夏になってもコロナ感染者は減らない!

外来担当医の内田です。

新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の感染者数は世界で1000万人を超え、死者は50万人を超えました。

公式的には2019年末に中国の武漢の海鮮市場から広がり始めたとされますが、さまざまな研究の結果では2019年夏から広がり始めたとするものもあります。

いずれにせよ、一般のかぜやインフルエンザは季節性があり、冬に流行しますよね。日本ではダイヤモンドプリンセス号の時はそれほど国内に広がりは見せませんでしたが、3月末くらいの欧州旅行からの帰国者などを機に一気に増えたとデータからは読み取れます。

コロナウイルスは一般的な「かぜ」の原因となるウイルスの1つです。過去にも2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)や2015年に中東や韓国で広がったMERS(中東呼吸器症候群)もコロナウイルスの変異したものが原因となりました。

今回のコロナウイルスはまた変異したもので“新型コロナウイルス”と呼ばれています。正式名称は SARS-CoV-2と名付けられました。それはSARSのときのコロナウイルスと類似性が多く見られるためこのように名付けられました。

表題に戻りましょう。一般的にかぜやインフルエンザは冬に流行します。ウイルスは低温・低湿度が生きやすいからです。また、乾燥により喉などの粘膜の活動が低下していることも原因となります。

今回の新型コロナウイルスもアメリカから出た研究結果では高温・多湿に弱いことがわかっています。さらに紫外線も関係があります。

これらを聞くと、日本の夏ではコロナウイルスは流行りにくいように思えます。これについては正しいと考えます。

しかし、実際は世界中では蒸し暑い国でも感染が拡大しています。これらはなぜでしょうか。

パンデミック・世界的な感染症のイラスト

まず、夏にウイルスが生きにくいとしても、感染者数が0になるわけではありません。夏に風邪を引く人だっていますよね。そういう人が、密室で濃厚接触すれば当然人に移します。

さらに、最近は世界中で空調が当たり前です。クーラーの効いた部屋は高温多湿ではありません。その環境下ではウイルスの活性もあり、感染者がいれば当然広がります。

要するに、屋外であれば、高温多湿の夏は理論上感染しにくいですが、空調の効いた屋内では話が別です。

特にカラオケなどの密室でのツバが飛ぶ環境は注意が必要です。「夜」ばかり注意が払われており、「昼カラ」がOKと思った人たちが感染しています。それは昼と夜はウイルスには関係ありません。カラオケという密室が原因です。

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