとどまる場合が多く、守れる力もそのぶん落ちます。

アジア人の肌で量を変えて調べた研究では、表示どおりの値が出たのは2mgを塗ったときだけでした。量が減るほどSPFは下がり、その落ち方はなだらかではありません。

だからこそ、数字を上げるより量を確保するほうが確実です。SPF50を薄く一度塗るくらいなら、SPF30を二度に分けて重ねるほうが実際の守りは厚くなります。

頭皮への日焼け止めの塗り方と塗り直しのポイント

分け目をつくる・半量ずつ重ねる・屋内で足すという3つの手順を番号付きで左から右へ並べた図

乾いた地肌に、二度に分けて重ねるのが基本です。塗り直しは屋外へ出る直前ではなく、屋内に戻ったタイミングで足すように決めておくと抜けません。

  • 分け目の線の両側
  • つむじの周り
  • 耳の上から後ろにかけて
  • うなじと首の後ろ

塗り残しが起きやすいのは、鏡に映らない場所です。この4か所を順になぞると決めておけば、自分の目に入らない部分の取りこぼしが減っていきます。

髪をかき分けて地肌に届かせます

髪の上から吹きつけただけでは守りたい地肌に届かないので、指で分け目を作り、その線に沿って少しずつ位置をずらしながら重ねていきます。

汗や整髪料で湿った状態だと、膜がむらになります。外出の10分前までに済ませておき、しっかり乾いてから髪を整えると、スタイリングも崩れません。

合わせ鏡で後頭部を映すと塗り残しが見つかりやすく、つむじの周りとうなじは自分の目に入らないぶん抜けやすい場所です。月に一度でも確かめておくと安心できます。

一度に厚く塗らず二度に分けて重ねます

必要な量を一度で塗ろうとすると、髪が張りついて不快になります。半量ずつ二度に分けて、間に少し時間を置いてから重ねると、必要な量を確保したまま軽く仕上がります。

一度塗りで足りない厚みも、重ねれば表示の条件に近づきます。塗る量とSPFは比例せず、少ないほど急に落ち込むと示されているので、重ねる手間は無駄になりません。

量の目安はミルクなら人さし指の先ほどで、守る場所を地肌だけに絞れば思ったより少ない量で足ります。

塗り直しは屋内に戻ったときに足します

屋外で長く過ごす日は、2〜3時間おきの塗り直しが目安になります。汗をかいた後や、タオルで地肌をぬぐった後であれば、時間を待たずに足しておくほうが確実でしょう。

室内で働く方であれば、朝に十分な量を塗ってさえいれば、日中の塗り直しは必ずしも要りません。屋内勤務の方を調べた研究では、8時間後でも減った量は3割弱にとどまりました。

汗をかいた地肌では、膜が流れて薄くなります。屋外の作業や運動のあとは、経過時間に関わらず一度押さえてから塗り直すと、ムラが残りません。

スタイリング剤との順番を決めておきます

日焼け止めが先で整髪料が後という順番が扱いやすく、逆にすると油分の膜の上へ重ねる形になり、肝心の地肌まで届きません。

ワックスやオイルを根元近くまで使う方は、地肌に触れる量を減らしておくと洗い流しやすくなります。日焼け止めと整髪料が混ざるほど、落とす手間は増えていきます。

朝の手順を、日焼け止め・乾かす・整えるという3段階に固定しておくと、忙しい朝でも迷いません。

頭皮に残った日焼け止めの落とし方

泡立つ洗浄料で分け目とうなじから洗う場面を上に置き、洗い方3通りで残り方が変わることを下に並べた図

お湯で流すだけでは半分ほどが残ってしまうため、日焼け止めはその日のうちに泡立つ洗浄料で落とします。翌日の地肌の調子に直接ひびく工程です。

洗い残しが出やすいのは分け目とうなじです

日焼け止めを厚く置いた場所ほど洗い残しは起こりやすく、分け目の線とうなじは泡が届きにくいうえ、すすぎも短くなりがちです。

残った膜は皮脂と混ざり、毛穴のまわりで酸化していきます。翌朝の地肌がべたついたり、においが気になったりする変化は、落とし切れていない合図と読めます。

洗う順番を変えるだけでも改善します。頭頂部から洗い始めず、生え際とうなじに指を置いてから全体へ広げていくと、後回しになる場所が減ります。

お湯で流すだけでは半分が残ります

顔の肌で確かめた研究では、水やお湯だけで洗い流した場合に日焼け止めの半分ほどが残りました。泡立つ洗浄料を使うと、残る量は1割台まで下がっています。

地肌はこすらず泡そのものを動かすように洗い、指の腹を小刻みに動かせば、爪を立てずに分け目の奥まで泡が入っていきます。

すすぎは、洗っている時間より長めにとります。洗浄料が残っているほうが、日焼け止めの残りよりもかえって地肌を荒らす引き金になりかねません。

落ちにくいタイプは洗い方を変えます

ウォータープルーフと書かれた製品は、泡の洗浄料で洗っても3割以上が残ったと報告されています。油性のクレンジングを使った場合には、ほぼ落とし切れていました。

とはいえ油性の洗浄を毎日くり返せば、今度は乾燥が気になってきます。落ちにくい製品は行楽の日に絞っておき、ふだんは落としやすい形を選ぶと負担が積み上がりません。

洗いすぎも避けたいところです。1日に何度も洗えば必要な皮脂まで落ちてしまうので、洗髪はふだんどおり1日1回にとどめます。

洗い方ふつうの日焼け止め落ちにくいタイプ
水やお湯だけ半分ほどが残る6割ほどが残る
泡立つ洗浄料残るのは1割台3割以上が残る
油性のクレンジングほぼ落ちるほぼ落ちる

使った製品に合わせて洗い方を変えれば地肌をこする回数は減り、落とす手間まで含めて選んだ一本は、翌日の調子まで変えてくれます。

よくある質問

Q
頭皮用の日焼け止めスプレーは髪にかかっても大丈夫ですか?
A

髪にかかっても差し支えありません。毛髪の退色や乾燥を抑える働きを持たせた製品もあるので、地肌と髪をまとめて守る使い方ができます。

ただし油分の多い製品が根元にたまると束になって重く見えるので、地肌を狙って吹きつけ、余った分を指でなじませる使い方が扱いやすい形です。量より狙いの正確さが効いてきます。

Q
頭皮の日焼け止めはSPFの数字が高いほど安心ですか?
A

数字の差ほどには、守れる力の差は開きません。理屈のうえでSPF30とSPF50が防ぐ紫外線B波の割合は、97%と98%程度の違いにとどまります。

表示どおりの値は、決められた厚みで塗ったときに出るものです。高い数字の製品を薄く塗るより、無理なく続けられる感触のものを十分な量で使うほうが確実でしょう。

Q
日焼け止めを頭皮に塗るとかゆくなるのはなぜですか?
A

成分が合っていない場合と、洗い残しが続いている場合が考えられます。光線過敏を疑われて受診した方を集めた調査では、2割に紫外線吸収成分への反応が見つかりました。

散乱剤だけの製品に替える、落とし方を見直すという順で確かめていくと、原因を切り分けられます。赤みが長引くときは皮膚科で相談します。

Q
頭皮に塗った日焼け止めはシャンプー1回で落ちますか?
A

落ちにくさをうたっていない製品なら、泡立つ洗浄料でていねいに洗えば、おおむね落とし切れます。お湯だけで流した場合には、半分ほどが残ると報告されています。

ウォータープルーフの製品は泡の洗浄料でも3割以上が残るため、油性のクレンジングを併用します。落ちにくい製品を使った日だけ洗い方を変えると、地肌への負担が偏りません。

Q
子ども用の日焼け止めを頭皮に使っても構いませんか?
A

散乱剤を主体にした処方が多く、刺激が出にくい設計なので、地肌に使う分には無理がありません。かゆみが出やすい方の選択肢にもなります。

そのぶん白浮きしやすく、髪の色によっては粉をふいたように見えるので、分け目に置いたあとは指の腹でなじませます。それだけで目立ちにくくなります。

参考にした論文