当院(神戸きしだクリニック)は神戸大学付属病院から徒歩20秒の場所に立地しております。

神戸大学医学部卒業生でもある私(院長)は、母校と医療連携しながら地元の皆様のみならず、せき咳)で悩んでいる遠方の患者さんの治療も行っております。

※当院へのアクセスや予約方法は最下部に記載しております

その咳、本当にただの風邪ですか?長引く咳に隠された危険信号

多くの人が経験する咳ですが、その期間や性質によっては、単なる風邪の症状として片付けられない場合があります。咳が長引く背景には、様々な原因が潜んでいる可能性があり、適切な対応が求められます。

咳が2週間以上続くなら要注意

風邪やインフルエンザなどの急性気道感染症による咳は、通常1〜2週間程度で改善に向かいます。

しかし、咳が3週間以上続く「遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)」や、8週間以上続く「慢性咳嗽(まんせいがいそう)」は、背後に別の病気が隠れているサインと考えられます。

特に、市販の咳止め薬を飲んでも一向に良くならない、あるいは一度治まったのに再発するような場合は、専門医による診断が必要です。

咳嗽の期間による分類

分類期間考えられる主な原因
急性咳嗽3週間未満感冒、インフルエンザ、急性気管支炎など
遷延性咳嗽3週間以上8週間未満感染後咳嗽、咳喘息、副鼻腔気管支症候群など
慢性咳嗽8週間以上咳喘息、気管支喘息、胃食道逆流症、COPDなど

日常生活に潜む咳の引き金

咳の原因はウイルスや細菌の感染だけではありません。私たちの身の回りには、咳を誘発したり、長引かせたりする要因が数多く存在します。

例えば、ハウスダストや花粉、ペットの毛などのアレルゲンは、アレルギー反応として咳を引き起こします。また、タバコの煙(受動喫煙を含む)や大気汚染物質は気道を刺激し、咳の原因となります。

意外なところでは、精神的なストレスや、特定の降圧薬の副作用として咳が現れることもあります。

市販薬でごまかしていませんか?

手軽に購入できる市販薬は、一時的に症状を和らげるのに役立つことがあります。しかし、それはあくまで対症療法に過ぎません。

咳の原因が特定されないまま市販薬を使い続けると、根本的な治療が遅れてしまう危険性があります。

例えば、気管支喘息が原因の咳に、一般的な咳止め薬を使用しても十分な効果は期待できず、かえって症状を悪化させることさえあります。

自己判断で対処を続けるのではなく、咳が長引く場合はその原因を正確に突き止めることが、改善への第一歩です。

「いつか治るだろう」その期待が、深刻な病気を見逃すきっかけに

「たかが咳」と軽視していると、知らず知らずのうちに心身ともに消耗し、生活の質を大きく損なうことがあります。

さらに、その背後には治療を急ぐべき病気が隠れている可能性も否定できません。

咳がもたらす身体的・精神的負担

夜中に咳き込んで目が覚めてしまう、会議中に咳が止まらなくて集中できない、周囲の視線が気になって外出が億劫になる。

長引く咳は、このような形で私たちの日常生活に深刻な影響を及ぼします。咳をする行為自体が体力を消耗させ、十分な睡眠を妨げることで、日中の倦怠感や集中力の低下につながります。

また、公共の場での咳は、周囲への配慮から精神的なストレスとなり、社会生活への参加をためらわせる原因にもなり得ます。

長引く咳が引き起こす悪循環

身体的影響精神的影響社会的影響
睡眠不足、体力消耗ストレス、不安感周囲への気遣い
頭痛、胸痛集中力低下仕事や学業への支障
声のかすれ孤立感外出の制限

咳の裏に隠れているかもしれない病気

長引く咳は、様々な呼吸器疾患のサインです。最も多い原因の一つに「咳喘息」があります。

これは気管支喘息の前段階ともいえる状態で、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)はなく、咳だけが長く続くのが特徴です。これを放置すると、本格的な気管支喘息に移行することがあります。

その他にも、細菌感染による肺炎や気管支炎、肺結核、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、さらには肺がんといった重篤な病気の初期症状として咳が現れることもあります。

咳を伴う可能性のある主な呼吸器疾患

  • 咳喘息・気管支喘息
  • 感染後咳嗽
  • アトピー咳嗽
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • 肺炎・気管支炎
  • 肺がん
  • 間質性肺炎

「あの時、病院に行っていれば…」と後悔しないために

どのような病気でも、早期に発見し、適切な治療を開始することが重要です。特に呼吸器の病気は、初期段階では咳以外の自覚症状が乏しいことも少なくありません。

咳という分かりやすいサインが出ているにもかかわらず放置してしまうと、病状が進行し、治療がより困難になる可能性があります。

治療期間が長引いたり、後遺症が残ったりする事態を避けるためにも、長引く咳は決して軽視せず、専門医に相談することが賢明な判断と言えるでしょう。

専門的な診断で、あなたの咳の原因を突き止めます

咳の原因は多岐にわたるため、正確な診断が治療の鍵となります。当院では、丁寧な問診と客観的なデータに基づき、一人ひとりの咳の原因を的確に診断し、最適な治療へとつなげます。

咳の原因を特定するための精密な検査

咳の診療は、患者様のお話を詳しく伺うことから始まります。

いつから咳が出始めたのか、どのような時に咳が出やすいのか、痰は絡むのか、他に症状はないかなど、詳細な情報が診断の重要な手がかりとなります。

その上で、必要に応じて各種検査を行い、総合的に判断します。

呼吸機能検査(スパイロメトリー)とは

気管支喘息やCOPDの診断に有用な検査です。マウスピースをくわえて、息を最大限吸い込んだり、勢いよく吐き出したりすることで、肺の容積や気道が狭くなっていないかを評価します。

患者様の努力が必要な検査ですが、気道の状態を客観的に数値で把握できるため、診断や治療効果の判定にとても重要です。

呼吸機能検査でわかること

検査項目内容この数値で疑われること
努力性肺活量(FVC)空気を胸いっぱい吸い込み、一気に吐き出した量肺の容積が小さい(拘束性換気障害)
1秒量(FEV1)最初の1秒間で吐き出せる空気の量気道が狭い(閉塞性換気障害)
1秒率(FEV1/FVC)努力性肺活量に対する1秒量の割合気道が狭い(閉塞性換気障害)

必要に応じた画像診断

胸部X線(レントゲン)検査は、肺炎や肺がん、肺結核など、肺そのものに異常がないかを確認するために行います。咳の原因を特定する上で基本的な検査の一つです。

X線検査でさらに詳しい情報が必要と判断した場合には、医療連携している専門病院にCT検査を手配することもあります。

CT検査では、肺を輪切りにしたような詳細な画像が得られるため、より微細な病変の発見に役立ちます。

エビデンスに基づいた咳の治療法

診断結果に基づき、科学的根拠のある治療法を選択します。咳の原因となっている病気に対して、最も効果的と考えられる治療を提案します。

咳喘息・気管支喘息の治療

これらの病気の根底には、気道の慢性的な炎症があります。そのため、治療の中心となるのは、炎症を抑える「吸入ステロイド薬」です。

毎日規則正しく吸入することで、気道の状態を安定させ、咳発作を予防します。発作時には、狭くなった気道を速やかに広げるための気管支拡張薬を頓服で使用します。

主な咳の治療薬の種類と役割

薬剤の種類主な役割代表的な疾患
吸入ステロイド薬気道の炎症を抑える(長期管理)気管支喘息、咳喘息
気管支拡張薬狭くなった気道を広げる(発作時・予防)気管支喘息、COPD
去痰薬痰の切れを良くし、排出しやすくする気管支炎、副鼻腔炎

神戸大学医学部附属病院との緊密な連携体制

当院は、地域医療の中核を担う神戸大学医学部附属病院から徒歩20秒という場所に位置しています。

院長は神戸大学医学部を卒業後、長年にわたり同大学病院および関連施設にて呼吸器診療の経験を積んでまいりました。

この地理的・人的な繋がりを活かし、当院での対応が難しい専門的な検査や入院加療が必要と判断した際には、遅滞なく神戸大学医学部附属病院の専門外来へご紹介できる体制を整えています。

患者様にとって、より高度で専門的な医療へのアクセスがスムーズであることは、大きな安心材料になると考えています。

当院と大学病院の連携メリット

メリット具体的な内容
スムーズな紹介診療情報提供書を作成し、速やかに予約を取得します。
情報の共有検査結果や治療方針を共有し、一貫した医療を提供します。
高度医療へのアクセス特殊な検査や専門的な治療が必要な場合に迅速に対応できます。

あなたに合わせた治療計画で、咳のない穏やかな日常を取り戻しましょう

画一的な治療ではなく、患者様一人ひとりの症状、原因、そして生活背景を深く理解した上で、ご納得いただける治療計画を共に作成していきます。

治療目標を共有し、二人三脚で歩む

治療を始めるにあたり、まず私たちが目指すゴールを患者様と共有します。

「夜、咳で起きずにぐっすり眠れるようになりたい」「会議中に咳を気にせず発言したい」など、具体的な目標を一緒に設定することで、治療へのモチベーションを維持しやすくなります。

私たちは、医師が一方的に治療方針を決めるのではなく、患者様ご自身の希望や考えを尊重し、対話を通じて最善の道を探ります。

治療計画立案の際に重視する点

  • 症状の重症度と原因疾患
  • 患者様が目指すゴール
  • ライフスタイルや職業
  • 治療に対する考えや希望
  • 治療薬の副作用や費用

ライフスタイルに配慮した治療法の選択

治療は、日々の生活の中で継続できなければ意味がありません。例えば、吸入薬一つとっても、1日1回のものから2回のもの、デバイスの形状も様々です。

患者様の生活リズムや手先の器用さなどを考慮し、最も使いやすく、継続しやすい薬剤を選択します。また、通院頻度についても、お仕事やご家庭の事情を伺いながら、無理のない範囲で計画を立てていきます。

生活スタイルに合わせた治療選択の例

ライフスタイル配慮する点治療選択の一例
日中多忙な方服薬・吸入のタイミング1日1回タイプの薬剤を選択
出張が多い方薬剤の携帯性コンパクトな吸入デバイスを提案
ご高齢の方操作の簡便さ操作が簡単な吸入器や内服薬を検討

再発予防と長期的な健康管理

咳の症状が改善した後も、根本原因によっては継続的な管理が必要です。特に気管支喘息などのアレルギーが関与する疾患は、体調や季節の変化によって再発することがあります。

当院では、症状が落ち着いた後も、再発を予防するための自己管理の方法(アレルゲンの回避、正しい吸入薬の使用法など)を丁寧に指導します。

定期的な診察を通じて、長期的な視点で患者様の呼吸器の健康をサポートします。

このような咳でお悩みではありませんか?

もし、あなたの症状が以下のいずれかに当てはまるなら、それは専門医の診察を受けるべきサインかもしれません。一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。

当院の受診をおすすめする方の特徴

一つでも当てはまる項目があれば、呼吸器専門医による診察を検討することをお勧めします。

こんな症状はご相談ください

  • 風邪をひいた後、咳だけが2週間以上続いている
  • 夜間や早朝に特に咳がひどくなる
  • 会話中や電話中に咳き込んでしまう
  • エアコンの風やタバコの煙、特定の匂いで咳が出る
  • 市販の薬を飲んでも咳が改善しない
  • 咳と共に息苦しさ(呼吸困難)を感じることがある

なぜ専門医による診断が重要なのか

内科全般を診療するクリニックでも咳の相談は可能ですが、呼吸器内科を専門とする医師は、長引く咳の診断と治療に関する深い知識と豊富な経験を持っています。

呼吸機能検査の結果を詳細に分析したり、珍しい疾患の可能性を鑑別したりと、より専門的な視点からアプローチすることができます。

原因が多岐にわたる咳だからこそ、その道を専門とする医師の診断を受ける価値は大きいと言えます。

診療科によるアプローチの違い

項目総合的な内科呼吸器内科
主な対象幅広い内科疾患(初期対応)咳、喘息、COPDなど呼吸器全般
検査基本的な血液検査、X線検査など呼吸機能検査、喀痰検査など専門的検査
治療一般的な対症療法、初期治療専門的な薬剤(吸入薬など)の選択・管理

時間が取れない方でも通いやすい環境

当院は、様々な交通機関からのアクセスが良好な神戸市中央区にあります。

特に、神戸大学医学部附属病院のすぐ目の前(徒歩20秒)という立地は、万が一の際の連携だけでなく、普段の通院においても利便性が高いとご好評いただいています。

お忙しい方でも治療を継続しやすいよう、予約システムを導入し、待ち時間の短縮に努めています。

クリニック情報と来院予約

神戸きしだクリニック


アクセス(地図)

医院名神戸きしだクリニック 院長:岸田 雄治
住所〒650-0017
兵庫県神戸市中央区楠町6-13-24-2階
電話078-360-0811
駐車場提携駐車場有(スペース荒田町第4・スペース荒田町第5)
→同駐車場閉鎖のため、その後の提携駐車場は現在契約協議中であり、決まりましたらお知らせいたします。
最寄駅神戸市営地下鉄山手線「大倉山駅」西出口1から徒歩5分

診療時間表

診療時間日祝
9:00 – 12:00
13:30 – 16:30
09:00~12:0013:30~16:30

WEB来院予約

当院は予約必須ではございませんが、来院予約をオンラインよりしていただけますと、来院時にお待ちいただく時間が少なくできます。

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WEB予約来院

電話予約

電話での予約も受け付けております。

特に来院5~7日以内に発熱・咳・咽頭痛などの感冒様症状のいずれか一つ以上の症状がある方は、電話予約をお願い致します。

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電話予約

便利なWEB問診サービス

WEBや電話で来院予約をされた方は、さらにWEB問診を行う事で院内での手書き問診を省略でき、診察までが大変スムーズになるので強くおすすめします。

また、診療時に最適な追加問診・診察・検査を行う事が出来、医師と的確なコミュニケーションを取ることができます。

当院はメルプWEB問診を採用しており、まるでLINEで会話をするように問診票を記入することができるため簡単です。

おすすめ!

WEB問診

オンライン診療

当院ではオンライン診療を行っており、専門医の診察をスマートフォンやタブレット、パソコン経由でも受けることができます。

インターネット上で一貫して予約~診療~会計を行うことができるオンライン診療アプリを利用することで、当院の診療を離れた場所でも受けることができます。

事前予約制となりますので、CLINICSアプリインストールの上、先のボタンから予約下さい。

▽ クリック ▽

オンライン診療予約

よくある質問

咳の診療に関して、患者様からよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。

Q
予約は必要ですか?
A

当院は予約優先制です。予約なしでも受診いただけますが、予約の患者様を優先してご案内するため、お待ちいただく時間が長くなる可能性がございます。

LINE予約システムやお電話にて、事前の予約をおすすめしております。

Q
どのような検査をしますか?費用はどのくらいかかりますか?
A

症状に応じて、胸部X線検査、呼吸機能検査、血液検査などを行います。費用は保険診療の範囲内で行い、実施する検査内容によって異なります。

3割負担の場合、初診で3,000円〜7,000円程度が目安となりますが、あくまで概算です。詳しくは診察時にご説明します。

Q
子供の咳も診てもらえますか?
A

当院は内科・呼吸器内科を標榜しており、基本的には中学生以上の患者様を対象としております。

小学生以下のお子様の診療につきましては、まずはかかりつけの小児科医にご相談いただくことをお勧めしています。

Q
神戸大学医学部附属病院への紹介は、どのような場合に行われますか?
A

診察や検査の結果、より専門的な診断(CTなど高度な画像検査)や特殊な治療、入院が必要と判断された場合に行います。

例えば、間質性肺炎や肺がんが疑われる場合、重症の喘息発作で入院管理が望ましい場合などが該当します。

当院で責任を持って診療情報提供書を作成し、スムーズに受診できるよう手配いたします。

Q
オンライン診療は行っていますか?
A

現在、咳の初診診療は対面での診察を基本としております。咳の原因を正確に診断するためには、聴診や各種検査が重要となるためです。

症状が安定している再診の患者様については、医師の判断によりオンライン診療をご案内できる場合がございますので、ご希望の場合はご相談ください。

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