育毛剤は1日何回?使用回数とベストな頻度を解説

育毛剤の使用回数は朝と夜の2回を基本に考えます。製品の指示がそうなっているのは、有効成分が地肌にとどまる時間を1日のうちで切らさないためです。

とはいえ、朝に時間が取れないなら夜1回でもかまいません。回数を増やすことより毎日続けることのほうが結果に効くので、守れない2回より守れる1回を選ぶほうが理にかなっています。

12時間あける意味、夜1回で進めるときの整え方、量を増やしても早くならない理由、そして塗り忘れた日の戻し方まで順を追って説明します。

育毛剤は1日何回が基本?朝と夜の2回が目安

育毛剤を朝と夜のおよそ12時間おきに1日2回塗る時刻を24時間の時計で示した図解

多くの製品が1日2回を指示しており、1回あたりの目安は1ミリリットル前後で、回数も量もその指示に従うのが基本です。

2回にすると成分の切れ目が短くなる

外用の成分は地肌にとどまり続けるわけではなく時間とともに減っていくので、朝と夜に分けて置けば、その減った分を1日のうちで2度補える形になります。

臨床試験でも1日2回で評価されたものが多く、製品の指示のもとになっているのはその条件なので、自己判断で回数を変えると前提から外れてしまいます。

3回以上に増やす必要はない

回数を増やしても頭皮が受け取れる量には限りがあり、余った分は流れ落ちるか刺激として残るだけです。育毛剤は1日何回が正解かという問いへの答えは、多くの製品で2回までと考えてよいでしょう。

12時間あけるのは、育毛剤の成分が届く時間を切らさないため

塗った成分が時間とともに減り次を置くまでの間隔をあける考え方を折れ線で表した図解

朝と夜という分け方は生活の都合だけでなく、あける間隔そのものに意味があり、目安は8時間以上、できれば12時間になります。

間隔が短いと重ねるだけになる

前に塗った分がまだ残っているうちに重ねても地肌が受け取れる量は増えないので、朝に塗り忘れたぶんを夜にまとめて塗るやり方は勧められません。

別の製品を重ねるなら15〜20分あける

複数を使い分けるときは水性のものを先に、油性のものを後に置きます。先に油の膜ができてしまうと、あとから塗ったものが地肌まで届きにくくなるためです。

間隔をあける考え方は、効果が出るまでの期間の見方とも地続きです。複数の育毛剤を併用する順番と間隔を押さえたうえで、効果期間のほうもあわせて確かめてください。

夜1回だけでも、育毛剤を続ける価値はある

朝が慌ただしくて塗れないなら夜1回に絞ってしまってかまわず、塗らない日を作らないことのほうが回数の多さより先に効いてきます。

朝と夜の2回夜1回
向いている人朝に20〜30分の乾く時間を取れる朝が慌ただしい
気をつける点塗り忘れが増えると崩れやすい1回の塗り方を丁寧にする
共通すること規定量を守る規定量を守る

夜が向いているのは、洗ったあとの地肌に置けるから

入浴後は皮脂や整髪料が落ちていて薬液が地肌に届きやすく、就寝中は汗をかいてもこすれにくいため、塗ってからの時間を長く取れます。

濃度の高い製品なら1回でも条件がそろう

高い濃度のものを1日1回使う形と低い濃度を1日2回使う形で、近い結果が報告されています。回数を減らすぶん、1回の塗り方を丁寧にするほうが現実的でしょう。

夜の時間帯は成長ホルモンの分泌が高まる時間とも重なります。育毛剤を1日1回にするメリットと、夜だけの育毛剤で効果を出すコツを知っておけば、朝に無理をせずに済むでしょう。

育毛剤の量を増やしても、早く変わるわけではない

頭皮が一度に受け取れる量には上限があり規定量を超えた分はあふれて流れることを表した図解

1回に置く量を倍にしても地肌が受け取る量が倍になるわけではなく、増えるのは余って流れる分と刺激のほうになります。

受け取れる量には上限がある

毛穴と角質層が一度に取り込める量には限りがあり、そこを超えた分は表面に残って流れ落ちるだけなので、焦って増やすほど垂れとべたつきが増えていきます。

  • 液体タイプ … 1回1ミリリットルが基準
  • 泡タイプ … ピンポン玉半分ほどが基準
  • 増やしたときに増えるもの … 液垂れ、べたつき、かゆみや赤み

濃度も同じで、上げれば伸びるものではない

濃度についても、ある水準から先は差が出にくくなるでしょう。育毛剤の使用量を増やすとどうなるかを一度知っておくと、量で焦らずに済みます。

育毛剤を塗り忘れた日は、まとめて塗らずに次から戻す

1回抜けたくらいで積み上げたものが崩れることはなく、翌日にまとめて塗るほうがかえって頭皮の負担になります。

抜けた分は取り返さない

気づいた時点で次の回から通常どおりに戻すのが正解で、2〜3日空いた場合も同じく、埋め合わせようとして量や回数を増やす必要はありません。

1週間以上あいたときだけ相談する

長く空いてしまったときは、そのまま再開してよいかを一度確かめておくと安心です。育毛剤を塗り忘れた時の対処法を知っておけば、抜けた日の翌朝に迷いません。

1日何回にするかは、続けられる回数から決める

歯磨きやタオルドライなど既にある習慣の後ろに育毛剤をつないで続ける形を表した図解

理想の回数より半年後も続いている回数のほうが価値があるので、生活の型に合わせて決めてください。

既にある習慣の後ろにつなげる

歯磨きのあと、あるいは入浴後のタオルドライのあとと決めてしまえば思い出す手間が消えますし、容器を洗面台の見える場所に出しておくのも同じ働きをします。

出張や旅行で崩れる人は持ち運びから整える

環境が変わる日にだけ抜けるなら、回数ではなく持ち運びのほうを整えるほうが早いでしょう。育毛剤を歯磨きと同じ習慣にするコツと、外出時のケアの手立てをあわせて用意しておいてください。

よくある質問

Q
育毛剤は1日何回使うのが基本ですか?
A

朝と夜の2回が基本です。多くの製品がこの回数で指示しており、臨床試験もその条件で行われています。1回あたりの目安は液体タイプで1ミリリットル前後、泡タイプならピンポン玉半分ほどで、回数も量も製品の指示に従ってください。

Q
育毛剤を朝と夜に塗る間隔はどのくらいあけますか?
A

8時間以上、できれば12時間あけてください。前に塗った分が残っているうちに重ねても、地肌が受け取れる量は増えません。朝に忘れたぶんを夜にまとめて塗るのが勧められないのも、同じ理由によるものです。

Q
育毛剤を夜1回だけにしても効果は期待できますか?
A

毎日続けられるなら、夜1回でもかまいません。入浴後は皮脂や整髪料が落ちていて薬液が届きやすく、就寝中は長く時間を取れます。濃度の高い製品を1日1回使う形と、低い濃度を2回使う形で近い結果も報告されています。

Q
育毛剤の量を増やせば早く変化が出ますか?
A

早くはなりません。毛穴と角質層が一度に取り込める量には限りがあり、超えた分は流れ落ちるか刺激として残ります。増えるのは液垂れやべたつき、かゆみのほうなので、規定量を守って続けるほうが確実です。

Q
育毛剤を塗り忘れた日はどうすればよいですか?
A

まとめて塗らず、次の回から通常どおりに戻してください。1回や2〜3日の抜けで積み上げたものが崩れることはありません。1週間以上あいてしまった場合だけ、そのまま再開してよいかを医師に確かめると安心です。

参考にした論文