薄毛や抜け毛が気になりはじめたとき、育毛シャンプーや育毛剤の成分表示で「グリチルリチン酸ジカリウム」という名前を目にした方は多いでしょう。甘草(かんぞう)から抽出されるこの成分は、頭皮の炎症をやわらげ、髪が育ちやすい土台をつくる働きで注目されています。

本記事では、グリチルリチン酸ジカリウムがどのように頭皮環境に作用し、育毛をサポートするのかを、医学的な根拠にもとづいてわかりやすく解説します。毎日のヘアケアに役立つ具体的な知識を、ぜひ最後までご覧ください。

目次

グリチルリチン酸ジカリウムは甘草由来の抗炎症成分で育毛剤に広く配合されている

グリチルリチン酸ジカリウムは、漢方の生薬として長い歴史を持つ甘草(カンゾウ)の根から得られるグリチルリチン酸のカリウム塩です。水に溶けやすい性質があり、育毛剤やシャンプーなどの頭皮ケア製品に古くから配合されてきました。

甘草は漢方で2000年以上使われてきた生薬

甘草はマメ科の多年草で、中国やヨーロッパで数千年にわたり薬用として利用されてきた植物です。その根に含まれる主要成分がグリチルリチン酸で、体内で代謝されるとグリチルレチン酸(18β-グリチルレチン酸)という活性物質に変わります。

漢方薬の約7割に甘草が含まれるといわれるほど、調和作用や抗炎症作用が高く評価されてきました。現代の皮膚科学でも、皮膚の炎症を抑える外用成分として再評価が進んでいます。

グリチルリチン酸ジカリウムは水溶性で頭皮ケア製品と相性がよい

特徴グリチルリチン酸ジカリウムグリチルレチン酸
溶解性水溶性が高い脂溶性
主な配合製品育毛剤・シャンプークリーム・軟膏
刺激性低いやや高い

医薬部外品の有効成分として厚生労働省に認められている

日本では、グリチルリチン酸ジカリウムは医薬部外品の有効成分として承認されています。主に「肌荒れ防止」「殺菌」「消炎」の効能を持つ成分として扱われ、育毛トニックやスカルプシャンプーの主要成分に採用されるケースが増えています。

化粧品に配合する場合の濃度は通常1%以下とされ、安全性に関する国際的な評価でも皮膚刺激やアレルギーの報告はほとんどありません。

育毛剤に配合される背景には頭皮炎症と脱毛の深い関係がある

脱毛の原因はさまざまですが、頭皮の慢性的な炎症は髪の成長サイクルを乱す大きな要因のひとつです。炎症によって毛母細胞のはたらきが低下すると、髪が十分に育たないまま抜け落ちてしまいます。

グリチルリチン酸ジカリウムが育毛製品に選ばれるのは、この炎症を穏やかに鎮めて毛髪が育ちやすい環境を守れるからです。

グリチルリチン酸ジカリウムが頭皮の炎症を抑える抗炎症作用のしくみ

グリチルリチン酸ジカリウムの育毛サポートの中心にあるのは、頭皮の炎症を鎮める抗炎症作用です。炎症を引き起こす複数の経路に同時にはたらきかけることで、頭皮のかゆみや赤みをやわらげます。

NF-κBシグナル経路を抑制して炎症性サイトカインの放出を減らす

NF-κBとは、体内で炎症反応の「スイッチ」の役目をするたんぱく質のことです。紫外線や細菌刺激などによってNF-κBが活性化すると、TNF-α(腫瘍壊死因子α)やIL-6(インターロイキン6)といった炎症性サイトカインが大量に放出され、頭皮が慢性的に荒れた状態に陥ります。

グリチルリチン酸やその代謝物であるグリチルレチン酸は、NF-κBの活性化を抑えることが複数の研究で報告されています。その結果、炎症の「火元」が弱まり、頭皮のダメージが軽減されるわけです。

COX-2とiNOSの発現を抑えて赤みやかゆみを軽くする

COX-2は炎症時にプロスタグランジンE2(PGE2)を合成する酵素で、iNOSは一酸化窒素を過剰に生み出す酵素です。どちらも炎症を悪化させる方向にはたらきます。

グリチルレチン酸には、この2つの酵素の発現を用量に応じて抑える作用があることが動物実験で確認されています。頭皮に塗布した場合、かゆみや赤みの原因となる炎症物質の産生を穏やかに減らせると考えられます。

HMGB1を介した炎症カスケードも抑える

HMGB1(高移動度グループボックス1)は細胞がダメージを受けたときに放出されるたんぱく質で、免疫細胞を過剰に活性化させる引き金になります。グリチルリチン酸はHMGB1に直接結合し、その炎症シグナルの伝達を弱めることが報告されています。

頭皮に繰り返しかかる物理的刺激(ブラッシング、紫外線など)で放出されるHMGB1を抑えることで、慢性的な炎症の悪循環を断ち切る手助けになるでしょう。

副腎皮質ホルモン様の作用をもちながらステロイドのような副作用が少ない

グリチルレチン酸は、体内のコルチゾール代謝に関わる11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β-HSD)を阻害する性質があります。そのため、ステロイドに似た抗炎症効果を発揮しつつ、外用での副作用リスクは低いと評価されています。

長期間にわたって頭皮ケアを続けたい方にとって、こうした穏やかな作用特性は大きな利点といえます。

作用ポイントはたらき頭皮への恩恵
NF-κB抑制炎症性サイトカインの放出を低減慢性的な頭皮荒れの改善
COX-2/iNOS抑制PGE2・一酸化窒素の過剰産生を抑える赤み・かゆみの軽減
HMGB1阻害ダメージシグナルの伝達を弱める炎症の悪循環を断つ

頭皮環境が悪化すると育毛を邪魔する|フケ・かゆみ・皮脂トラブルと脱毛の関係

頭皮トラブルの放置が脱毛を加速させる仕組みを知ることが、育毛への第一歩です。フケ、かゆみ、過剰な皮脂はいずれも毛髪の成長サイクルに悪影響を及ぼします。

脂漏性皮膚炎は頭皮の常在菌バランスを崩して毛根を弱らせる

脂漏性皮膚炎は、頭皮の皮脂分泌が過剰になった状態でマラセチア菌が異常増殖し、慢性的な炎症とフケを引き起こす疾患です。炎症が毛根周辺にまで及ぶと、毛母細胞の増殖が阻害され、髪のハリやコシが失われていきます。

グリチルレチン酸を6%含むシャンプーを使った臨床研究では、使用開始2週間で頭皮の落屑スコアが有意に改善し、QOL(生活の質)指標も向上したという報告があります。抗炎症と抗菌の両面から頭皮環境を整える力が期待できるわけです。

乾燥やバリア機能の低下が外部刺激に対する頭皮の弱さを招く

バリア機能の状態頭皮への影響髪への影響
正常水分が保たれ、刺激をブロック成長期が維持される
低下乾燥・かゆみ・微小炎症が起こる休止期に移行しやすくなる
著しく低下慢性的な赤み・フケ脱毛リスクが高まる

頭皮のバリア機能が落ちると、シャンプーの洗浄成分や紫外線などの刺激が直接真皮層に届いてしまいます。結果として微小な炎症が常態化し、毛周期(ヘアサイクル)が短縮されるおそれがあります。

かゆみで頭皮を掻きむしる行為自体が抜け毛の原因になる

かゆみを我慢できずに爪で頭皮を掻くと、表皮が物理的に傷つき、そこから炎症がさらに広がる悪循環に陥ります。傷口から雑菌が入れば毛嚢炎(もうのうえん)を起こすこともあるでしょう。

グリチルリチン酸ジカリウムのように頭皮の炎症を穏やかに抑える成分を日常的に使うことで、かゆみの発生そのものを減らし、掻破(そうは)による二次的な脱毛を予防できます。

グリチルリチン酸ジカリウム配合の育毛シャンプー・育毛剤を選ぶポイント

グリチルリチン酸ジカリウムを含む育毛製品は数多く販売されていますが、成分の濃度や配合バランスを確認せずに選んでしまうと十分な効果を実感しにくいかもしれません。自分の頭皮状態に合った製品を見極めるコツを押さえましょう。

医薬部外品の表示を確認し有効成分として記載されている製品を選ぶ

化粧品と医薬部外品では、グリチルリチン酸ジカリウムの配合目的が異なります。医薬部外品であれば「有効成分」として一定の効果が認められた濃度で配合されている証拠です。

パッケージの裏面で「有効成分:グリチルリチン酸ジカリウム」と明記されているかどうかを確認するだけで、信頼性の高い製品を見分けられます。

他の育毛成分との相乗効果が見込める組み合わせを探す

グリチルリチン酸ジカリウムは炎症を抑える「守り」の成分です。一方で、センブリエキスやニンジンエキスのように血行を促進する「攻め」の成分と組み合わせると、頭皮環境の改善と毛根への栄養供給を同時にサポートできるでしょう。

製品を選ぶ際には、抗炎症成分と血行促進成分がバランスよく配合されているかをチェックしてみてください。

頭皮タイプ別の製品選びで失敗を防ぐ

脂性肌の方がしっとりタイプのシャンプーを使うと皮脂が落としきれず、毛穴詰まりを助長してしまう場合があります。反対に乾燥肌の方が洗浄力の強い製品を選ぶと、頭皮のバリア機能を損なうリスクが高まります。

グリチルリチン酸ジカリウム配合製品でも、洗浄基剤やベース処方は製品ごとに異なるため、自分の頭皮タイプに合ったテクスチャーの製品を選ぶことが大切です。

使用を続けることが何よりも大切で、最低3か月はみてほしい

ヘアサイクルは通常3〜6か月の周期で回っています。育毛ケアの成果が目に見える形で現れるまでには、少なくとも3か月程度の継続が必要です。

途中で製品を変えてしまうと効果の判断が難しくなるため、まずはひとつの製品を根気強く使い続けることをおすすめします。

チェック項目確認ポイント
分類医薬部外品か化粧品か
有効成分表示グリチルリチン酸ジカリウムの記載
併用成分血行促進成分の有無
洗浄基剤頭皮タイプに合うか
継続の目安3か月以上の使用

5α-リダクターゼ抑制と毛乳頭細胞の活性化|甘草由来成分の育毛研究から見えてきたこと

甘草の主要代謝物である18β-グリチルレチン酸には、男性型脱毛症(AGA)に深く関わる酵素を抑え、毛乳頭細胞を活性化する作用があることが、近年の研究で明らかになりつつあります。

5α-リダクターゼの活性を阻害してDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を減らす

AGAの進行には、テストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する5α-リダクターゼという酵素が大きく関わっています。DHTが毛乳頭細胞に結合すると、毛髪の成長期が短縮され、やがて軟毛化や脱毛が進みます。

2024年に発表された研究では、18β-グリチルレチン酸が5α-リダクターゼの活性をIC50 137.1μMで阻害したことが報告されました。フィナステリドのような医療用薬剤とは作用の強さが異なるものの、天然成分として注目に値するデータです。

毛乳頭細胞と外毛根鞘細胞の増殖を促す

対象細胞18β-グリチルレチン酸の作用
毛乳頭細胞増殖を促進
外毛根鞘細胞増殖を促進

同じ2024年の研究では、ヒト毛包から単離した毛乳頭細胞および外毛根鞘細胞の両方に対して、18β-グリチルレチン酸が増殖を促したことも示されています。毛乳頭細胞は毛髪成長の「司令塔」とも呼ばれる存在で、この細胞が活性化することは育毛にとってプラスの材料といえます。

TGF-β1の発現を抑えて成長期(アナジェン期)を延長する

TGF-β1(トランスフォーミング増殖因子β1)は、毛髪のヘアサイクルを成長期から退行期・休止期へ移行させるシグナルを出す因子です。18β-グリチルレチン酸はこのTGF-β1の発現を抑える作用も確認されており、成長期を長く保つことで毛髪が太く長く育つ可能性が示されました。

ただし、現時点ではいずれも培養細胞レベルの研究成果が中心であり、ヒトの頭皮に外用した場合の有効性については今後の臨床試験が待たれます。

グリチルリチン酸ジカリウムで育毛ケアするときの正しい使い方と注意点

グリチルリチン酸ジカリウムの効果を十分に引き出すには、正しい使い方を守ることが欠かせません。やみくもに量を増やしたり、使い方を誤ると、かえって頭皮に負担をかけてしまうこともあります。

シャンプー時は指の腹でやさしくマッサージし、すすぎ残しをなくす

爪を立てて洗うと頭皮を傷つけ、せっかくの抗炎症成分が逆効果になりかねません。指の腹を使って頭皮全体をやさしく揉みほぐすように洗いましょう。

すすぎが不十分だと、シャンプーの洗浄成分が頭皮に残り、かゆみやフケの原因になります。ぬるま湯で2〜3分かけて丁寧に流しきることが大切です。

育毛剤は洗髪後のきれいな頭皮に直接つける

育毛トニックやローションを使う場合は、シャンプー後にタオルドライした清潔な頭皮に塗布するのが基本です。皮脂や汚れが残った状態では、有効成分が毛穴の奥まで届きにくくなります。

頭皮に直接ノズルを当て、気になる部位を中心に数か所に分けて塗り広げましょう。そのあと指の腹で軽くなじませると浸透が高まります。

過度な使用は避け、製品の推奨量を守る

グリチルリチン酸ジカリウムは安全性の高い成分ですが、1日に何度もシャンプーしたり、育毛剤を規定量の倍以上塗布したりすると、頭皮のバリア機能を損なうおそれがあります。各製品に記載された使用量と頻度を守ることが、もっとも効率的なケア方法です。

頭皮に異常を感じたら使用を中止して皮膚科を受診する

アレルギー報告はきわめてまれですが、まったくゼロとは言い切れません。使用中に強いかゆみ、赤み、湿疹などが現れた場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科専門医に相談してください。

とくに敏感肌の方やアトピー性皮膚炎をお持ちの方は、使用前にパッチテストを行うと安心です。

シーン正しいケア避けたいケア
シャンプー指の腹でやさしく洗う爪を立てて強くこする
すすぎ2〜3分かけて十分に流す短時間でさっと流す
育毛剤の塗布清潔な頭皮に適量を塗る汚れた頭皮に大量に塗る
頻度1日1〜2回を推奨量で1日に何度も繰り返す

円形脱毛症にグリチルリチン製剤が使われる理由と医師の判断が必要なケース

円形脱毛症は自己免疫反応によって毛包が攻撃される疾患で、グリチルリチン製剤は従来治療と併用する形で使われることがあります。ただし自己判断での使用は避け、必ず医師の指導のもとで治療を進めましょう。

複合グリチルリチン製剤と従来治療の併用で発毛率が向上したという報告がある

比較項目従来治療のみ従来治療+グリチルリチン併用
治癒率基準値約1.6倍に向上
総有効率基準値約1.37倍に向上
副作用治療法による軽度の浮腫などが一部で報告

2025年に発表された23件のランダム化比較試験を対象としたメタアナリシスでは、複合グリチルリチン製剤を従来治療に追加したグループのほうが、治癒率・総有効率ともに有意に高い結果が示されました。グリチルリチンの免疫調節作用が自己免疫による毛包への攻撃を和らげた可能性が指摘されています。

市販の育毛剤だけで円形脱毛症に対処するのは危険

円形脱毛症は、単なる頭皮環境の悪化とは異なり、免疫システムの異常が根本原因です。市販の育毛シャンプーや育毛トニックに含まれるグリチルリチン酸ジカリウムの濃度では、免疫反応を十分にコントロールすることはできません。

脱毛斑が急速に広がっている場合や、まゆ毛・まつ毛にまで脱毛が及んでいる場合は、早めに皮膚科を受診してください。

医療機関では内服や注射を含む総合的な治療プランが組まれる

医療機関では、ステロイド外用・ステロイド局所注射・JAK阻害薬など複数の治療選択肢を組み合わせて治療計画が立てられます。グリチルリチン製剤はあくまで補助的な位置づけであり、主治療を代替するものではありません。

糖尿病など基礎疾患をお持ちの方は、グリチルリチン製剤の内服が電解質バランスに影響を与える場合もあるため、主治医に必ず相談しましょう。

よくある質問

Q
グリチルリチン酸ジカリウムは女性の薄毛にも効果が期待できますか?
A

グリチルリチン酸ジカリウムは性別を問わず頭皮の炎症を穏やかに抑える成分です。女性に多いびまん性脱毛症(頭髪全体が薄くなるタイプ)でも、頭皮環境の悪化が一因となっている場合には効果が期待できます。

ただし、女性の薄毛にはホルモンバランスの乱れや鉄欠乏、甲状腺疾患など複数の原因が絡むことが少なくありません。グリチルリチン酸ジカリウムだけで解決を目指すのではなく、生活習慣の見直しや必要に応じた医療機関への相談と組み合わせることが大切です。

Q
グリチルリチン酸ジカリウムとミノキシジルは併用しても問題ありませんか?
A

一般的に、グリチルリチン酸ジカリウムとミノキシジルの併用で重大な相互作用が報告されたケースはありません。グリチルリチン酸ジカリウムが頭皮の炎症を鎮め、ミノキシジルが血流を促して発毛を促進するという点で、それぞれ異なるアプローチから育毛を助けます。

とはいえ、肌が敏感な方は2つの成分を同時に塗布することで刺激が重なる場合もあります。不安がある方は、使用前に皮膚科医に相談されると安心でしょう。

Q
グリチルリチン酸ジカリウムに副作用やリスクはありますか?
A

外用での副作用報告はきわめて少なく、国際的な安全性評価でも皮膚刺激性や感作性はほぼ認められていません。化粧品に配合される濃度(通常1%以下)で使用する限り、大きなリスクは考えにくいといえます。

一方、グリチルリチン酸を含む製剤を内服で大量に摂取した場合は、偽アルドステロン症(血圧上昇やむくみ)を起こすことがあります。育毛目的で外用する場合にはこのリスクは低いですが、念のため製品の使用量を守りましょう。

Q
グリチルリチン酸ジカリウム配合のシャンプーはどれくらいの期間使えば変化を感じられますか?
A

ヘアサイクルの周期を考えると、早い方でも変化を実感するまでに2〜3か月程度は継続使用が必要です。頭皮のかゆみやフケの軽減は比較的早い段階で感じられる方もいますが、髪のハリやボリュームの変化にはもう少し時間がかかるかもしれません。

焦らずに毎日のシャンプー習慣として取り入れ、3か月を目安に経過を観察してみてください。それでも改善が見られない場合は、頭皮の状態を専門医に診てもらうことをおすすめします。

Q
グリチルリチン酸ジカリウムはAGA(男性型脱毛症)の進行を止められますか?
A

グリチルリチン酸ジカリウムの主な作用は頭皮の炎症を鎮めて毛髪が育ちやすい環境を整えることです。AGAの根本原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)による毛包の萎縮を直接的に食い止める強さは、フィナステリドやデュタステリドといった医療用医薬品には及びません。

ただし、頭皮環境の改善はAGA治療の土台として欠かせない要素です。医療機関で処方される治療薬と並行して、グリチルリチン酸ジカリウム配合の製品で頭皮をケアすることは、総合的な育毛対策として理にかなっています。

参考にした論文