新型コロナウイルス抗体検査は、「過去に感染したかどうか」を調べる検査

外来担当医の内田です。

夏も過ぎ、10月にも近づいていますが、依然日中は30度近くまで上がる日が時折あります。気温が下がってきていても、水分摂取をしっかりと行うとともに、マスクをつけている今年は、まだまだ熱中症には十分気をつけましょう。

さて、今回は最近話題の抗体検査について簡単にお話ししようと思います。

新型コロナウイルス感染症が拡大した3月以降、メディアやコメンテーターたちが「PCR検査をしろ」と連呼していましたね。そのPCR検査と抗体検査は別物です。今回はここをわかりやすくお話しします。

PCR検査は、インフルエンザの検査と同じように鼻の奥に棒を突っ込んでこすって検体を取ってきます。最近は唾液でもPCR検査ができるというニュースがありましたね。

PCR検査でわかるのは「現在感染しているかどうか」です。また、感度が30%とも70%ともいろいろな情報がありますが、偽陰性(本当は陽性なのに陰性と出ること)が一定の割合で出ることがわかっています。また、偽陽性(本当は陰性なのに陽性と出ること)も一定割合で出てしまいます。

また、新型コロナウイルスに既に感染していると考えられるのに、感染から日数が経っていない場合、60~70%くらいしかPCR検査が陽性にでない可能性も報告されています。

普段の診療でPCR検査をすることはまれで、普通の病院には検査機会は設置されていません。TVでは「韓国ではやっているのになぜできないんだ」といわれていましたが、韓国は2015年のMERS(中東呼吸器症候群)で痛い目に遭いそのときに準備を整えたのですね。一方、日本はMERSの影響を受けなかったのでそのときに体制を整えていませんでした。

一方で、最近ニュースでよく見るのは抗体検査です。抗体は感染した後に体の中で作られます。つまり、「過去に感染したかどうか」を調べる検査です。ここがPCRと全然違います。

この検査結果で、先日東京では0.1%の人しか抗体が持っていないということが示唆されました。専門家たちは想像していたより低くて驚きました。

東京都の人口は1400万人ほどですので、計算上は1万4000人が感染した可能性があるということですね。実際検査をされて陽性と出たのが6000人弱です。これを見ると、日本の検査数が少ない理由は、「そもそも感染者数が少ない」からですね。

最後に、この少ない感染者数が意味することは、日本人の大多数は抗体を持っておらず、これから感染する可能性があるとも考えられます。引き続き、social distanceや手洗いなどの基本的な感染症対策は必須です。

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